『ギャラガ』は、アーケード向けのシューティングゲームです。1981年、ナムコが発売しました。
『ギャラガ』とは
ゲームがスタートするとギャラガ編隊が出現します。いったん面上部に勢ぞろいしてから、次々と襲いかかってきます。ファイター(自機)を左右に操作して、飛来するギャラガ軍団をミサイルで撃破していきます。敵をすべて倒すと、次のラウンドに進むことができます。
ゲーム内容
ストーリー
急襲だ!どこからともなく飛来するギャラガ編隊……。立て!銀河戦士!
操作方法
方向レバー | 自機を左右に移動 |
ボタン1 | ミサイル発射 |
ルール
- 敵やミサイルに当たると1機ロスト
- ファイターを全機ロストでエンド
- 2万点と7万点でファイターが 1機増え、以後7万点ごとに1 機ずつ増えます。
デュアルファイター
ファイター同士を合体させると、デュアルファイターに変身できます。2機分の火力を発揮できるので攻撃力がアップします。ただし、当たり判定が大きくなるため、敵の攻撃にあたりやすくなります。デュアルファイターになるためには、ボスギャラガのトラクタービームに捕まる必要があります。捕虜を連れたボスギャラガを撃滅するとデュアルファイターになれますが、ミサイルが捕虜にあたるとロストします。残機がないときにトラクタービームにつかまるとゲームオーバーです。
チャレンジングステージ
最初は3面目、以降は4面ことにチャレンジングステージがあり、いろいろな種類のギャラガが変則的に飛来します。倒した数だけボーナス点がもらえます。1匹も逃がさなければ、パーフェクトボーナスがもらえます。
編隊を組んだ敵は高得点
護衛を伴ったボスギャラガは高得点です。単独でも400点、2機編隊なら800 点、3機編隊なら1600点です。ボスギャラガの編隊以外にも、ザコが 3つに分身する特殊編隊もあります。これを撃滅すると1000-3000点です。
待機中 | 攻撃中 | |
---|---|---|
ザコ1 | 50 | 100 |
ザコ2 | 80 | 160 |
ボス単独 | 150 | 400 |
ボス2機編隊 | 800 | |
ボス3機編隊 | 1,600 |
特殊編隊の登場ステージと3機をすべて撃滅したときのボーナス点は下表の通りです。「エイ」は機動戦士ガンダムに登場するモビルアーマーのエルメスに似ていることから「エルメス」と呼ばれることもありました。
特殊編隊 | 登場ステージ | 全滅時得点 |
---|---|---|
オガワムシ | 4-6 | 1,000 |
エイ | 8-10 | 2,000 |
ギャルボス | 12-14 | 3,000 |
ステージ
ステージは、ギャラガが攻撃を仕掛けてくる通常ステージと攻撃をしてこないボーナスステージの2種類があります。通常ステージは、開始時の敵の出現パターンが3つ。チャレンジングステージは「4の倍数から1を引いた」面で発生します。
通常ステージ
ステージ開始時のギャラガの登場パターンは3つあります。ギャラガは8機編隊(最大12機編隊)で5回にわたり、画面外から登場します。これらのパターンはローテーション方式でステージに設定しています。下表は、各パターンの設定ステージの早見表です。
パターン | ステージ |
---|---|
1 | 1,6,10,14,18,22… |
2 | 2,5,9,13,17,21… |
3 | 4,8,12,16,20… |
パターン1
ギャラガたちが数珠つなぎで外面外から登場します。カーブを描きながら旋回し、隊列を組み立てていきます。旋回中、数匹が体当たりを仕掛けてきたり、弾を撃ってきます。
パターン2
2列で飛来します。第2編隊以降、左下、右下、左上、右上から出現。ゲームが進行すると体当たりの数が増加します。
パターン3
画面の両側から左右対称にカーブを描きながら飛来します。ゲームが進行すると体当たりと弾の攻撃が激しくなるため、自機を中央付近に置くと逃げ場を失うことになります。左右のどちらかに火力を集中して逃げ場を確保しつつ、迎撃します。
チャレンジングステージ
「4の倍数から1を引いた」面で発生します。ギャラガは画面外から出現して、固定ルートを旋回して画面外に去っていきます。この間、ギャラガを撃墜し、全滅させればボーナスで10,000点を獲得できます。
ステージ | 特徴 |
---|---|
3,7 | 難易度はイージーでパーフェクトを取りやすい。 |
11 | トンボのようなキャラがトリッキーな動きをする。 |
15 | オガワムシが円形に動き回る。敵が円の下側に近づいたときに攻撃。 |
19 | 宇宙船のようなキャラが回転を繰り返す。円の下側付近で撃墜を狙う。 |
23 | エルメスがカクカクしながら画面下に移動。下方向に下がるときに撃破。 |
攻略
シューティングゲームの攻略法は「高得点狙い」「面クリア優先」によって変わります。ここではそれぞれの目的に適した攻略方法を記載します。
- ギャラガ出現ポイントを記憶
- チャレンジステージ制覇
ギャラガ出現ポイントを記憶
ステージクリア重視であれば、各ステージ開始時のギャラガの出現ポイントに火力を集中して先制攻撃が効果的です。そのために各ステージのギャラガの出現ポイントの記憶は必須です。
チャレンジステージ制覇
高得点を目指すのであればチャレンジングステージのパーフェクトはマストです。チャレンジングステージ中のギャラガの飛行ルートを把握して、撃ちもらしを防ぎます。
サウンド
ゲームスタート時の楽曲
テンポは150で、4/4拍子です。全体的に繰り返しが多く、リズムが強調されていることがわかります。特に上昇音階が目立ち、メロディが階段を上るように進行します。これにより、ゲームの開始時にプレイヤーの気持ちを高揚させ、集中力を高める効果が生まれています。終盤には3連符が使用され、音楽に一層の動きが加わり、ゲームスタートの緊張感を一気に高める演出がされています。楽譜全体が緻密に構成されており、シンプルながらも印象に残るメロディとなっています。
自機が捕獲されたときの楽曲
テンポは150で、4/4拍子です。メロディが繰り返しを伴いながら進行し、徐々に緊張感を高めていく構成となっています。特に下降音階と上昇音階が交互に現れることで、不安感や焦燥感を巧みに表現しています。また、リズムが強調されており、繰り返しのパターンによって捕獲される瞬間の緊張感が一層際立ちます。
捕獲された実機を奪還したときの楽曲
テンポは150で、4/4拍子の構成です。楽譜全体を見ると、上昇音階と下降音階が交互に現れるメロディが特徴的であり、プレイヤーが自機を奪還した瞬間の高揚感と達成感を強調しています。リズムは連続性を持たせながら、音の流れに変化を加えることで、シーンの劇的な展開を表現しています。また、音の跳躍が多く取り入れられており、アクションのダイナミズムを反映した楽曲となっています。
捕獲された自機を誤射したときの楽曲
テンポは180で、4/4拍子の構成です。楽譜全体にわたって急激な下降音階が繰り返され、誤射によるショックや焦りを表現しています。また、音符の間隔が狭く、速いテンポで進行することで、プレイヤーに一瞬の出来事の重大さを強く印象付けています。リズムは連続性を持たせつつも、不安定さが感じられるよう工夫されており、状況の切迫感を効果的に伝えています。
チャレンジングステージでパーフェクト時の楽曲
テンポは180で、4/4拍子の構成です。楽曲は、リズミカルで軽快なメロディが特徴であり、上昇音階が繰り返されることで、プレイヤーの達成感を強調しています。また、最後には3オクターブ下がるポルタメントが指示されており、これにより音楽的なクライマックスが強調され、エキサイティングなフィニッシュを演出しています。曲全体を通して高揚感が持続し、パーフェクトの達成にふさわしい華やかな演出となっています。
ハイスコア時のネームエントリーの楽曲
テンポは非常に速い360で、16分音符を主体とした軽快なリズムが特徴です。楽譜全体にわたり、上昇と下降を繰り返すスケールパターンが繰り返され、プレイヤーに対して達成感と高揚感を強く印象付けます。メロディはシンプルでありながらも、スピード感があり、エネルギッシュな印象を与えます。
(C)1981 1995 NAMCO LTD. ALL RIGHTS RESERVED
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1981 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1人 |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | |
プロデューサー | 横山茂 |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
アーケードゲーム『ギャラガ』は、1981年に登場したナムコのシューティングゲームで、その前身である『ギャラクシアン』から大幅に進化しました。本作はシューティングゲームにおける爽快感が大幅に増し、自機の性能が強化され、デュアルファイターが広範囲に攻撃可能となりました。また、シューティングゲームにおける「オプション」および「パワーアップ」要素の雛形的な存在でもあり、多くの後続作品に影響を与えました。本作は、敵の動きが複雑化し、スピードアップしているため、スリリングな展開が楽しめます。一方で、敵の当たり判定が大きくなっており、敵も被弾しやすくなっています。さらに、ナムコ作品で初めて「ネームエントリー」が採用され、イニシャル入力がひとつの文化となりました。また、BGMの数が多く、幅広い音楽が楽しめます。
総合的に見て、『ギャラガ』は革新的で影響力のあるアーケードゲームとして評価されており、その魅力は現代のゲームにも引けを取らないものがあります。爽快なシューティングアクションと独自のゲームシステム、そして多彩な音楽が魅力の一つで、多くのゲームファンにとって、今でも楽しめる名作であることは間違いありません。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。