PS2版『ストリートファイターEX3』独自システムが光るタッグコンボ格闘ゲーム

2000年3月4日、PlayStation 2のローンチタイトルとして登場した『ストリートファイターEX3』。シリーズ初の3D格闘ゲームとして、当時の格闘ゲームファンに衝撃を与えました。ストリートファイターシリーズの伝統を引き継ぎながらも、タッグバトルや独自のコンボシステムを導入し、新たなプレイ体験を提供しました。

開発の背景と技術的挑戦

本作はカプコンとアリカの共同開発によって生まれました。ストリートファイターシリーズの2D格闘要素を3Dに落とし込む試みは、当時の技術的な挑戦でした。特に、3Dキャラクターのアニメーションや必殺技のエフェクト表現には細心の注意が払われ、ファンが違和感なく操作できるよう工夫されています。

発売当初の評価と現在の再評価

総合的な評価として、本作は新システムの導入やグラフィックの向上など、意欲的な試みが見られる一方、従来の2D格闘ゲームファンからは賛否両論の意見が寄せられています。特に、タッグバトルの強制や、グラフィックの質に関しては評価が分かれるポイントとなっています。ポジティブな評価が約60%、ネガティブな評価が約40%とされています。

ポジティブな評価の要因として、まず新システム「タッグバトル」の導入が挙げられます。これにより、プレイヤーは複数のキャラクターを組み合わせて戦うことが可能となり、戦略の幅が広がりました。また、グラフィック面でも前作に比べて向上が見られ、キャラクターのモデリングや背景の表現がよりリアルになっています。さらに、新キャラクター「エース」の登場や、既存キャラクターの新技追加など、ゲームプレイの多様性が増しています。一方、ネガティブな評価の要因としては、タッグバトルが強制される点が挙げられます。従来の1対1の対戦を好むプレイヤーにとっては、このシステムが馴染みにくいと感じられることがあります。また、グラフィックの質に関しても、ポリゴンの造形に癖があり、好みが分かれる部分となっています。さらに、ゲームモードの少なさや、前作と比較して内容が薄いと感じるプレイヤーもおり、これらの点については改善が望まれています。

本作は、ストリートファイターシリーズや『EX』シリーズのファン、そして新たなシステムやキャラクターに興味を持つプレイヤーにおすすめです。特に、タッグバトルによる戦略性の向上や、新キャラクターの多彩な技を楽しみたい方には適しています。一方で、従来の1対1の対戦形式を好むプレイヤーや、2Dグラフィックのストリートファイターに慣れ親しんだ方には、システムやグラフィックの変化が違和感として感じられるかもしれません。

総じて、『ストリートファイターEX3』は、シリーズの新たな試みとして評価されるべき作品であり、その独自のシステムやキャラクターは多くのプレイヤーに新鮮な体験を提供しています。しかし、一部のシステムやグラフィックに関しては好みが分かれるため、プレイヤーの嗜好によって評価が異なる作品となっています。

発売当時、『ストリートファイターEX3』は3D化による操作感の変化やゲームバランスに対して賛否が分かれました。しかし、現在ではその独自性や新システムの革新性が再評価され、他の格闘ゲームとは一線を画す作品として注目されています。

本作の影響と格闘ゲームへの貢献

『ストリートファイターEX3』は、タッグバトルや新しいコンボシステムを導入することで、格闘ゲームの可能性を広げました。後の3D格闘ゲームに影響を与えた要素も多く、特にチーム戦の戦略性に関するアイデアは他のタイトルにも引き継がれています。

現代の技術でリメイクするなら?

もし本作が現代の技術でリメイクされるなら、グラフィックの高精細化やオンライン対戦の充実が期待されます。また、新キャラクターやストーリーモードの追加により、より深いプレイ体験が提供されることでしょう。バトルシステムのバランス調整が施されれば、今の格闘ゲームファンにも訴求できる作品となるはずです。

まとめ

『ストリートファイターEX3』は、シリーズの中でも異色の存在でありながら、独自のシステムや戦略性に優れた作品です。タッグバトルや新しいコンボシステムは、他の格闘ゲームにはない魅力を持っています。今なお愛される理由は、その革新性と挑戦にあります。

攻略

登場キャラクター

リュウ

リュウは、ストリートファイターシリーズの象徴的存在であり、その卓越した技と不屈の精神で多くのプレイヤーを魅了してきました。彼の基本プロフィールとして、名前はリュウ、所属は特定の組織に属さない孤高の格闘家で、戦闘スタイルは空手をベースにした独自の格闘術を用います。代表的な技には、波動拳、昇龍拳、竜巻旋風脚があり、これらの技は彼の戦闘スタイルの核となっています。ストーリー設定では、リュウは真の強さを求めて世界を旅し、自己の鍛錬と強敵との対戦を続けています。プレイステーション2版『ストリートファイターEX3』におけるリュウのプレイスタイルは、攻守のバランスが取れており、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適しています。強みとしては、使いやすい通常技と多彩な必殺技を持ち、状況に応じた柔軟な戦い方が可能な点が挙げられます。一方、突出した強力な技が少ないため、相手の動きを的確に読む戦略が求められます。リュウの代表的な必殺技である波動拳は、中距離からの牽制やコンボの締めに効果的で、相手との間合いをコントロールする際に活躍します。また、昇龍拳は対空技として優れており、相手のジャンプ攻撃に対する迎撃や、コンボのフィニッシュとして使用されます。ファンからの評価として、リュウはそのシンプルながら奥深い操作性と、真の強さを追求するストイックなキャラクター性が多くの支持を集めています。彼の技は基本的なコマンド入力で発動できるため、初心者でも扱いやすく、また熟練者にとっては戦略的な深みを持つキャラクターとして愛されています。

ケン・マスターズ

炎の闘志と華麗な技で観る者を魅了するケン・マスターズは、リュウの親友でありライバルとして知られています。彼はアメリカ出身の格闘家で、暗殺拳をルーツとした格闘術を習得し、特に「昇龍拳」や「竜巻旋風脚」といった技を得意としています。ストーリー上では、真の強さを求めて旅を続けるリュウとは対照的に、家族や自身の生活を大切にしながらも、戦いへの情熱を失わない人物として描かれています。プレイスタイルとしては、攻撃的でスピーディーな動きを特徴としており、初心者にも扱いやすい反面、深く追求すれば上級者向けのテクニックも多く存在します。代表的な必殺技である「昇龍拳」は、対空技として相手のジャンプ攻撃を迎撃する際に有効であり、「竜巻旋風脚」は横方向への攻撃範囲が広く、連続技の一部として組み込むことで効果を発揮します。ファンからの評価としては、その熱血漢的な性格や華やかな技の数々、そしてリュウとの友情やライバル関係が多くの人々に支持されており、シリーズを通じて高い人気を誇っています。

春麗

圧倒的なスピードと華麗な技で敵を翻弄する春麗は、プレイステーション2版『ストリートファイターEX3』においても、その存在感を強く放っています。インターポールの刑事である彼女は、犯罪組織シャドルーの壊滅を目指し、中国拳法を駆使して戦います。代表的な技である「百裂脚」は、驚異的な速さで連続蹴りを繰り出し、相手を圧倒します。また、「スピニングバードキック」では、逆さまに回転しながらの蹴りで独特の攻撃を展開します。春麗のプレイスタイルは、その俊敏さと多彩な技から、初心者にも扱いやすい反面、熟練者には高度な連携や戦術を駆使する余地があり、幅広いプレイヤーに支持されています。特に「百裂脚」は、近距離での連続攻撃として効果的で、相手の隙を突く際に活躍します。ファンからは、その美しさと強さ、そして正義感あふれるキャラクター性が高く評価されており、格闘ゲーム界の象徴的存在として長年愛されています。

ザンギエフ

圧倒的な筋肉と投げ技で敵をねじ伏せる、ロシアの赤きサイクロン、ザンギエフ。彼は、ロシア出身のプロレスラーであり、独自のレスリングスタイルを駆使して戦います。代表的な技である「スクリューパイルドライバー」は、相手を空中高く持ち上げて地面に叩きつける強烈な投げ技で、その破壊力は絶大です。また、全身に刻まれた無数の傷跡は、彼が常に正面から敵と向き合い、決して背を向けない戦士であることを物語っています。プレイスタイルとしては、近距離戦を得意とし、強力な投げ技で相手を圧倒しますが、遠距離からの攻撃や飛び道具に対してはやや弱点を持つため、上級者向けのキャラクターと言えるでしょう。「ダブルラリアット」は、回転しながら腕を振り回し、相手の攻撃をかわしつつ反撃する技で、接近戦での切り込みや相手の飛び道具を回避する際に有効です。ファンからは、その豪快な投げ技や圧倒的なパワー、そして愛国心あふれるキャラクター性が支持されており、シリーズを通じて高い人気を誇っています。特に、鍛え抜かれた肉体と誇り高き戦闘スタイルは、多くのプレイヤーに強烈な印象を与えています。

ガイル

ガイルは、冷静沈着なアメリカ空軍少佐でありながら、戦闘では圧倒的な力を発揮します。彼の戦闘スタイルはマーシャルアーツを基盤とし、ソニックブームやサマーソルトキックといった溜め技を駆使して戦います。ストーリー上では、親友ナッシュをベガに殺された過去を持ち、その復讐のために戦い続けています。ガイルは比較的扱いやすいキャラクターであり、強力な飛び道具と対空技を持つため、初心者にもおすすめです。ただし、溜め技の特性上、機動力に欠ける場面もあります。代表的な必殺技であるソニックブームは、中距離での牽制や相手の動きを制限するのに効果的です。また、サマーソルトキックは対空技として優秀で、ジャンプ攻撃を仕掛けてくる相手に対して有効です。ファンからは、その硬派なキャラクター性や安定した戦闘スタイルが支持されており、特に彼の象徴的な髪型や軍人としての誇り高さが多くのプレイヤーにとって魅力となっています。

ダルシム

ダルシムは、神秘的なヨガの力で戦場を支配する独特のキャラクターです。インド出身の修行僧である彼は、ヨガの奥義を駆使し、手足を自在に伸ばして遠距離からの攻撃を得意とします。また、火神アグニの力を借りて炎を操ることも可能で、代表的な技として「ヨガファイア」や「ヨガフレイム」があります。ストーリー上では、家族や村人たちを守るため、自らの信念と戦いの間で葛藤しつつも戦いに身を投じています。プレイスタイルとしては、遠距離攻撃や空中からの奇襲を得意とし、相手との間合いを保ちながら戦う戦術が求められます。そのため、操作には高度な戦略性が必要で、上級者向けのキャラクターと言えるでしょう。特に「ヨガドリルキック」は空中からの多段攻撃で、相手の意表を突くことができます。ファンからは、その独特な戦闘スタイルと深い人間性が評価され、長年にわたり愛され続けています。ダルシムの持つ神秘的な魅力と戦闘技術は、他のキャラクターにはない特別な存在感を放っています。

ブランカ

ブランカは、緑色の肌とオレンジ色の髪を持つ野生児であり、その独特な外見と戦闘スタイルでプレイヤーに強烈な印象を与えます。本名はジミーで、幼少期に飛行機事故に遭い、アマゾンの奥地で育ちました。彼の戦闘スタイルは、野生で培った独自の格闘術と電撃を組み合わせたもので、代表的な技としては、体を丸めて高速回転し相手に体当たりする「ローリングアタック」や、体から電撃を放つ「エレクトリックサンダー」などがあります。これらの技は、相手との間合いを詰めたり、防御を崩す際に効果的です。プレイスタイルとしては、独特の動きと攻撃範囲を持つため、上級者向けとされていますが、使いこなせば相手に予測しづらい攻撃を仕掛けることが可能です。ファンからは、そのユニークなキャラクター性と強力な技の数々が支持されており、シリーズを通じて高い人気を誇っています。

ベガ

圧倒的なサイコパワーで敵をねじ伏せる、冷酷非道な独裁者です。ベガは、悪の組織「シャドルー」の総帥であり、サイコパワーと呼ばれる特殊なエネルギーを操る格闘家です。彼の戦闘スタイルは、サイコパワーを駆使した独自の体術で、代表的な技として「サイコクラッシャー」があります。この技は、全身にサイコパワーを纏い、高速で回転しながら突進するもので、相手に大きなダメージを与えます。ストーリー上では、世界征服を目論む冷酷な支配者として描かれています。プレイスタイルとしては、ベガは上級者向けのキャラクターとされています。強力な攻撃力と多彩な技を持つ一方、防御面での脆さや一部の技の隙が大きいことから、使いこなすには高度な操作技術が求められます。代表的な必殺技である「サイコクラッシャー」は、相手との間合いを詰める際や連続技のフィニッシュとして効果的です。また、「ヘッドプレス」は、空中から相手を踏みつける技で、奇襲や相手のガードを崩す際に有効です。ファンからの評価としては、その圧倒的な存在感と独特のプレイスタイルから、多くのプレイヤーに支持されています。特に、強力なサイコパワーを駆使した攻撃や、冷酷なキャラクター性が魅力とされています。また、シリーズを通じての主要な悪役としての地位も、彼の人気を支える要因となっています。

ほくと

ほくとは、冷静沈着な古武術の使い手であり、その鋭い眼差しと的確な動きで対戦相手を圧倒します。彼女は水神家の分家当主の娘で、本名を「訃(しらせ)」といい、幼少時に本家に預けられ、異父兄であるカイリの妹として育てられました。戦闘スタイルは水神流古武術で、相手の攻撃を受け流し、反撃する技術に長けています。物語では、修羅の道を歩む兄・カイリを追い、その行方を探す旅に出ています。プレイスタイルとしては、当て身投げや間合いを取る技を多く持ち、テクニカルな操作が求められるため、上級者向けのキャラクターといえます。代表的な必殺技には、相手の攻撃を受け流し反撃する「当て身投げ」や、間合いを詰めて一気に攻撃を仕掛ける技があります。これらの技は、相手の動きを読み、的確なタイミングで使用することで真価を発揮します。ファンからは、そのクールな性格や深いストーリー背景、そして高度な技術を要する戦闘スタイルが魅力とされています。特に、兄との複雑な関係性や自身の運命に立ち向かう姿勢が、多くのプレイヤーの共感を呼んでいます。

血の封印を解かれたほくと

冷徹な暗殺者としての本能が目覚めた彼女は、戦場で無慈悲な強さを発揮します。本名は「ほくと」、水神家の分家に生まれ、幼少期に本家に預けられ育ちました。彼女の戦闘スタイルは水神流古武術で、代表的な技として「肘激崩」からの派生技「掌撃破」があります。物語では、兄であるカイリを抹殺するという思念を封印されていましたが、その封印が解かれたことで暗殺者としての本能が目覚めました。プレイスタイルとしては、当て身投げやリーチの長い下段攻撃など、テクニカルな技を多く持ち、上級者向けのキャラクターです。代表的な必殺技である「肘激崩」は、前進しながらの肘打ちで、その後に「掌撃破」などの派生技へと繋げることができます。この技は連続攻撃の起点として活躍します。ファンからは、その冷徹さと強さ、そして複雑な背景を持つキャラクター性が高く評価されています。特に、封印が解かれたことで見せる新たな一面に魅了されるプレイヤーも多いです。

カイリ

カイリは、記憶を失い修羅の道を歩む孤高の戦士です。本名は水神海里で、日本出身の178cm、77kgの青年です。彼の戦闘スタイルは水神流古武術で、波動昇龍タイプの技を駆使します。物語では、分家当主との対立により谷底に突き落とされ記憶を失い、「汝、己をもって極めんとすべし」という言葉を頼りに戦い続けます。プレイスタイルとしては、リュウやケンに似た技を持ちつつも、独自の性能変化により上級者向けのキャラクターとなっています。代表的な必殺技には、波動拳や昇龍拳があり、遠距離からの牽制や対空攻撃で活躍します。カイリの魅力は、その謎めいた背景と孤高の戦士としての存在感にあり、多くのファンから支持を受けています。

シャドウガイスト

シャドウガイストは、独裁国家への復讐のために自ら強化人間となったアンチヒーローで、その冷酷な戦闘スタイルはプレイヤーに強烈な印象を与えます。彼の基本プロフィールとして、身長197cm、体重100kg、血液型は不明で、好きなものは正義、嫌いなものは世の中の理不尽とされています。戦闘スタイルはスカロマニアと同系統の「思い込み格闘術」とされ、代表的な技には「デスクラッシャー」や「デスブレイク」などがあります。ストーリー設定では、独裁政権の圧制により妻を殺され、娘が行方不明となったことから、国家への復讐を誓い、自ら強化人間となりました。プレイスタイルとしては、巨体ゆえに相手の攻撃を受けやすいものの、地上戦や空中戦に強く、ゲージがある時の爆発力は高いため、上級者向けのキャラクターと言えます。代表的な必殺技である「デスクラッシャー」は、ショルダータックルのように相手に突進する技で、ガードされると隙が大きいものの、スーパーキャンセルでその隙を無くすことが可能です。また、「デスブレイク」は、拳を地面に叩きつけ、その爆風で相手を吹き飛ばす技で、飛び道具を消すことができ、先読み対空にも活躍します。ファンからの評価としては、そのダークな背景やアンチヒーローとしての立ち位置、そしてパワフルな技の数々が魅力とされ、多くのプレイヤーに支持されています。

クラッカー・ジャック

クラッカー・ジャックは、バットを手にした豪快な戦闘スタイルでプレイヤーに強烈な印象を与えます。彼はアメリカ出身の用心棒で、ボクシングを基盤に野球やサッカーの動きを取り入れた独特の格闘スタイルを持ち、代表的な技としてバットを振り下ろす強力な攻撃が挙げられます。その過去には、ラスベガスの用心棒組織「クラッカーズ」のナンバーワンとして活躍していましたが、自由な生活を求めて組織を抜け出し、現在はブレア・デイムのボディガードを務めています。ゲーム内では、一撃のダメージが大きく、連続技も豊富なため、上級者向けのキャラクターと言えます。特に、バットを使った攻撃はリーチが長く、相手との間合いを制するのに効果的です。ファンからは、その豪快な戦闘スタイルと独特のキャラクター性が支持されており、他のキャラクターにはないユニークな魅力が人気の理由となっています。

ダラン・マイスター

圧倒的な体躯と豪快な投げ技で相手を圧倒するダラン・マイスターは、インド出身のプロレスラーであり、プルム・プルナのボディガードとしても活躍しています。彼の戦闘スタイルは、インドの勇者のみが許されるレスリング「インドラウト」を基盤としており、代表的な技として、相手をブリッジの体勢で跳ね上げる「インドラ橋」や、飛びかかって投げつける「ガンジスDDT」などがあります。その巨体から繰り出されるパワフルな技の数々は、見る者に強烈な印象を与えます。プレイスタイルとしては、投げ技を主体としつつも、打撃技もバランスよく備えており、初心者でも扱いやすいキャラクターです。ただし、飛び道具を持たないため、遠距離戦を得意とする相手には接近する工夫が求められます。特に「インドラ橋」は、相手の攻撃を受け流しつつ反撃するカウンター技として、相手の隙を突く場面で効果的に活用できます。また、「ガンジスDDT」は、空中の相手を捕らえることができ、ジャンプ攻撃を多用する相手に対して有効です。ファンからは、その豪快な技とコミカルな動き、そしてプルムとの関係性から生まれるユーモラスなやり取りが魅力とされています。また、同じプロレスラーであるザンギエフとの友情や競演も、ファンの間で語り草となっています。ダラン・マイスターは、その独特のキャラクター性とプレイスタイルで、多くのプレイヤーに愛されています。

ガルダ

全身から刃を放ち、圧倒的な攻撃力で敵を圧倒するガルダは、プレイステーション2版『ストリートファイターEX3』において、異彩を放つキャラクターです。彼の基本プロフィールとして、名前はガルダ、所属や出身地、誕生日など多くの情報は不明とされています。戦闘スタイルも謎に包まれていますが、全身から刃を出して戦う独特の技を持ち、鎧武者のような外見が特徴です。ストーリー設定では、かつてハヤテの先祖により封印されていたが、強者の怨念を吸収し復活したとされています。プレイスタイルとしては、高い攻撃力と多段ヒットする必殺技を持ち、相手の体力を削ることに長けています。しかし、隙の大きい技も多く、ジャンプスピードが遅いうえに軌道が高いため、上級者向けのキャラクターと言えるでしょう。代表的な必殺技には「鬼斬」や「襲牙」があり、「鬼斬」は対空技として有効で、無敵時間を活かして相手のジャンプ攻撃を迎撃できます。「襲牙」はリーチが長く、地上戦での牽制やコンボの起点として活躍します。ファンからの評価としては、その圧倒的な攻撃力と独特のデザイン、そして謎めいた背景が魅力とされています。特に、全身から刃を出す攻撃スタイルや、鎧武者のようなビジュアルが他のキャラクターにはない個性を放ち、多くのプレイヤーから支持を受けています。

ドクトリン・ダーク

ドクトリン・ダークは、冷酷な暗殺者として独自の戦闘スタイルを持ち、プレイヤーに強烈な印象を与えます。本名はオルガーで、かつてはガイルの部下として米軍特別戦闘部隊に所属していましたが、ロレント率いる部隊との戦闘で部隊が全滅し、自身も重傷を負ったことから、ガイルとロレントへの復讐心に燃えるようになりました。戦闘スタイルは軍隊式暗殺術で、ワイヤーやナイフ、火薬を駆使したトリッキーな攻撃が特徴です。プレイスタイルとしては、設置型の爆弾「EX-プロシブ」を用いた起き攻めや待ち戦法が得意で、必殺技には癖があるものの、牽制と立ち回りを使いこなせば強力なキャラクターとなります。代表的な必殺技には、ワイヤーを伸ばして相手の動きを封じる「DARKワイヤー」や、地面に爆弾を設置する「EX-プロシブ」などがあり、これらを組み合わせて相手を翻弄する戦法が効果的です。ファンからは、その独特な戦闘スタイルや復讐に燃える背景設定が魅力とされ、根強い人気を誇っています。

スカロマニア

スカロマニアは、平凡なサラリーマンから突如ヒーローへと変貌を遂げた異色のキャラクターです。本名は西小山三郎で、都内に住む三流サラリーマンでしたが、ある日デパートのヒーローショーでスーツアクターを務めたことをきっかけに、骸骨模様の全身タイツを身にまとい、週末ごとに悪と戦うヒーロー活動を始めました。その戦闘スタイルは「スーパーヒーロー思い込み格闘術」と称され、突進技やトリッキーな動きを駆使して相手を翻弄します。代表的な必殺技「スカロドリーム」は、連続攻撃を繰り出す乱舞技で、作品ごとに演出が変化し、プレイヤーを楽しませます。プレイスタイルとしては、素早い動きと独特の技で相手を撹乱することが得意で、初心者でも扱いやすい反面、独特の操作感に慣れるまで時間がかかる場合もあります。そのユニークなキャラクター性とコミカルな動きから、多くのファンに愛され、シリーズを通じて高い人気を誇っています。

プルム・プルナ

華麗なダンスを戦闘に取り入れ、優雅さと強さを兼ね備えたプルム・プルナは、プレイステーション2版『ストリートファイターEX3』に登場するキャラクターです。彼女はアラブの大富豪バルバ・プルナの一人娘で、好奇心旺盛で新しいことが大好きなわがままお嬢様として描かれています。戦闘スタイルはダンスを取り入れた独特の格闘術で、足技を多用し、空中での機動力も高いのが特徴です。物語では、失踪した父親と謎の組織「シャドルー」を探す旅に出ています。プレイスタイルとしては、空中技や二段ジャンプを駆使した華麗な動きが可能で、機動力を活かした戦いが得意ですが、ジャンプ速度が遅いため対空攻撃に弱い一面もあります。代表的な必殺技には、空中から急降下して攻撃する技があり、奇襲やコンボの締めに効果的です。ファンからは、その華やかな戦闘スタイルと個性的なキャラクター性が高く評価されており、シリーズの中でも特に印象的な存在として支持を集めています。

シャロン

赤いショートカットヘアとバラのタトゥーが印象的なシャロンは、謀報機関のエージェントとして卓越した戦闘能力を持ち、独自の格闘スタイルで敵を圧倒します。彼女の基本プロフィールとして、名前はシャロン、所属は謀報機関、戦闘スタイルはエージェント格闘術で、代表的な技には「ハーフムーンキック」や「バミューダシンフォニー」などがあります。ストーリー設定では、彼女は自分と同じバラのタトゥーを持つ人物を探しており、犯罪シンジケートの重要人物としてマークされています。プレイスタイルとしては、隙の小さい技とトリッキーな動きで相手を翻弄しやすく、移動も早いため、初心者から上級者まで幅広く扱いやすいキャラクターです。強みとしては、使い勝手の良い必殺技やリロードによる攻撃力アップ、スーパーコンボに飛び道具を2種持つ点が挙げられますが、弱みとしては一部の技の発生が遅いことがあるため、タイミングを見極める必要があります。代表的な必殺技として「ハーフムーンキック」は、軽く飛び上がり回し蹴りを繰り出す技で、相手の攻撃をかわしつつ反撃する際に有効です。また、「バミューダシンフォニー」は、前に踏み込んで相手をつかみ、両足で後方に跳ね上げる投げ技で、相手のガードを崩す際に活躍します。ファンからの評価としては、そのクールな外見とエージェントという設定、そして多彩な技による戦略的な戦い方が魅力とされ、多くのプレイヤーに支持されています。

エリア

エリアは、父親の発明した巨大な腕型の万能機械「キャンサー」を駆使し、世界中の格闘家と戦うことでその性能を実証する、好奇心旺盛な発明家の少女です。彼女はブロンドの三つ編みツインテールに眼鏡をかけ、ローラースケートを履いた特徴的な外見を持ちます。戦闘スタイルは、キャンサーを用いた多彩な攻撃と高い機動力を活かしたもので、特に「ハミングラッシュ」では連続打撃を繰り出し、相手にプレッシャーを与えます。プレイスタイルとしては、キャンサーの操作や多彩な技の組み合わせが求められるため、上級者向けといえますが、その分、戦略の幅が広く、使いこなすことで大きなリターンを得られます。代表的な必殺技である「アップロード」は、キャンサーを空中に飛ばして攻撃し、相手の意表を突くことができます。また、「ダウンロード」は地中からの攻撃で、相手の足元を狙う戦術が可能です。ファンからは、そのユニークなデザインや機械を駆使した戦闘スタイルが高く評価されており、他のキャラクターにはない独特の魅力が支持を集めています。

サイクロイド

『ストリートファイターEX3』に登場するサイクロイドは、他のキャラクターの技を自在に組み合わせるユニークな存在です。サイクロイドは、テクスチャのない透けたポリゴンの姿をしたサイクロイドβと、ワイヤーフレームのみの姿を持つサイクロイドγの2体が存在します。彼らは他のキャラクターの技を組み合わせた性能を持ち、サイクロイドβはコマンド技、サイクロイドγはタメ技の必殺技やスーパーコンボで構成されています。そのため、プレイスタイルは多彩で、さまざまなキャラクターの技を駆使することが可能ですが、特定のキャラクターの動きを完全に再現するわけではないため、独自の戦略が求められます。代表的な必殺技として、サイクロイドβはリュウの「竜巻旋風脚」をアレンジした「β竜巻旋風脚」を持ち、サイクロイドγは春麗の「百烈脚」を模倣した「γ百烈脚」を使用します。これらの技は、相手の隙を突く際やコンボの締めくくりに効果的です。ファンからは、その独特な外見と多彩な技の組み合わせが評価され、他のキャラクターとは一線を画す存在として人気を博しています。特に、さまざまな技を試せる楽しさや、未知の戦術を編み出す可能性がプレイヤーの興味を引きつけています。

エース

エースは、他の格闘家の技を自在に習得・カスタマイズできる特異なキャラクターです。彼は首相直属のエージェントであり、シャドルーの地下基地に潜入し、建造中の最終兵器に関する機密を探る任務を担っています。エースの戦闘スタイルは多彩で、他のキャラクターから技を学び、自身の戦闘に組み込むことが可能です。このため、プレイヤーはエディットモードを通じて、エースに好きな技をセットし、自分だけのオリジナルキャラクターを作成できます。エースのプレイスタイルは、プレイヤーの選択によって大きく変わるため、初心者から上級者まで幅広く楽しめます。彼の強みは、他のキャラクターの多彩な技を組み合わせて戦略を構築できる点であり、弱みとしては、技の習得や組み合わせに時間がかかることが挙げられます。代表的な必殺技としては、リュウの「波動拳」やケンの「昇龍拳」などを習得可能で、遠距離からの攻撃や対空技として活躍します。エースの魅力は、そのカスタマイズ性の高さにあり、プレイヤー自身の戦略や好みに応じて技を組み合わせ、自分だけの戦闘スタイルを構築できる点がファンに支持されています。

データ

『ストリートファイターEX3』の発売年、メーカー、開発などのデータです。

発売年2000
メーカーカプコン
開発会社アリカ
プラットフォームPlayStation 2
ジャンル対戦格闘
プロデューサー皆見達也
ディレクター西谷亮
作曲者細江慎治、佐宗綾子、相原隆行、渡部恭久
キャラクターデザイン不明
販売本数不明