アーケード版『ストリートファイターEX』2D感覚を残した異色の3D格闘

AC版『ストリートファイターEX』

『ストリートファイターEX』は、1996年にアリカが開発し、カプコンが発売した対戦型格闘ゲームです。本作は、ストリートファイターシリーズ初の3Dポリゴンを採用しつつも、2Dのゲーム性を維持した作品として注目を集めました。アーケード版として登場し、その後、さまざまなバージョンや続編がリリースされました。

開発の背景

『ストリートファイターEX』の開発は、ストリートファイターIIの開発に携わった西谷亮氏が率いるアリカが担当しました。当時、格闘ゲーム業界では3D化の波が押し寄せており、カプコンも3D表現への挑戦を模索していました。しかし、3D化に伴う技術的な課題や、従来の2D格闘ゲームの操作感をどのように3Dで再現するかといった問題がありました。アリカはこれらの課題に取り組み、3Dポリゴンを使用しながらも、2Dのゲームプレイを維持する「2.5D」スタイルを確立しました。

当時の評価と現在の再評価

総合的な評価として、本作は従来の2D格闘ゲームのゲーム性を3Dポリゴンで表現するという意欲的な試みが行われた作品であり、見た目こそ悪いものの中身はシンプル・イズ・ベスト。初心者でも入りやすく上級者にも遊び応え十分、ストリートファイターIIで形作られた2D格闘ゲームの面白さが純粋に凝縮されたゲームとして完成しており、その魅力は現在でも色褪せていないと評価されています。ポジティブな評価が約70%、ネガティブな評価が約30%とされています。

ポジティブな評価の要因として、まず操作性の良さが挙げられます。3Dグラフィックを採用しながらも、ゲームプレイは従来の2Dスタイルを踏襲しており、シリーズファンにとって馴染みやすいものとなっています。また、新システムとして「スーパーキャンセル」や「ガードブレイク」が導入され、戦略性や爽快感が増しています。特にスーパーキャンセルは、通常技や必殺技からスーパーコンボへの連携を可能にし、コンボの幅を広げています。さらに、オリジナルキャラクターの個性も豊かで、「スカロマニア」や「ダラン・マイスター」など、独特のキャラクターがプレイヤーに新鮮さを提供しました。 一方、ネガティブな評価の要因としては、グラフィックの粗さが指摘されています。当時の技術的制約から、キャラクターのポリゴンモデルがカクカクしており、滑らかさに欠けると感じるプレイヤーもいました。また、一部のキャラクターのモーションが使い回しと感じられ、動きの硬さを指摘する声もありました。これらの点について、評価者はグラフィックの向上やモーションの多様性を求めていました。

本作は、従来の2D格闘ゲームのゲーム性を3Dポリゴンで表現するという意欲的な試みが行われた作品であり、見た目こそ悪いものの中身はシンプル・イズ・ベスト。初心者でも入りやすく上級者にも遊び応え十分、ストリートファイターIIで形作られた2D格闘ゲームの面白さが純粋に凝縮されたゲームとして完成しており、その魅力は現在でも色褪せていないと評価されています。

『ストリートファイターEX』は、シリーズのファンや、2Dから3Dへの進化を体験したいプレイヤーに特におすすめです。また、新システムや個性的なキャラクターに興味がある方、格闘ゲーム初心者でも楽しめる内容となっています。一方で、最新のグラフィックや滑らかなモーションを重視するプレイヤーには、当時の技術的制約からくる粗さが気になるかもしれません。

総じて、『ストリートファイターEX』は、シリーズの新たな試みとして評価されるべき作品であり、その独自性とゲーム性は多くのプレイヤーに支持されています。

発売当初、『ストリートファイターEX』は3Dグラフィックと2Dゲームプレイの融合という革新的な試みに対して賛否両論がありました。一部のプレイヤーは、ポリゴン表現の粗さや新キャラクターのデザインに違和感を覚えることもありました。しかし、現在では、シリーズ初の3D化への挑戦や、新システムの導入など、その革新性が再評価されています。特に、後の3D格闘ゲームの発展に寄与した作品として、その意義が見直されています。

他ジャンルや文化への影響

『ストリートファイターEX』は、3Dグラフィックと2Dゲームプレイの融合という新しい試みを通じて、後の格闘ゲームや他のジャンルのゲームに影響を与えました。特に、3D技術を活用しながらも、従来のゲーム性を維持する手法は、多くのゲーム開発者にとって参考となりました。また、本作で初登場したキャラクターの一部は、後の作品や他のメディアにも登場し、ファンの間で親しまれています。

現代向けのリメイクの可能性

もし『ストリートファイターEX』が現代向けにリメイクされるとしたら、最新のグラフィック技術を活用してキャラクターモデルやステージを高精細化し、オンライン対戦機能の充実や、新たなゲームモードの追加などが期待されます。また、オリジナル版のゲームプレイの感覚を尊重しつつ、現代のプレイヤーのニーズに合わせた調整が行われることで、より多くの人々に楽しんでもらえる作品となるでしょう。

まとめ

『ストリートファイターEX』は、シリーズ初の3D表現への挑戦や、新システムの導入など、革新的な試みが詰まった作品です。当時の技術的な制約や賛否両論を乗り越え、その後の格闘ゲームの発展に寄与した点で、その意義は大きいと言えます。個人的には、初めて3Dで表現されたリュウやケンたちと対戦したときの興奮は今でも忘れられません。この作品は、格闘ゲームの歴史において特別な位置を占めており、今後も多くのプレイヤーに語り継がれていくことでしょう。

攻略

登場キャラクター

リュウ

リュウは、ストリートファイターEXシリーズにおいても、その卓越した格闘技術と揺るぎない信念でプレイヤーを魅了します。彼は日本出身の孤高の戦士であり、暗殺拳をルーツとする独自の格闘術を駆使し、波動拳や昇龍拳といった必殺技で知られています。ストーリー上では、真の強さを求めて世界を旅し、数々の強敵と対峙しています。リュウのプレイスタイルは、攻守のバランスが取れており、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適しています。特に波動拳で間合いを制し、相手の動きを封じる戦法が効果的です。代表的な必殺技である波動拳は、中距離からの牽制に優れ、昇龍拳は対空技として相手の跳び込みを迎撃する際に活躍します。ファンからは、そのシンプルながら奥深い操作性と、常に自己研鑽を続ける姿勢が高く評価され、シリーズを象徴するキャラクターとして愛されています。

ケン・マスターズ

『ストリートファイターEX』におけるケン・マスターズは、炎のような情熱と攻撃的なプレイスタイルでプレイヤーを魅了します。彼はリュウの親友でありライバルとして知られ、アメリカ出身の格闘家です。戦闘スタイルは空手をベースとした格闘術で、代表的な技として「昇龍拳」や「波動拳」があります。ストーリー上では、真の強さを求めて自己の力を磨き続けています。プレイスタイルとしては、前ダッシュの速さや多彩な攻撃手段を活かし、相手にプレッシャーをかけ続ける攻撃的なキャラクターで、初心者から上級者まで幅広く扱いやすい反面、防御面では慎重さが求められます。代表的な必殺技である「昇龍拳」は対空攻撃として優れており、ジャンプ攻撃を狙う相手に効果的です。また、「竜巻旋風脚」は相手との距離を詰める際や連続技の一部として活用できます。ファンからは、その熱血漢でありながらも人間味あふれるキャラクター性や、リュウとの友情・ライバル関係が深く描かれている点が支持されています。さらに、攻撃的でスピーディーな戦闘スタイルも多くのプレイヤーにとって魅力となっています。

春麗

春麗は、その華麗な脚技と俊敏な動きでプレイヤーを魅了します。彼女はインターポールの刑事であり、中国拳法を駆使して戦います。代表的な技として、素早い連続蹴りを繰り出す「百裂脚」や、逆さまに回転しながら蹴りを放つ「スピニングバードキック」があります。これらの技は、相手との間合いを詰めたり、空中からの攻撃に対処する際に効果的です。春麗は初心者にも扱いやすいキャラクターであり、スピードと多彩な技で相手を翻弄することができます。その一方で、体力が低めであるため、防御面での注意が必要です。ファンからは、その美しさと強さ、そして正義感あふれるキャラクター性が高く評価されています。特に、女性格闘家の先駆けとして、多くのプレイヤーに親しまれています。

ザンギエフ

ロシアの赤きサイクロンとして知られるザンギエフは、その圧倒的な投げ技とパワフルな戦闘スタイルでプレイヤーに強烈な印象を与えます。彼はロシア出身のプロレスラーで、ロシアレスリングとアメリカンプロレスを融合させた独自の格闘スタイルを持ち、代表的な必殺技である「スクリューパイルドライバー」は、相手を空中で回転させながら地面に叩きつける豪快な技です。ストーリー上では、祖国の名誉をかけて戦い、ロシアの強さを世界に示すことを使命としています。ゲームプレイにおいて、ザンギエフは高い体力と強力な投げ技を持つ近距離戦のスペシャリストですが、機動力が低く、遠距離からの攻撃や飛び道具に対して弱点を持つため、上級者向けのキャラクターといえます。彼の代表的な必殺技である「スクリューパイルドライバー」は、相手との距離を詰めてから発動することで大ダメージを与えることができ、また「ダブルラリアット」は、回転しながら腕を振り回し、相手の攻撃を回避しつつ反撃する際に有効です。ファンからは、その豪快な投げ技やユーモラスなキャラクター性、そして愛国心あふれる姿勢が支持されており、特に「スクリューパイルドライバー」のインパクトは多くのプレイヤーに強く刻まれています。このように、ザンギエフはパワフルで個性的なキャラクターとして、長年にわたり多くのファンに愛され続けています。

ガイル

ガイルは、冷静沈着なアメリカ空軍少佐でありながら、その内に秘めた熱い復讐心を持つキャラクターです。彼の基本プロフィールとして、名前はガイル、アメリカ空軍に所属し、マーシャルアーツを主体とした戦闘スタイルを持ちます。代表的な技には、音速の衝撃波を放つ「ソニックブーム」や、後方宙返りしながら蹴り上げる「サマーソルトキック」があり、これらは溜めコマンドで発動するため、戦闘中の間合いやタイミングが重要となります。ストーリー設定では、親友であるナッシュをベガに殺されたことから、その仇を討つために戦いに身を投じています。プレイスタイルとしては、溜め技を駆使した待ち戦法が基本であり、相手の攻撃を的確に迎撃するカウンター主体の戦い方が求められます。そのため、初心者でも扱いやすい反面、上級者は高度な間合い管理や戦略的な立ち回りでさらに深みのあるプレイが可能です。代表的な必殺技である「ソニックブーム」は、中距離での牽制や相手の動きを制限するのに効果的であり、「サマーソルトキック」は対空技として、相手の飛び込み攻撃を封じる際に活躍します。ファンからの評価としては、その硬派で真面目なキャラクター性や、シンプルながら奥深い技構成が支持されており、特に「待ちガイル」と称される戦法は、多くのプレイヤーに親しまれています。また、彼の家族思いな一面や、復讐に燃える背景ストーリーも、キャラクターの魅力を高めています。

ダルシム

インド出身の僧侶であるダルシムは、ヨガの秘術を駆使し、伸縮自在の手足と炎を操る独特の戦闘スタイルでプレイヤーを魅了します。彼の戦闘スタイルは、ヨガの奥義を活かしたもので、手足を自在に伸ばし、遠距離からの攻撃を得意としています。また、火を吹く技や瞬間移動など、多彩な技を持ち合わせています。プレイスタイルとしては、遠距離からの攻撃を主体とし、相手との距離を保ちながら戦うことが求められます。そのため、初心者にはやや扱いが難しいキャラクターですが、使いこなせば相手を圧倒することが可能です。代表的な必殺技としては、「ヨガファイア」があり、弧を描く火球を放ち、相手の動きを制限するのに有効です。また、「ヨガテレポート」は瞬間移動技で、相手の攻撃を回避したり、不意打ちを狙う際に活躍します。ファンからは、その独特な戦闘スタイルとキャラクター性が高く評価されており、他のキャラクターにはないユニークさが支持を集めています。

ほくと

ほくとは、冷静沈着な表情の裏に秘めたる闘志を燃やし、独自の古武術で戦場を駆け抜ける女性キャラクターです。彼女は水神家の分家当主の娘であり、幼名を「訃(しらせ)」といいます。戦闘スタイルは水神流古武術で、代表的な技として相手の攻撃を受け流し反撃する当て身投げや、相手の背後を取るコマンド投げなど、多彩な技を持っています。物語では、修羅の道を歩む兄・カイリの行方を追い、彼を止めるために旅に出るという設定です。プレイスタイルとしては、当て身技や間合いを取る技が多く、相手の動きを読む必要があるため、上級者向けのキャラクターといえます。その強みは、多彩な技による相手の攻撃の封じ込めや反撃能力にあり、逆に弱みとしては、技の発動にタイミングや間合いの精度が求められる点が挙げられます。代表的な必殺技として「当て身投げ」は、相手の攻撃を受け流しつつ反撃する技で、相手の攻撃を読んでカウンターを狙う場面で活躍します。また、「背負い投げ」は、相手に接近してからの投げ技で、相手のガードを崩す際に有効です。ファンからの評価としては、そのクールな外見と内に秘めた熱い闘志、そして複雑ながらも使いこなすことで得られる高い戦略性が魅力とされています。特に、物語における兄との関係性や、封印された力を持つというバックストーリーが、キャラクターに深みを与え、多くのプレイヤーの支持を集めています。

スカロマニア

スカロマニアは、独特なスーパーヒーロースタイルで戦う異色のキャラクターです。本名は西小山三郎で、普段は平凡なサラリーマンですが、ある日ヒーローショーの代役を務めたことをきっかけに、週末ごとに骸骨模様の全身タイツを身にまとい、悪と戦うヒーローとして活動するようになりました。彼の戦闘スタイルは、スーパーヒーローを模倣した独自の格闘術で、代表的な技には頭から突進する「スカロクラッシャー」や、スライディングキックの「スカロスライダー」などがあります。プレイスタイルとしては、急襲突進技やトリッキーな動きを多用するため、上級者向けのキャラクターと言えます。特に「スカロクラッシャー」は、相手の意表を突く奇襲として効果的で、間合いを詰める際に活躍します。また、スライディングキックの「スカロスライダー」は、相手の足元を狙う攻撃として有効です。ファンからは、そのユーモラスで個性的なキャラクター性や、特撮ヒーローを彷彿とさせるデザインが支持されており、シリーズの中でも異彩を放つ存在として人気を博しています。

ドクトリン・ダーク

ドクトリン・ダークは、冷酷な暗殺者として独自の存在感を放っています。本名はオルガーで、かつてはガイルの部下として特殊部隊に所属していましたが、ロレント率いる部隊との戦闘で部隊が全滅し、自身も重傷を負ったことから、復讐心に駆られ現在の姿となりました。彼の戦闘スタイルは軍隊式暗殺術で、ワイヤーやナイフ、火薬を駆使したトリッキーな攻撃が特徴です。プレイスタイルとしては、設置型の爆弾「EX-プロシブ」を用いた起き攻めや待ち戦法が得意で、上級者向けのキャラクターと言えます。代表的な必殺技には、ワイヤーで相手を捕らえる「DARKワイヤー」があり、ヒット後の追撃や戦術の幅を広げることが可能です。ファンからは、その独特な戦闘スタイルやダークなキャラクター性が支持されており、シリーズの中でも異彩を放つ存在として人気を博しています。

クラッカー・ジャック

クラッカー・ジャックは、その豪快な戦闘スタイルとミステリアスな背景でプレイヤーを魅了します。彼の本名はジャックで、アメリカ出身の流れ者の用心棒として知られています。戦闘スタイルはパワフルな打撃技を中心に構成されており、特に野球のバットを用いた攻撃が特徴的です。物語の中で、彼はかつて所属していた組織から追われる身となり、その過去が彼の戦いに影を落としています。プレイスタイルとしては、強力な打撃技を持つため、上級者向けとされていますが、そのリーチの長さと攻撃力から、使いこなせば大きなリターンを得られます。代表的な必殺技としては、バットを振り下ろす「ホームランヒット」があり、相手の隙を突く場面で効果的に使用できます。ファンからは、その独特なキャラクター性と力強い攻撃が高く評価されており、特にバットを使った攻撃は他のキャラクターにはないユニークさとして人気を博しています。

アレン・スナイダー

アメリカ空手界の頂点に君臨していたアレン・スナイダーは、その実力と情熱でプレイヤーを魅了します。彼は全米格闘大会の初戦でケン・マスターズに敗北し、「井の中の蛙」と評されたことをきっかけに、さらなる高みを目指して世界を旅することを決意しました。この言葉を文字通りに解釈し、カエルのような強靭な足腰を鍛えることに励んでいます。アレンは空手を基盤とした独自の戦闘スタイルを持ち、ケンの技を研究して「ソウルフォース」や「ライジングドラゴン」といった技を習得しています。彼のプレイスタイルは、リュウやケンに似た技構成を持ちながらも、独自の必殺技を持つことで差別化されています。初心者にも扱いやすい反面、技の隙を突かれると危険な場面もあるため、戦略的なプレイが求められます。代表的な必殺技である「ソウルフォース」は、遠距離からの牽制やコンボの締めに適しており、「ライジングドラゴン」は対空技として優秀で、相手のジャンプ攻撃を迎撃する際に活躍します。アレンの魅力は、そのユーモラスなキャラクター設定と確かな実力のギャップにあります。彼の独特なセリフや行動はプレイヤーに笑いを提供しつつ、その高い戦闘能力で手応えのあるバトルを楽しませてくれます。このバランスが、多くのファンに支持される理由となっています。

ブレア・デイム

ヨーロッパの名門に生まれながら、戦いの舞台でその華麗な技を披露するブレア・デイムは、優雅さと強さを兼ね備えた格闘家です。彼女は幼少期から礼儀作法や学問に加え、格闘技の英才教育を受け、その才能を開花させました。友人であるプルム・プルナと共に「世界お嬢様倶楽部」に所属し、社交界の退屈さから逃れるため、用心棒のクラッカー・ジャックを伴い世界を旅しています。戦闘スタイルはシュートボクシングを基盤とした総合格闘技で、代表的な技として、前進しながら連続アッパーを繰り出す「シュートアッパー」や、スライディングから相手を転倒させる「スライディングアロー」などがあります。これらの技は実戦的でありながらも華麗さを持ち合わせています。彼女のプレイスタイルは、通常技の性能が高く、地道な戦いを得意とするため、上級者向けとされています。特に必殺技やスーパーコンボの使いこなしには熟練が求められます。その中でも「ミラージュコンボキック」は、前進しながらパンチとキックの連続攻撃を行い、相手を蹴り飛ばす技で、攻撃の起点として有効です。また、「スピンサイドシュート」は連続キックからのかかと落としで、地上の相手にヒットすると固め技に移行するため、コンボの締めとして活躍します。ファンからは、その高貴な出自と強さ、そして独特のファッションセンスが魅力とされています。特に、白いハイレグレオタードに首輪、ハイヒール付きのオーバーニーソックスという大胆な衣装は、多くのプレイヤーの記憶に強く刻まれています。このように、ブレア・デイムは優雅さと強さを兼ね備えたキャラクターとして、多くのファンに愛されています。

ダラン・マイスター

圧倒的な体格と力強い投げ技で相手を圧倒する、インド出身のプロレスラー、ダラン・マイスター。彼はインドの伝統的なレスリング「インドラウト」の王者であり、プルム・プルナのボディガードとしても活躍しています。その戦闘スタイルは主に投げ技を中心としており、特に「インドラ橋」という技では、相手をブリッジの体勢で跳ね上げる独特の動きを見せます。ゲーム内では、ダランは投げ技主体のキャラクターとして設計されており、強力な投げ技と打撃技を組み合わせて戦うことが求められます。そのため、プレイヤーには高度な操作技術と戦略的思考が必要とされ、上級者向けのキャラクターと言えるでしょう。代表的な必殺技としては、「ブラフマボム」があり、相手を掴んで高く跳び上がり、地面に叩きつける豪快な技です。この技は相手の隙を突いて大ダメージを与える際に非常に有効です。ダランの魅力は、その圧倒的なパワーと独特のキャラクターデザインにあり、多くのファンから支持を受けています。また、同じくプロレスラーであるザンギエフとの関係性も注目されており、二人の共闘や対決はファンの間で話題となっています。

ガルダ

全身から鋭利な刃を放ち、圧倒的な攻撃力で敵を圧倒するガルダは、『ストリートファイターEX』シリーズに登場する謎のキャラクターです。赤い鎧と骸骨の面に身を包み、その正体は不明とされています。戦闘スタイルは不明ですが、全身から刃を出して戦う独特の技を持ち、代表的な技として「襲牙」や「鬼斬」などがあります。ゲーム内では高い攻撃力と多段ヒットする技を持ち、相手の体力を削ることに長けていますが、隙の大きい技も多く、ジャンプスピードが遅い上に軌道が高いという弱点もあります。代表的な必殺技の一つである「鬼燕舞」は、上半身から刃を生やし、高速回転して相手を切り裂く技で、スーパーキャンセルで「鬼燕翔」に繋げることで高威力の連続技を組み立てることが可能です。その圧倒的な攻撃力と独特のデザインから、多くのファンに強烈な印象を与え、シリーズの中でも特に記憶に残るキャラクターとなっています。

シャドウガイスト

シャドウガイストは、独裁政権に家族を奪われ、自ら強化人間となって復讐の道を歩むアンチヒーローです。彼の本名や出身地は不明で、身長197cm、体重100kgとされています。戦闘スタイルは、スーパーヒーローを思わせる独自の格闘術で、代表的な技には「デスクラッシャー」や「デスブレイク」などがあります。ゲーム内では、パワフルで直線的な攻撃を得意とし、地上戦や空中戦での強さが際立ちますが、その巨体ゆえに攻撃を受けやすいという弱点も持ち合わせています。「デスクラッシャー」はショルダータックルのように相手に突進する技で、ガードされると隙が大きいものの、スーパーキャンセルで隙を無くすことが可能です。また、「デスブレイク」は拳を地面に叩きつけ、その爆風で相手を吹き飛ばす技で、飛び道具を消すこともできます。ファンからは、その悲劇的な背景や独特の戦闘スタイル、そしてアンチヒーローとしての存在感が高く評価され、特にスカロマニアとの共通点や関連性が話題となっています。

カイリ

カイリは、記憶を失い修羅の道を歩む孤高の戦士です。彼の本名は水神海里で、古武術・水神流の継承者として知られています。カイリは日本出身で、1月14日生まれ、身長178cm、体重77kgとされています。彼の戦闘スタイルは水神流古武術で、代表的な技として「龍武」や「武蹴」などがあります。物語の中で、彼は幼少期に妹の訃(しらせ)によって嵐の海に落とされ、記憶を失いました。その後、「汝、己をもって極めんとすべし」という言葉を頼りに、過去を取り戻すために修羅道を歩み続けています。ゲーム内でのカイリは、リュウやケンに似た技を持ちながらも、独自の性能を持つキャラクターとして描かれています。特に『EX2』以降では、豪鬼に近い性能となり、乱入キャラクターとして登場しています。彼の強みは、リーチの長い技や多彩な攻撃手段にあり、上級者向けのキャラクターといえます。代表的な必殺技としては、「龍武」があり、これは飛び膝蹴りを繰り出す技で、発生が速くリーチも長いため、中距離での差し合いで活躍します。また、「武蹴」は勢いよく正面に前蹴りを放つ技で、ガードブレイク効果があり、相手の防御を崩す際に有効です。カイリの魅力は、その謎めいた背景や孤高の戦士としての存在感にあります。記憶を失いながらも己を極めんとする姿勢や、独特の戦闘スタイルが多くのファンを惹きつけています。また、彼のストーリーラインやキャラクターデザインも高く評価されており、シリーズの中でも特に印象深いキャラクターとして支持を集めています。

豪鬼

豪鬼は、圧倒的な攻撃力と多彩な技でプレイヤーを魅了します。彼は、殺意の波動を身に宿し、己の拳を極めんとする修羅の格闘家です。戦闘スタイルは暗殺拳で、代表的な技として「瞬獄殺」があり、一瞬で相手を仕留めるその威力は圧巻です。ストーリー上では、リュウやケンの師である剛拳の実弟であり、兄を倒した過去を持ちます。プレイスタイルとしては、上級者向けのキャラクターであり、高い攻撃力と多彩な技を駆使して相手を圧倒しますが、防御面では脆さもあり、慎重な立ち回りが求められます。代表的な必殺技としては、「斬空波動拳」があり、空中からの奇襲で相手の意表を突くことができます。また、「阿修羅閃空」は高速で移動し、相手の攻撃を回避しつつ反撃のチャンスを作り出すことが可能です。ファンからは、その圧倒的な強さと独特の美学、そしてストイックな生き様が高く評価されており、シリーズを象徴するキャラクターの一人として愛されています。

真・豪鬼

真・豪鬼は、圧倒的な攻撃力と俊敏な動きでプレイヤーに挑戦を突きつける存在です。彼は、殺意の波動を極めた豪鬼の強化形態であり、通常の豪鬼を凌駕する力を持っています。その戦闘スタイルは、強力な飛び道具や瞬間移動を駆使し、相手を翻弄するものです。特に「斬空波動拳」を空中から連続で放つことで、相手の動きを封じ込める戦法が特徴的です。プレイスタイルとしては、上級者向けであり、高い操作精度と戦略的思考が求められます。その強みは圧倒的な攻撃力と多彩な技にありますが、防御面での脆さが弱点となります。代表的な必殺技としては、「瞬獄殺」が挙げられ、これは相手の隙を突いて一瞬で大ダメージを与える技です。また、「阿修羅閃空」を用いることで、相手の攻撃を回避しつつ有利な位置取りを行うことが可能です。ファンからの評価としては、その圧倒的な強さと独特のプレイスタイルから、挑戦しがいのあるキャラクターとして高く評価されています。真・豪鬼を使いこなすことで、対戦相手に強烈なインパクトを与えることができるでしょう。

データ

『ストリートファイターEX』の発売年、メーカー、開発などのデータです。

発売年1996
メーカーカプコン
開発会社アリカ
プラットフォームアーケード
ジャンル対戦格闘
プロデューサー不明
ディレクター西谷亮
作曲者相原隆行、細江慎治、佐宗綾子
キャラクターデザイン不明
販売本数不明