アーケードゲーム基板『システム2』

『システム2』は、1988年にナムコが開発したアーケードゲーム基板です。ビットマップ画像の拡大・縮小・回転機能をハードウェアで実現し、多くのゲームで効果的に利用されました。メインボードにはMC68000 CPU、C140 PCM音源、YM2151 FM音源が搭載されています。

特徴

基板の特徴は、ハードウェアによるビットマップ画像の拡大・縮小・回転機能を有している点です。これらの機能を効果的に利用したゲームが多く開発されました。基板はメインボード上にビデオボードや、必要に応じてオブジェクトボードを重ねて接続する構成となっています。ゲームROMはメインボード、ビデオボードそれぞれのROMソケットに実装されます。

スペック

『システム2』のメインボードには、メインプログラム、音源制御、画像合成、各種入出力機能が含まれています。CPUにはMC68000が使用され、PCM音源にはC140、FM音源にはYM2151が搭載されています。また、サウンド制御には68B09、FM音源用D/AコンバータにはYM3012、PCM音源用D/AコンバータにはLC7880またはLC7881が使用されています。入出力にはJAMMA準拠のジョイスティック、ボタン入力端子類、アナログ入力（8ch）があり、通信機能にはHD63B05Z(C65)またはC68が搭載されています。

対応ゲーム

『システム2』に対応したゲームには、以下のようなタイトルがあります。

第1弾アーケード版『アサルト』

第2弾アーケード版 『オーダイン』

第3弾AC版『未来忍者』

第4弾アーケード版 『フェリオス』

第5弾アーケード版 『ワルキューレの伝説』

第6弾アーケード版『ファイネストアワー』

第7弾アーケード版 『バーニングフォース』

第8弾アーケード版『マーベルランド』

第9弾AC版『球界道中記』

第10弾アーケード版『ドラゴンセイバー』

第11弾アーケード版『ローリングサンダー2』

第12弾AC版『スーパーワールドスタジアム』

第13弾AC版『コズモギャング・ザ・ビデオ』

第14弾AC版『スーパーワールドスタジアム92』

第16弾AC版『スーパーワールドスタジアム93』