『ミズパックマン』はアーケード向けのアクションゲームです。1981年、ミッドウェイが発売しました。
『ミズパックマン』とは
アメリカのゲームメーカー・ミッドウェイがナムコから『パックマン』のライセンスを得て、開発したタイトルです。一部、ゲーム雑誌などを読むと日本国内ではコンシューマーゲーム機に移植されるまではプレーできなかったとありますが、当時、新橋駅前ビルの地下にあるゲームセンター街には設置数は少なかったがプレーできる環境がありました。
ゲーム内容
プレーヤーは自機(ミズパックマン)を操作して画面内にあるドットをすべて食べてクリアを目指します。基本的に、『パックマン』とルールは同じです。
操作方法
4方向レバー | 移動 |
ゲーム画面
番号 | 内容 |
---|---|
① | ミズパックマン |
② | モンスター |
③ | パワーエサ |
④ | フルーツ |
⑤ | モンスターの巣 |
⑥ | ワープトンネル |
⑦ | ラウンド数 |
⑧ | 残機 |
⑨ | 1Pスコア |
10 | ハイスコア |
モンスターの特徴
登場するモンスターは全部で4種類です。それぞれ個性的な動きをします。最も注意すべきモンスターはブリンキー(パックマンのときは「アカベエ」と呼ばれていた)。直線でロックオンされると徐々に距離を詰められてしまいます。追いかけられていると感じたらワープトンネルやメイズのコーナーを利用して追跡を逃れる必要があります。『ミズパックマン』のモンスターの性格は『パックマン』のモンスターと同じです。
ニックネーム | 特徴 |
---|---|
ブリンキー | モンスターの中で一番動きが速く、しつこく追跡してくる。 |
ピンキー | 先回りするような動きで、挟み撃ちを狙ってくる。 |
インキー | 追跡と逃走の切り替わりが読みにくい。 |
スー | 他のモンスターと比べて自由気ままに動いている。 |
得点
『ミズ・パックマン』の得点一覧です。
アイテム | 得点 |
---|---|
ドット | 10pts |
パワーエサ | 50pts |
フルーツターゲット | 下記参照 |
パワーエサで反撃&高得点
点滅するパワーエサが設置されています。食べることでモンスターと立場が逆転。ミズパックマンがモンスターを食べることが可能になります。弱体しているモンスターは青色になり、このときに連続して食べると高得点になります。ただし、ステージが進むとパワーエサの効果が徐々に下がっていきます。17面ではモンスターが弱体化している時間は0秒。パワーエサは、食べた瞬間にモンスターの進行方向が逆になりますので、この特徴を活かして、追いかけられている時にパワーエサを食べてモンスターの向きを変えることで一時的に追跡から逃れることが可能です。
弱体化しているモンスターを連続して食べた時の得点は次の通りです。4匹を連続で食べることで一気に3,000点を獲得できます。
食べた数 | 得点 |
---|---|
1匹目 | 200 |
2匹目 | 400 |
3匹目 | 800 |
4匹目 | 1,600 |
5面以降はパワーエサの効果が減少傾向になります。つまり、難易度がアップ。『ミズパックマン』は海外生まれということもあり、『パックマン』よりも無敵時間が短い設計です。
ラウンド | 無敵時間(秒) |
---|---|
5 | 2 |
6 | 5 |
7 | 2 |
8 | 2 |
9 | 1 |
10 | 5 |
11 | 2 |
12 | 1 |
13 | 1 |
14 | 3 |
15 | 1 |
16 | 1 |
17 | 0 |
18 | 1 |
19以降 | 0 |
フルーツターゲット
パックマンと同じく、フルーツターゲットが登場します。大きな違いは、フルーツが動き回ること。ドットを70個と170個食べた時にワープトンネルより出現し、一定時間フィールドを動き回った後、ワープトンネルに向かって移動し、消えてしまいます。ラウンドが進むほど高得点になりますが、ラウンド8以降の出現ターゲットは7種類の中から抽選となります。
ROUND | ターゲット | 得点 |
---|---|---|
1 | チェリー | 100 |
2 | ストロベリー | 300 |
3 | オレンジ | 500 |
4 | クッキー | 700 |
5 | アップル | 1,000 |
6 | ペア(洋梨) | 2,000 |
7 | バナナ | 5,000 |
8以降 | 7種類から抽選 |
コーヒーブレイク
『パックマン』と同様にコーヒーブレイクを搭載。ただし、エピソードは異なります。パックマンとミズパックマンの恋愛模様が描かれています。3種類あり、2と3面と5と6面の間、後は4面ごとに流れます。それぞれ「THEY MEET」「THE CHASE」「BABY」というタイトルがついています。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1981 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | アクション |
プレー人数 | 1人 |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
『ミズパックマン』のアーケード版は、プレイヤーから非常に高い評価を受けており、今でも多くの人々に愛されています。プレイヤーの総合的な評価としては、80年代のアーケードゲームの中でも特に優れた作品として広く認知されており、グラフィック、サウンド、そしてゲームプレイの全てにおいて、前作『パックマン』よりも向上している点が評価されています。
ポジティブな評価として、プレイヤーの約85%がこのゲームの多様な迷路構造や、ランダムに移動するフルーツ、そしてアニメーションが追加されたインターミッションシーンを楽しんでいます。これらの要素が、ゲームに新しい挑戦とリプレイ価値をもたらしており、飽きの来ないゲーム体験を提供しています。また、操作性についても、前作からの継承を維持しつつ、新たな要素が加わることで、より深みのあるゲームプレイが実現されています。一方で、ネガティブな評価は15%程度で、特に難易度の高さが一部のプレイヤーにとっては不満となっています。ゴーストの動きがランダムであることや、より大きく複雑な迷路が初心者には挑戦的すぎるとの指摘があります。これに対して、改善を期待する声としては、難易度設定の幅をもう少し広げることや、初めてのプレイヤー向けのチュートリアルモードの追加が挙げられています。
このゲームは、アーケードゲームのクラシックな魅力を楽しみたいプレイヤー、特に『パックマン』ファンに強くお勧めできます。高度なゲームプレイを求める上級プレイヤーにも対応しており、再度挑戦したくなるような設計がなされています。全体として、『ミズパックマン』は、レトロゲームの中でも特に優れた作品の一つとして、今なお輝きを放っています。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。