AC版『ファイナルファイト』の魅力と今なお色あせぬ名作の秘密

『ファイナルファイト』

1989年、アーケードゲームの黄金期に登場した『ファイナルファイト』は、プレイヤーを犯罪都市メトロシティの激しい戦いへと誘いました。市長やストリートファイターたちが徒党を組む「マッドギア」と命懸けで対峙する様子は、プレイヤーの心を熱く燃やしました。鮮やかなグラフィックと迫力あるサウンド、そして協力プレイの楽しさは、瞬く間にゲーセンの主役となりました。

開発の背景

『ファイナルファイト』は、カプコンが当初『ストリートファイター89』として企画していたタイトルでしたが、独立したベルトスクロールアクションゲームとして方向転換されました。当時の技術的な制約の中、滑らかなアニメーションと多彩なキャラクターデザインを実現するため、開発陣は数々の試行錯誤を重ねました。特に、アーケード基板のCPS-1を駆使し、家庭用では再現困難なスケール感を表現することに成功しました。

プレイレビュー

ゲームでは、元プロレスラーで市長のハガー、若き格闘家コーディー、俊敏な忍者ガイの3人から1人を選び、様々なステージを駆け抜けます。キャラクターごとの異なる特性や必殺技があり、それぞれの戦い方に個性が感じられます。敵の波を乗り越え、大型ボスとの激闘を繰り広げる中、仲間との連携や独自の戦術を試す楽しさが際立ちます。

当時の評価と現在の再評価

アーケードゲーム『ファイナルファイト』は、1989年にカプコンから発売され、瞬く間に人気を集めたベルトスクロールアクションの金字塔です。メトロシティという犯罪都市を舞台に、プレイヤーは市長であるハガーや格闘家コーディー、忍者ガイのいずれかを操作し、悪の組織「マッドギア」との激しい戦いに挑みます。そのシンプルながらも奥深いゲーム性と、当時としては驚異的なグラフィックの完成度により、今なおファンから愛され続けています。

このゲームに寄せられた評価は、全体としてポジティブな意見が85%、ネガティブな意見が15%ほどを占めています。ポジティブな要素として特に高く評価されたのは、個性的なキャラクターたちとスムーズな操作感、そして協力プレイの楽しさです。ハガーのパワフルな投げ技やコーディーのバランスの取れたアクション、ガイの素早い動きなど、プレイスタイルに応じた選択肢が豊富に用意されており、プレイヤーの幅広いニーズに応えています。また、1人ではクリアが難しいステージを協力プレイで突破する際の達成感や連携の妙は、このゲームの大きな魅力の一つです。一方、ネガティブな意見として挙げられるのは、難易度の高さやプレイ時間の短さです。敵キャラクターの強力な攻撃パターンや、大量に押し寄せる敵の波に苦戦するプレイヤーも多く、特に初心者にとっては敷居が高いとの指摘がありました。また、全体的なボリュームの少なさから、短時間でクリアしてしまうことへの不満を感じる意見も見られます。これらの課題に対しては、難易度の調整や追加コンテンツの導入が改善策として求められていました。

『ファイナルファイト』は、協力プレイを楽しみたいプレイヤーや、アーケードゲームならではのスリリングなアクションを体験したい方に特におすすめです。また、ストリートファイターシリーズをはじめとしたカプコン作品のファンにとっても、このゲームの影響や繋がりを感じられる点で楽しめるでしょう。その魅力的なデザインと、今なお色あせないゲーム性が、長い年月を経ても愛され続ける理由です。

発売当初、『ファイナルファイト』はそのグラフィックの美しさと操作感の良さ、さらに協力プレイの革新性で高く評価されました。特に、1人では困難なステージでも2人で協力すればクリアできるという点が、多くのプレイヤーを魅了しました。現在では、移植版や復刻版が発売され続けており、その完成度の高さと遊びやすさが再評価されています。

他ジャンルや文化への影響

『ファイナルファイト』は、その後のベルトスクロールアクションゲームに多大な影響を与えました。特に、同ジャンルのタイトルがこのゲームのシステムや演出を模倣した点は枚挙にいとまがありません。また、登場キャラクターの一部が『ストリートファイター』シリーズなど、他のゲームやメディアに進出したことで、ゲーム文化全体にその名を刻みました。

現代向けのリメイクの可能性

もし現代向けにリメイクされるなら、よりリアルなグラフィックやダイナミックなアクションを搭載することで、さらに没入感を高めることが期待されます。また、オンラインでの協力プレイや新たなストーリー展開を加えることで、現代のプレイヤーにも親しみやすい作品となるでしょう。さらに、キャラクターカスタマイズや多彩なモードの追加も可能性として挙げられます。

攻略

プレーヤーは「ハガー」「コーディー」「ガイ」の3人のキャラクターから1人を選択し、街中から現れる敵キャラクターを倒していきます。基本攻撃はパンチやキック、投げに加えて、各キャラクターには特有の必殺技が存在します。また、ゲーム中には攻撃アイテム(武器)や回復アイテム(食べ物)などが落ちています。

ストーリー設定

広大なアメリカ大陸。そこには正義・悪・友情・愛、そして裏切り…人々のさまざまな思惑が渦巻いている。ここ、大西洋に面したとある街、メトロシティでは、巨大な暴力集団「マッドギア」が悪の限りを尽くしていた。しかし、ある時、正義感に満ちた男、マイク・ハガーが市長に就任する。その時から市長と組織との過激な戦いが始まった。マッドギアの勢いは弱まったかに見えたが、卑劣な手段で報復してきた。市長の娘、ジェシカを誘拐し、人質にしたのである。怒りに燃えるハガーは、1人のストリートファイターとしてマッドギアに立ち向かう。それを助けるのは、ジェシカの恋人コーディーとその友人、忍術の達人、ガイである。果たして敵を蹴散らして、ジェシカを無事救出することができるか。

コーディー

身長は182センチ、体重は85キロで、マーシャルアーツの使い手です。筋肉質の体型をしており、ライトグレーのTシャツとブルーのリストバンドを装着しています。ナイフさばきの名手でもあります。ジェシカとは幼なじみで、恋人。恋人のジェシカが奪われたことで、彼を止めることができる人はいません。コーディーはナイフを持つとほぼ無敵になるという特徴があります。これは、ナイフを投げずに近くの敵を刺すことができるからです。ナイフの振り動作が小さいため、スキを見つけられにくいです。ナイフが赤く光った時には投げずに刺すことができます。連続技はストレートパンチからアッパーへと続き、ガイのパンチ攻撃よりはるかに強力な破壊力を誇ります。ガイと比べると、飛びげりのリーチは短いですが、その分、跳び膝蹴りのリーチは長いです。投げの威力も強く、力強い攻撃がコーディーの魅力です。

技名操作方法1発目得点2発目得点3発目得点4発目得点
連続技パンチボタン連打100点100点300点500点
膝蹴り(頭突き)敵をつかみパンチボタン100点200点300点
跳び膝蹴りジャンプ中にレバー下+パンチボタン200点
跳び蹴り左右ジャンプ中にパンチボタン50点
垂直跳び蹴り垂直ジャンプ中にパンチボタン100点
投げ敵をつかみレバー左か右+パンチボタン300点
投げぶつけ投げた敵を他の敵にぶつける10点/敵
必殺技ジャンプとパンチのボタンを同時押し。体力を少し消耗する。400点
凶器攻撃1刀、パイプ、ナイフで攻撃200点
凶器攻撃2投げナイフで攻撃600点

ハガー

身長は202センチ、体重は121キロです。非常に筋肉質で、胸部の筋肉が特に強調されています。彼は茶色の髪。一本のショルダーストラップと黒いズボンを着用しており、全体的にシンプルながらも力強い外観をしています。昔はストリートファイターで、プロレス技を得意としていました。その道での名声を得て、彼はメトロシティの市長にまで登りつめました。正義感が強い彼は街の暴力集団マッドギアを鎮圧しましたが、娘のジェシカを奪われ、脅迫されました。怒りにより、野性の男として再び目覚め、戦う肉弾となって街の腐敗に対して最後の闘いを挑みます。彼はプロレス技を得意としているため、パンチやキックはそれほど得意ではありません。しかし、パンチは腕が長いためリーチがあります。最も得意とするのはバックドロップやパイルドライバーなどのプロレス技で、破壊力は非常に高く、体重のある敵ほど威力を発揮します。特にバックドロップの連発はハガーの最も強い技です。

技名操作方法1発目得点2発目得点3発目得点
連続技パンチボタン連打100点100点800点
膝蹴り(頭突き)敵をつかみパンチボタン200点300点400点
ボディプレスジャンプ中にレバー下+パンチボタン300点
跳び蹴り左右ジャンプ中にパンチボタン100点
垂直跳び蹴り垂直ジャンプ中にパンチボタン100点
バックドロップ敵をつかみレバー左か右+パンチボタン1,000点
投げぶつけ投げた敵を他の敵にぶつける20点/敵
必殺技ジャンプとパンチのボタンを同時押し。体力を少し消耗する。400点
凶器攻撃1刀、パイプで攻撃。200点
凶器攻撃2投げナイフで攻撃。600点
パイルドライバー敵をつかみ、すばやくジャンプ→パンチボタン1,200点+30点/敵

ガイ

身長は179センチ、体重は72キロで、武神流忍法の38代目伝承者です。赤い道着を着ており、黒い髪を短く切り揃えています。忍法における体術に興味を持ち、実戦経験を積むために渡米しました。体術の修行中にコーディーと出会い、義侠の心にかられて共に戦うこととなります。他の2人より足が速く、素早く組みついたり、攻撃をかわしたりすることが可能です。スピードがガイの最大の武器と言えます。また、身軽さを生かした三角蹴りは非常に強力です。壁さえあれば、どんな敵が出てきても怖くありません。パンチは他の2人より威力は弱いですが、途切れないショートパンチやキックの連続攻撃は、相手につけ入るスキを与えません。コーディーと比べると、パンチのリーチが少し長く、飛び蹴りが強いです。その代わり、肘打ちは意外と決まりにくいので注意が必要です。武器としては刀を得意としており、他の2人よりも長いリーチで振ることができます。

技名操作方法1発目得点2発目得点3発目得点4発目得点5発目得点
連続技パンチボタン連打100点100点200点300点350点
膝蹴り(頭突き)敵をつかみパンチボタン100点200点300点
肘打ちジャンプ中にレバー下+パンチボタン200点
跳び蹴り左右ジャンプ中にパンチボタン50点
垂直跳び蹴り垂直ジャンプ中にパンチボタン100点
投げ敵をつかみレバー左か右+パンチボタン300点
投げぶつけ投げた敵を他の敵にぶつける10点/敵
必殺技ジャンプとパンチのボタンを同時押し。体力を少し消耗する。300点
凶器攻撃1刀、パイプで攻撃200点
凶器攻撃2投げナイフで攻撃600点

ジェシカ

ハガーの娘でコーディの恋人です。彼女は、1面のダムドにさらわれるシーンと最終面のベルガー出現シーンで登場します。赤いドレスを着用しており、耳には赤いイヤリングが見えます。髪は長くブロンドです。

ゲームシステム

ゲームの操作は8方向1レバー+2ボタン(攻撃・ジャンプ)で行います。攻撃は連打で連続技を出せ、ジャンプ中も攻撃可能です。また、敵を掴んで投げることも可能で、投げた敵が他の敵にぶつかると、その敵もダメージを受けます。さらに、アイテムを拾って使用することもできます。

操作方法

操作は8方向レバーと2つのボタン(攻撃・ジャンプ)で行います。レバーでキャラクターを移動させ、攻撃ボタンで攻撃、ジャンプボタンでジャンプします。攻撃ボタンを連打すると連続攻撃を出すことができます。また、アイテムを拾うには攻撃ボタンを使用します。攻撃とジャンプのボタンを同時に押すと、必殺技を出すことができます。以下、操作方法などのテクニックです。

基本的な立ち回り

敵がプレーヤーを囲まないように、1箇所に敵を集め、背後を取られないように戦うことが基本戦略となります。また、普通に攻撃を受けるよりも、必殺技の方がダメージが軽減。

バックジャンプ

プレーヤーがジャンプとほぼ同時にレバーを自分の向きと逆に倒すと、バックジャンプします。前ジャンプよりも飛距離が長いので、敵から逃げやすくなっています。バックジャンプ中の攻撃は、キャラクターにより異なり、コーディーは膝蹴り、ガイは肘落とし、ハガーはボディプレスとなります。

パンチ投げ

プレーヤーが攻撃中にレバーを上・下・後ろのいずれかに入力していると、最後の攻撃の代わりに相手を逆方向に投げます。この投げのモーション中には無敵時間が存在するため、挟み撃ちを受けたときや後方の敵を攻撃する際などに有効です。

パンチはめ

攻撃中に逆方向を向いて空振りさせ、次にボタンを押したときは必ず1段目がでます。これを利用して、3段目か4段目を逆向きに空振りさせ、再び攻撃を繰り返すことで、相手を一切身動きさせないまま攻撃を浴びせ続けることが可能です。

ナイフカンスト

画面内に武器は最大6本までしか出現できません。そのため、地面にナイフ、鉄パイプ、日本刀が計6本落ちていると、特定の敵がナイフを出すことがなくなります。この仕様は、ラスボスにも通用します。

錬金

障害物を破壊する2フレーム後にレバーが入力されていると、中身が必ず高価な得点アイテムになる現象です。タイミングがシビアですが、大幅なスコアアップが見込めます。

樽乗り回避

第2ラウンドで、樽に乗ると敵が攻撃しなくなり、電車が止まるまで待つことで敵を倒さずに次の面に進むことができます。

キャラクター毎の技の出し方は「ストーリー設定」をご参照をご参照ください。

アイテム

『ファイナルファイト』には、さまざまなアイテムが登場します。それらのアイテムは、破壊可能な障害物から出現することがあります。具体的には、ドラム缶、ゴミ箱、木箱、樽、タイヤ、電話ボックス、看板、転がるドラム缶などを破壊すると出現し、背景の柱などに隠されていることもあります。アイテムは「回復系」「得点系」「武器系」の3つの系統があります。

アイテム得点効果
原始肉、ステーキ、鳥の丸焼き10,000点体力128ポイントを回復します
ハンバーガー、カレーライス、ピザ、ホットドッグ、寿司5,000点体力64ポイントを回復します
リンゴ、オレンジ、ブドウ、パイナップル、バナナ3,000点体力32ポイントを回復します
ソフトドリンク、ビール、ウィスキー、ガム1,000点体力16ポイントを回復します
アイテム得点効果
ダイヤモンド、金の延べ棒10,000点スコアが10000点増加します。
ネックレス、指輪、宝石(オパール、エメラルド)5,000点スコアが5000点増加します。
ドルの札束、円の札束、十円玉、時計3,000点スコアが3000点増加します。
ハンマー、帽子、ラジオ、ハンカチ1,000点スコアが1000点増加します。
アイテム得点効果
ナイフ500点敵に向かって投げることが可能です。特定のキャラクター(コーディー)は、敵が一定距離内にいる場合、投げずに手に持って攻撃できます。攻撃力は日本刀と同等で、鉄パイプよりも高いです。
鉄パイプ800点振って攻撃します。リーチと攻撃力が上がりますが、1回の攻撃速度が遅くなり、通常攻撃に比べて縦に対する攻撃判定が狭くなります。
日本刀1,000点振って攻撃します。リーチと攻撃力が上がりますが、1回の攻撃速度が遅くなり、通常攻撃に比べて縦に対する攻撃判定が狭くなります。
アイテム名得点
タル800点
ドラム缶700、3,000点
コンテナ1,000点
バケツ500点
電話ボックス1,500点
タイヤ800点
ベルガー車椅子10,000点

ステージ構成

全6ステージ+2つのボーナスステージで構成されています。

ステージ名称ルート等
ラウンド1スラム街(SLUM)スラム街→地下道→地下鉄駅前(ボス)と進む。
ラウンド2地下鉄(SUBWAY PARK)プラットホーム→地下鉄車内→線路上→地下プロレスリング(ボス)と進む。
ボーナスステージ1車破壊制限時間内に左右のドアとボンネットを破壊する。
ラウンド3ウエストサイド(WEST SIDE)街中→酒場→金網リング→街中(ボス)と進む。酒場から街中へ出ようとするとアンドレJr.がプレーヤーを捕えて金網リングに連れていく演出がある。
ラウンド4工業地帯(INDUSTRIAL AREA)工場→エレベーター(ボス)と進む。工場前半部は床から炎が噴き出る仕組みになっており、これを利用して敵の自滅を待つ手段もある。
ボーナスステージ2ガラス破壊制限時間内に16枚のガラスを割る。ガラスの中心を叩けば1発で割れ、中心から少しずれるとひびが入る(もう1発叩けば割れる)。端を叩くと回転し、巻き込まれると倒れてしまい、ダメージは無いが時間のロスになる。
ラウンド5湾岸地帯(BAY AREA)公衆トイレを越えて、湾岸地域を一直線に進んでいく。フェードアウトして画面が切り替わらず、また残り時間の回復が無い唯一のステージ。
ラウンド6アップタウン(UP TOWN)ビル手前とビル玄関→エレベーターで移動→ビル中庭→ビル内部→最上階(ボス)と進む。エレベーターで移動する最中に敵は登場しない。ビルの内部ではシャンデリアが落下し、当たるとダメージを受けるが、敵の体力を減らすのにも利用できる。また、中にアイテムが入っていることもある。シャンデリアの他は、通るとキャラクターが見えなくなる柱の内側にアイテムが隠れている。

敵キャラクター

敵キャラクターは、「マッドギア」に属し、通常キャラクターとボスキャラクターの2系統です。

通常キャラクター

20種類のキャラクターが登場します。

キャラクター特徴
ブレッド(BRED)、ダグ(DUG)最も弱い敵キャラクターです。ブレッドは白人男性で灰色の服を着ています。一方、ダグは黒人男性で、スキンヘッドに赤い服とサングラスが特徴です。体力が低く、ブレッドはほぼすべてのエリアに出現します。ブレッドは1,000点、ダグは1,200点。
ジェイク(JAKE)、シモンズ(SIMONS)ジェイクは青い服とヒゲが特徴的な男性です。シモンズはサングラスをかけ、黄色い服を着ている黒人男性です。飛び蹴りをする以外、ブレッドやダグと性能的に大きな違いはありません。ジェイクは1,400点、シモンズは1,700点。
J(ジェイ)、ツーピー(TWO. P)一気に間合いを詰めてのパンチが特徴的な敵キャラクターです。体力は低いですが、不意の一撃を食らうことがあります。特に、ダッシュ中には無敵時間が存在します。J(ジェイ)は1,500点、ツーピー(TWO. P)は2,000点。
アクセル(AXL)、スラッシュ(SLASH)バイカースタイルで筋肉質な体格をした敵キャラクターです。プレーヤーの攻撃を適切にガードし、強力なハンマーナックルや蹴り技で攻撃します。アクセルは灰色の服と赤いバンダナを着用している長髪の男性です。スラッシュは短髪で焦げ茶色の服を着ている褐色肌の男性です。アクセル(AXL)は2,000点、スラッシュ(SLASH)は2,500点。
グラハム・オリバー(Graham ORIBER)、ビル・ブル(BILL BULL)、ワン・フー(WONG WHO)肥満体の大柄な男性です。巨体を活かした頭突き攻撃が得意で、画面外から突進してくることが多いです。また、その場で頭突きやハイキックを放つこともあります。グラハム・オリバー(Graham ORIBER)は大きな体躯を持つキャラクターで、白いタンクトップと青いズボンを着用しており、体型は筋肉質でがっしりしています。2,000点。ビル・ブル(BILL BULL)は白い袖なしシャツとオリーブグリーンのズボンを着用しています。大柄で筋肉質な体型をしており、髭を生やしています。2,500点。ワン・フー(WONG WHO)は光沢のあるオリーブグリーンのズボンと白いタンクトップを着ています。3,000点。
ハリウッド(HOLLY WOOD)、エルガド(EL GADO)ゲリラのような格好をした細身で長身の男性です。スライディング、ボディブロー、そしてナイフを使った攻撃を仕掛けます。ハリウッドはオレンジ色の服と帽子、エルガドは薄黄色の服とヘアバンドが特徴です。ハリウッドは3,000点、エルガドは4,000点。
ロキシー(ROXY)、ポイズン(POISON)マッドギア構成員で、特に身軽なキャラクターです。攻撃力の高いジャンプキック、急に繰り出すサマーソルトキックが得意技です。ロキシーの髪色はオレンジ、ポイズンはピンク色です。ロキシーは2,000点、ポイズンは3,000点。
アンドレJr.(ANDORE Jr.)、アンドレ(ANDORE) 、F.アンドレ(F. ANDORE)、G.アンドレ(G. ANDORE)、U.アンドレ(U. ANDORE)ラウンド2から登場する敵キャラクターです。突進、ヒップドロップ、首絞め、パイルドライバーなどの多くの攻撃を持つ、体力が最も多い中ボス級のキャラクターです。Jr.は3,000点、他の色のキャラクターは4,000点。

ボスキャラクター

各ラウンドに登場するボスキャラクターの特徴です。

キャラクター特徴
ダムド(DAMND)ラウンド1のボスで、金髪でサングラスをかけたレゲエ風の大柄な黒人です。ジェシカを誘拐した主犯で、マッドギアの幹部でありながらFBIとも通じています。金のためなら何でもやる卑劣漢として知られています。10,000点
ソドム(SODOM)ラウンド2のボスで、アメフトの防具と日本の兜を装着したアメリカ人です。両手に持った日本刀の攻撃力は高く、刀はプレーヤーも奪って使えます。素手のときはアメフト仕込みのタックルで戦います。20,000点。
エディ.E(EDI. E)ラウンド3のボスで、警察官でありながらマッドギアの幹部を務めている卑劣漢です。拳銃と警棒が武器で、その攻撃範囲は広いです。30,000点。
ロレント(ROLENTO)ラウンド4のボスで、元軍人で棒術と手榴弾を使います。体力のあるときは棒術と飛び蹴りと投げ技で戦います。40,000点。
アビゲイル(ABIGAIL)ラウンド5のボスで、マッドギアの中で一番の怪力の持ち主です。大柄で筋肉質。チェーンで装飾された白地に黒い斑点模様のタンクトップとグレーのズボンを着用しています。50,000点。
ベルガー(BELGER)最終ボスで、巨大企業の総帥であると同時に、マッドギアを裏から操っています。灰色のラボコートを着用し、手にはボウガンを持っています。頭部はスキンヘッドで顎髭があります。攻撃手段はボウガンの矢しかありませんが、威力が非常に高いです。1,000点。

総括

『ファイナルファイト』は、シンプルな操作性と深いゲーム性が見事に調和した作品であり、今なお多くのファンに愛されています。その完成度の高さは、アーケードゲームの傑作として語り継がれるにふさわしいものです。プレイするたびに新たな発見と楽しみを提供してくれるこの作品は、ゲーム史に燦然と輝く存在です。

データ

『ファイナルファイト』の発売年、メーカー、開発などのデータです。

発売年1989
メーカーカプコン
開発会社カプコン
プラットフォームアーケード(CPS-1)
ジャンルベルトスクロールアクション
プロデューサー岡本吉起
ディレクター船水紀孝
作曲者吉田隆志
キャラクターデザインあきまん(安田朗)
販売本数不明