『メガブラスト』は、タイトーが1989年に発売したアーケード向けのシューティングゲームです。異星から誘拐された地球人女性を救出するために宇宙戦闘機で旅立ちます。
『メガブラスト』とは
『メガブラスト』は、1989年にタイトーから発売されたアーケード用の横スクロールシューティングゲームです。プレーヤーは宇宙戦闘機「メガブラスト」を操作し、異星に誘拐された地球人女性を救出します。
ゲーム内容
プレーヤーは宇宙戦闘機「メガブラスト」を操作し、異星から誘拐された地球人女性を救出することが目的です。ゲームは全8ステージで構成されており、それぞれ異なる背景と敵キャラクターが登場します。また、2人同時プレーが可能で、それぞれ赤と青の戦闘機を操作します。
ストーリー設定
21世紀末、地球上では戦争や飢餓がはなくなり、人類は繁栄を謳歌していました。しかし、突如として世界中で大量の女性が行方不明となります。その原因は、未知の伝染病の影響で女性の生殖能力が失われた暗黒星雲の「惑星ザンクス」によるものでした。秘密組織「対地球外防衛機構」から選ばれし精鋭のダウソンとボギーは、地球人女性の救出、そして愛するシンディ救出のため、宇宙戦闘機「メガブラスト」を発進させました。
操作方法
操作は8方向レバーと1ボタン(ショット)で行います。戦闘機の前後上下にはオプションが浮かんでおり、ショットはこのオプションから各方向に発射されます。パワーアップの取得も各方向のオプション毎にアイテム接触させることで行われます。
ゲームシステム
全8ステージで構成され、それぞれ異なる背景と敵キャラクターが登場します。ステージは海底、森林、地底、海上、氷山、都市、基地、宇宙の順に進みます。パワーアップアイテムは、同じ色を連続して取得するとパワーアップし、異なる色を取得すると武器が変更されます。敵や敵の攻撃に触れる、またはステージにある障害物にぶつかるとミスとなります。全ステージをクリアするとエンディングを見ることができます。
アイテム
アイテムには色ごとに特性があり、同じ色を連続して取得するとパワーアップします。ただし、緑のアイテムは例外で、オプションにバリアをつけることができます。
アイテム | 効果 |
---|---|
青 | ノーマルショットが撃てる。 |
緑 | オプションに弾を防ぐバリアがつく。これのみ連続取得してもパワーアップしない。 |
赤 | レーザーショットが撃てる。 |
紫 | 貫通弾が撃てる。 |
黄 | 誘導弾が撃てる。 |
白 | バウンドショットが撃てる。 |
エンディング
プレーヤーが全8ステージをクリアするとエンディングシーンが始まります。ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」の壮大な音色がBGMとして流れます。画面には、1面を除いた各ステージのボスキャラクターたちが紹介されます。しかし、8面ボスは1面ボスと同一であるため、7体のボスが映し出されます。エンディングのメッセージは次の通りです。
MISSION COMPLETED YOU DESTROYED ALL ENEMIES AND WAR IS OVER YOU ARE THE BRAVEST PILOT SEE YOU AGAIN NEXT GAME
ミッション完了。あなたはすべての敵を撃破し、戦争は終結した。あなたは最も勇敢なパイロットだ。次のゲームでまた会おう。
データ
『メガブラスト』の基本情報です。このゲームは1989年にタイトーから発売されたアーケード向けのシューティングゲームです。
発売年 | 1989 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1-2人(同時) |
メーカー | タイトー |
開発会社 | タイトー |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | 福森秀敏 |
販売数 | |
受賞歴 |
(C)TAITO CORP.1989
評価
『メガブラスト』は、一部のプレーヤーにとっては魅力的な要素も持ち合わせていますが、全体的なゲームバランス、ストーリーの投げやり感、グラフィックの粗さ、世界観とBGMのミスマッチなど、多くの点で評価が低いと言えます。特にゲーム開発者の意図が全く見えない部分や、期待外れな演出は、プレーヤーを混乱させ、遊びづらさを感じさせる結果となっています。ゲーム性は大味で、自機の攻撃が4方向に出るため、敵を瞬時に撃破できることが多く、そのため敵の数が少ないという問題もあり、爽快感に欠ける作りになっています。また、ストーリーの展開や描写はほとんどなく、あるのはプレーデモ中に英文で表示されるだけで、ストーリーに対する期待感を全く満たさない仕組みになっています。グラフィックも投げやりな感じで、敵キャラやステージの背景に手抜き感が感じられます。一方で、過去のタイトー作品に登場したキャラクターの新たなグラフィックの用意や、各ステージのボスへの対処を覚えれば比較的容易にクリアできるという点は、評価できる部分と言えます。しかしながら、全体的に見ると、このゲームはあまりにも多くの問題を抱えています。
総合すると、『メガブラスト』は「ある種の挑戦を楽しむことができるゲーム愛好家」や「過去のタイトー作品に親しんできたユーザー」には一定の魅力を感じるかもしれません。しかし、一般的には、ストーリーやゲーム性、バランスなどに期待するゲーマーにはおすすめできません。
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