AC版『グラディウス3 伝説から神話へ』

グラディウス3

『グラディウス3 伝説から神話へ』は、コナミから1989年に発売された横スクロール型のシューティングゲームです。自分だけのパワーメーターを作成する「エディットモード」の追加や、全10面というシリーズ最大のボリュームなどが特徴です。また、本作ではコンティニュー機能が存在しません。

『グラディウス3 伝説から神話へ』とは

『グラディウス3 伝説から神話へ』は、コナミによって1989年に発売された横スクロール型のシューティングゲームです。本作は「グラディウス」シリーズの第3弾であり、前作『2』のパワーメーターセレクトに、新たに複数のパワーアップから組み合わせて自分だけのパワーメーターを作成する「エディットモード」が追加されました。シリーズ最多の全10面。しかしながら、本作にはコンティニュー機能が存在せず、ミスをした際にはすべての装備を失った上でリトライするという、厳しさも併せ持っています。

ゲーム内容

プレーヤーはビックバイパーと呼ばれる宇宙戦闘機を操作し、謎の破壊神バクテリアンの野望に立ち向かうことが目標となります。豊富なパワーアップアイテムとエディットモードにより、自分だけのパワーメーターを作成することが可能です。

操作方法

ビックバイパーは8方向レバーと3つのボタン(パワーアップ、対空ショット、対地ミサイル)により操作します。パワーアップシステムはパワーアップカプセルを取得し、パワーアップゲージを点灯させ、プレーヤーが任意のパワーアップを装備していく方式となっています。

ストーリー設定

未知の領域から謎の破壊神バクテリアンが発動したダーク・フォースは、全宇宙を包み込み、破壊と殺戮の限りを尽くす強大なエネルギーを持つ存在です。人類の生存を賭けてビックバイパーが発進し、バクテリアンとの戦いが始まります。

ゲームシステム

ゲームシステムは、前作と同様のパワーアップカプセルを取得し、プレーヤーが任意のパワーアップを装備していく方式となっています。さらに、新たに複数のパワーアップから組み合わせて自分だけのパワーメーターを作成する「エディットモード」が追加されています。また、ノーマル(テクニカル)モードとビギナーモードからプレーするモードを選択することができます。

パワーアップ

ゲーム内には、パワーアップゲージというシステムが存在します。このゲージを通じて、自機をカスタマイズし、強化することが可能です。パワーアップゲージは大きく2種類の選択肢が用意されています。「タイプセレクト」と「エディットモード」です。

タイプセレクト

4種類の既存セットからひとつを選択します。それぞれのセットは、特定の戦略やプレースタイルに最適化されています。「?」はシールドです。シールドは3種類から選択可能。

タイプSPEED UPMISSILEDOUBLELASEROPTION?!
タイプAスピードアップノーマルミサイルダブルレーザーオプション?メガクラッシュ
タイプBスピードアップスプレッドボムテイルガンリップルレーザーオプション?メガクラッシュ
タイプCスピードアップ2ウェイミサイルヴァーティカルサイクロンレーザーオプション?メガクラッシュ
タイプDスピードアップフォトントーピドゥフリーウェイツインレーザーオプション?メガクラッシュ
タイプシールド
タイプAフォースフィールド
タイプBシールド
タイプCフリーシールド
エディットモード

各パワーアップ項目を個別に選択し、自由に組み合わせることができます。これにより、プレーヤーは自分だけのオリジナルセットを作成し、より独自の戦略を展開することが可能になります。

自機のスピードが1段階上昇します。今作では、やられる以外にも「スピードダウン」によってスピードを落とすことができます。

ミサイルは、ショット(通常弾、ダブル、レーザー)と併用する攻撃方法です。基本的には2WAYとCONTROLを除いて、ミサイルは2連射可能で、ヒット時に爆風のアニメーションが表示されます。ノーマルミサイルは斜め下に発射され、地面に接触後は前進します。2WAYミサイルは上下に1発ずつ発射し、スプレッドボムは前方斜め下に爆弾を投下します。各ミサイルは特定の戦況に適しており、適切に使用することで戦局を有利に進めることが可能です。

NORMAL MISSILE前方斜め下にミサイルが発射され、接地後は地面に沿って前進する。前作のミサイルと違い、若干斜面を登れるようになっている。壁は登れない。
2WAY MISSILE前方上下に1発ずつミサイルを発射するが着弾後その場で消滅する。発射されたミサイルが2発とも消えないと次が発射できない。
SPREAD BOMB前方斜め下に放物線軌道で爆弾を投下、着弾後に爆風が発生。周辺の敵を巻き込む上に高威力。
SMALL SPREAD後方斜め下に放物線軌道で爆弾を投下、着弾後に爆風が発生。爆風の範囲はスプレッドボムより多少狭いが威力は高い。
PHOTON TORPEDO水平方向を向いた弾頭が、ノーマルミサイルと同様の軌道・速度で前方斜め下に投下。接地後は地面に沿って前進する。貫通性能を持つ。
UPPER MISSILE前方斜め上にミサイルを発射、天井に接触後は前進する。
CONTROL MISSILE正面に発射され前方へ直進して行くが、レバーを上下に入力している間のみ向きが変わって上下に移動する。単発発射。

ダブルは、一度に複数方向にショットを放つことができます。各ショットが完全に消滅するまで再発射ができません。ダブルの種類には「DOUBLE」「TAIL GUN」「VERTICAL」「FREE WAY」「SPREAD GUN」があり、それぞれ異なる角度や方向への発射を特徴としています。なお、ダブルはレーザー系装備とは同時に使用することはできません。

DOUBLE前方と前方斜め上45度にノーマルショットを撃つ。
TAIL GUN前方と後方にノーマルショットを撃つ。
VERTICAL前方と真上にノーマルショットを撃つ。
FREE WAY前方と最後にレバーを入力した方向にノーマルショットを撃つ。
SPREAD GUN前方やや斜め2方向に広がっていくノーマルショットを撃つ。2段階あり、パワーアップすることで正面にも弾が発射され3方向になる。

グラディウスシリーズで最も派手な武装です。代表的な直線タイプのレーザーをはじめとして、さまざまなレーザーを選択できます。

NORMAL LASER前方に貫通する直線状のレーザーを発射。ボタンを押している間しばらく伸び続け、射線が自機のY軸移動に連動する。他作品のレーザーより短めで、耐久力の高い標的に当たっている間は切れ間無く照射される反面、貫通性が低く、感覚的には通常弾の連射のような扱いになっている。
RIPPLE LASER前方にリング状のレーザーを発射。遠くに行くほどリングの幅が広がる。リングの広がり幅はシリーズ中最大。
TWIN LASER平行に並んだ2本の短いレーザーを前方に発射。上下各々の当たり判定が独立しており、上下共に消滅しないと1組分の再発射ができない。貫通性は無い。
CYCLONE LASER螺旋模様で貫通性能を持つレーザー。NORMAL LASERとほぼ同性能だが、こちらのほうはレーザー一本の照射時間が長く、次弾発射までの装填時間が長い。
ENERGY LASERボタンを押し続けることで「溜め」が可能なレーザー。貫通能力もあり、連射時にもザコを貫通する。チャージ量は自機を取り巻くエネルギー体の大きさで視覚的に分かるようになっており、前方に広がる形でチャージされる。このエネルギー体にも攻撃力があり、耐久力のある敵に接触中はチャージ量を消費してダメージを与え(破壊不可の敵には単にチャージ量が吸われ)続け、ボタンを離すかフルチャージ状態になった時点で前方に発射される。

オプションは自機と連動してショットとミサイルで攻撃を行います。NORMAL OPTIONは自機の動きを追尾し、自機が停止するとその場で停止します。一方、SNAKE OPTIONは自機が停止した時に一定距離滑行した後に停止します。

NORMAL OPTION自機の軌跡をたどり追いかけてくる。自機が停止するとその場で停止。
SNAKE OPTION動作はNORMAL OPTIONと似ているが、自機が停止すると進んでいた方向に一定距離滑ってから停止。

「バリア」は自機の防御機能ですが、地形や特定の障害物に対する防御能力はありません。選択できるバリアは次の通りです。「FORCE FIELD」は自機全体を包み込み全方位からの攻撃を防ぎますが、強度が限られています。「SHIELD」は前方からの攻撃を防ぐ2つのシールドユニットを提供します。「FREE SHIELD」は自機の任意の位置にシールドを配置でき、最大8個まで装備可能です。「REDUCE」は自機のサイズと当たり判定を縮小しますが、耐久力はありません。

FORCE FIELD自機全体を包み込むバリアが発生して全方位を防ぐ。耐久力は6発で、他の作品と比べると倍ほどある。ただし敵弾は1発分・敵の接触は2発分で計算されるため、残り耐久力が1発の状態で敵と接触すると即座にミスとなる。
SHIELD自機の前方のみ防御可能なシールドユニットを2個設置。耐久力は16発×2=計32発と高い。当たり判定は上と下とで独立している。
FREE SHIELDパワーアップボタンを押した直後に前方からシールドが1個が流れてきて、自機がそれに任意の方角から体当たりすることでプレーヤーの望む位置にシールドを装備できる。シールドの耐久力は16。最大8個まで装備可能だが、地形に当たると耐久力が下がる。取り逃した場合、もう1度だけ前方から現れる。
REDUCE自機のサイズと当たり判定を小さくする。1度目のパワーアップで初期の2分の1、2度目で3分の1に縮小される。他の「?」系装備のような耐久力はなく、装備中でも被弾したりするとミスになる。

特殊なパワーアップ機能です。「MEGA CRUSH」は画面上のすべての敵にダメージを与え、敵弾まで消滅させる強力な能力で、無敵の敵まで撃破可能です。「NORMAL SHOT」はショットを基本状態に戻し、ゲーム難易度を下げることができます。「SPEED DOWN」で自機のスピードを1段階下げ、操作性を改善します。そして「REMAIN OPTION」は残機を消費して一度に最大4つのオプションを追加することができます。

MEGA CRUSH画面中のすべての敵にダメージを与え、敵弾も消滅させる。無敵のオプションハンターも撃破することが可能。
NORMAL SHOTショットをノーマルショットに戻す。敵の攻撃難易度を下げる目的で使用する。グラフィックの下半分にしか攻撃判定が無いので、上方への攻撃が難しい。
SPEED DOWN自機のスピードを1段階遅くする。
REMAIN OPTION通称「残機オプション」。その名の通り残機を消費して(オプション1個につき残機1つを消費)一度に最大4個のオプションを装備できる。

ステージ構成

『グラディウス3』は多様で魅力的なステージ構成が特徴です。10以上のステージがあり、砂漠、泡、火山、高速(3D)、モアイ、細胞、溶岩、植物、クリスタルなど各ステージごとに独自のテーマとギミックが存在します。隠しステージもあり、プレーヤーは各ステージで変化する環境と敵のパターンを学習し、戦略を練る必要があります。

ステージ1 砂漠

上下を砂山で囲まれた狭い地形の砂漠ステージです。サンドライオンやサンドドラゴンのような砂でできた敵が現れ、特にダッカーの攻撃が難易度を引き上げています。パワーアップアイテムのカプセルが少ないため、取り逃がさないように注意が必要です。ゲーム開始時は穏やかなBGM『Departure for Space』が流れ、その後、地形が厳しい砂漠へと変わるとともに『Sand Storm』に移行します。

ステージ1のボスはゴライアスというアリジゴクをモチーフにした敵です。ゴライアスの主な攻撃は、中心のコアから発射される8方向に分裂する砂弾と、周囲から現れる蜘蛛です。攻略方法は画面左端の中央に自機を配置し、オプションを横に伸ばしてゴライアスのコアを狙うことです。砂弾が分裂する前に動くのではなく、分裂した弾の行方を見てから避けます。蜘蛛は動きが速くないため、落ち着いて撃つことができます。ボス戦では『Dark Force』という楽曲が流れます。

ステージ2 泡

泡が特徴的なステージで、画面は大量の泡で覆われています。この大量の泡が画面処理落ちを引き起こすほどで、2周目以降では泡が撃ち返す上に高速で飛び交います。背後から攻撃を仕掛けてくる敵も存在し、地形もうねっているので、接近しすぎないように注意が必要です。特に終盤のエニグマ地帯では、オプションを駆使する必要があります。ステージのBGMとしては、『Departure for Space』『Aqua Illusion』が流れます。

ボスのバブルアイは、泡を使った攻撃をしてきます。バブルアイは細かい泡を乱反射させてくるので、これらの泡を処理しながら戦う必要があります。バブルアイの攻撃はパターン化されているため、一度そのパターンを覚えてしまえば、それほど強敵ではありません。初期の攻撃は左上で避けることができます。その後、バブルアイが動き回りながら攻撃してくるので、オプションを固めて弱点を撃ち続けることで対処します。プレーヤーが自力で倒すと5,000点、自爆だと10,000点を獲得できます。ボス戦のBGMは『Dark Force』が流れます。

ステージ3 火山

火山と岩盤を掘り進むエリアが特徴的な長めのステージです。構成は、大きく序盤・中盤・終盤にわかれています。

序盤は、グラディウスシリーズの象徴的な火山面で構成されています。序盤の難関とされるハッチ地帯があります。砲台を破壊した後、ハッチを破壊するのが無難。火山地帯では、後方からジャンパーや火山弾が出現しますが、オプションを活用する立ち回りが必要です。序盤の最後の難関は、落下する天井です。自機が近づくと落下し始めます。BGMは、『Try to Star』『In The Wind』ですが、序盤の特定の固定砲台を撃破するとBGMが『A Long Time Ago』に変わります。

中盤は、上方向は迷路状の地形と、下方向は火山という、実質的にふたつのルートがあります。迷路部分は、道を塞ぐことはないものの、多数のハッチとダッカーの襲撃があります。ハッチの速やかな破壊やオプションを活用した地形に隠れたハッチの破壊が必要です。

終盤は、上下にハッチが点在するエリアからはじまります。ジャンパーの集団が出現するため、オプションを駆使して破壊。その後、上下スクロールとなり穴掘り地帯に突入します。単に、穴掘りだけを優先するのであればツインレーザーが最適です。背後から敵が追ってきた場合は、自機とy座標を合わせれば弾を撃たない仕様を利用して、引き付けて破壊します。最後はゴドレイ(グラディウスのアイアンメイデン)とハッチからの敵の複合攻撃地帯に突入。まず左下から上ってきたらすぐに右上にオプションを固定し、自機を下に移動。ショットを撃っているとちょうど上のハッチを破壊することができます。後は真ん中にオプションを集めゴドレイを迎撃します。
1、2匹目のゴドレイに限り、左から向かってくる時にy座標を自機に合わせてきます。右下にもハッチが設置されていますが、このハッチは間隔を置きながら敵を出してきます。

ボスは「ビッグコアMk-III」で、その特徴は高速の反射レーザーを発射すること、前方に配置された2つのコアを破壊すると乱射モードになることです。攻略方法は、まず、ゴドレイのラッシュが終わったらハッチをすぐに破壊し、画面の一番前に移動します。地形が見えたらy座標を地形の上の凸に、x座標を自機の先端が1Pスコアの1の位の付近に合わせてオプションを一直線に伸ばします。ボスの後ろのコアまでオプションを食い込ませることができ、後ろのコアを早々に破壊できます。上下の砲台が開き反射レーザーを撃ってきます。その位置で後ろのコアの遮蔽板にオプションを重ねて攻撃します。反射レーザーを2回撃ってくると反射レーザーの位置が入れ替わるので、2回目が終わったらすぐに自機1個分ほど前方に移動して反射レーザーをよけます。反射レーザーを4回撃つと一度砲台が閉じるので、一気に下方に移動してレーザーを3回よけます。3回目のレーザーが終わったら再び1Pスコアの1の付近に移動し、反射レーザーをよけつつ前方の2つのコアを破壊し、ボスを破壊します。ボス戦のBGMは『Dark Force』。

ステージ4 高速

高速スクロールで進行する3Dステージです。途中に点在するパワーカプセルを拾いながら進むことが目標となりますが、敵やボスは一切登場しません。ステージは上下左右に移動が可能ですが、左右の一番手前の地形に当たるとミスになります。一方、上下の壁は安全で、ミスになることはありません。また、ステージ中でパワーアップも可能ですが、取得した装備は画面上には反映されません。ステージの音楽テーマは『High Speed Dimension』。

ステージ5 モアイ

モアイ像が特徴的なステージで、プレーヤーは大量のモアイとその攻撃を避けながら進んでいきます。最初の空中戦後、島のような地形が連なる中を進みますが、その途中で巨大なモアイが前方から接近し、通常のモアイを吐き出していきます。このステージはイオンリング攻撃が非常に危険で、直撃すると即死します。さらに進むとモアイ像が密集し、その中を進んでいくことになります。BGMは、『Departure for Space』と『Easter Stone』が流れます。

ドガスは、小さなモアイ(プチモアイ)を出して攻撃してくる中ボスです。D装備を使用している場合は、プチモアイを破壊しながら左上で撃ち込むことで、楽に戦うことが可能です。しかし、EDIT装備の場合は、プチモアイを多く出させるために、初めにショットを撃たずに待ちます。ドガスが左へ移動してきたら、下をくぐって左に移動します。右下から左に移動する時は、地面に激突する可能性があるため注意が必要ですが、プチモアイの数が多いほど処理落ちが起きやすく、下を楽に抜けることができます。その後は、ドガスの口にショットを撃ち込んで倒すことが目指します。

ボスは、巨大化モアイ「ヴァイフ」です。ヴァイフは口から巨大なグロームを吐き出し、これが大きな当たり判定を持つためプレーヤーはその攻撃を避けながら、ヴァイフを破壊する必要があります。オプションをヴァイフの口に向けて一気にショットとミサイルを流し込むのが効果的です。画面真ん中付近が比較的安全で、オプションをまとめて置く位置として適しています。まず、左下のヴァイフを破壊し、次に右上のヴァイフに向かいます。次に左上のヴァイフに移動し、同様に破壊します。最後に右下のヴァイフを破壊します。巨大化グロームは規則的に出現するので、時計回りに動きながらショットを撃っていけば、全てのヴァイフを破壊することができます。その際、3速以上のスピードを保つことが攻略の鍵となります。楽曲は、『Dark Force』。

ステージ6 細胞

触手付き球状の敵や復活する壁を特徴とする細胞構造のステージです。このステージでは敵の触手細胞と、自己修復能力を持つ細胞壁を破壊しながら進みます。触手細胞は近づくと攻撃してくるため、適切な距離を保つことが重要。また、細胞壁は中途半端に壊すとすぐに復活してしまうため、一度にすべてを破壊することが必要です。BGMは、『Try to Star』『Dead End Cell』。

ボスはグレゴールと呼ばれ、「沙羅曼蛇」のゴーレムのパワーアップ版とも言える敵です。グレゴールはゆっくりと動き、3ウェイ弾を連射します。動きが止まった際には、自機を狙って高速の爪パンチを放ってきます。弾を避けつつ反撃し、動きが止まったら、すぐに上に逃げて爪攻撃を避け、その後、爪にショットとミサイルを撃ち込んで破壊。これを繰り返して撃滅します。

ステージ7 溶岩

大量の火山弾が飛び交う溶岩地帯です。大きな火山弾を撃つと、それが3つの中サイズの火山弾に分裂し、さらにそれを撃つと3つの小さな火山弾に分裂します。これらの小さな火山弾は破壊不可能。リップルレーザー以外のレーザーは、小さい火山弾を貫通できません。楽曲は、『Departure for Space』『Fire Scramble』。

ステージ7のボスはワイバーンで、攻撃を受けると第2形態のバルチャードドラゴンに変形します。ワイバーンの時は口から飛び出る炎と突進の2種類の攻撃をします。基本的には、左下にたまに開く胸の弱点に攻撃を集中します。左端に密着すると分裂する炎が避けきれない可能性があるため、適度に距離を取って戦う必要があります。

バルチャードドラゴンに変形した時、そのふたつの顔はそれぞれ異なる炎を吹きます。小さい炎を吹く顔と、8方向に分裂する炎を吹く顔です。8方向に分裂する炎を吹く顔の方を優先して攻撃します。なお、タイプセレクトを選択した場合には、この状態の時にメガクラッシュを使うと一発で撃滅することができます。楽曲は『Dark Force』。

ステージ8 植物

植物がテーマのステージです。攻撃してくるのは、伸びるツタなどの植物と植物系の敵。ただし、ツタに引っ張られるだけでミスにはなりません。ステージ前半では、アニマという敵が出現する地帯では、位置取りは、画面の真ん中付近がベストです。また、後半のハッチを破壊するためには、通れなさそうな上のルートを通って進むことがおすすめです。ステージ後半では、地形に隠れたハッチが出現します。反時計回りに動いてオプションのポジションを調整しながら、ハッチを破壊します。その後、前方から出現する赤色の敵を倒しながらカプセルを取り、フォースフィールドにゲージを合わせて進むことが重要です。BGMは、『Try to Star』『Cosmo Plant』。

ボスは、ブロッティングウィードです。赤弾をばらまきながら吸引攻撃を仕掛けてくる特徴的なボスで、根下の触手は破壊できますが、一定時間すると復活します。まず、オプションとバリアゲージ付近にオプションを固め、自機を左上へと移動させることで、ブロッティングウィードが口を開く直前に腕にダメージを与えます。次に、吸い込み攻撃のタイミングで、すぐに左端でオプションの位置を調整して攻撃します。その際、楽に避けられる弾以外は無理に避けずに、口への撃ち込みを優先。次の攻撃へ備えるために、すぐに左端に移動します。その後、再度吸い込み攻撃をしてくるので、フル装備であればこの時に倒すことが可能です。しかし、倒すタイミングが遅れると、口の上下の触手から大量の弾を放出します。BGMは、『Dark Force』。

ステージ9 クリスタル

クリスタルが特徴のステージです。飛来するクリスタルブロックが地形に結合して形成される迷路を通過しながら進みます。攻略の手段のひとつは、ステージ上方を進むことです。迷路を抜けた後、自機に向かって99個のクリスタルブロックが突進してくるキューブラッシュがスタートします。ほぼ避けることが不可能なため、ブロックを左下のスピード辺りに誘導し、壁を作りながら乗り切るのが効果的です。BGMは、『Departure for Space』『Crystal Labyrinth』。

ステージ9のボスはリザードコアで、触手と本体からレーザーを撃ってきます。安全地帯はミサイルゲージの上あたりのラインで、ここに自機を位置させると、触手からのレーザー発射が止まることが知られています。上下に切り返しながらオプションで攻撃することでリザードコアに対抗できます。BGMは、『Dark Force』。

ステージ10 ボスラッシュ+要塞

ステージ10は、6つの強力なボスとの連続戦闘が特徴で、ボスラッシュと要塞という構成になっています。初めてのボスはテトランで、回転するだけで攻撃は少ないため、それほど難しくありません。次のカバードコアは防御判定がないため、すぐに倒すことが可能です。3体目のビッグコア Mk-IIは広範囲一斉レーザー発射をしてきますが、大きく避けるだけで問題ありません。4体目のクリスタルコアは弾を撃つために時間がかかりますが、それほど強くありません。5体目のデス Mk-IIは極太レーザーを発射するため、オプションを重ねて撃つと一瞬で倒せます。最後の6体目のデリンジャーコアは強敵で、パターンを覚えておけば比較的楽に倒せます。BGMはボスラッシュ前は『GRADIUS I Boss(空中戦)』で、ボス戦ではそれぞれのボスに対応した曲が流れます。

テトラン

テトランの特徴は、それ自体が弾を発射しないことと、その攻撃の中心が遮蔽板の撃ち返し弾であることです。その動きは単純な旋回のみで、そのため脅威となることはほとんどありません。しかし、遮蔽板の撃ち返し弾が2つ重なる場合があります。楽曲は、『SALAMANDER Boss(テトラン戦)』

カバードコア

カバードコアは、グラディウス2でボスラッシュの大ボスとして登場したキャラクターですが、グラディウス3では全くコアをカバーしていない状態で登場します。攻撃方法はグラディウス2のものと全く同じですが、防御カバーがないため、攻撃が直接コアに当たりやすい状態となっています。BGMは、『GRADIUS II Boss(カバードコア-デスmk-II戦)』。

ビッグコアMk-II

ビッグコアMk-IIの特徴は、広範囲一斉レーザー発射が挙げられますが、動きの大きさから攻略自体は容易です。まず、画面の一番上で待機します。ビッグコアMk-IIが短いレーザーを3回発射したあとで一気に画面の下に移動し、その遮蔽板に攻撃を集中させます。その後は、ビッグコアMk-IIの真ん中で待ち、ビッグコアMk-IIが腕を広げたときにレーザーを避けつつ攻撃します。上部のコアを破壊すると、その部分が安全地帯となるため、まずは上部のコアを優先的に破壊します。BGMは、『GRADIUS II Boss(カバードコア-デスmk-II戦)』。

クリスタルコア

クリスタルコアは触手から弾を撃ってきます。弾はグラディウス2と比べて速くなっています。攻略方法としては、常にショットとミサイルを連射し、処理落ちをかけることがひとつのポイントとなります。これにより、クリスタルコアの速い弾を遅くすることが可能。また、クリスタルコアが触手を閉じ、真ん中からレーザーを連射するモードに移行した時、上下に追い込まれてしまうと危険です。そのため、自機のポジション取りは、画面の真ん中付近にします。BGMは、『GRADIUS II Boss(カバードコア-デスmk-II戦)』。

デスMk-III

グラディウス2に登場したデスMk-IIを強化した存在で、第1段階の誘導ミサイルによる攻撃は注意が必要です。攻略法は、まず、オプションをオプションゲージと「?」ゲージの間に縦に並べておき、自機を画面の一番下付近に配置します。ボスが登場した瞬間にショットとミサイルを一斉に撃ち込み、前方のシールドを速やかに破壊します。ただし、重要なのはミサイルが撃たれるまでは自機を上下に動かさないことです。動いてしまうとパターンが崩れてしまい、ショットを当てづらくなります。ミサイルが撃たれたらすぐに自機を画面上部に移動します。しかし、上記のパターンがうまく機能すれば、シールドが壊れるタイミングで画面の上部にいるはずなので、そのままミサイルでコアを狙い撃ちします。第2段階の攻撃は長いレーザーですが、このパターンを使えば、レーザーから逃げつつコアに攻撃を加えることが可能です。BGMは、『GRADIUS II Boss(カバードコア-デスmk-II戦)』。

デリンジャーコア

2種類の攻撃を行います。1つ目は丸くなって体当たり攻撃をしてくる動き、2つ目は腕を広げてからの即死レーザーの発射です。これらは攻撃パターンに従って回避と反撃が可能です。攻略方法は、まず、デリンジャーコアが自機に向かってくるときは、画面の左上で待機し、近づいてきたらすぐに下に移動します。その後、すぐにレーザーゲージの上辺りに自機を移動させ、デリンジャーコアを右下に誘導します。デリンジャーコアが一番下に到達したら、すぐに画面の一番左下に移動。腕を広げながら上昇し、完全に腕を広げたのを確認したら、一気に画面の一番上に移動し、デリンジャーコアのコアに攻撃します。腕を閉じて自機に向かってくると、再び初めのパターンから繰り返します。BGMは、『Dark Force』。

ボスラッシュ後、バクテリアン軍の本拠地に突入します。プレーヤーは壁や通路をふさぐ敵、回転レーザーなどの障害物を避けつつ進む必要があります。特に注意が必要なのが、突然せり上がる壁です。中ボスのディスラプトとシャドーギアに注意が必要で、シャドーギアは見た目以上の当たり判定を持つ破壊不可能な敵です。BGMは、『Mechanical Base』。

ディスラプト

地形の右端が開いた瞬間に、オプションを地形の切れ目と同じ水平線上に整列させて、そのまま縦方向に配置します。中ボスが出現したら、ためらわずに一斉にショットとミサイルを放って、すべての砲台を速やかに破壊します。砲台がすべて破壊された後は、敵から現れるダッカーと小型戦闘機に注意しつつ、残りの3つのコアを順番に破壊していきます。

最終ボス「バクテリアン」との対決では、頭脳部を破壊します。その後は高速スクロールの脱出ステージに移行し、これを成功させるとステージクリアとなります。しかし、脱出ステージでミスをすると「デプス」地帯からの再スタートとなります。BGMは、バクテリアンとの戦闘では『Dark Force』、脱出ステージでは『Escape to The Freedom』となっています。

復活ステージ

復活ステージは、最終ステージの最終ボスであるバクテリアンが吐き出す3つの白い玉のいずれかに体当たりすることで、グラディウスや沙羅曼蛇のステージにワープする隠しステージです。一番上の玉にぶつかると沙羅曼蛇のステージ、一番下がグラディウスのステージ、中央の玉は前二者からランダムに選択されたステージへワープします。ワープすると、それまでの装備をすべて失います。隠しステージは一度クリアするか、ミスをすると再びバクテリアンの直前まで戻されます。隠しステージをクリアして戻っても、そのステージで得た装備はすべて失います。復活ステージのBGMは、『Challenger 1985』『Power of Anger』『Aircraft Carrier』『Poison of Snake』。

(C)1982 Konami Digital Entertainment Co.,Ltd.All Rights Reserved.

データ

『グラディウス3 伝説から神話へ』の基本情報です。独自のゲームシステムや高度なグラフィックが評価され、多くの賞を獲得しています。

発売年1989
プラットフォームアーケード
ジャンルシューティング
プレー人数1-2人(交互)
メーカーコナミ
開発会社コナミ開発1課
プロデューサー
ディレクター町口浩康
シナリオ
グラフィック
サウンドコナミ矩形波倶楽部
販売数
受賞歴

関連タイトル

リストは本サイトの更新順です。関連タイトルは10タイトルまで表示。リスト外のものは検索ボタンから探してください。

評価

『グラディウス3』は、アーケードゲームとしては非常に高い難易度を持ち、そのゲームバランスの不安定さや高難易度が話題となりました。前作と比較して一部の敵の当たり判定が大きく、武装の選択が難しい、パワーアップカプセルの数が少ないといった点が、その難易度の原因とされています。しかし、その一方で、この難易度の高さがプレイヤーの挑戦意欲を引き出し、一部の上級プレーヤーやゲームマニアからの評価は非常に高いものとなっています。

本作の特徴的な要素として、処理落ちが挙げられます。多数の敵が現れた場合や、特定の場面でフルパワーアップのショットを撃った場合など、一部のシーンでは処理落ちが起こることがありますが、この処理落ちによって弾幕が避けやすくなるというメリットもあります。「エディットモード」では、癖の強い武器が多く選ばれ、武器選択の幅が狭く感じられるかもしれません。しかし、これらの武器は独自の特性を持ち、慣れてくるとその特性を生かした戦略が可能となります。

総じて『グラディウス3』は、その高い難易度と挑戦性が魅力となる一方、その難易度ゆえにプレーヤーを選ぶ作品と言えます。

分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。

購入

Amazonや楽天市場、Yahooショッピングなどのオンラインショップで購入できます。

各オンラインショップの情報は、記事作成時点でのものです。アクセスした時期によっては、販売終了やオンラインショップの閉店などで購入できない場合があります。