世界的大ヒット『パックマン』

『パックマン』

『パックマン』は、アーケード向けのアクションゲームです。1980年、ナムコが発売しました。

『パックマン』とは

パックマンを操作して、モンスターたちの攻撃をかわしながら、画面上のドットを食べていきます。全部のドットを食べると、次のラウンドに進むことができます。当時、パックマンの英語表記は「PUCKMAN」 となっていたこともありましたが、現在は「PACMAN」に変更となっています。

ゲーム内容

遊び方

主人公であるパックマンを操作してメイズに置かれているドットを食べていくアクションゲームです。メイズ内には4匹のモンスターがいてパックマンを追いかけてきます。プレーヤーはモンスターに触れると自機をロスト。メイズには4個のパワーエサがあり、パックマンが食べると数秒間の間、無敵になります。その間、モンスターを食べることができ、連続して食べると高得点をゲット。面が進むにつれてパワーエサの効果が薄れ、最終的には無敵時間はほんの一瞬だけになります。攻略に必要なのは、面毎のドットを食べるパターンを編みだすことです。

操作方法

ゲーム中の操作は4方向レバーのみとなります。

方向レバーパックマンの移動

ゲーム画面

パックマンのゲーム画面は、プレーヤー自機であるパックマン、4匹の色とりどりのモンスター、そして複雑な迷路で構成されています。パックマンの目的は、迷路の通路に散らばったオレンジ色のドットを全て食べることで面クリアを目指すことです。画面中央には、モンスターの巣があり、ゲーム開始時にはモンスターたちがここから出てきてパックマンを追いかけます。パックマンがモンスターを食べると、モンスターは目玉の状態で巣に戻ることになります。スコアは画面の左上に表示され、ハイスコアは画面中央上部に表示されます。また、画面の四隅にはパワーエサが配置されており、これを食べるとパックマンは一定時間、モンスターを食べることができます。パックマンの残機は画面左下に表示され、フルーツはモンスターの巣の下付近に出現します。これを食べると高得点を得ることができます。さらに、画面右下にはクリアした面数を表すフルーツも表示され、最大で7つまでフルーツが並びます。最後に、画面の左右中央付近にはワープトンネルがあり、パックマンとモンスターはこれを通じて迷路の反対側に瞬時に移動することが可能です。これらの要素を駆使しながら、パックマンは高得点を目指すのです。

番号内容
パックマン
モンスター
パワーエサ
フルーツ
モンスターの巣
ラウンド数
残機
1Pスコア
ハイスコア

攻略

先のステージに進むために役立つ情報を集めました。

獲得点について

パックマンはハイスコアを競うゲームです。従って、如何に高得点をあげていくかがポイントになります。ゲームセンターに導入された頃、パックマンの達人とも呼べるゲームプレーヤーの遊び方を眺めていた時の記憶としては、原則(1)モンスターは4連続で食べること(2)フルーツは必ず2回食べること、がマストです。面が進むにつれてパワーエサの効果が薄れてきますので、いかにゲーム序盤でモンスターを4連続で食べ続けられたかが重要。そのためにはモンスターを引き付けて4連続で食べるための誘導パターンが必要になります。アーケード版では面毎にパターンが確立されていましたが、その後、「アーケード版」としてコンシューマゲーム機に移植されたものでは画面比率など様々な問題で当時のパターンが使えなくなっています。

得点源ポイント
ドット面クリア条件が全ドットを食べることなので、他プレーヤーと得点差が生まれない。1画面に240個ある。
パワーエサ一定時間、モンスターを食べることができるが、面が進むと時間が短くなる。
フルーツ後半は、高得点となるので1面で必ず2回食べておきたい。
モンスターゲーム序盤は1面につき4連続を4回決めることがマスト。

ドットは10pts、パワーエサは50ptsです。フルーツとモンスターの得点は下記をご参照ください。

モンスターの特徴

パックマンに登場するモンスターは全部で4種類です。それぞれ個性的な動きをします。最も注意すべきモンスターはアカベエ。直線でロックオンされると徐々に距離を詰められてしまいます。追いかけられていると感じたらワープトンネルやメイズのコーナーを利用して追跡を逃れる必要があります。

キャラクターニックネーム特徴
オイカケアカベエモンスターの中で一番動きが速く、しつこく追跡してくる。
マチブセピンキー先回りするような動きで、挟み撃ちを狙ってくる。
キマグレアオスケ追跡と逃走の切り替わりが読みにくい。
オトボケグズタ他のモンスターと比べて自由気ままに動いている。

パワーエサで反撃&高得点

画面の四隅には点滅するパワーエサが設置されています。食べることでモンスターと立場が逆転。パックマンがモンスターを食べることが可能になります。弱体しているモンスターは青色になり、このときに連続して食べると高得点になります。ただし、ステージが進むとパワーエサの効果が徐々に下がっていきます。17面ではモンスターが弱体化している時間は0秒。パワーエサは、食べた瞬間にモンスターの進行方向が逆になりますので、この特徴を活かして、追いかけられている時にパワーエサを食べてモンスターの向きを変えることで一時的に追跡から逃れることが可能です。

弱体化しているモンスターを連続して食べた時の得点は次の通りです。4匹を連続で食べることで一気に3,000点を獲得できます。

食べた数得点
1匹目200
2匹目400
3匹目800
4匹目1,600

5面以降はパワーエサの効果が減少傾向になります。つまり、難易度がアップ。特に、17面(カギが5つ)以降からパワーエサの無敵時間が無くなります。

ラウンド無敵時間(秒)
54
68
74
84
92
107
114
122
132
146
152
162
170
184
19以降0

フルーツ

画面中央のモンスターの巣の下にフルーツが出現することがあります。パックマンがフルーツを食べればボーナス点を獲得できます。1面につき最大で2回フルーツが出現。面が進むとフルーツが変化し、最大で8種類が登場します。高得点を記録するためには必ず食べておきたいところですが、無理をして食べに行こうとするとモンスターに挟み撃ちになることがあります。フルーツの種類と得点は次の通りです。

出現面フルーツ得点
1チェリー100
2ストロベリー300
3オレンジ500
4オレンジ500
5アップル700
6アップル700
7メロン1,000
8メロン1,000
9ギャルボス2,000
10ギャルボス2,000
11ベル3,000
12ベル3,000
13以降カギ5,000

補足ですが、「ギャルボス」はギャラクシアンにでてくる旗艦機、一見、ベルはかき氷に見えますが鐘(ベル)が正解です。

ワープトンネル

ゲーム画面の左右にある通路がワープトンネルです。左右のどちらかから侵入すると反対側に抜けることができます。また、モンスターがワープトンネルに突入するとスピードが格段に落ちます。モンスターに追いかけられている時、ワープトンネルに突入することでモンスターを振り切ることが可能。とても攻略に役立つ通路ですが、多用するとワープトンネルの中でモンスターに挟み撃ちに合うことがあります。ワープトンネルを「逃げ切る」「(食べやすいように)モンスターをまとめる」ときにうまく活用できるようになるとクリアが楽になります。

コーヒーブレイク

2面、5面、11面終了時、コーピーブレイク演出が発生します。パックマンとモンスターのショートストーリーをみることができ、緊張をほぐしてくれます。

2面終了後のコーヒーブレイク

パックマンがモンスターに追いかけられる様子が描かれています。通常のゲームプレーと同じく、パックマンはモンスターから逃れるために必死です。パックマンは、画面右端から左端へと逃げていきます。これは、ゲーム内のワープトンネルを利用した動きをユーモラスに描いています。その後、シチュエーションが一転します。ここでは、パックマンがモンスターに追いかけられるのではなく、逆に巨大化したパックマンがモンスターを追いかけます。モンスターはパックマンから逃げるために、画面左端から右端へと急いで逃げていきます。

5面終了後のコーヒーブレイク

画面左端からパックマンとモンスターが一緒に登場します。このシーンでは、モンスターがパックマンを追いかける様子が描かれています。これはゲーム内の基本的な状況を反映しているのですが、このコーヒーブレイクではその後の展開がユーモラスに描かれます。道端に1本の釘。この釘は次のシーンで重要な役割を果たします。パックマンは問題なく釘を避けて通り過ぎますが、モンスターはその釘に引っかかってしまいます。結果としてモンスターの洋服が破け、驚くモンスターが呆然と立ち尽くすというユーモラスな展開になります。

11面終了後のコーヒーブレイク

パックマンとモンスターが画面左端から登場し、モンスターがパックマンを追いかける様子が描かれています。モンスターの服に注目。前回のコーヒーブレイクで釘に引っかかり破れたモンスターの服は縫い直されていますが、その修理の跡が明らかに残っています。パックマンとモンスターが画面左端へと去っていきます。二者の間に何らかの出来事があったことを示唆していますが、その詳細は描かれていません。画面右端からモンスターだけが再登場します。しかし、このときモンスターの服はボロボロになっており、その下には肌色のナメクジのような姿が露出しています。モンスターはボロボロの服を引きずりながら画面左端へと去っていきます。なお、11面以降にコーヒーブレイクは発生しますが、内容は11面終了時のものと同じです。

珍現象・すり抜け

プレーをしているとごく稀にパックマンがモンスターをすり抜けることがあります。狙ってできる技ではなく、挟み撃ちにあったり、コーナーを曲がってモンスターに触れたりしたときにミスにならずすり抜けてプレーを継続できます。おそらくこの現象はコリジョンによるものだと考えられます。

256面でゲームオーバー

ゲームは256面で終了となります。

誕生秘話

パックマンのキャラクターはピザを食べているときに残ったをみてクリエートされたと言われています。また、企画当時、女性プレーヤーの獲得を狙い、前述のピザから連想できるような「食べる」というコンセプトとゲームの合間に一息がつける「コーヒープレイク」のデモが発案されたようです。

サウンド

アーケードゲーム『パックマン』の楽曲は、ゲームプレイ中の緊張感や高揚感を強調するために設計されています。ゲームスタート時の楽曲は、速いテンポとリズミカルなメロディが特徴で、プレイヤーに強い印象を残します。また、コーヒーブレイク時の楽曲は、軽快でシンプルな構成ながら、独特なリズムパターンが使われており、休憩時間にも楽しさと活気を与える役割を果たしています。全体的に、パックマンの楽曲は短いながらも非常に効果的です。

ゲームスタート時の楽曲

メロディは、ゲーム開始時にプレイヤーに高揚感と緊張感を与えるために設計されており、テンポが速く、リズミカルなリズムが特徴です。音階はシンプルでありながらも効果的で、短いフレーズが繰り返される構造になっています。これにより、メロディがプレイヤーの記憶に残りやすく、ゲームのシンボルとして機能しています。特に、明るい音階の進行が、ゲームの開始を象徴する瞬間を強調しています。

コーヒーブレイク時の楽曲

メロディは軽快でシンプルな構成ですが、ユニークなリズムパターンが特徴的です。拍子は4/4拍子で、テンポが非常に速く、プレイヤーに活気を与えるような印象を受けます。音程の飛躍が少なく、同じ音符が繰り返されることで、一種のリズミカルな緊張感が生まれています。また、リズムが細かく刻まれており、休符の使い方が巧みであることがわかります。全体として、短いながらも印象に残るメロディで、ゲームの休憩時間に楽しさとリズム感を提供する役割を果たしています。

(C)1980 1995 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1980年
プラットフォームアーケード
ジャンルアクション
プレー人数1人/2人(交互)
メーカーナムコ
開発会社
プロデューサー
ディレクター
シナリオ
グラフィック
サウンド
販売数
受賞歴

評価

『パックマン』は、ゲーム業界に大きな影響を与え、ゲームの枠を超えた文化的なアイコンとして広く認知されています。特にアメリカでは、ポップデュオのバックナー&ガルシアによる「Pac-Man Fever」という楽曲が1981年にリリースされ、Billboard Hot 100で9位にランクインしました。このことは、『パックマン』がゲームとしてだけでなく、ポップカルチャーの一部としても深く浸透していることを象徴しています。ゲーム自体はそのシンプルなゲーム性と戦略性で、多くのプレイヤーを魅了し続けており、現在でもレトロゲームファンから高い支持を得ています。

ポジティブな評価は全体の85%を占め、ネガティブな評価は15%にとどまります。ポジティブな要因としては、シンプルなルールと直感的な操作性、誰でもすぐに楽しめる点が挙げられます。また、パワーアップ時に敵を反撃できる爽快感もゲームの魅力の一つです。一方、ネガティブな評価は主に難易度の高さに関するもので、特にゲームが進むにつれてモンスターの速度が増し、反応速度が要求されるため、一部のプレイヤーにとってはストレス要因となっています。ネガティブな評価を寄せるプレイヤーは、難易度のバランス調整を希望することが多いです。特に、ゲーム後半の急激な難易度の上昇に対して、もう少し滑らかな難易度カーブを望んでいます。また、繰り返しプレイした際に感じる単調さを解消するための追加要素を望む声も見られます。

『パックマン』は、シンプルなゲーム性を持つ一方で、戦略的な要素も豊富なため、短時間で集中して遊べるゲームを好むプレイヤーにおすすめです。また、クラシックゲームやレトロゲームを愛するプレイヤー、スコアを競うことにやりがいを感じる人には最適です。さらに、ポップカルチャーやゲームの歴史に興味があるプレイヤーにとっても、必見の作品です。

パックマンの評価要素と配点は次の通りです。合計91点。ゲームの歴史やポップカルチャーにおいても大きな影響を与え続けています。

  • ゲームプレイ体験: 36点/40点
    シンプルでありながら奥深いゲームプレイが評価されます。特に、パワーペレットの使用やゴーストたちの行動パターンが戦略性を高めていますが、後半の急激な難易度上昇が若干の減点要因です。
  • グラフィックスとビジュアル: 18点/20点
    ドット絵や迷路のデザインが、シンプルながらも印象的です。ただし、ビジュアルに大きな変化がないため、長時間のプレイでは単調さを感じることがあります。
  • 音楽とサウンド: 14点/15点
    ゲーム内のサウンドや効果音は、ゲーム体験を盛り上げます。特に「Pac-Man Fever」のヒットは、このゲームの文化的影響力を象徴しています。
  • 技術的なパフォーマンス: 9点/10点
    バグや遅延が少なく、スムーズな操作感が維持されており、快適にプレイできます。
  • ユーザーインターフェース (UI) とユーザーエクスペリエンス (UX): 4点/5点
    シンプルなUIはわかりやすく、スコアや残りライフの確認も容易です。
  • 独自性と革新性: 5点/5点
    ゲーム業界に革新をもたらし、独自のキャラクターやゲームプレイは後のゲームにも大きな影響を与えました。
  • 価値と満足度: 5点/5点
    1回のプレイで得られる満足感が高く、繰り返しプレイしたくなる中毒性があります。

分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。