ファミコン版『パックランド』

パックランド

『パックランド』は、独特な操作性と魅力的なゲーム性が特徴のアクションゲームです。横スクロール式のアクションを楽しみながら、フェアリーランドまでの冒険を描きます。緻密な操作を求められる作品です。

『パックランド』とは

『パックランド』は、ナムコが1985年に発売したファミリーコンピュータ向けのアクションゲームで、アーケード版の移植作品です。全16面からなり、プレーヤーは様々な障害物を乗り越えながらフェアリーランドへの道のりを描きます。このゲームの大きな特徴としては、特異な操作性が挙げられます。十字キーでジャンプし、A、Bボタンで左右に移動するという直感的でない操作が特徴です。また、各ステージにはさまざまなアイテムやボーナスが存在し、その戦略性も魅力となっています。

パックランド

ゲーム内容

プレーヤーは、ゲームの主人公パックマンを操作して、フェアリーランドまでの冒険を進めます。各トリップは4ラウンドから成り立ち、様々な障害物を乗り越えながらスクロールするステージを進んでいきます。また、各ステージには様々なアイテムやボーナスが存在し、これらを活用しながら高得点を目指します。

ストーリー設定

『パックランド』には特定のストーリー設定は存在しませんが、プレーヤーはゲームの主人公パックマンとなり、フェアリーランドへと冒険を進めます。その道中には多くの障害物と敵キャラクターが待ち構えており、パックマンの冒険は決して容易なものではありません。

ゲームシステム

ゲームは全16面から成り立ち、各面は往路の3ラウンドと復路1ラウンドからなる4ラウンド構成となっています。また、ワープやスペシャルパックマンの出現など、さまざまな要素がゲームの進行をサポートします。さらに、スコアを集めることで特典を得られるという要素も存在します。

操作方法

『パックランド』は、操作方法が独特なアクションゲームとして知られています。主な操作方法は、十字キーを使用してパックマンをジャンプさせ、AボタンとBボタンを使用してパックマンを左右に移動させます。特に、AボタンやBボタンを連打すると、パックマンの移動速度が速くなります。ただし、一般的なアクションゲームとは異なり、十字キーでのジャンプとA、Bボタンでの左右移動という操作が一部のプレイヤーには馴染みにくいかもしれません。また、ゲームはスタートボタンで開始し、一時中断と再開もスタートボタンを使用します。セレクトボタンは使用しません。 なお、コントローラー2を使用すると、操作方法を変更することも可能です。この場合、十字キーでパックマンを左右に移動させ、AボタンとBボタンを使用してジャンプを行います。

アーケード版との違い

『パックランド』のアーケード版とファミリーコンピュータ版では、キャラクターサイズや操作性、ゲーム内容において一部の違いが存在します。

キャラクターサイズ

ファミリーコンピュータ版はハードの性能も考慮し、キャラクターは全体的に小さめに設計されています。

操作方法

ファミコン版では、コントローラーIでは十字キーでジャンプ、A、Bボタンで移動となりますが、コントローラーII側では十字キーで移動、A、Bボタンでジャンプという操作形態を選べます。

ワープ

アーケード版では、特定の条件を満たすとステージのワープが可能ですが、ファミコン版ではこれがさらに拡大され、スコアを1万点以上にして建物の屋根伝いにジャンプしてクリアすると、ラウンド1からラウンド13へワープする裏技が存在します。

花は、アーケード版にも登場しますが、ファミコン版では存在感が増しています。条件を満たすと空から「花」が落ちてきます。花は4種類あります。黄色の花は特定の条件、例えば消火栓を押すと出現します。黄色の花を3つ集めるとスペシャルパックマンが出現します。紫の花は、タイムアウトになると出現します。この紫の花を4つ集めると、ゴール時に無条件で7,650点を獲得できます。赤い花は、パワーエサを取った時にイジケモンスターを1匹しか倒さなかった時に出現します。赤い花を3つ集めると、復路でパワーエサを取った時に倒したイジケモンスター1匹当たり7,650点が加算されます。オレンジの花は、丸木橋を往復すると出現します。オレンジの花を4つ集めると、復路の飛行機モンスターは小モンスターではなく、花を落としてきます。これはゲームの難易度を下げる効果にもなります。それぞれの花は300点のボーナスになり、各種の特典をもたらします。また、同一トリップ内で4色の花を1つずつ取ると、パワーエサが降ってきます。このようにファミコン版の「花」はゲーム内で非常に重要な役割を果たします。

車とバス

アーケード版に存在した車とバスがパックマンに向かって走ってくる要素は、ファミコン版では削除されています。

裏技

『パックランド』は、いくつかの裏技を搭載しています。

ワープ

「ワープ」はラウンド1で得点が1万点以上である場合に使用できます。ゲームクリアの際に、パックマンを建物の屋根伝いにジャンプさせて、頭を画面の上にぶつけることで、ラウンド1から直接ラウンド13へと進むことが可能となります。これによりゲームの進行を大幅に短縮することができ、またボーナスとして70,000点も得ることができます。

前述の「アーケード版との違い」をご参照ください。

操作方法

通常の操作では、コントローラーの十字キーでジャンプし、AボタンとBボタンで左右に移動します。しかし、2つ目のコントローラーを使用することで、十字キーで移動し、AボタンとBボタンでジャンプするという逆の操作が可能となります。

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1985年
プラットフォームファミリーコンピュータ
ジャンルアクション
プレー人数1人
メーカーナムコ
開発会社
プロデューサー
ディレクター
シナリオ
グラフィック
サウンド
販売数
受賞歴

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評価

ファミリーコンピュータ版『パックランド』は、その斬新な操作性とパックマンの新たな魅力を活かした横スクロールアクションゲームとして多くのプレーヤーの興味を引いたようです。様々な評価がある中で、何度も挙がってきたのはその独特な操作法で、AボタンとBボタンでパックマンを動かし、十字キーでジャンプするというものです。これは通常のゲーム操作とは逆で、多くのプレーヤーが戸惑っていました。しかし、2Pコントローラーを使用すれば、通常の操作法でプレーできることで、これが一部のプレーヤーには新鮮さとして受け入れられたようです。また、このゲームの魅力としてパックマンのキャラクター性や、記憶に残るBGMなども挙げられています。一方で、アーケード版に比べて全体的に見劣りするグラフィックや、小さなキャラクター、操作の気持ちよさが欠けるといった点も指摘されています。

評価を総合すると、ファミリーコンピュータ版『パックランド』は、懐かしさを楽しむため、操作方法の異色さに新鮮さを感じるため、あるいはゲーム史を学びたい人たちにおすすめのゲームです。しかし、操作感の良さを重視したり、グラフィックの完成度を求めるプレーヤーにとっては、不向きです。

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