『ワープ&ワープ』は、1981年にナムコによって開発・発売されたアクションゲームです。このゲームは、後にMSXやSord M5など他のプラットフォームにも移植されました。
『ワープ&ワープ』とは
このゲームは、プレイヤーは自機を操作して異なる色の「ベロベロ」と呼ばれるエイリアンを倒すことを目的としています。ゲームには「スペースワールド」と「メイズワールド」という2つの異なるステージがあり、中央のワープゾーンを使用してこれらの間を行き来することができます。
ゲーム内容
スペースワールドとメイズワールドの2つの異なるステージタイプで構成されています。スペースステージでは広い空間が特徴で、メイズワールドでは爆弾を使って敵を倒すことに焦点を当てています。
ストーリー設定
『ワープ&ワープ』は、1981年に発表されたコミカルなキャラクターゲームで、プレイヤーは勇敢なファイターとなり、2つの異なるワールドで平和を守るための戦いに挑みます。ひとつ目のワールドは「スペースワールド」で、ここではリニアガンを手に、宇宙空間のようなシンプルな環境で敵「ベロベロ」を倒します。しかし、弾は一度に1発しか発射できず、戦略的な思考が求められます。ふたつ目のワールドは「メイズワールド」で、縦横に広がる迷路のような道を舞台に、時限爆弾を駆使してベロベロを撃退します。爆弾は設置した位置から上下左右2マス分に影響を及ぼし、複数の敵を同時に倒すことで高得点を獲得できます。
プレイヤーはこれらのワールドを行き来しながら、敵の攻撃をかいくぐり、平和を取り戻すために奮闘します。中心にあるワープゾーンを利用してワールド間を移動し、様々な戦略と技術を駆使して敵を倒すのがこのゲームの鍵です。
ゲームシステム
『ワープ&ワープ』のゲームシステムを解説します。
ゲーム画面
スコア表示は画面上部の左側、中央にはハイスコアの表示があります。プレイヤーのキャラクターは、白いシルエットでリニアガンを構えています。敵キャラクターは、色と形で区別されています。画面左下部には、プレイヤーの残機表示。この残機の左側の四角い点はプレイヤーがリニアガンを発射できる状態かどうかを表現しており、表示されているときには発射することができます。画面右隅のフラッグは面数を表しています。画面の水色の枠内のモンスターのシルエットは、面内に出現する敵(ミステリーベムは含まない)の残数を表現しており、すべての敵を倒すると面クリアとなります。
操作方法
操作方法は4方向レバーと1つのボタンを使用します。
2つのワールド
プレイヤーは、中心のワープゾーンを使って、2つのワールド間を行き来することができます。ワールドは「スペースワールド」「メイズワールド」があります。
スペースワールド
リニアガンを使用してベロベロを倒します。このワールドはシンプルで、ワープゾーン以外に特徴はありません。リニアガンの弾は画面上にひとつしか表示されず、弾が撃てるのは左下の角に弾の表示がある場合のみです。
メイズワールド
メイズワールドでは、縦横に網目状の道があり、時限爆弾を使ってベロベロを倒します。時限爆弾は設置位置から上下左右2マス分に効果があり、多数の敵を一度に倒すと高得点が得られます(2匹で500pts、3匹で1,000pts、4匹で2,000pts)。敵はワープゾーンからも出現します。
敵キャラクター
ゲーム中、敵は「ベロベロ」と「ミステリーベム」が登場します。「ベロベロ」はふたつのワールド共通。「ミステリーベム」はスペースワールドのみに出現します。以下は、敵キャラクターを撃滅した際の獲得点です。
ベロベロ | 得点 |
---|---|
黄色 | 60 |
橙色 | 90 |
赤色 | 150 |
ミステリーベム | 得点 |
---|---|
カエル | 500 |
タコ | 1,000 |
アリジゴク | 2,000 |
自機の1UP
2人同時プレイには対応しておらず、1ミスごとに交代する交互プレイのみが可能です。プレイヤーのファイター(自機)の増加は得点によって行われ、標準設定では初回8,000点、その後は30,000点毎に増加します。ゲームの面数によるステージデザインの変化はなく、面クリア時のワールドに関わらず、次の面は常にスペースワールドから始まります。スペースワールドにおけるリニアガンは単発式。
10面到達
画面右下のフラッグは、面数を表しています。10面に到達すると「10」が表示されたフラッグになります。以降、10面毎に「10」が表示されたフラッグに置き換えられます。
WARP & WARP™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1981 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | アクション |
プレー人数 | 1-2人 |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | ナムコ |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | 小野浩 |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
『ワープ&ワープ』は、1981年にナムコが開発・リリースしたシューティングゲームです。このゲームは、プレイヤーは自機を操作し、2つの異なる世界「スペースワールド」と「メイズワールド」で敵を倒して進んでいきます。敵キャラクター「ベロベロ」を倒すことでステージをクリアし、ワープゾーンを利用して両方のワールドを行き来することが可能です。
『ワープ&ワープ』は、シンプルでありながらも独特のメカニズムが魅力的とされ、多くのプレイヤーから好評を得ています。特に、異なる世界で異なる攻撃方法を使い分けるシステムが斬新だと評価されています。一方で、操作性のシンプルさが現代の複雑なゲームに比べると物足りなさを感じるプレイヤーもいるようです。
ポジティブな評価は、全体の約65%を占めています。特に、4方向移動タイプのシューティングという当時としては珍しいジャンルや、異なる戦術を使い分ける戦略性が高く評価されています。また、シンプルな操作性ながらも奥深いゲームプレイが好評です。一方で、約35%のプレイヤーはネガティブな評価をしています。理由としては、現代のゲームと比較してグラフィックやサウンドが単調であり、リプレイ性に欠けるという点が挙げられます。また、難易度がやや高めで、初心者には厳しいという声も少なくありません。ネガティブな評価をしているプレイヤーは、グラフィックのリニューアルやサウンドの改善、難易度の調整を求めています。また、現代的なリメイク版であれば、より多くのプレイヤーに受け入れられるのではないかとの意見もあります。特に、ゲームのテンポやUIの改良を期待する声が大きいです。
『ワープ&ワープ』の評価要素は以下の通りです。
- ゲームプレイ体験 (40点満点中35点)
操作性はシンプルであり、ステージが進むにつれて難易度が上がるため、やりごたえがあります。リプレイ性も高く、特にスコアを競う楽しみが強調されています。 - グラフィックスとビジュアル (20点満点中12点)
ドット絵のシンプルさがレトロな魅力を持っている一方、現代のゲームと比較すると物足りないと感じるプレイヤーも多いです。 - 音楽とサウンド (15点満点中10点)
音楽や効果音はシンプルで記憶に残るものですが、音源が限られていたためか、バリエーションに乏しいと感じる部分もあります。 - 技術的なパフォーマンス (10点満点中8点)
処理落ちはほとんどなく、ゲームは安定して動作します。しかし、一部のプレイヤーからは、細かいバグの存在が指摘されています。 - UIとUX (5点満点中3点)
UIは非常にシンプルで、基本的な情報表示には問題がありませんが、現代基準では古めかしく感じることがあるようです。 - 独自性と革新性 (5点満点中4点)
4方向移動のシューティングの中では、ワープ機能を用いた世界の行き来や、戦術の違いを楽しめる点が評価されています。 - 価値と満足度 (5点満点中4点)
シンプルなゲーム性ながらも、繰り返しプレイする楽しみがあり、アーケードゲームとしては高い満足感を得られます。
合計点: 76点/100点
レトロゲームが好きなプレイヤーや、シンプルながらも奥深いシューティングゲームを楽しみたい方にはおすすめです。特に、スコアを競うアーケードゲームの魅力を理解している人にとっては、長く楽しめる作品となるでしょう。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。