AC版『バーチャファイター3』エスケープと3D格闘の進化

『バーチャファイター3』

1996年、アーケードゲーム業界は3D対戦格闘ゲームの進化を遂げていました。その中で、セガの『バーチャファイター3』は、革新的なグラフィックと新たなシステムを引っ提げて登場し、プレイヤーたちを驚かせました。本作は、シリーズ初の3Dステージを採用し、地形の高低差を利用した戦略的なバトルが特徴となっています。筐体の前には多くのプレイヤーが集まり、熱い戦いを繰り広げていました。従来のシリーズに新キャラクター力士の鷹嵐、合気柔術の梅小路葵が追加。プレーヤーキャラクターは合計12人になりました。

開発背景と技術的な挑戦

『バーチャファイター3』は、セガのモデル3基板を活用し、当時の最先端技術を駆使して開発されました。前作から大幅に向上したポリゴン数により、キャラクターのモデリングはよりリアルになり、滑らかな動きと細かい表情の変化が実現されました。また、戦闘フィールドに高低差を導入することで、従来の平坦な対戦ステージとは異なる駆け引きを可能にしました。

評価の変遷

『バーチャファイター3』は、セガが1996年にアーケード向けにリリースした3D対戦格闘ゲームで、同社の「MODEL3」基板を初めて採用した作品です。シリーズの第3作目として、グラフィックの大幅な進化や新システムの導入が行われました。総合的な評価としては、ポジティブな意見が約70%、ネガティブな意見が約30%と、高い評価を受けています。

ポジティブな評価の要因として、まず挙げられるのは、当時としては画期的な美麗なグラフィックと滑らかなキャラクターの動きです。特に、背景の美しさやキャラクターのモーションのリアルさは、多くのプレイヤーに感動を与えました。また、新たに導入された「アンジュレーション」と呼ばれるステージの高低差や起伏のある地形は、戦略性を高め、従来の平坦なステージとは一線を画す戦闘体験を提供しました。さらに、新キャラクターの追加や既存キャラクターの技の刷新など、ゲームプレイの幅が広がった点も高く評価されています。一方、ネガティブな評価としては、ステージの起伏が戦闘のバランスに影響を及ぼし、一部のキャラクターに有利・不利が生じるとの指摘があります。また、操作性に関しても、従来のシリーズ作品と比べて難易度が上がったと感じるプレイヤーもおり、特に初心者にとっては敷居が高いと感じられることがありました。さらに、ゲームスピードの変化や一部キャラクターの性能差など、バランス調整に課題があるとの声も見受けられます。

このような意見を受け、セガは翌年に『バーチャファイター3tb(チームバトル)』をリリースし、ゲームバランスの調整や新モードの追加を行いました。これにより、対戦の戦略性がさらに深まり、プレイヤーからの評価も向上しました。

本作は、対戦格闘ゲームに慣れ親しんだプレイヤーや、シリーズのファンに特におすすめです。高度な戦略性や美麗なグラフィックを楽しみたい方には、充実したゲーム体験を提供してくれるでしょう。一方で、初心者の方には操作やゲームシステムに慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、練習を重ねることで深いゲーム性を味わうことができる作品です。総じて、『バーチャファイター3』は、3D対戦格闘ゲームの進化を象徴する作品として、多くのプレイヤーに影響を与えました。その革新的なシステムや美麗なグラフィックは、現在でも多くのファンに愛され続けています。

『バーチャファイター3』は、当時の3D格闘ゲームの中でも屈指のビジュアルクオリティを誇り、高い評価を得ました。しかし、家庭用への移植が難航し、セガサターンには移植されず、後にドリームキャスト版が登場しましたが、アーケード版の完成度には及ばなかったという声もありました。現在では、シリーズの発展の過程において重要な作品として再評価されています。

影響と遺産

本作の3Dステージやエスケープシステムは、後の3D対戦格闘ゲームに大きな影響を与えました。特に、バンダイナムコの『鉄拳』シリーズや、後の『バーチャファイター4』にもその要素が受け継がれています。技術面においても、ポリゴン格闘ゲームの進化を推し進めた作品として語り継がれています。

リメイクの可能性

もし現代にリメイクされるとすれば、高解像度グラフィックやオンライン対戦の充実が期待されます。また、エスケープシステムをさらに洗練させ、現代のプレイヤーにも受け入れられるバトルシステムに進化させることで、新たな『バーチャファイター3』が誕生する可能性もあります。

まとめ

『バーチャファイター3』は、当時の最先端技術を駆使した3D格闘ゲームの先駆けとして、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。特に、地形の高低差を活かした戦い方やエスケープシステムの導入は、格闘ゲームの可能性を大きく広げるものでした。今なお根強い人気を誇る本作を、ぜひもう一度プレイして、その革新性を体感してみてはいかがでしょうか。

データ

『バーチャファイター3』の発売年、メーカー、開発などのデータです。

発売年1996
メーカーセガ
開発会社セガ・AM2研
プラットフォームアーケード
ジャンル対戦格闘
プロデューサー鈴木裕
ディレクター不明
作曲者光吉猛修、伊藤文夫、庄司英徳
キャラクターデザイン不明
販売本数不明