『ラリーX』は、アーケード向けのアクションゲームです。1980年、ナムコが発売しました。
『ラリーX』とは
マイカーを操作し、岩やレッドカー(敵の車)をかわしながら、コース上の10ヶ所に置かれたフラッグを集めます。全フラッグを集めると、次のラウンドに進むことができます。レッドカーは煙幕を使ってかわすことができますが、燃料を大きく消費します。コースは4種類あり、ゲームスタート時は3ラウンド、その後は4ラウンド毎に変わり、各コースの最終ラウンドにチャレンジングステージがあります。
ゲーム内容
ルール
- レッドカーや岩にぶつかるとミスになり、マイカーを1台失います。
- マイカーを全部失うとゲームオーバーです。
- 2万点でマイカーが1台追加となります。
- スペシャルフラッグを取ると、以後のフラッグの得点がすべて倍になります。
操作方法
方向レバー | マイカーの移動 |
ボタン1 | 煙幕の使用 |
キャラクター
キャラ | 特徴 |
---|---|
マイカー | 自機。ボタンを押すことで煙幕をだせる。煙幕は敵を一時的に混乱させることができる。 |
レッドカー | 敵車。体当たりされる自機をロスト。マイカーがフラッグ5本ゲットでスピードアップ。 |
岩 | コースに点在。自機がぶつかるとミス。また、敵も当たればクラッシュする。 |
フラッグ | コース上に点在。ミスをせず連続で取ると点数がアップ。100から最高1,000点。 |
スペシャルフラッグ | 獲得すると以降のフラッグ獲得時の得点が2倍。 |
攻略ポイント
- レーダーで敵車とフラッグの位置確認
- レッドカーは常に注意
- 開始時、フラッグ取得のルートをイメージ
- 煙幕1回で複数の敵を巻き込む
- 煙幕1回で半目盛分の燃料を消費
- 燃料ゼロで自機のスピードダウン
- レッドカーを岩に誘導
- フラッグは無理にとりにいかない
コース
4つのコースがあります。最初のみ3ラウンドで、以降は4ラウンド毎にコースが変わります。コース1から4まで順に難易度が高くなりますが、コース4の次は1に戻り、以降のラウンドは繰り返しになります。
コース | ラウンド |
---|---|
コース1 | [1,2,3][16,17,18,19][32,33,34,35]… |
コース2 | [4,5,6,7][20,21,22,23][36,37,38,39]… |
コース3 | [8,9,10,11][24,25,26,27][40,41,42,43]… |
コース4 | [12,13,14,15][28,29,30,31][44,45,46,47]… |
コース1
別名初級コース。コース自体はシンプルです。スタート時、入口付近には岩が出現することがあるので注意が必要。右上の袋小路は進入時はレッドカーの位置によってはUターンを判断することも重要です。
コース2
中級コースと呼ばれるこのコースは一方通行が多いのが特徴です。挟み撃ちなどにあわないように注意が必要です。
コース3
上級コース。中央から下にギミックがたくさんあるコースです。また、中央の袋小路や左上の広場などのオープンエリアが多く、赤い車が集中しやすく危険。
コース4
エキスパートコースです。コースが複雑で、挟み撃ちに合いやすく最高難度。基本的なテクニックと瞬時の判断力が必要です。
チャレンジングステージ
各コースの最終ラウンドはチャレンジングステージです。岩とレッドカーが通常より多く登場しますが、レッドカーがスタート位置から動きません(19面以降は動きます)。しかし、多くの岩が点在するため操作ミスでぶつかりやすいので注意が必要です。マイカーがレッドカーや岩に衝突すると自機を失い、チャレンジステージは終了となります。
ラウンド | 岩 | レッドカー |
---|---|---|
3 | 8 | 8 |
7 | 10 | 8 |
11 | 12 | 8 |
15 | 12 | 8 |
19 | 9 | 8 |
23 | 12 | 8 |
(C)1980 1995 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1980 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | レース |
プレー人数 | 1人 |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
アーケード版『ラリーX』は、ナムコによって1980年にリリースされたトップビュータイプのアクションゲームです。このゲームでは、プレイヤーが車を操作し、赤い敵車を避けながらフラッグを集めることを目的としています。特に、煙幕を使用して敵を妨害する要素や、燃料を管理しながらマップ上のフラッグを収集するシステムが評価されています。
『ラリーX』は、その時代のゲームとして斬新なゲームメカニズム(フラッグ収集と煙幕による回避)が高く評価されていますが、難易度の高さと単調さが一部のプレイヤーにとってはマイナス点とされています。全体として、アーケードゲームとしては当時の標準を超える面白さを提供しており、多くのプレイヤーから好評を得ています。
ポジティブな評価は約70%で、戦略的な操作とスリル感が魅力として挙げられています。一方、ネガティブな評価は30%で、ゲームが単調になることや、敵車が急激に強くなる点が不満として挙げられています。ネガティブな評価をするプレイヤーは、難易度のバランス調整や、より多様なゲームモードの導入を期待しています。敵車のAIが非常に予測可能であるため、繰り返しのプレイにおいて新鮮味が薄れる点が改善点として求められています。
『ラリーX』は、シンプルながらも戦略性の高いアクションゲームを好むプレイヤーや、レトロなアーケード体験を味わいたい人に特におすすめです。短時間で繰り返しプレイできるため、スコアアタックやスピードランが好きな人に向いています。
評価要素と配点は次の通りです。合計点は80点/100点。
- ゲームプレイ体験 (35/40点)
操作の直感性と煙幕による戦略性は評価されますが、難易度が急上昇する点が減点要素です。 - グラフィックスとビジュアル (15/20点)
単純なドット絵ながらも、カラフルで魅力的なマップデザインが評価されます。 - 音楽とサウンド (10/15点)
短いサウンドトラックが印象的であり、シンプルながらもプレイにマッチしています。 - 技術的なパフォーマンス (8/10点)
スムーズな動作とバグの少なさが好印象です。 - UIとUX (4/5点)
ミニマップがわかりやすく、プレイ中の状況把握がしやすいデザインです。 - 独自性と革新性 (4/5点)
迷路型レース系のアクションゲームとしての独自性と煙幕の使用が斬新でした。 - 価値と満足度 (4/5点)
繰り返しプレイしてスコアを競う楽しさがあるため、アーケードゲームとしての価値は高いです。