AC版『マッスルボマー』

『マッスルボマー』はアーケード向けのプロレスリングゲームです。1993年、カプコンが発売しました。

『マッスルボマー』とは

プロレスリングを題材にしたアーケード用2D対戦型格闘ゲームです。正式タイトルは『マッスルボマー・ボディーエクスプロージョン』。キャラクターデザインには、漫画家の原哲夫が起用されています。

ゲーム内容

プレーヤーは、さまざまなプロレスラーのキャラクターの中から1人を選び、対戦相手となるキャラクターとプロレスの試合で戦います。勝敗はプロレスのルールに準じて、ピンフォールでの3カウント、相手のギブアップ、リングアウト時の20カウント、または試合時間切れによって決まります。

世界観

1980年代を舞台に、プロレス界の闇の地下組織「BWA(BLOOD WRESTLING ASSOCIATION)」の存在に危機を感じた「CWA(CAPCOM WRESTLING ASSOCIATION)」首脳部が開催した大会「クラッシュ・カーニバル」で優勝を目指すストーリーです。キャラクターの中には、カプコンのアーケードゲーム『ファイナルファイト』のプレーヤーキャラクターのひとりでメトロシティ市長、元プロレスラーのマイク・ハガーが含まれています。

操作方法

操作は8方向レバーと攻撃・ジャンプ・フォールの3ボタンを使用します。奥行きが設定されており、方向レバーで上下(奥・手前)左右に移動できます。また、格闘ゲームのように技を出すためのコマンド入力にもレバーが使われます。ガードは存在せず、敵の攻撃から身を守るには移動で回避する必要があります。

ゲームモード

アーケードゲーム『マッスルボマー』には2つのゲームモードがあります。

シングルマッチ

1対1で対戦します。プレーヤーは選択したキャラクターで対戦相手と戦い、勝利を目指します。場外戦もあり、リング外にあるパイプ椅子やビール瓶などを凶器として使用することができます。

チームバトルロイヤル

2対2で戦うことができます。最大4人までの同時対戦が可能で、チームを組んで対戦相手と戦います。シングルマッチとは異なり、リング上からレフェリーがいなくなり、場外に出ることができなくなります。また、このモードでは基本のキャラクター8人に加えて、シングルマッチにおけるCPU専用の2人のボスキャラクターも使用できます。

登場キャラクター

2つのプロレス団体(「CWA」と「BWA」)が登場し、それぞれに所属するキャラクターがいます。基本的にプレイアブルキャラクターはCWA所属レスラーですが、チームバトルロイヤルではBWAのキャラクターも使用可能です。プロレス団体と所属キャラクターは以下の通りです。

アレクセイ・ザラゾフ(Alexey Zalazof)

CWA所属。ロシア出身のプロレスラーで「赤い獅子」というニックネームを持っています。彼はロシアの高級官僚の息子であり、幼い頃からレスリングの英才教育を受けて成長しました。アレクセイはパワーとスピードが平均的で、攻めも守りも得意です。彼の必殺技は高速で6発の拳を叩き込む「ソニックフィスト」と、逆関節を決めたまま一本背負いをする「サンセットスプラッシュ」です。隠し技は「ツームストン・パイルドライバー」。

ラッキー・コルト(Lucky Colt)

ラッキー・コルトはアメリカ合衆国出身のプロレスラーで、CWAに所属しています。ニックネームは「フロリダの荒馬」と呼ばれています。幼少期に両親を亡くし、ストリートファイターとして過ごしていたところをプロモーターにスカウトされ、プロレス入りしました。持ち前の陽気さで全米トップクラスの人気者となり、現在でも人気を博しています。ザラゾフとはライバル関係にあり、ともにハガーに師事した仲ですが、頭に血がのぼりやすい性格のためにすぐにカッとなることがあります。必殺技は「ソニックフィスト」と「サンセットスプラッシュ」で、隠し技は「パワースラム」を持っています。

ミステリアス・ブドー(Mysterious Budo)

ミステリアス・ブドーは日本出身のプロレスラーで、CWAに所属しています。ニックネームは「白面の悪魔」と呼ばれ、歌舞伎役者を彷彿させる外見が特徴です。海外武者修行時代に現地プロモーターの要望に応じて始めたという、真っ赤な長髪と白いペイントの派手なメイクとコスチュームは彼のトレードマークとなっています。軽量級でパワーは無いものの、多彩な技を持っており、必殺技は「旋風脚(せんぷうきゃく)」と「血風刃(けっぷうじん)」です。隠し技およびすいこみ技は「フェイスクラッシャー」を持っています。

タイタン・ザ・グレート(Titan The Great)

タイタン・ザ・グレートはイギリス出身のプロレスラーで、CWAに所属しています。彼は236cmという驚異的な巨躯を持ち、「最強最後の巨人」というニックネームを持っています。生まれた時から体重は5,000gを超え、小学校卒業時にはすでに身長190cmに達していたと言われています。その巨体ゆえに動きは鈍いですが、非常にリーチが長く、パワーはハガーをも凌駕します。カウンター技も豊富に備えており、必殺技は「サークルウェーブ」と「タイタンブリーカー」です。隠し技およびすいこみ技は「アイアンクローバスター」を持っています。

エル・スティンガー(El Stinger)

メキシコ出身の覆面レスラーです。ニックネームは「アカプルコの殺人蜂」。リングに立つ際には、目立ちたがり屋の性格が垣間見えますが、鍛えぬかれた実力は本物です。身長168cmで体重70kg未満と、最軽量のキャラクターですが、全キャラクター中で最速のスピードを誇ります。ただし、パワーは最弱で打たれ弱いという欠点もあります。必殺技は、「スクリューダイビング」と「アトミックダイバー」で、相手に頭突きや膝蹴りを入れた後、高速回転しながら落下するなど、派手な技を多く持っています。隠し技は「モンキーフリップ」で、コマンドが少し難しいです。

マイク・”マッチョ”・ハガー(Mike “Macho” Haggar)

アメリカ出身で、架空の都市メトロシティの市長を務めるレスラーであり、CWAに所属しています。愛称は「市長」です。彼は正義感に満ちた人物であり、そのパワーを駆使して悪党たちから都市を守っています。パワータイプでありながら、高い能力を持ち、使いやすいキャラクターです。ただし、技の出がやや遅いのが欠点です。彼の必殺技は、自身を軸に回転して両腕でラリアットを放つ「ダブルラリアット」と、相手を掴んで飛び上がり高速回転しながら落下する「スクリューパイルドライバー」です。隠し技は「ジャンピングパイルドライバー」です。

シープ・ザ・ロイヤル(Sheep the Royal)

オーストラリアのシドニー出身で、「迷える羊」のニックネームで呼ばれます。かつてはアメリカンフットボール界のスター選手でしたが、暴力沙汰を起こし追放処分を受け、プロレスに転向しました。そのため、「迷える」という名前が付けられたようです。彼は対空性能が乏しく動きも鈍いですが、接近戦に強く標準以上の性能を持っています。入場時には仮面を着けて登場し、必殺技として猛スピードで地獄突きを放つ「ショットガンスタッブ」と相手をきりもみさせながら上空に放り投げる「トルネードスラム」を使用します。また、隠し技およびすいこみ技として「サンダーファイヤーパワーボム」を使います。

“ミッシングIQ” ゴメス(Missing “IQ” Gomes)

CWA所属のドミニカ共和国出身のレスラーです。野生での生活が長かったため、人語が得意ではありませんが、非常にジャンプ力が高く、対空性能にも優れています。攻守に優れたバランス型のキャラクターであり、コマンドも簡単で出しやすい必殺技を多数持っています。入場時には肩にフリークを乗せて登場する姿が印象的です。必殺技は、「ジャングルパニック」と「ハリケーンストンパー」です。「ジャングルパニック」は、駄々っ子のように手足をジタバタと振る技で、相手を混乱させることができます。「ハリケーンストンパー」は、相手を掴んで縦回転しながらジャンプして、凄まじい勢いで地面に叩きつける技です。コマンドも簡単で出しやすいため、初心者でも使いやすい必殺技です。また、隠し技として「フェイスドライバー」も持っています。

キマラ・ザ・バウンサー(Kimala the Bouncer)

BWA所属の巨漢レスラーです。身長は不明ですが、体重は200kgと非常に巨大で、ニックネームは「荒ぶる巨鯨」と呼ばれています。彼は酒場の用心棒からレスラーの用心棒へと転身し、自らもレスラーとしてBWAにデビューしました。その性格は、「強い者には弱く、弱い者には強い」という強さに対する考え方を持っており、弱った相手をいたぶることに喜びを感じる一方、強者には忠実な姿勢を見せます。キマラは動きが非常に鈍重ですが、パワーやリーチに優れており、首締めやストンピングなどの強力な攻撃を使います。必殺技には、周囲に吹き散らす「毒霧」と「ジャイアントスイング」があり、隠し技には「オクラホマ・スタンピード」があります。

アストロ(Astro)

最終ボスであり、出身国や素性が一切不明の覆面レスラーです。ニックネームは「褐色の閃光」で、BWAの総帥としてCWAを乗っ取るために活動しています。そのレスリングは、様々な格闘技をミックスして完成されており、パワーとスピードを併せ持つハイレベルなバランス型キャラクターです。必殺技は、片手で倒立した状態で開いた脚を高速で回転させて蹴りを放つ「デススパイラル」や、相手を担ぎ上げてジャンプして、きりもみを加えながら地面に叩きつけると同時に腹部に頭突きを叩き込む「ピラミッドクラッシュ」などがあります。隠し技としては、「タイガードライバー」を使うことができます。また、CPUのみ場外に向けての特殊技として「トペ・スイシーダ」を使うこともあります。

データ

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評価

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共起とは、プレーヤーの評価などの一文の中に単語のセットが同時に出現している状態のことです。出現数が多い語ほど大きく、また共起の程度が強いほど太い線で描画されます。共起の様子を確認することで、プレーヤーがさまざまなゲームの要素に対して抱いた感情や遊び方などを把握することができます。

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