『ガントレット』は、1985年にアタリから発売されたアーケードゲームで、複数のプレイヤーがダンジョンを探索し、モンスターと戦うファンタジーを題材にしたアクションゲームです。このゲームは、複数プレイヤーによるダンジョンクロール型のアーケードゲームとしては先駆け的な存在です。
『ガントレット』とは
『ガントレット』は、アタリのゲームデザイナーであるエド・ログによって開発されました。彼は、息子の「ダンジョンズ&ドラゴンズ」への興味や、1983年のアタリ8ビット家族用ダンジョンクロールゲーム「ダンディ」からインスピレーションを得てこのゲームを作り上げました。『ガントレット』は、特にそのハードウェア設計の複雑さと、ボイス合成チップを搭載したゲームとしても知られています。
ゲーム内容
プレーヤーは「ウォリアー」「ヴァルキリー」「ウィザード」「エルフ」の中から自機を選択し、各キャラクター固有の特殊能力を駆使して敵と戦います。敵との戦闘だけではなく、食料やポーション、宝を集めながらポイントや健康、魔法、パワーアップを獲得していく要素もあります。プレーヤーは各レベルの出口を目指し、到達すればレベルクリアとなり、次のレベルに進むことができます。ゲームシステムはエンディングのないループタイプです。
ストーリー設定
『ガントレット』の世界は、無限に増殖するモンスターとその発生源であるジェネレーターに立ち向かう壮大な戦いの舞台です。プレイヤーは迷宮のようなダンジョンを進みながら、襲い来るモンスターを倒し、彼らを産み出すジェネレーターを破壊します。
ゲームシステム
アーケードゲーム『ガントレット』のゲームシステムは、ダンジョン探索型のアクションゲームであり、迫り来るモンスターの群れを倒しながら、無限にモンスターを生成するジェネレーターを破壊して次のレベルへ進むことを目指します。このゲームにはエンディングがなく、レベルが進むにつれてゲームは複雑化し、プレイヤーの挑戦は永続的に続きます。迷路は多岐にわたり、その配置はランダムですが、特定の法則に基づいています。レベルが進むと新たなルールが登場し、戦略の複雑さが増していきます。
操作方法
操作方法は、8方向レバーと2つのボタンで構成されています。ボタン1は投射攻撃(ショット)を行い、ボタン2は魔法を使います。魔法はマップ上で見つけたポーションを使用して発動し、使いどころを見極める戦略性が要求されます。さらに、プレイヤーは敵キャラクターに接近し、レバー操作で直接攻撃(ファイト)を仕掛けることも可能です。
プレイヤーキャラクター
プレイヤーキャラクターはそれぞれ異なる特徴を持ちます。ウォリアー(赤色の戦士)は斧を使った攻撃が得意で、ヴァルキリー(青色の女戦士)は剣での戦闘が強力です。ウィザード(黄色の魔術師)は魔法攻撃に長け、エルフ(緑色の妖精)は移動速度と魔法攻撃力が特徴的です。これらのキャラクターは、ショット、ファイト、ショットスピード、アーマー、マジック、スピードの各能力を持ち、ゲーム内で見つけたパワーアップアイテム(Hidden Potion)を使用することで能力を向上させることができます。また、マルチプレイヤー環境ではアイテムの取得によって得点の倍率が変動し、競争的な要素も持ち合わせています。宝物、食料、飲み物、鍵、ポーションなどのアイテムがゲーム内に点在しており、これらを利用してヘルスを回復したり、敵を攻撃したりすることが可能です。
キャラクター | 特徴 |
---|---|
ウォリアー(戦士・赤) | 斧を投げて攻撃する赤色の戦士です。ショットとファイト共に強いが、移動速度が遅く、魔法の攻撃力は最も弱いです。 |
ヴァルキリー(女戦士・青) | 剣を投げて攻撃する青色の女戦士です。ショットは弱いですが、ファイトは持ち前の防御力と攻撃速度の速さも相まって強いです。 |
ウィザード(魔術師・黄) | 火炎(魔法弾)を放って攻撃する黄色の魔術師です。魔法の攻撃力とショットの威力が強い一方、防御力が弱いです。 |
エルフ(妖精・緑) | 矢を放って攻撃する緑色の妖精です。投射速度と移動速度が速いことと魔法攻撃力が比較的高いことが特徴ですが、ショット・ファイト共に攻撃力は弱いです。防御力もウィザードの次に弱いです。基本防御力は10%です。 |
アイテム
様々なアイテムは、プレイヤーにとって重要な役割を果たし、ゲームの戦略性を高めています。特に、多人数でのプレイではアイテムの取得戦略が重要となり、連続してアイテムを取得することで得点の倍率が上昇し、逆に他のプレイヤーに取られると倍率が減少します。これにより、協力と競争のバランスの概念が重要となります。
アイテム | 効果 |
---|---|
Treasure(宝物) | 迷宮の各所に落ちている財宝です。ショットを通さない特徴があり、100ptsの得点が得られます。 |
Food(食べ物) | 皿の上に乗った料理で、ヘルスが100増える効果があります。ショットを通さない特徴も持っています。 |
Drink(飲み物) | オレンジ色の瓶に入った飲み物で、食べ物と同じくヘルスが100増えますが、ショットを当てると壊れてしまいます。 |
Key(鍵) | 黄金の鍵で、ドアを開けるために必要なアイテムです。敵は乗り越えることができず、100ptsが得られます。 |
Potion(ポーション) | 魔法の壺に入った飲み薬で、1つ取得する毎に1回魔法を使うことができます。プレイヤーによって魔法の強さが異なります。 |
Hidden Potion(ヒデン・ポーション) | プレイヤーのパワーアップアイテムで、能力が上昇します。しかし、ショットを当てると通常のポーション効果となります。 |
Invisibility(インビシビリティ) | 魔法のペンダントで、取得すると一定時間透明になり敵に発見されにくくなりますが、無敵ではありません。 |
ゲームオーバー
時間経過によるヘルスの減少や敵の攻撃によりヘルスが0になるとゲームオーバーになります。ヘルスを回復する方法としては、食料を集めるか、クレジットを追加する方法があります。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1985 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | アクション |
プレー人数 | 1-4人 |
メーカー | アタリ |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
関連タイトル
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評価
『ガントレット』は、当時としては革新的なマルチプレイが高く評価されています。プレイヤーたちは、様々なダンジョンを探索し、数多くの敵を倒しながら宝物を集め、キャラクターを強化していきます。特に、最大4人までのプレイヤーが協力して遊ぶことが可能で、共同で戦略を立てる楽しさが魅力的でした。
プレイヤーの評価は分かれており、一部ではゲームの繰り返し性やシンプルなゲームプレイに批判的な声もありますが、多くのプレイヤーはそのクラシックな魅力とマルチプレイの楽しさを高く評価しています。ゲームは、戦士、魔法使い、ヴァルキリー、エルフの4つの異なるキャラクターから選択します。それぞれのキャラクターは独自の長所と弱点を持っており、長所としては、戦士は格闘戦に強く、魔法使いは最も強力な魔法を持ち、ヴァルキリーは最高の防御力を誇り、エルフは最も素早い動きをします。
総合的に、『ガントレット』はその時代を象徴するアーケードゲームであり、レトロゲームファンや協力プレイを重視するプレイヤーにとっては特に魅力的です。このゲームは、マルチプレイヤーゲームの先駆けとしての地位を確立し、後の多くのゲームに影響を与えました。ゲームの繰り返し性やシンプルなゲームプレイは、一部のプレイヤーにとってはマイナス点となるかもしれませんが、多くの人々は当時のゲームの楽しさを高く評価しています。
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