『ディグダグ』は、アーケード向けのアクションゲームです。1982年、ナムコが発売しました。
『ディグダグ』とは
ディグダグを操作して地中の敵を倒します。銛でパンクさせるか(モリを刺した後のボタンを押し続ける)岩を落としてつぶすと倒すことができます。すべての敵をやっつけると次のラウンドに進めます。敵や敵の攻撃に触れたり、岩の下敷きになったりするとミスになり、ディグダグを1人失います。すべてのディグダグを失うとゲームオーバーです。
ゲーム内容
プレーヤーは自機(ディグダグ)を操作して、画面内にいる敵をすべて撃退します。敵はプーカとファイガー。銛を打ち込んで破裂させるか、岩の下敷きにすることでやっつけることができます。
操作方法
方向レバー | ディグダグの移動 |
ボタン1 | 銛の発射(銛が刺さっているときはポンプ) |
登場キャラクター
キャラクター | 特徴 |
---|---|
ディグダグ | 自機。銛とポンプが武器。地中を進んで、敵を全滅させるのが目的。 |
プーカ | 飛び跳ねながら移動する赤色のボディの敵。なぜか水中メガネをかけている。 |
ファイガー | 恐竜型の敵。ときどき停止して火を吐く。火が届く距離はそれなりに長い。 |
岩 | このゲームでは中立のアイテム。落下したときに、巻き込まれたキャラクターは即死。 |
ベジタブルターゲット | 岩を2つ落とすと出現(1面につき最大2回)。ゲットすればボーナス点が加算。 |
ROUND | ベジタブル | 得点 |
---|---|---|
1 | ニンジン | 400pts |
2 | カブ | 600pts |
3 | キノコ | 800pts |
4 | キュウリ | 1,000pts |
5 | キュウリ | 1,000pts |
6 | ナス | 2,000pts |
7 | ナス | 2,000pts |
8 | ピーマン | 3,000pts |
9 | ピーマン | 3,000pts |
10 | トマト | 4,000pts |
11 | トマト | 4,000pts |
12 | タマネギ | 5,000pts |
13 | タマネギ | 5,000pts |
14 | スイカ | 6,000pts |
15 | スイカ | 6,000pts |
16 | ギャルボス | 7,000pts |
17 | ギャルボス | 7,000pts |
18以降 | パイナップル | 8,000pts |
得点システム
モンスターの倒し方や倒したときの場所によって得点が変わります。
銛で撃退ときの得点
得点が変わるポイントは「銛を打ち込んだときの方向」と「階層の深さ」です。高得点の獲得は、「銛を横から打ち込む」「深い階層で撃退」がポイントになります。特に、ファイガーの撃退方法によって得点が大きく変わってきます。
階層 | 銛(横方向)※ | 銛(縦方向) |
---|---|---|
地上 | 200pts | 400pts |
第1階層 | 200pts | 400pts |
第2階層 | 300pts | 600pts |
第3階層 | 400pts | 800pts |
第4階層 | 500pts | 1,000pts |
岩で潰したときの得点
ディグダグでハイスコアを狙うには岩石を落として高い得点を狙う必要があります。下表は岩石落としの得点テーブルです。
モンスターの数 | 得点 |
---|---|
1 | 1,000pts |
2 | 2,500pts |
3 | 4,000pts |
4 | 6,000pts |
5 | 8,000pts |
6 | 10,000pts |
7 | 12,000pts |
8 | 15,000pts |
ラウンド構成
ディグダグはラウンド15までがワンセットです。ラウンド16以降はラウンド12からラウンド15のループ仕様。下表は各ラウンドのプーカとファイガー、そして岩の数をまとめたものです。
ROUND | プーカ | ファイガー | 岩 |
---|---|---|---|
1 | 3 | 1 | 3 |
2 | 3 | 2 | 4 |
3 | 3 | 2 | 4 |
4 | 4 | 2 | 5 |
5 | 3 | 3 | 5 |
6 | 2 | 4 | 4 |
7 | 4 | 3 | 4 |
8 | 4 | 3 | 4 |
9 | 4 | 4 | 5 |
10 | 4 | 4 | 4 |
11 | 3 | 4 | 4 |
12 | 4 | 4 | 4 |
13 | 4 | 4 | 4 |
14 | 4 | 4 | 4 |
15 | 4 | 4 | 4 |
攻略ポイント
- 歩きながら銛を連打
- モンスターを膨らまして時間稼ぎ
- 落石の時間は2秒
- 通路に窪みを掘る
- 薄壁から銛で撃破
歩きながら銛を連打
ディグダグにおいて頻繁に使う攻撃法です。初心者・上級者に関わらず、様々な場面で活用できます。特に、複数のモンスターに追いかけられているときに有効。逃げるのをやめて、モンスターに向かって歩きながら銛を連打すれば2、3匹程度であればピンチから逃れることができます。ただし、銛による攻撃は得点が低いため、高得点を狙う場合には岩落としがベストです。
モンスターを膨らまして時間稼ぎ
基本的にはモンスターをゆっくり膨らまして撃退することはありません。破裂する寸前まで膨らませるシチュエーションとしては、複数の敵を岩の下敷きにするために落下地点で時間を稼いだり、敵が地中から移動してくるのを待ったりするときに使います。その他、モンスターが最後の1匹になった時点でベジタブルターゲットをひとつしか取っていないときに、ふたつ目を出現、または、取るための時間稼ぎに使います。
落石の時間は2秒
プレーヤーが岩の下を通過してから岩が落下するまでの時間は2秒です。この落下のタイミングを覚えておくと、モンスターに誘導して岩の下敷きにすることができます。
通路の窪みを掘る
モンスターは小さな窪みで足踏みをする習性があります。岩を落とすときに、予め岩の落下地点に窪みを掘っておくと、モンスターは窪みの方に逃げていくためまとめて潰しやすくなります。
薄壁から銛で撃破
ラウンドスタート時、モンスターは「横長」または「縦長」の巣の中でうろうろしています。このとき、穴を掘って巣に近づき、見た目としては1ドットか2ドットの薄壁を残した状態で停止。薄壁越しに銛を撃ち込み、モンスターを撃退することが可能です。高難易度のラウンドで、早々にモンスターの数を減らしたいときに有効な攻撃法です。ただし、ファイガーの炎は薄壁の外にもおよぶため、横から近づいたときは注意が必要です。
ディグダグ用語
『ディグダグ』には、いくつかの専門用語があります。
いんけん撃ち
「いんけん撃ち」は、「ディグダグ」のゲーム内におけるテクニックのひとつです。このテクニックでは、主人公の装備であるモリ(銛)が薄い壁を貫通できます。つまり、壁の向こうにいる敵を、直接対峙せずに安全に倒すことができるというわけです。
目変化
「目変化」とは、「ディグダグ」のゲーム内の敵モンスターの特定の行動を表す用語です。一定時間経過後、敵モンスターはディグダグの位置を追い始め、掘られていない地中を移動します。その際に、敵モンスターは目だけの姿に変化することから、この現象は「目変化」と呼ばれています。
風船抜き
「風船抜き」は、「ディグダグ」で用いられるもうひとつのテクニックです。敵が膨らんでいる状態の時、主人公は敵に触れてもミスになることなく、そのまますり抜けることができます。これをうまく使うことで、さまざまな危機を避けることが可能となります。
サウンド
『ディグダグ』のサウンドは、ゲームの各場面でプレイヤーの感情やゲーム体験を強調します。
ゲームスタート時の楽曲
メロディは軽快で親しみやすいリズムを持ち、ゲームの開始を印象的に演出します。テンポは112 M.M.で、リズムはテンポよく進行し、プレイヤーに対してゲームが始まる高揚感を効果的に伝えます。特に、1オクターブ上げて演奏される部分があり、これによりメロディが一層明るく響きます。
移動時の楽曲
メロディはシンプルで繰り返しが多く、リズムが軽快に進行します。テンポは112 M.M.から始まり、150 M.M.、180 M.M.と段階的に速くなります。リズムの繰り返しとテンポの変化により、プレイヤーに一貫した動きと緊張感を与えます。また、同じフレーズが複数回繰り返されることで、シンプルながらも中毒性のある楽曲となっています。
ラウンドクリア時の楽曲
メロディはシンプルでありながらも、達成感を感じさせる落ち着いたリズムを持っています。テンポは200 M.M.で、非常に速いテンポで進行しますが、メロディ自体はゆったりとしたリズムを持ち、プレイヤーにゲームの一区切りを感じさせます。音符の間には十分な間があり、音楽が持つ余韻が強調されることで、ラウンドをクリアした際の達成感や満足感をプレイヤーに与えています。
ゲームオーバー時の楽曲
メロディは静かで余韻を残すような構成を持ち、ゲームの終わりを落ち着いた雰囲気で告げる楽曲です。速い進行ながらも音符の間に十分な間が設けられ、しんみりとした感覚を与えます。メロディはシンプルであり、短いフレーズが繰り返されることで、プレイヤーに敗北の余韻を強く残す構成となっています。
ハイスコア時の楽曲
メロディはシンプルで、明るさと達成感を感じさせるリズムが特徴です。テンポは速く、華やかで、プレイヤーの達成感を高めています。メロディは反復的であり、同じフレーズが繰り返されることで、喜びや満足感を強調しています。
(C)1982 NAMCO.
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1982 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | アクション |
プレー人数 | 1人/2人(交互) |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
『ディグダグ』はその独自のゲーム性において優れています。プレーヤーに対しては、敵を倒すための複数の手段と戦略を提示します。例えば、確実に敵を倒すための「プクプクポン」や、高得点を狙うための「岩落とし」などです。また、膨らませている敵に対して他の敵が接近した場合の緊急対応や、さまざまなテクニックの存在も魅力的な要素となっています。グラフィックも評価されています。地層を表現するための色分けや、花を咲かせることで表されるステージ数、そして敵キャラクターの細かな描き分けなど、ゲームの雰囲気を盛り上げる要素が豊富に用意されています。さらに、歩行音とBGMが組み合わさった独特のサウンド設計は、ゲーム進行と音楽のシンクロという観点で先進的であると評価されています。しかしながら、問題点として指摘されているのが操作性の難しさです。特に、急な操作や複数の敵に追われた状況ではその問題が顕著になります。また、土を掘る動作がマス目単位で管理されているため、中途半端な状態で操作をしようとすると予想外の動きになることもあります。
総合的に『ディグダグ』はシンプルながらも戦略性と深みがあり、そして豊富な遊び方が可能なゲームです。特に、戦略的な思考を楽しみたい方におすすめです。ただし、操作が若干難しいため、まったりとプレーしたいライトユーザーの方には、ある程度の挑戦が必要かもしれません。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。