『ゼビウス』は、1983年にナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)から発売された縦スクロールシューティングゲームです。画期的なグラフィックス、ユニークな敵キャラクター、および世界観が特徴です。
『ゼビウス』とは
『ゼビウス』は縦スクロールのシューティングゲームで、プレイヤーは宇宙船「ソルバルウ」を操りながら、空中および地上の敵を倒していきます。高度な技術と創造的なデザインが評価され、シューティングゲームのスタンダードを築きました。
ゲーム内容
プレイヤーの目的は、様々な敵機を破壊しながらステージを進め、最終的には敵のボスを倒すことです。操作は直感的で、対空用の「ザッパー」と対地用の「ブラスター」の2つのボタンを使用します。
ストーリー設定
『ゼビウス』の世界観とストーリー設定は、宇宙の果てからの侵略と古代文明の技術を駆使するヒーローたちの戦いを描いています。西暦2009年、地球は超知性体「ガンプ」率いるゼビウス軍による攻撃を受けてしまいます。ゼビウス軍は、地球よりも遥かに進んだ技術を持ち、核兵器すら効かない物質「イル・ドークト」で武装しており、南アメリカを制圧してしまいます。この窮地を救うために、惑星ゼビウスから宇宙船「シオ・ナイト」を駆る「ムー・クラトー」とアンドロイドの「イブ」が地球に帰還します。彼らはガンプがかつて地球上に存在した超古代文明の生体コンピューターであり、人類の活動を支援する目的で作られたこと、そしてその一部が反乱を起こした経緯を明かします。
ストーリーの背景には、ガンプが人間を劣る存在と見なし、自らが人類を導くべき絶対的存在であると自認し、地球外の惑星へ人類を移住させる計画を進めたことが描かれています。しかし、地球に残された人々は反対派となり、ガンプは破壊されます。その後、ガンプのレプリカたちは集合意識体として覚醒し、地球に対する最終的な制裁を試みます。
プレイヤーは、「ソル・バルウ」という戦闘機を操り、空中および地上の敵を撃破しながらゼビウス軍の侵攻を阻止することが目的です。ゲームは数々のステージを経て進行し、プレイヤーは地球を救うための壮大な戦いに挑みます。このゲームは、単なるシューティングゲームを超え、プレイヤーに豊かなストーリーと深い世界観を提供しています。
ゲームシステム
『ゼビウス』は、縦スクロールのシューティングゲームです。プレイヤーは自機「ソルバルウ」を操作し、様々な敵機や地上施設に対抗します。このゲームの特徴的な点は、空中の敵(空中物)と地上の敵(地上物)の両方に対応する2つの攻撃ボタンを持っていることです。空中の敵には対空攻撃兵器「ザッパー」を使用します。ザッパーは画面内で最大3発まで連射可能で、様々なタイプの敵に対応するための武器です。一方、地上の敵には対地攻撃兵器「ブラスター」を使用します。ブラスターは単発で、照準を合わせる必要があります。照準の十字が敵に重なると、端が赤く点滅し、これが攻撃のタイミングを知らせるサインになります。
ゲームは全16エリアから構成されており、各エリアはおよそ7.1画面分の長さがあります。プレイヤーがエリアの7割以上進行して撃墜された場合は次のエリアから再開することができますが、7割未満の場合はそのエリアの最初から再開する必要があります。特にエリア16は難易度が高く設定されており、ここをクリアすることがプレイヤーの大きな目標となります。
2万点と6万点に達するたびに残機が1機ずつ追加され、以降も6万点ごとに残機が追加されます。自機は、敵の攻撃や体当たり、一部の障害物に当たると爆発してミスとなります。すべての自機を失うと、ゲームオーバーになります。スコアが上位5位以内に入るとネームエントリー画面に進むことができます。ネームエントリーではアルファベット10文字まで入力可能で、レバーで文字を選択し、ザッパーボタンで確定します。
操作方法
プレイヤーは8方向レバーで自機を操作して、ザッパーボタンで空中の敵を攻撃し、ブラスターボタンで地上の敵を狙います。特定の敵を破壊することで高得点が得られる他、複数の敵を一度に倒すことが可能です。
8方向レバー | 自機の移動 |
ボタン1 | ザッパー |
ボタン2 | ブラスター |
ゲーム画面
画面上部にはプレイヤーのスコアとハイスコア、画面左下には残機がアイコンで表示されています。自機(ソルバルウ)の正面には照準があります。地上の敵が射程に入ると赤色に点滅します。
キャラクター
ソルバルウ(自機)
対空攻撃兵器「ザッパー」と対地攻撃兵器「ブラスター」の2つの武器を装備しています。ザッパーは最大3発まで同時に画面内に存在でき、迅速に連射することが可能です。一方、ブラスターは地上の敵を狙うための武器で、照準を合わせる必要があります。照準が敵に合うと、照準の十字の端が赤く点滅し、攻撃するタイミングを示します。
演出専用キャラクターであり、敵陣営の浮遊要塞「アンドアジェネシス」の中枢に位置しています。ブラグザは、ゼビウス軍の最終防衛ラインを担う存在としてプレイヤーの前に現れ、非常に高い象徴性とゲーム上の重要性を持っています。ガンプ(ゼビウス軍の中核をなす超知性体)の分身ともいえる存在で、アンドアジェネシスのコアが破壊された場合には、ブラグザはエネルギー体となりコアから脱出し、画面上方へ離脱します。ブラグザ自体は破壊不能です。
シオナイトは、友軍宇宙船であり、エリア9および14にのみ登場する演出専用キャラクターです。シオナイトは正八面体型。ゲーム内でプレイヤーの自機「ソルバルウ」の前方に現れ、一定時間自転した後、画面上方へと飛び去っていくという役割を持っています。攻撃能力を持たず、破壊することができず、また敵からの攻撃を受けることもありません。その存在はゲームのストーリーを深めるためのものです。
敵キャラクター
ゼビウス軍は、空中の敵(空中物)と地上の敵(地上物)に大別され、プレイヤーはこれらの敵を撃破してゲームを進行します。空中の敵には、主に戦闘機や爆撃機が含まれます。一方、地上の敵にはタンクや砲台などがあります。地上の敵は、ブラスターを使って狙い撃つ必要があり、その際には照準の十字が敵に重なると赤く点滅するため、タイミングよく攻撃を行うことが重要です。
ギドスパリオは、「ロングレンジザッパー」というコードネームが付けられています。このキャラクターは、高速で飛来する遠距離弾「エナジーブラスト」を使用することが特徴です。ギドスパリオの名前の由来は古代語で「速いもの」という意味の「スパリオ」から来ており、その名の通り非常に速い速度でプレイヤーに向かってきます。ギドスパリオを破壊すると得られるポイントは10点です。また、このキャラクターは通常4から6個が同時に出現し、プレイヤーに対する圧力を高める役割を担います。エナジーブラストはエネルギーの集中が甘く、プレイヤーはザッパーを使用してこれを相殺することが可能です。
トーロイドの特徴は、その独特な形状と動きにあります。トーロイドは薄いドーナツ型をしており、ソルバルウの縦軸と合致すると、コインが空中で回転するかのように横回転しながら横方向へ逃げていきます。初期のエリアでは比較的弱い敵として登場しますが、ゲームが進行するにつれて、その行動はより複雑になります。中盤以降では、ソルバルウの後方へ回り込んで弾を撃ってくるバリエーションが現れるため、侮れない存在になります。得点はトーロイドを破壊することで30点が得られます。
タルケンは、ゲーム内でスカウトシップ(偵察船)として位置づけられています。コードネームは「ビートル(甲虫)」で、この名前はその形状がコックピットの後ろに突き出たツノに由来しています。このツノは「ドークト増幅器」と呼ばれ、機体の機能を強化しています。タルケンはゼビウス軍の初めての有人機で、ポイントは50点です。搭乗しているパイロットは、脳や体に機械を埋め込まれた状態で、生体部品として機体に組み込まれています。そのため、パイロットは高度な操作を行うことができますが、自身も機械の一部として扱われています。戦闘では、タルケンは直線的に飛行した後、空中で一時的に静止します。その後、中央部を反転させながら「スパリオ」という武器を発射し、ソルバルウを正確に狙って攻撃します。攻撃後は即座に退却します。
ゾシーは、コードネーム「オクトパス」とも呼ばれており、地球侵攻用に開発された無人の無慣性飛行体です。この機体は、周囲に8枚のフィンを持ち、これを回転させながら不規則に動きます。また、機体からはスパリオという攻撃を行い、ソルバルウを追尾してくる特性があります。ゲームの進行によって、ゾシーの行動パターンは変化し、より積極的に追尾する機体が登場します。特にエリア13の後半では画面下方から出現し、バックアタックを仕掛けることもあります。これは、プレイヤーにとって非常に注意が必要な動きです。ゾシーは、古代語やゼビ語で「死」を意味する名前を持っており、その名の通り、プレイヤーにとって厄介な存在となっています。倒すと70~100点の得点を得ることができます。
ザカートは、無人戦闘機です。コードネームは「テレポーター」とされ、その名の通り突如として空中に現れるテレポート能力が最大の特徴です。ゲーム内では「エナジーランチャー」とも呼ばれ、黒い球状の形状をしています。この黒色は「負のイル・ドークト」という光を吸収する特殊な素材によるもので、これがザカートの謎めいた外見を強調しています。ザカートはソルバルウに向かって直進し、消失する瞬間にスパリオという弾を1発発射します。この攻撃はプレイヤーにとって予測が難しく、突然の出現と消失によって、防御が困難な状況を作り出します。ザカートの撃破時には100から300点の得点がプレイヤーに加算されます。ザカートはしばしば「アンドアジェネシス」と同時に登場することがあります。この組み合わせにより、ゲームの難易度が高まる場面も見られます。ゼビウスの世界において、ザカートの名称はゼビ語で「魔法」という意味を持ち、その神秘的な振る舞いと名前が結びついています。
ブラグザカートは、エネルギーブラスター型のキャラクターで、コードネームは「クラッカー」とされています。このキャラクターはガルザカートの開発失敗を踏まえて作られた進化形で、テレポート機能を有しており、より複雑かつ高度な攻撃を行います。外見的にはザカートに似ていますが、ブラグザカートは中央部が赤く発光し、エネルギーの集中度が非常に高いことが特徴です。このキャラクターは、突然テレポートで現れることができ、出現と同時に消失する際にソルバルウに向けて扇状に5発のスパリオと呼ばれる弾を放つ能力を持っています。攻撃方法は2種類あり、一つは時間経過とともに自動的に攻撃を行うタイプ、もう一つはソルバルウとの縦軸が合致した瞬間に攻撃を行うタイプです。ブラグザカートは、その攻撃パターンが一撃離脱型であり、単発のザカートに強引にエネルギーを充填して作られたことから、ゼビウス軍の中でも最強クラスの兵器とされています。プレイヤーにとっては、高ポイントを獲得できるターゲットであり、撃破時には600点から1,500点の得点を得ることができます。
ガルザカートは、コードネーム「ブルズアイ」、その正式名称は「エナジーボンバーダー」とされています。このキャラクターは特定のエリアでのみ出現し、ゲームの中でも特に目立つ大型の敵です。得点は1,000点です。ガルザカートの最大の特徴は、その攻撃方法にあります。画面上方から登場し、中央付近で爆発すると、全方位に16発のスパリオと、追尾式のエネルギー弾である4発のブラグスパリオを放出します。これにより、画面上の広範囲を攻撃することが可能です。ただし、このキャラクターは多弾化に伴う質量増加のためにテレポート能力を失っており、直線的な飛行パターンをとるため、プレイヤーに迎撃されやすくなっています。このキャラクターの名前「ガル」は古代語で「大きい」という意味があります。
ブラグスパリオは、ガルザカートから発射される誘導弾です。このブラグスパリオは自機を目掛けて飛んでくる特性を持ち、破壊することはできませんが、プレイヤーはこの弾に対してザッパーを1発当てるごとに500点の得点を得ることが可能です。ブラグスパリオは、ゲーム中で非常に厄介な存在として知られており、自機に対する直接的な脅威となります。しかし、上級プレイヤーの間では「ジェミニ誘導」と呼ばれるテクニックを用いることで、これを戦略的に利用することがあります。ジェミニ誘導とは、ブラグスパリオを自機の周りを周回させつつ画面外に逃さないように誘導する技術であり、これにより連続して加点することが可能です。このテクニックは、ゼビウスのプレイヤーの技量を見分ける一つの基準ともなっています。ブラグスパリオの出現時には通常4個が同時に現れ、プレイヤーはこれら全てに対処しなければなりません。
ジアラのコードネームはスピナーです。トーロイドの高速発展型であり、有人戦闘機として設計されています。ジアラの特徴的な動きは、ソルバルウと縦軸が合った際に、キリモミ飛行をしながら急速に横方向へ逃げることです。この機動性はプレイヤーにとって予測しづらく、攻略を一層困難にしています。ジアラの機体には、飛行速度を高めるためのドークト反射板が装備されており、これがその高速移動を可能にしています。ゲームが進行するにつれて、ジアラはタルケンという他の敵キャラクターと同時に登場することがあり、この状況ではジアラは攻撃を行わないことが特徴です。通常、ジアラの出現時には2から6体のグループで現れ、タルケンと同時に現れる場合は2から3体となります。得点面では、ジアラを破壊することでプレイヤーは150点を獲得できます。
カピは、コードネーム「ラムバス」、別名「ディフレクター」としても知られています。このキャラクターは、300点の得点を持つ菱型に近い形状の有人戦闘機です。元々は「タルケン」という機体の後継機として開発されましたが、カピの飛行パターンはタルケンと異なり、直線飛行や空中静止を行わず、攻撃中に機体全体を緩やかに反転させる特徴があります。カピは、機体前部に「ドークト増幅器」を2台搭載しており、間のスリット部分にドークトを蓄積することでスパリオの連射機能を実現しています。この連射機能のために飛行速度が低下しているとされます。また、「カピ」という名前は古代語で「反転」「ひとまわり」「一年」という意味があり、その名の通り戦闘中には反転する動作を見せます。通常、カピは2から4体で一緒に出現します。
テラジは、ディストラクター(destructor)またはコードネーム「リムロイド」とも呼ばれています。このキャラクターは、700点の得点が与えられる高速有人戦闘機で、尾の無いカブトガニのようなユニークな形状をしています。テラジは「カピ」の改良機とされ、グルゼーグシリーズの最終型として位置づけられています。このことから、彼は非常に高い飛行速度と機動性を持ち、プレイヤーの操作するソルバルウに迅速に接近し、攻撃を行うことができます。テラジという名前は古代語で「最終、究極」という意味を持っており、彼の性能と名前がその強力な特性を象徴しています。多量の「スパリオ」と呼ばれる弾丸を放出しながら素早く反転し、敵機にとっては厄介な存在です。
バキュラは、「破壊、撃破」という意味を持つ古代語から名付けられています。バキュラは、四角い金属板のようなシンプルな外見をしており、その実態はゼビウス軍が開発した新素材のレジスターシールド、別名「フライング・ボード」です。このキャラクターは、画面の上方から出現し、縦に回転しながらゆっくりと下方へと移動します。バキュラ自体は攻撃を仕掛けることはありませんが、ソルバルウが接触すると破壊されてしまいます。バキュラは破壊が不可能で、プレイヤーが発射するザッパーを当てても効果がなく、ただ高い音を立てて弾かれるだけです。興味深いことに、ザッパーを256発当てると破壊できるというデマが広まっていますが、実際にはどれだけ攻撃しても破壊することはできません。
アンドアジェネシスは超大型浮遊要塞で、マザーシップとも呼ばれています。この要塞は、特定のエリアに出現し、轟音を伴って登場することが特徴です。主に「バキュラ」と呼ばれる破壊不可能な素材で構成されており、見た目にも非常に堅牢な印象を与えます。ザカートなどの空中物を従え、敵を圧倒する存在です。アンドアジェネシスの攻撃方法は、4門の砲台「アルゴ」からの連射によるもので、「スパリオ」という弾を使用して攻撃します。アルゴは弱点となっており、ゲームのプレイヤーはこれを狙って攻撃を行う必要があります。アルゴの各砲台を破壊すると1,000点が得られます。さらに、要塞の中心部にある「コア」という部分も弱点であり、これを破壊することで要塞全体を無力化でき、4,000点から4,800(アルゴの撃滅数✕200点)点の高得点を獲得することができます。ただし、コアを破壊した場合、アルゴは誘爆し、アルゴ自体から得られるポイントは加算されません。この要塞は表裏同形のサンドイッチ構造を持っており、中枢には「ブラグザ」というガンプの分身が搭載されています。
バーラは、エネルギーステーションで、コードネームは「ピラミッド」とされています。このオブジェクトは、ピラミッドを模した四角錐型の形状をしており、地上に設置されています。バーラは攻撃能力を持たず、ゲーム中でプレイヤーが破壊することで100点のスコアを獲得することができます。このキャラクターの主な機能は、ESP(エネルギー)の蓄積です。
『ガルバーラ』は、エナジーベースとも呼ばれ、コードネームは「ビッグ」とされています。このキャラクターは、大型のエネルギー貯蔵庫として機能しています。得点は300点が与えられ、プレイヤーにとっては比較的高得点の対象となります。ガルバーラは攻撃を行うことはありません。
ゾルバクは、コードネーム「スカイライト」とも呼ばれています。このキャラクターの主な役割はゼビウス軍の情報収集システムとして機能することで、本体は攻撃を行う能力を持っていません。形状はドーム型で、その特徴としては明滅する赤い帯があります。この赤い帯は、ゾルバクが活動中であることを示しています。ゾルバクの破壊に成功すると200点のスコアが得られます。さらに、このキャラクターを破壊することには戦略的な意味もあります。具体的には、ゾルバクを破壊することで敵の攻撃が減少し、ゲームの難易度が一時的に下がるとされています。ただし、破壊することで空中物出現テーブルが一定値戻され、場合によってはさらに強力な敵が再出現するリスクも伴います。
ログラムは、スフィアーステーション(sphere station)またはコードネーム「ドーム」とも呼ばれています。得点は撃破すると300点を獲得できます。ログラムの全体の形状は球形で、その下半分は地中に埋設されており、固定対空砲台として機能します。内部で弾丸としての「スパリオ」を生成し、装甲の一部を開いてこれを発射します。射出口が開いている間は新たな弾丸を生成できないため、連射性能には劣りますが、ゲームが進行するにつれてスパリオの発射頻度は高まります。このキャラクターの名称「ログラム」は、古代語で「球」を意味することから名付けられています。球体を模したデザインと機能が、この名前の由来を物語っています。
『ドモグラム』は、移動対空砲台キャラクターで、コードネームは「スライダー」とされています。形状は球状で、主に整地された地上を移動する能力を持っており、ホバーリング機能がこれを支えています。ただし、海上には現れず、川を渡ることのみ可能です。このキャラクターは常に移動を続けるため、プレイヤーはブラスターが発射から着弾までの時間を考慮して、ドモグラムの動きを予測して攻撃を行う必要があります。ドモグラムの名称は、「ドム」という接頭語が「動く」という意味を持つことから、「動く球」を意味しています。ゲーム内での得点は800点と設定されており、ドモグラムを撃墜することでスコアを獲得できます。複数のドモグラムが集まると特徴的な動きを見せることがあり、これらは「盆踊り」や「フォークダンス(マイムマイム)」などの俗称で呼ばれる場面も存在します。これらは主にエリア7やエリア10で体験することができます。
『ボザログラム』は、コードネームは「ドームアレイ」とも呼ばれています。このキャラクターは、「ドームネットワーク」の一部であり、その特徴は中央部にある「コントロールコア」を囲むように4つの砲台「ログラム」が連結されている構造です。この連結された構造は、古代語で「ボザ」と表され、「連結した」という意味を持っています。ボザログラムの得点構造は、中央のコントロールコアを攻撃し一気に全体を破壊すると2,000点を獲得できます。一方で、外側の砲台部分のみを個別に撃破すると、それぞれ300点が加算。最高得点は2,600点となり、これは中央のコントロールコアと砲台全てを破壊した場合に達成可能です。
『デロータ』は、ゼビウス軍の防衛拠点として機能する八角台型の対空砲台であり、その形状はエネルギー貯蔵施設「バーラ」にスパリオ発生器が取り付けられた形をしています。このキャラクターの特徴は、U字型の窪みからスパリオと呼ばれる弾丸を連射する能力にあります。連射の際にタイムロスが少ないため、プレイヤーにとっては厄介な存在となっています。デロータを撃滅した際は1,000点を獲得できます。
『ガルデロータ』は、コードネームは「ダイザ」とされています。このキャラクターは、大型対空砲台として設計されており、ゲーム中のプレイヤーに対して高い脅威を与える存在です。ガルデロータは、バキュラ製のエネルギー増幅器を利用してその攻撃力を向上させたモデルで、主に上部が破壊可能とされています。これにより、プレイヤーはガルデロータの上部を狙って攻撃を行う必要があります。ガルデロータが特に危険なのは、プレイヤーがこれを撃破しなかった場合、画面スクロールの限界ギリギリまで強力なスパリオ攻撃を仕掛けてくる点です。この攻撃はプレイヤーの機動を大きく制限し、ゲームの進行に大きな障害となり得ます。ゲーム中でガルデロータを撃破すると、プレイヤーは2,000点のスコアを獲得することができます。
『グロブダー』は、水陸両用の輸送車キャラクターです。このキャラクターの形状は戦車を思わせるデザインですが、通常の戦車とは異なり、履帯ではなく「螺旋状にフィンの付いたフロート」を使用して走行します。このユニークな走行装置により、陸上だけでなく河川や海上も自由に移動することが可能です。グロブダーは主に資材輸送やパトロール任務に使われており、特にゼビウス本星では重要な役割を担っていますが、地球では有人兵器の搭乗員輸送として利用されています。グロブダーには攻撃能力はありませんが、移動するもの、静止しているもの、またはブラスターの発射や照準を感知して回避行動を取るなど、さまざまな行動パターンが設定されています。このキャラクターの得点は状況に応じて200点から最大10,000点が得られます。
隠れキャラクター
『ゼビウス』には隠れキャラクター「ソル」と「スペシャル」が登場します。ソルは地中に埋められた八角柱型の構造体で、ブラスターの照準が反応することで出現し、破壊可能です。また、「スペシャル」は黄色い三角旗のキャラクターで、特定の場所にブラスターを落とすと出現し、通過すると残機が増えます。
地中に埋設されている特殊な構造体で、八角柱型をしています。この構造体はイル・ドークトという素材で作られており、外見からは存在を確認することができませんが、プレイヤーのブラスターの照準が反応することから攻撃の対象とすることが可能です。ソルはブラスターを落とすことで出現し、完全に現れた後に再度ブラスターで攻撃することで破壊できます。出現時には2,000点、破壊時にも2,000点の得点を得ることができます。ソルは攻撃機能を持ちません。ゲーム中には特定の地点でのみソルが出現可能で、アーケード版では全16エリア中、45本のソルが配置されていますが、エリア6の中盤ではプログラムの不具合により通常は出現しない「46本目のソル」が存在するとされています。
エリア | 出現数 |
---|---|
1 | 2 |
2 | 2 |
3 | 2 |
4 | 1 |
5 | 2 |
6 | 1 |
7 | 2 |
8 | 1 |
9 | 4 |
10 | 8 |
11 | 6 |
12 | 4 |
13 | 2 |
14 | 0 |
15 | 4 |
16 | 4 |
以下は各エリアのソルの出現位置です。ソルは赤丸の付近に出現します。
スペシャル(SPECIAL)は、アーケードゲーム『ゼビウス』における隠れキャラクターの一つで、正式名称は「ボーナスフラッグ(bonus flag)」、コードネームは「フラッグ」とされています。ステージ内の特定の箇所にブラスターを落とすことで出現し、これを通過することでプレイヤーに残機が追加される、または10,000点が加算されます。スペシャルフラッグの出現位置は、ブラスターの照準に反応しないため、プレイヤーは事前に位置を特定することはできませんが、出現位置はほぼ決まっています。全16エリアのうち4箇所に存在し、これらのエリアが画面に現れる前に、画面の左右どちらかに寄せることで、フラッグの出現位置を画面の反対側に絞り込む戦略を取ることができます。
エリア | 出現数 |
---|---|
1 | 1 |
3 | 1 |
5 | 1 |
7 | 1 |
以下は、ボーナスフラッグの出現場所の画像です。赤枠の範囲内をブラスターで攻撃すると出現することがあります。
ステージと進行
全16エリアから成り、各エリアは特有の敵と配置が存在します。エリアが進むにつれて難易度が上昇し、プレイヤーの技術と戦略が試されます。エリア16をクリアすると、ゲームは高難易度のエリア7から再開されます。
スタート地点では、空中の敵であるトーロイドが登場します。トーロイドはポイント30点で、薄いドーナツ型の形状をしています。直線的に進むと、プレイヤーと同軸になった際には横方向へ逃げていく特徴があります。また、ゲームが進行すると、スパリオと呼ばれる弾を撃ってきますので、注意が必要です。エリアの中盤ではタルケンが出現します。タルケンはポイント50点のスカウトシップで、直線飛行後に一時停止し、スパリオを発射します。この敵は高精度で攻撃を仕掛けてくるため、素早い対応が求められます。進行すると、グロブダーという戦車形状の敵が3台停止している場所に到着します。これらは動かないため直接の脅威ではありません。さらに進むと川が現れ、この川のどこかにスペシャルフラッグが出現します。スペシャルフラッグは通過することで1機追加または10,000点を獲得できるため、積極的に獲得を目指しましょう。フラッグの出現位置はランダムですが、画面の左右どちらかに寄ることで、出現位置を反対側に限定することができます。エリア1の最後には、ボサログラムが待ち受けています。これは連結対空砲台であり、中央のコントロールコアを攻撃することで一気に破壊可能です。ポイントは300から2,600点となっており、中央部を正確に狙うことが重要です。エリア1にはソルが2本存在し、これらは地中に埋設された構造体です。ブラスターの照準が反応するため、照準が合った場所を攻撃してソルを出現させ、再度攻撃することで破壊し、ポイントを獲得できます。
エリア2の序盤では、ドモグラムが登場します。ドモグラムは移動対空砲台で、地上を移動しながらソルバルウに向けて攻撃を仕掛けます。この敵は動きが予測しにくく、ブラスターの発射から着弾までの予測射撃が重要です。また、エリアの前半部にはログラムが点在しています。ログラムは固定対空砲台で、スパリオを発射します。発射頻度が高くなるため、敵の攻撃パターンをよく観察し、隙を見て攻撃することが必要です。前半から中盤にかけては、ログラム、ドモグラムに加え、空中の敵が激しく攻撃してきます。エリア2の最終地点では、デロータが2つ、ログラムが2つという激しい攻撃が待ち受けています。デロータは対空砲台で、スパリオの連射機能を持っており、非常に危険です。この地点では、迅速にデロータとログラムを破壊することが重要です。エリア内にはソルが2本存在します。
エリア突入時にはバキュラが登場し、中盤付近まで出現し続けます。バキュラは攻撃しても破壊することができないため、避けることに集中する必要があります。中盤付近の湖の入江のX軸一帯にブラスターを使用すると、スペシャルフラッグが出現する可能性があります。このフラッグを通過することで残機が増えるか、ポイントが大幅に加算されます。地上絵付近ではジアラが出現することがあります。ジアラはトーロイドの高速発展型で、機動性が高く、攻撃も繰り出してくるため、迅速な対応が必要です。スパリオを撃つことがあるため、攻撃を避けつつ、素早く対処することが重要です。エリアの最終地点にはガルデロータが待ち構えています。大型対空砲台であるガルデロータは、強力なスパリオを撃ちますが、上部のみ破壊可能です。撃ち逃すとスクロールアウトギリギリまで攻撃を続けるため、速やかに破壊することが攻略のカギとなります。エリア内にはソルが2本存在します。
エリア4では、序盤にドモグラムと空中の敵が複合攻撃を行います。中盤では、アンドアジェネシスが初めて登場します。これは超大型浮遊要塞で、ザカートなどの空中物を伴って現れます。アンドアジェネシスは4門の砲台「アルゴ」からスパリオを連射して攻撃し、コア部分が弱点です。ブラスターでコアを破壊するとアルゴも誘爆し、要塞全体が無力化されますが、アルゴのポイントは加算されません。コア破壊に失敗すると、アンドアジェネシスは一定時間経過後に画面上方へ撤退していきます。アンドアジェネシス撃破後は、エリア4の最終地点までゾシーや他の空中の敵の攻撃が続きます。ゾシーは無慣性飛行体で、周囲のフィンを回転させながら不規則に移動・反転し、スパリオを撃ってきます。エリア4には「ソル」が1本存在しています。
エリア5は海上が舞台となる戦闘エリアで、複数の段階にわたる攻撃が特徴です。エリアの開始直後、ガルデロータによる攻撃が埠頭から始まります。海上では、タルケンなどの兵器が攻撃を仕掛け、グロブダーが海上を移動しています。この部分では、空中戦がメインとなります。中盤には埠頭の先端のX軸一帯にスペシャルフラッグが隠されています。埠頭を過ぎた後は、地上及び空中からの攻撃が激化します。特に空中からはトーロイドやジアラなどが高速で接近し、横方向に逃げながら攻撃を行います。エリアの最後には、ドモグラムが3台とガルデロータが待ち構えています。ドモグラムは移動対空砲台として機能し、その動きを予測しながら攻撃を仕掛ける必要があります。このエリアでの戦略としては、動きを予測し、ブラスターの発射タイミングを計ることがカギを握ります。エリア5にはソルが2本存在しています。
前半では「ドモグラム」が道路を移動しながら攻撃してきます。ドモグラムは移動対空砲台で、常に動いているため攻撃を予測してブラスターを撃つ必要があります。中盤に入ると「ザカート」が登場します。ザカートはテレポート能力を持つ黒い球状の敵で、突如現れては消える特性を持ちます。エリアの最後には、3台の「ログラム」と2台の「ガルデロータ」が待ち構えています。ログラムは固定対空砲台であり、スパリオを連射してきます。一方、ガルデロータは大型対空砲台であり、上部だけが破壊可能です。これらの敵は特に強力なため、画面を横断しながらスパリオをかわし、効率良くブラスターで応戦することが重要です。エリア6にはソルは1本存在します。
全般的に難易度が低いエリアです。最初から終盤まで、バキュラが登場し続けます。バキュラは破壊不能の敵であり、接触するとソルバルウが破壊されますので、注意が必要です。バキュラは画面上方から出現し、ゆっくりと画面下方へと移動していきます。攻撃は行わないため、避けることに集中しましょう。前半の中間地点付近では、ドモグラムが6台登場します。これらのドモグラムは時計回りに移動しながらスパリオを撃ってくるため、動きを予測して回避することが重要です。このエリアにはソルが2本存在します。
エリア8に突入すると、ジアラなどが出現します。ジアラはトーロイドの高速発展型であり、キリモミ飛行をしながら横方向へ逃げる特徴があります。スパリオを撃つタイプと撃たないタイプが存在するため、どちらかの行動パターンを見極める必要があります。次に、4台のログラムと2台のゾルバクが配置されています。続いて、ガルデロータとログラム、バーラが十字状に配置されています。ガルデロータは大型対空砲台で、上部のみ破壊可能であり、撃ち逃すとスクロールアウトギリギリまでスパリオを撃ってくるため、速やかに対処することが重要です。エリアの中盤では、キドスパリオが出現します。この敵は遠距離から高速で飛来しますが、ザッパーで相殺することが可能です。エリアの最終地点には2台のデロータが設置されています。デロータを迅速に破壊することで、エリアのクリアがスムーズになります。このエリアにはソルは1本存在します。
エリア9に入ると直ぐにゾシーが出現します。ゾシーは空中を不規則に移動しながら攻撃を仕掛けてくるため、予測不能な動きに注意が必要です。エリアの中盤ではシオナイトが合流し、その後、ガルザカートが登場します。ガルザカートは大型の多弾ザカートで、画面上方から登場し、全方位に16発のスパリオと4発の追尾式エネルギー弾「ブラグスパリオ」をばら撒くため、早々に撃滅するか、距離を置いて弾を見切るかの対応が必要です。次にアンドアジェネシスが登場します。アンドアジェネシス登場後には、ブラグザカートやタルケン、ジアラなどの戦闘機が出現し、集中攻撃を仕掛けてきます。特にブラグザカートはテレポート可能な多弾ザカートで、テレポート後すぐに扇状に5発のスパリオを放つため、常に警戒が必要です。エリア9にはソルが4本存在します。
エリア10に入ると、タルケン、ジアラ、ゾシーなどの戦闘機が登場します。進むと、8台のドモグラムが登場します。ドモグラムは移動対空砲台で、常に動いているため、動きを予測して攻撃することが重要です。8台のドモグラムを過ぎると、ガルザカートが3つ連続で登場します。ガルザカートは大型の多弾ザカートで、画面上方から現れ、全方位にスパリオと追尾式エネルギー弾をばら撒きます。エリア10の後半では、地上絵を越えたあたりに8本のソルが隠れています。最終地点には、4台のデロータが設置されています。4台からのスパリオの連射は激しく、確実にデロータを仕留めることが必須です。
エリア11の入り口でバキュラが登場し、進行を妨げます。早々にボザログラムが配置されていて、注意が必要です。中央のコントロールコアを狙うことで一発で全体を破壊することが可能です。狙いを定める際は、バキュラの動きを常に意識し、砲火の間隙を見計らって攻撃します。このエリアではソルが6本存在します。
開始時、4台のデロータが配置されており、これらの対空砲台はスパリオの連射機能を備えています。連射のタイムロスが少なく、攻撃が非常に厳しいです。エリア中盤には、トーロイドとテラジなどの敵戦闘機が登場します。最終地点近くでは、再び4台のデロータが配置された後、ガルデロータと2台のドモグラムが登場します。ガルデロータのスパリオ攻撃は非常に強力で、撃ち漏らすと非常に危険です。ソルは4本存在します。
エリアの開始時には3台のデロータが配置されており、そのすぐ先にも2台のデロータが待ち構えています。これらのデロータは、スパリオの連射機能を持ち、高い攻撃力を誇る防衛拠点です。同時に、ブラグザカートが登場します。前半の海上戦では、2台のガルデロータが配置されており、トーロイドや他の戦闘機が襲来します。トーロイドは動きが遅めですが、回避行動時にスパリオを撃つため、油断は禁物です。海上の敵に対しては、ブラスターを積極的に使用し、可能な限り早期に撃破を目指すことが効果的です。後半では、ゾシー、カピ、ジアラ、ギドスパリオなどの敵機が登場します。特にゾシーは不規則に移動し、スパリオを撃つため、予測が困難です。このエリアにはソルは2本存在します。
開始時にはバキュラとブラグザカートが登場します。バキュラは攻撃をしてこないものの、破壊は不可能です。一方、ブラグザカートはテレポート能力を持ち、現れるやいなや扇状にスパリオを放ってくるため、迅速に対応する必要があります。その後、アンドアジェネシスが現れます。アンドアジェネシス撃破後、シオナイトが合流。後半には再びアンドアジェネシスが登場するため、同様の戦略で迎え撃ちます。エリア全体を通して、ザカートの攻撃にも注意が必要です。エリア14にはソルは存在しません。
エリアの開始早々に登場するドモグラムに注意が必要です。この敵は移動対空砲台であり、頻繁にスパリオを発射します。全般的に、エリア内にはドモグラムやログラムが配置されており、これらはスパリオの発射間隔が短いです。エリアの最終地点では、デロータ4台とガルデロータ1台が配置されています。これらの敵はスパリオの連射機能を備えており、集中的な攻撃を仕掛けてきます。エリア15にはソルは4本存在します。
『ゼビウス』の最終エリアです。開始時にはテラジが登場し、これを迅速に撃破することが重要です。序盤には、デロータ、ドモグラム、ログラムが配置されており、これらを早急に破壊しなければ、画面が弾幕で埋め尽くされてしまいます。さらに、タルケン、ジアラ、ザカートなどの戦闘機も同時に出現するため、対空と対地の両面での対応が求められます。中盤から後半にかけては、敵軍の最終防衛ラインとして、川の先に設置された6台のログラムとガルデロータが待ち構えています。ここを突破するためには、集中的な火力と精密な操作が不可欠です。その先の地帯では、4台のデロータとジアラ、さらに2台のガルデロータがプレイヤーを迎え撃ちます。エリア16にはソルが4本存在します。エリア16をクリアするとエリア7に戻り、以降はループします。
サウンド
『ゼビウス』のサウンドは、シンプルでありながらも強烈な印象を残す設計が特徴です。
ゲームスタート時の楽曲
テンポは比較的速く、スピーディーな展開が印象的です。メロディは8分音符が連続する構造で、一定のリズムを保ちながら進行しており、短いフレーズが反復されることで耳に残る印象を強めています。リズムパターンが単調にならないよう、ところどころに音階の跳躍や連符を含めることで変化が加えられています。
ゲーム中の楽曲
テンポは中程度で、一定のリズムが保たれています。メロディラインはシンプルながらも力強く、低音と高音の交互の動きが目立ちます。特に音階の上下の動きが続くことで、ゲームの進行中にプレイヤーが集中力を保つ助けとなるような音楽設計となっています。左右に広がる音の動きは、ゲーム内の動きやアクションを連想させるものであり、音楽とゲームプレイが一体となった体験を提供します。
ハイスコア更新時のネームエントリーの楽曲
このメロディは、テンポが速く、軽快でシンプルな構成となっています。リズムは非常に規則的で、短い音符が繰り返されることで一貫したテンションを維持しています。メロディは明確で、細かく区切られたフレーズが規則的に配置されており、聞き手に強い印象を与えます。
裏技と噂
『ゼビウス』」には、様々な噂や裏技が囁かれてきました。ここでは、その中から実際の情報と噂を整理して紹介します。
- ゲーム開始時のメッセージとは?
- ゲームスタート時に自機を右端に移動させ、ブラスターを発射し続けると「NAMCO ORIGINAL program by EVEZOO」のメッセージが表示されます。
- バキュラに256発ザッパーを当てると倒せるというのは本当ですか?
- この情報は噂であり、実際にはバキュラは破壊不能です。
- 小型のアンドアジェネシスは登場する?
- エリア3を抜けてあることをすると蜘蛛の巣が出現し、宇宙に飛ばされ、小型のアンドアジェネシスが出現するという噂がありますが、嘘です。
- ナスカの地上絵のポイントを攻撃すると7万点を獲得できるというのは本当ですか?
- この情報も噂です。実際にはそのようなフィーチャーはありません。
- スペシャルフラッグは4つではなく5つ存在するという話は本当ですか?
- これも噂です。ゲーム内では5つのスペシャルフラッグが存在するという確証はありません。
- 46本目のソルが存在するというのは本当ですか?
- この情報も噂です。実際には46本目のソルは存在しません。
- ギャラクシアン、ファントム、犬が出現するというのは本当ですか?
- これは噂ですが、ロム内に未使用データとして格納されているという話があります。ただし、実際にゲーム内でこれらの敵が出現するかは不明です。
- ソルバルウのサイドファイアーとバックファイアーで空中の敵を撃滅できるというのは本当ですか?
- はい、これは可能です。ただし、当たり判定の大きさによって発生することがあります。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1983 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1人 |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
『ゼビウス』は1983年にナムコから発売されたアーケード版の縦スクロールシューティングゲームで、当時のゲーマーに非常に影響を与えた作品です。そのユニークな世界観や斬新なゲームデザインにより、多くのファンを魅了しました。
プレイヤーの評価では、『ゼビウス』は革新的であると同時に難易度の高いゲームとして知られています。シューティングゲームの基礎となるシステムを構築し、空中の敵と地上の敵を同時に相手にするという独自のゲームプレイ体験を提供しました。このゲームは、特にアーケード時代の代表作として評価されています。
評価の割合としては、ポジティブな評価が70%、ネガティブな評価が30%程度です。ポジティブな要素としては、シンプルでありながら戦略性のある操作感や、当時の技術で可能な限り再現された美しいグラフィックスが挙げられます。逆にネガティブな評価では、非常に高い難易度や単調なステージデザインが指摘されています。ネガティブな評価の一部は、ゲームの難易度が高すぎる点に集中しており、より調整されたバランスが求められていました。また、後半にかけてエリアが単調になりやすいという意見も多く、エリアバリエーションの改善が期待されています。
このゲームは、レトロゲームやシューティングゲームが好きなプレイヤーに特におすすめできます。繰り返しプレイすることでスキルを高め、スコアアタックを楽しむことに喜びを感じるプレイヤーには、特に魅力的な作品です。
評価要素と採点は次の通りです。合計点は82/100点。
- ゲームプレイ体験(30/40点)
空中と地上の敵を同時に相手にするシステムは革新的ですが、難易度が非常に高く、操作が単調に感じる部分もあります。リプレイ性は高いですが、初心者には難しいと感じるかもしれません。 - グラフィックスとビジュアル(18/20点)
限られた技術の中で描かれたビジュアルは、ドット絵の美しさと独自のアートスタイルが光ります。特に地上の風景や敵キャラクターのデザインが評価されますが、少しシンプルに感じる部分もあります。 - 音楽とサウンド(13/15点)
短く印象的なBGMと効果音は、ゲーム全体の雰囲気を盛り上げます。シンプルながらも耳に残るサウンドが特徴です。 - 技術的なパフォーマンス(8/10点)
当時としては非常に安定しており、バグや処理落ちもほとんど見られません。ただし、時折敵の配置が理不尽に感じる場面もあります。 - ユーザーインターフェースとUX(4/5点)
操作方法やスコアの表示は非常にシンプルでわかりやすいですが、現在の基準ではやや古さを感じるかもしれません。 - 独自性と革新性(5/5点)
敵キャラクターのデザインや空中と地上の攻撃を使い分けるシステムは、当時としては非常に斬新でした。 - 価値と満足度(4/5点)
1回のプレイで得られる満足感は高く、繰り返しプレイしてスコアを伸ばす楽しさがありますが、難易度が高いために挫折するプレイヤーもいるかもしれません。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。