『フォゾン』は、1983年にナムコから発売されたアーケードゲームです。このゲームは、化学の概念をテーマにした独特のパズル要素を持つ作品で、プレイヤーは「ケミック」という黒い原子を操作し、浮遊する「モレック」という分子を集めて画面中央に表示された設計図通りに並べることが目的です。誤ってモレックを付けた場合は、ボタンで取り除くことができます。ステージは18種類あり、モレックの配置を正しく再現することでクリアとなります。
『フォゾン』とは
ケミックを8方向に動かし、画面中央に指定されたフォーメーション(形)通りにモレックとつなぎます。完成すると1ステップ(面)クリアです。ケミックがアトミックに触れるとミスになり、全滅するとゲームオーバーです。また、ステップごとにモレックの数に限りがあり、全部なくなるとそのステージを最初からやり直すことになります。独創的なゲームデザインは高い評価を受けていますが、アーケードゲームゆえにステージが進むと難易度があがり、フォーメーションの完成が難しくなります。「フォーメーションの完成」=「特定の場所に限定した結合」にストレスが増し、物珍しさでプレーしたものの離脱するプレーヤーが多かったことが残念です。
ゲーム内容
プレイヤーの目的は、「ケミック」というキャラクターを操作し、浮遊する分子を集めて指定されたパターンを完成させることです。分子が正しく配置されない場合、ボタンで取り除き、再度配置することができます。また、敵キャラクター「アトミック」に接触するとケミックが破壊されるため、回避や攻撃も必要です。
ストーリー設定
『フォゾン』は、化学の世界をモチーフにしており、プレイヤーは「ケミック」というキャラクターを操作します。ストーリーそのものは特に設定されておらず、主にゲームプレイ自体に焦点が当てられています。プレイヤーは画面に浮かぶ分子を集めてパターンを完成させるという目的に従い、ステージを進めていきます。キャラクターの関係性や詳細なストーリー設定は存在せず、純粋なパズルゲームとしての楽しみが提供されています。
ゲームシステム
『フォゾン』では、画面中央に表示されるフォーメーションを完成させることが目的です。プレイヤーは、中央に表示された形に一致するようにモレックというパーツを集めて配置します。モレックは8方向に自由に動かせ、間違った場所にくっついてしまった場合には分離ボタンを押すことで取り外すことが可能です。各ステップごとに異なるフォーメーションが登場し、ステージが進むにつれて難易度が上がります。また、チャレンジングステージがあり、ボーナスを獲得できます。
操作方法
『フォゾン』の操作は非常にシンプルで、8方向のジョイスティックと1つのボタンで行われます。ジョイスティックで「ケミック」を操作し、浮遊する「モレック」を集めます。ボタンを押すと、誤って配置されたモレックを取り除くことができます。ステージが進むにつれて、より複雑なパターンが登場し、プレイヤーの戦略的な操作が求められます。
8方向レバー | ケミック(自機)の移動 |
ボタン1 | モレックと分離 |
キャラクター
キャラ | 形状 | 特徴 |
---|---|---|
ケミック | 黒い球 | プレーヤーが操作します。フォーメーションの核になります。 |
モレック | 黄緑球体に3つのオレンジ球 | 同じ色を続けてつなげると得点がアップします。 |
パワーモレック | 黄緑球体に4つのオレンジ球 | ケミックとつなげるとアトミックに反撃できます。反撃中はモレックが回転しています。 |
アトミック | 青い球 | 合体や分裂を繰り返し、ケミックが触れるとミスになります。 |
アルファ線 | 赤と青 | モレックに触れるとモレックを3個破壊します。 |
ベータ線 | 黄緑 | モレックに触れるとモレックを1個破壊します。 |
ケミック
ケミックは、プレイヤーが操作するキャラクターで、黒い小さな原子の形をしたキャラクターです。赤いトゲを持ち、ステージ内を移動しながらモレックと呼ばれる分子を収集して、中央に表示されたパターンを再現する役割を持っています。モレックを正しく組み合わせることでステージクリアとなりますが、敵キャラクター「アトミック」や「β線」などに触れると、モレックが破壊されたり、ミスとなります。
モレック
モレックは、プレイヤーの操作するケミックと結合してステージクリアの鍵を握る重要な存在です。モレックは4色のバリエーションがあり、シアン、グリーン、ピンク、イエローの色があります。それぞれの色のモレックを正しく組み合わせて、ステージごとのパターンを完成させることで、ステージをクリアできます。モレックが「アルファ線」や「ベータ線」に触れると破壊されてしまうため、プレイヤーは敵の攻撃を避けながらモレックを集めていく必要があります。
パワーモレック
パワーモレックは、特殊な役割を果たすキャラクターです。点滅する色が特徴で、ケミックがそれと結合することで発動します。結合すると、ケミックに付いているすべてのモレックが回転を始め、その間ケミックは無敵状態となります。この無敵状態の間は、敵キャラクター「アトミック」に体当たりして破壊することが可能です。このパワーモレックの能力は、プレイヤーがアトミックの攻撃をかわしながらステージを攻略する上で非常に重要な要素となっています。
アトミック
アトミックは、ゲームの唯一の敵キャラクターで、複数の球体からなる物体です。アトミックはランダムに画面上を動き回り、プレイヤーが操作するケミックに接触するとミスとなります。アトミックは分裂と合体を繰り返し、プレイヤーを圧迫します。また、アトミックはアルファ線やベータ線を発射し、これがケミックに結合したモレックを破壊するため、プレイヤーにとって大きな脅威です。
アルファ線
アルファ線は、敵キャラクター「アトミック」から放たれる攻撃の一つです。アルファ線がプレイヤーのケミックに結合しているモレックに当たると、複数のモレックが一度に破壊されるという特性を持っています。このため、アルファ線を回避しながら正しいモレックのパターンを完成させることが、ステージクリアのために重要です。アトミックがアルファ線やベータ線を発射することで、プレイヤーにさらなるプレッシャーを与え、ゲームの難易度を上げています。
ベータ線
ベータ線はゲーム内の敵であるアトミックから放出される攻撃の一つです。このベータ線は、プレイヤーが操作するケミックに結合しているモレックを破壊する能力を持っています。具体的には、ベータ線にモレックが触れると1つのモレックが破壊されます。この攻撃はステージが進むごとに頻繁に登場し、プレイヤーにとっては難易度を上げる要素となります。ベータ線は単純な動きですが、モレックの組み合わせを妨げるため、プレイヤーはこの攻撃を避けながら正確な組み立てを行う必要があります。なお、ベータ線のデザインは、非常にシンプルかつ象徴的です。中心に緑色の円があり、それを囲むように2つの楕円形の線が交差しながら描かれています。これは、典型的な原子のモデルを表現しているように見えます。
獲得点
『フォゾン』では、モレックを正しくフォーメーションに配置するごとに得点を獲得できます。基本的には、モレック1つで30点が得られ、連続でモレックを繋げていくとより多くの点数が得られます。また、パワーモレックやボーナスモレックを使用すると、通常よりも高得点を狙うことが可能です。特定の条件を満たすと、最大で4,000点まで得点が加算されることがあります。さらに、チャレンジングステージでは、アトミックなどの特別なパーツを使うことで追加のボーナスポイントが得られるチャンスもあります。
条件 | 獲得点 |
---|---|
モレック | 30点 |
モレック同色連結の場合 | 30×2、30×4、30×8、30×16…最大4,000点まで |
パワーモレック | 200点 |
ボーナスパワーモレック | 500点、1,000点、1,500点、2,000点… |
アトミック | ? |
アトミック | 待機中(1個50点、2回で100点)、分裂中(1回当てる毎に50点) |
ボーナスポイント | 32個(10,000点)、その他(100点✕個数) |
ワールド攻略情報
ワールド1
ステップ1
ワールド1のステップ1では、プレイヤーは画面中央に正しく配置することが目標です。移動中に他のパーツと衝突しないように慎重に進める必要があります。中央に表示される形状に合わせてパーツを配置することで、ステージがクリアとなり、1,500点が得られます。アトミックの動きには慣れが必要ですが、焦らずに正確に配置することが重要です。初めてのステップとしてはシンプルな配置ですが、今後のステージの基礎となります。
ステップ2
ステップ2では、前のステップと同様にアトミックを配置しますが、今回はより複雑なフォーメーションが要求されます。この段階でのポイントは、中心部を優先的に埋めてから外側を整えることです。急いで外側から配置しようとすると、間違えて違う場所にモレックがくっついてしまうリスクが高まるため、注意が必要です。成功すると、2,000点が得られます。全体的に、徐々に難易度が上がり、計画的にパーツを配置することがクリアのカギです。
ステップ3
ワールド1の最終ステップとなるステップ3では、さらに複雑なフォーメーションが登場します。このステップの目標は、画面中央に正確にパーツを配置しながら、外側のエリアもバランス良く埋めることです。ここでは、一つひとつのアトミックの動きを慎重に管理し、ミスなく配置していくことが重要です。ステップ3をクリアすると、2,500点が得られます。プレイヤーにとっては、より高度な操作技術が求められるチャレンジングなステージとなります。
チャレンジングステージ
チャレンジングステージでは、通常のステージとは異なり、特別なパターンのアトミックが登場します。このステージの目的は、制限時間内に可能な限り多くのボーナスを獲得することです。プレイヤーは、画面に現れるアトミックの動きを正確に予測し、効率的に操作する必要があります。このステージでは、パーフェクトに近づけるほど高得点が期待でき、成功すれば追加のボーナス点も獲得できます。
ワールド2
ステップ1
ワールド2のステップ1では、ステージ全体が少し複雑になってきます。プレイヤーは、正しくフォーメーションに合わせる必要があります。中央部分を先に整えることで、外側のパーツをスムーズに配置できます。ステップ1をクリアすると、3,500点が獲得できます。ワールド1に比べて難易度は上がっていますが、ここで正確な配置を覚えることが次のステップへの布石となります。
ステップ2
ステップ2では、さらにアトミックの数が増え、形状も複雑さを増しています。プレイヤーは、まず最も配置しやすい部分からパーツを動かし、徐々に外側へ広げていく戦略が有効です。パワーモレックが登場する場面もあり、これを利用することで一気に形を整えることが可能です。このステップでは、ボーナスを含めた4,000点が得られます。
ステップ3
複雑なフォーメーションが要求されます。中央部分を早めに完成させ、外周を埋めていく方法が効果的です。ステップ3をクリアすると、4,500点が得られます。この段階では、素早い反応と緻密な操作が求められます。
チャレンジングステージ
チャレンジングステージでは、通常のステージとは異なり、特別なパターンのアトミックが登場します。このステージの目的は、制限時間内に可能な限り多くのボーナスを獲得することです。ボーナスは特定のアトミックを集めたり、分離させたりすることで得られます。プレイヤーは、画面に現れるアトミックの動きを正確に予測し、効率的に操作する必要があります。このステージでは、パーフェクトに近づけるほど高得点が期待でき、成功すれば追加のボーナス点も獲得できます。
ワールド3
ステップ1
ワールド3のステップ1では、正確に配置する必要があります。特にステップ3に備えて、正しいフォーメーションを作ることが重要です。配置する場所によっては、画面全体が非常に混雑してくるため、早めに計画的にパーツを配置しましょう。また、操作ミスをすると「TRY AGAIN」になってしまい、スムーズに進められません。フォーメーションが完成すれば、5,500点を獲得できます。このステップは、より高度な配置スキルを磨くための良い機会です。
ステップ2
ステップ2では、より複雑なフォーメーションが要求され、慎重な操作が必要です。このステップでは、前のステップで学んだスキルを活かし、効率的にフォーメーションを作ることが求められます。フォーメーションが完成すると、6,000点が獲得できます。この段階では、スピードと正確性が重要な要素となります。
ステップ3
ステップ3では、さらに複雑な形状を持つフォーメーションが登場します。ここでは、正確な配置だけでなく、素早い判断力が求められます。23個配置しなければならず、画面全体がかなり混雑しますが、パワーモレックを有効活用することで、効率よくフォーメーションを整えることが可能です。クリアすると、6,500点を獲得できるステージです。このステップでは、パニックにならず冷静にプレイすることが勝利の鍵です。
チャレンジングステージ
チャレンジングステージでは、通常のステージとは異なり、特別なパターンのアトミックが登場します。このステージの目的は、制限時間内に可能な限り多くのボーナスを獲得することです。ボーナスは特定のアトミックを集めたり、分離させたりすることで得られます。プレイヤーは、画面に現れるアトミックの動きを正確に予測し、効率的に操作する必要があります。このステージでは、パーフェクトに近づけるほど高得点が期待でき、成功すれば追加のボーナス点も獲得できます。
ワールド4
ステップ1
形自体は単純ですが、アトミックの数が多いため、慎重な操作が求められます。ここでの攻略ポイントは、パワーモレックの効率的な使い方にあります。まず、フォーメーションを完成させるために、アトミックを順番に結合していきます。
ステップ2
パワーモレックの使い方が攻略のカギを握ります。クリアすれば、8,000点を獲得。
ステップ3
以下は、ワールド4のステップ3についての特徴と攻略方法を説明した文章です。
ワールド4 ステップ3の特徴と攻略方法
9つを正確に配置する必要があります。このステップの最大の特徴は、パワーモレックの使い方に加え、タイミングよく出現するα線に注意することです。α線は3つのモレックを破壊してしまうため、うまく避けてフォーメーションを維持することが重要です。もしα線によってフォーメーションが崩れてしまった場合は、素早く再構築する必要があります。クリアすることで、8,500点を獲得。
チャレンジングステージ
ワールド5
ステップ1
このステップの特徴は、フォーメーション自体が大きく、一見すると難しそうに見えるかもしれませんが、アトミックの数が少なく、効率的に進められる点がポイントです。クリアすると、9,500点を獲得。
ステップ2
ワールド5のステップ2では、複雑なフォーメーションを正確に完成させる必要があります。プレイヤーは、フォーメーションの外側から内側に向かってパーツを配置していくと、スムーズに進めることができます。クリアすれば、10,000点を獲得できるため、慎重かつ迅速に進めることが重要です。
ステップ3
ステップ3では、さらに複雑なフォーメーションを作る必要があり、操作ミスをすると「TRY AGAIN」になりやすい難易度が高いステージです。ここでのポイントは、急がずにじっくり進めることです。また、パワーモレックをうまく活用することで、一気にフォーメーションを整えることが可能です。ステップ3をクリアすると、10,500点が得られますが、気を抜くと失敗する可能性が高いため、集中力が求められます。
チャレンジングステージ
ワールド6
ステップ1
ワールド6のステップ1は、パワーモレックが登場します。このパワーモレックを使って効率的にフォーメーションを完成させることが攻略のカギです。また、ステップ2での準備をしっかり行うことで、このステップは比較的スムーズにクリアできるでしょう。プレイヤーは、アトミックの動きを見極め、ミスなく配置して11,500点を狙いましょう。
ステップ2
ステップ2では、より複雑なフォーメーションが登場し、ワールド1のステップ3に似たパターンが要求されます。まずは、画面の中央部分を優先して配置し、次に外側を埋めていくのが効率的です。ここでもパワーモレックを活用することで、素早くフォーメーションを完成させることができます。12,000点が獲得できるため、計画的な操作とミスを最小限に抑えることが成功のカギです。
ステップ3
ワールド6のステップ3は、非常に難易度が高く、プレイヤーの集中力とスキルが試されます。モレックを組み合わせる際、まず4つの部分に分離してから、中央に向けて順番に配置していくのがポイントです。ステップ2までに学んだスキルを活かして、パワーモレックを効果的に使うと、スムーズに進めることができます。ステージをクリアすれば、12,500点が獲得でき、成功には冷静な判断が求められます。
チャレンジングステージ
ワールド7
ステップ1
ワールド7のステップ1では、画面中央にうまく配置することが目標です。このステージでは、フォーメーションを完成させるために、慎重な動きが必要です。特に中央部分を優先的に整えると、その後の配置がスムーズになります。パーツ同士がぶつからないように細かく調整しながら進めると、ステージクリアがしやすくなります。13,500点を得ることができ、落ち着いて操作することが鍵です。
ステップ2
ステップ2では、前のステップに比べてさらに複雑なフォーメーションが登場します。プレイヤーは、素早くかつ正確に配置しなければなりません。前のステップで学んだスキルを活かし、中央部分を早めに仕上げ、次に外側を埋める方法が有効です。特に、タイミングよくパワーモレックを活用することで、より多くの得点を狙うことができます。ステージクリアで14,000点が獲得可能です。
ステップ3
ワールド7の最終ステップであるステップ3では、非常に複雑なフォーメーションが求められます。このステージでは、アトミックの動きを常に観察し、最適なタイミングで配置する必要があります。フォーメーションが完成すれば、14,500点が得られますが、パーツ同士がぶつからないように慎重な操作が必要です。タイミングが重要なステップであり、焦らず冷静に進めることが成功の鍵です。
チャレンジングステージ
ワールド8
ステップ1
ワールド8のステップ1では、非常に複雑なフォーメーションが要求されます。中央部を優先的に整えてから、外側のモレックを慎重に配置していくのが攻略のポイントです。パーツが多く、ミスが許されないため、計画的に操作を進める必要があります。ステップ1をクリアすると、高得点が得られるため、焦らず丁寧に進めることが成功の鍵です。
ステップ2
ステップ2では、さらに難易度が上がり、モレックの配置が一層難しくなります。特に、外側のパーツが動きにくくなる場面が多く、タイミングが重要となります。中央部分のフォーメーションを早めに完成させることで、外周のモレックをスムーズに配置することが可能です。ミスを防ぐためには、焦らず正確にパーツを動かすことが必要です。ステップ2をクリアすると、さらに高い得点を得られ、次のステップへの準備が整います。
ステップ3
ワールド8の最終ステップでは、これまでに学んだ全てのスキルが試されます。このステップでは、モレックを素早くかつ正確に配置し、複雑なフォーメーションを完成させる必要があります。特に、外側のモレックが動きづらく、配置ミスが起こりやすいため、細心の注意が必要です。正確なタイミングで操作し、ミスを最小限に抑えることが成功への道です。クリアすると、最も高い得点が得られ、ゲーム全体を通しての達成感が味わえます。
チャレンジングステージ
ワールド8をクリア後、ワールド7に戻り、ワールド8、ワールド7、のループになります。
攻略ポイント
- 完成図と同じ場所で成功させると自機追加
偶数ラウンドのステップ3のみで有効
サウンド
『フォゾン』は、アーケードゲームとしてプレイヤーに緊張感を与える独特の音楽を持つ作品です。
ラウンド開始時の楽曲
全体的に、シンプルながらも緊張感を与えるメロディが特徴的です。使用されている音符は短く刻まれており、これによりリズミカルで引き締まった雰囲気が生まれています。また、音階は全体的に低音域から高音域へと駆け上がるように配置されており、音楽が進むにつれて徐々に盛り上がりを見せます。テンポは比較的ゆっくりとした速さです。
ゲームオーバー時の楽曲
曲は静かでゆっくりとしたテンポで始まり、次第に不安感を醸し出すような緊張感のある音が繰り返されます。低音域と高音域を交互に用いることで、プレイヤーにゲームの終了を強く印象づける効果があります。特筆すべき点は、途中からリズムが細かくなり、焦燥感を煽るような急展開が見られることです。これにより、プレイヤーにゲームが終了したことをさらに強く認識させます。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1983 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | アクション |
プレー人数 | 1人 |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
アーケードゲーム『フォゾン』は、1983年にナムコからリリースされたパズルアクションのハイブリッド作品です。科学、特に化学に基づいた独自のゲームメカニクスを持ち、プレイヤーは分子(モレック)を操作して、中央に表示される「青写真」パターンに合わせて分子を配置することを目的としています。このゲームは日本国内のみで展開され、同社のユニークなタイトルの一つとして知られています。
総合的な評価として、『フォゾン』は独創的なコンセプトを評価されつつも、非常に難易度が高い点が賛否を分けています。プレイヤーの多くはその斬新さに驚きつつも、操作の難しさや複雑さがネガティブな評価を引き起こしているようです。ポジティブな評価の割合は60%ほどで、主にその科学的テーマとユニークなゲームプレイ体験が好評です。分子を組み合わせてパターンを完成させるというメカニクスは、他のゲームにはない斬新な要素として評価されています。また、グラフィックもシンプルながらカラフルで、ゲーム全体の雰囲気にマッチしている点も高評価の要因です。一方、ネガティブな評価は40%を占め、特に難易度の高さと制限時間の厳しさが主な要因です。プレイヤーは時間内に正確に分子を配置することが求められるため、初見のプレイヤーには非常に難しく感じることが多いようです。この難易度がストレスになるという声も多く、もう少し親しみやすいチュートリアルや難易度調整が期待されています。改善を望む声としては、特に操作性や難易度の緩和が挙げられます。パズルの複雑さを維持しつつも、もう少し操作がしやすくなる工夫や、プレイヤーが段階的に難易度を選べるようなシステムが望まれています。
このゲームは、挑戦的なパズルを楽しみたいプレイヤーや、独特な科学テーマのゲームを好む人におすすめできます。特にレトロゲームファンや、アーケードパズルの高い難易度に挑戦したい方に向いています。
評価要素と配点は次の通りです。合計点は81/100点。
- ゲームプレイ体験: 30/40点
独創的で挑戦的なゲームプレイが評価される一方、難易度が高いため減点しました。リプレイ性も高いですが、一部プレイヤーには厳しすぎると感じるかもしれません。 - グラフィックスとビジュアル: 18/20点
当時の技術にしてはカラフルで、科学をテーマにしたビジュアルデザインは非常にユニークです。 - 音楽とサウンド: 12/15点
シンプルなサウンドデザインがゲームの雰囲気を盛り上げていますが、特筆すべき音楽は少ないです。 - 技術的なパフォーマンス: 9/10点
スムーズに動作し、大きなバグや技術的な問題は報告されていません。 - UIとUX: 3/5点
シンプルなUIですが、操作のわかりやすさに若干の改善が必要とされます。 - 独自性と革新性: 5/5点
科学をテーマにした独創的なメカニクスは他に類を見ないものです。 - 価値と満足度: 4/5点
高難易度でリプレイ性が高いゲームですが、すべてのプレイヤーにとって満足できるものではないかもしれません。
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