MSX版『タンクバタリアン』戦略的シューティングの魅力

『タンクバタリアン』は、プレイヤーが戦車を操作し、敵の戦車を撃破して基地を守るゲームです。ゲームはトップビューで展開され、敵の戦車がマップ上部から出現し、プレイヤーはそれらをすべて撃破することでラウンドをクリアします。敵の目標は、プレイヤーの基地を破壊することと、プレイヤー自身の戦車を攻撃することです。プレイヤーは基地を守りつつ、20台の敵戦車を撃破しなければなりません。

『タンクバタリアン』とは

『タンクバタリアン』は、1984年に電波新聞社がMSX向けにリリースしたアクションシューティングゲームです。このゲームはアーケード版としてナムコから1980年に初めて登場し、MSX版は家庭用移植版の一つです。プレイヤーは基地を守りながら、敵の戦車を全滅させるというシンプルなルールで、戦略的に壁や障害物を利用しながら戦うのが特徴です。

ゲーム内容

プレイヤーの目的は、敵戦車がプレイヤーの基地を破壊する前にすべての敵を撃破することです。ゲームメニューでは、ラウンドごとに敵戦車が一定数出現し、それらを撃破することで次のラウンドへ進みます。ラウンドを進めるごとに敵の動きや攻撃が激化し、戦術的なプレイが求められます。

ストーリー設定

『タンクバタリアン』は、プレイヤーが戦車部隊を率いて敵から自軍の基地を守るというシンプルな設定です。ストーリー性はあまり強調されておらず、アーケードライクなアクションに重点が置かれています。プレイヤーの操作する戦車は、地形や障害物を利用して敵を迎え撃つことができ、特にマップ上に配置されたブロックが戦略的に重要です。

ゲームシステム

『タンクバタリアン』のゲームシステムは、シンプルな戦車シューティングです。マップ上に配置された障害物や壁を破壊しながら、敵の戦車を撃破していくのが基本です。

操作方法

このゲームでは、プレイヤーはキーボードまたはジョイスティックを使用して戦車を操作します。プレイヤーの戦車は上下左右に移動可能で、方向転換しながら敵を撃ち倒す必要があります。弾数に制限はないため、敵の動きを読みながら効果的に攻撃することが求められます。敵戦車に接触したり、基地が破壊されるとゲームオーバーです。

破壊可能な壁システム

マップ上のブロックはプレイヤーが破壊することができ、障害物を利用して敵戦車を攻撃する戦術を取ることが可能です。これにより、ただ撃ち合うだけでなく、戦略的なプレイが求められます。各ラウンドでは、マップの地形が異なり、ブロックの配置が戦略に影響を与えます。

データ

このタイトルの基本情報です。

評価

MSX版『タンクバタリアン』は、1984年に電波新聞社から発売されたシューティングゲームで、プレイヤーは自分の戦車を操作して敵の戦車を撃破しながら基地を守るというコンセプトのゲームです。『タンクバタリアン』は固定画面の多方向シューティングゲームであり、その後『バトルシティー』へと進化する基盤となった作品です。

総合的な評価としては、古典的なアーケードスタイルを忠実に移植しており、特にMSXファンからは懐かしさを感じるゲームとして評価されています。ただし、ファミリーコンピュータ版『バトルシティー』と比較すると、MSX版には2人プレイモードがない点や、操作感がやや重いと感じるプレイヤーもいるようです。

ポジティブな評価では、ゲームのシンプルなルールや、敵戦車が減るたびにBGMが速くなるといったゲームテンポの変化が楽しめる点が挙げられています。一方、ネガティブな評価としては、操作の難しさや、2人プレイができない点が挙げられます。ポジティブな評価はおおよそ70％程度、ネガティブな評価が30％という割合です。ネガティブなレビューをしたプレイヤーは、特に操作性の向上や、他機種で導入された追加要素（2人プレイモードやパワーアップアイテムなど）があればもっと面白くなるだろうと期待しているようです。

このゲームは、シンプルなシューティングゲームを楽しみたい方や、レトロゲームのファンに特におすすめです。また、『バトルシティー』が好きなプレイヤーにも、そのルーツを知るためにプレイする価値があるでしょう。