『ゲーセン』とは、日本においてアーケードゲーム機などの遊技設備を設置して客に遊技させる営業を行う店舗や施設のことです。この言葉は「ゲームセンター」の略で、和製英語に分類されます。業界やメディアでは「アミューズメント施設」という呼称も用いられています。ゲーセンには、ビデオゲーム、プライズゲーム、メダルゲーム、各種自販機、体感型遊具などが設置されており、運営会社や地域によって設置される設備は異なります。
日本のゲーセンは、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)に基づき、第5号風俗営業に分類されます。運営には公安委員会の許可が必要で、2021年時点で許可を受けている営業所数は3,882軒に上ります。ゲーセンの市場規模は、1992年に6,000億円でピークを迎えましたが、その後は減少傾向にあります。ゲーセンは、ビデオゲームの普及と共に成長しました。特に1980年代のインベーダーブームは、ゲーセンの数を急増させる要因となりました。しかし、家庭用ゲーム機の普及やオンラインゲームの台頭により、ゲーセンの市場は縮小しています。
ゲーセンは、日本のポップカルチャーの一環としても重要な役割を果たしています。若者の社交の場として、また、最新のゲーム技術を体験する場として利用されてきました。しかし、時代の変化と共に、その存在感は変わりつつあります。今後もゲーセンは、技術革新や市場の変化に適応しながら、日本のアミューズメント業界において重要な位置を占め続けるでしょう。