『アルカノイド Doh It Again』は、スーパーファミコンでリリースされたブロック崩しゲームです。元々は1986年にタイトーからアーケードゲームとして登場した『アルカノイド』の続編として、1997年に家庭用ゲーム機向けに特別に開発されました。
『アルカノイド Doh It Again』とは
『アルカノイド Doh It Again』は、プレイヤーが操作する「バウス」と呼ばれるバーを使用して、画面上部に配置されたブロックを破壊していくゲームです。プレイヤーはボールを跳ね返し続け、すべてのブロックをクリアすることを目指します。このゲームは、オリジナルの『アルカノイド』の基本的なコンセプトを踏襲しつつ、新しいパワーアップ、敵キャラクター、そして挑戦的なボス戦を導入しています。スーパーファミコンの技術を活かし、グラフィックとサウンドは前作よりも大幅に向上しており、ゲームの没入感を高めています。
ゲーム内容
スーパーファミコン版『アルカノイド Doh It Again』は、33ステージ×3ワールド、合計99ステージからなる壮大なスケールを誇ります。プレイヤーはエナジーボールをバウス(パドル)で打ち返し、画面上に配置されたスペースウォール(ブロック)を破壊して進んでいきます。ボス戦では、一定回数エナジーボールをボスの弱点に当て、破壊することでラウンドクリアを目指します。
ストーリー設定
スーパーファミコン版『アルカノイド Doh It Again』のストーリーと世界観は、宇宙を舞台にした壮大な物語です。セルレ大佐率いる人類の生き残りが、新たな住処を求めて宇宙を彷徨う旅の中で、不断の敵DOHとその障害に直面するという物語です。彼らの目的は、安全で豊かな新しい惑星を見つけて人類の新たな始まりを切ることにあります。しかし、その過程で彼らはDOHによって作り出された数々のスペースウォールを破壊し、幾多の困難を乗り越えなければなりません。旅の途中で、セルレ大佐と探査船バウスの乗組員たちは、DOHの幻影に騙されることなく、終わりなき挑戦と戦い続けます。3度目の挑戦でついに真のDOHを完全に消滅させた彼らは、ついに豊かな水と緑に満ちた惑星に辿り着きます。この新しい星に降り立った彼らは、過去の過ちを繰り返さないという誓いと共に、人類と自然の共存を目指す新たな生活を始めます。
ゲームシステム
ゲームの操作性に関しては、パドルのスピードをオプションから変更できるため、プレイヤーはより細かい調整を行うことができます。また、自分でステージを作成できるエディットモードが搭載されており、プレイヤーの創造性を刺激します。ゲーム内で使用できるアイテムの総数はそれほど多くありませんが、無駄なものがなく、非常に洗練された設計になっています。このゲームは、ブロック崩しというシンプルなコンセプトをベースにしながらも、多彩なアイテムやエディットモードを通じて、プレイヤーに新たな遊び方を提供します。操作性の良さ、創造性を促す要素、そして洗練されたゲームデザインが、『アルカノイド Doh It Again』を特別な存在にしています。
操作方法
操作 | 内容 |
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十字ボタン | 右に押すとバウスが右に移動、左に押すとバウスが左に移動します。 |
STARTボタン | ゲーム中にポーズ状態になります。 |
Xボタン | ボールをサーブ(リリース)します。レーザーを発射します。 |
Aボタン | |
Rボタン | |
Bボタン | BまたはYを押しながら移動すると通常の2倍速で移動できます。また、両方のボタンを押したままだと4倍速で移動できます。 |
Yボタン | |
Lボタン | 使用しません。 |
SELECTボタン | |
マウス右 | バウスの右移動 |
マウス左 | バウスの左移動 |
マウスLボタン | ボールをサーブ(リリース)します。レーザーを発射します。 |
マウスRボタン | ゲーム中にポーズ状態になります。 |
敵キャラクター
敵キャラクターは、前作からのお馴染みの敵から新たに追加された敵まで多岐にわたります。旧来の敵には改良が加えられ、新敵キャラクターはゲーム内容に新たな挑戦と戦略を提供します。これらの敵はゲームの進行とともに登場し、プレイヤーに独特の障害として機能します。それぞれの敵は特有の動きや能力を持ち、プレイヤーはこれらを克服するために様々な戦略を立てなければなりませんです。
敵キャラクター | 特徴 |
---|---|
スランダー | 三角錐のような形状で、ゆっくりとプレイヤーに近づく。特殊な能力は持たない。 |
フォーゴット改 | 3つの球体が合体した形状。エナジーボールがヒットすると3つに分裂し、スペースウォールを破壊。 |
オポポ改 | 赤い立方体状のキャラ。一定時間後にノーマルスペースウォールに変形し、元に戻らない。 |
クラッカー | 緑色の土星のような姿をしており、破壊すると爆風が広がりスペースウォールにダメージを与える。 |
アブソーバー | 半透明のクラゲのような体をしており、エナジーボールを取り込み消滅させる。メガボールやレーザーでのみ破壊可能。 |
リペル | 青い数字の8の字型。電磁波を出しエナジーボールの軌跡を曲げる。レーザーやメガボールで破壊可能。 |
クローラー | 黄色い球体を蛇状につないだ姿で、画面上部を移動しながら攻撃。全身が弱点。 |
DOH | 口から分身を放出しレーザーを発射。ダメージ後は顔が反転してX状にレーザーを発射。全身が弱点。 |
DOHの最終形態 | 負のエネルギーにより進化した究極形態。パンチ攻撃や上下反転させる能力を持ち、腕破壊後は口からレーザー攻撃。 |
アイテム
様々なアイテムが登場します。これらのアイテムは、ノーマルウォールを破壊することで出現し、ゲームプレイに大きな変化をもたらします。アイテムには、エナジーボールの貫通能力を持たせるMEGABALLや、レーザー発射が可能になるLASER、プレイヤーのストックを増やす1UP、バウスの長さを変えるEXPANDなど、多彩な効果があります。
アイテム名 | 効果 |
---|---|
MEGABALL(メガボール) | エナジーボールが緑色になり、貫通能力を持つようになります。 |
LASER(レーザー) | レーザーを発射できます。2個以上取り、溜め押しして離すと貫通弾が出せます。 |
1UP(ワンアップ) | これを取ったプレイヤーのストックが1機追加されます。 |
EXPAND(エクスパンド) | バウスが1.5倍の長さになり、さらに続けて取ると通常の2倍の長さに伸びます。 |
THUNDER(サンダー) | プラズマが出現して、エナジーボールを1回限り打ち返すことができます。 |
SLOW(スロー) | エナジーボールのスピードが遅くなります。 |
CATCH(キャッチ) | エナジーボールをバウスにつけたまま移動でき、サーブボタンでリリース可能。 |
DISRUPTION(ディスラプション) | エナジーボールが8個に分裂します。 |
BREAK(ブレイク) | シャッターが開きます。脱出口に行くと、無条件にステージクリアとなります。 |
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1997 |
プラットフォーム | スーパーファミコン |
ジャンル | アクション |
プレー人数 | 1-2人 |
メーカー | タイトー |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
関連タイトル
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評価
スーパーファミコン版『アルカノイド Doh It Again』についてのプレイヤー評価を調査した結果、Amazon.co.jpに掲載されたレビューに基づくと、このゲームは5つ星のうち4.2という評価を受けています。評価の内訳を見ると、星5つが48%、星4つが28%、星3つが24%で、星2つと星1つの評価はありませんでした。これにより、総合的なプレイヤー評価はポジティブな傾向にあることがわかります。
ポジティブな評価としては、多くのプレイヤーがこのゲームの古典的なブロック崩しのゲーム内容を高く評価しています。ファミコンから続くシリーズの一部としての懐かしさを感じることができる点が挙げられています。また、単純ながらも奥深いゲームプレイが楽しめるという意見もあります。一方で、ネガティブな評価としては、ラスボスが非常に難しく、上下左右が反転するところから先に進めないという意見がありました。このような難易度の高さが、一部のプレイヤーにとっては挑戦的である一方で、別のプレイヤーにとってはフラストレーションの原因となっているようです。
おすすめのプレイヤー像としては、古典的なビデオゲームやブロック崩しゲームが好きなひと、または挑戦的なゲームプレイを楽しむことができるひとに最適です。このゲームは、シンプルながらも深いゲームプレイを提供し、プレイヤーに忍耐と戦略を要求します。懐かしさを感じながらも、現代のゲームにはない独特の魅力を楽しむことができるでしょう。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。