【2010年代】変革の時代を駆け抜けたビデオゲーム業界

【2010年代】変革の時代を駆け抜けたビデオゲーム業界

2010年代は、ビデオゲーム業界にとって画期的な時代でした。この10年間で、数々の革新的なハードウェアが登場し、記憶に残るゲームタイトルが世に出たことは、国内外のエンターテインメント業界に大きな影響を与えました。

この時代の初頭には、任天堂がニンテンドー3DSとWii Uを発売しました。3DSはその独特な3D表示機能で注目を集め、幅広い年齢層に受け入れられました。一方、Wii Uは当初の期待には応えられない結果となりましたが、その後のNintendo Switchの成功への布石とも言える重要な役割を果たしました。Switchは2017年の発売以来、そのユニークな携帯性とテレビとの連携機能で大ヒットし、2010年代後半のビデオゲーム業界を牽引しました。ソニーにおいても、PlayStation 4が2013年に発売され、世界中で広く受け入れられました。その高性能なハードウェアと、独占タイトルの豊富さが、多くのゲーマーを惹きつけました。一方で、マイクロソフトのXbox Oneは、発売当初は苦戦を強いられましたが、Xbox Game Passなどのサービスを通じて徐々にその地位を固めていきました。このように、サブスクリプションサービスの導入は、2010年代の後半において、ビデオゲーム業界のビジネスモデルに大きな変化をもたらしました。2010年代はまた、インディーゲームの隆盛の時代でもありました。「Undertale」や「Shovel Knight」といった作品は、低予算ながらも独創的なゲームプレイと物語で多くのファンを獲得し、インディーゲームがメインストリームの一部となるきっかけを作りました。

エンターテインメント業界全体としても、2010年代は様々なメディアが融合し、相互に影響を与える時代でした。例えば、ビデオゲームの世界観を基にした映画やアニメが数多く制作され、その一方で、映画やアニメのキャラクターを取り入れたビデオゲームも登場しました。このようなクロスメディアの展開は、ビデオゲームの魅力をより多くの人々に広める重要な役割を果たしました。2010年代を振り返ると、ビデオゲーム業界は技術革新と創造性に満ちた時代であったことがわかります。この時代に生まれたハードウェアとゲームタイトルは、今後のエンターテインメントの方向性を示すものであり、次世代のゲーマーに向けて新たな基準を設けました。そして、ゲームデザインや物語の語り方においても、新しい地平を開いたのです。

ビデオゲームのeスポーツへの進出も、2010年代の重要な動向のひとつでした。タイトル如何によらず、世界中でプロの競技として認知されるようになり、特に「League of Legends」、「Dota 2」、「Overwatch」などのゲームは大規模なトーナメントが開催され、多くの視聴者を集めました。これらのイベントは、ビデオゲームが単なる娯楽を超え、競技としての地位を確立したことを示しています。また、2010年代はソーシャルメディアとの結びつきが強まった時代でもありました。TwitchやYouTubeに代表されるストリーミングプラットフォームの台頭により、ゲームのプレイ風景を生中継することが一般的になりました。これは、ゲーム文化を共有し、コミュニティを形成する新たな手段として機能し、ゲームの楽しみ方に新たな次元を加えました。

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