EVE第4弾『EVE The Fatal Attraction』

EVE The Fatal Attraction

『EVE The Fatal Attraction(イヴ・ザ・フェイタル・アトラクション)』はプレイステーション向けのアドベンチャーゲームです。2001年、ネットビレッジが発売しました。開発は姫屋ソフトが担当しています。メーカー名はゲームビレッジですが、ネットビレッジのゲーム事業部のブランド名です。EVEシリーズの第4弾で、PC版が『ADAM THE DOUBLE FACTOR』というタイトル名で先行発売となっています。

『EVE The Fatal Attraction』とは

1作目『EVE burst error』の4年後が舞台。主人公は私立探偵「天城小次郎」と捜査官「法条まりな」。ふたりの主人公を操作してストーリーを進めていくマルチサイトアドベンチャーゲームです。

ゲーム内容

EVEシリーズではおなじみのマルチサイトシステムでストーリーを読み進めます。本タイトルで新しく追加となった仕様「タッチャブルビューシステム」は、従来の行動コマンドを集約したものとなっています。

ストーリー

このゲームの主人公はふたりです。天城小次郎と法条まりな。マルチサイトシステムによってそれぞれストーリーが設定されています。

天城小次郎

浮気調査やペット探してくすぶっている毎日。しかし、徹夜で張り込んだりとそれなりにハードな仕事もあった。そんなある日、徹夜で張り込みを終えて事務所に戻ってきた小次郎をひとりの女が訪ねてくる。女の名前は栗栖野亜美。ある商社の社長秘書だと言う。栗栖野は自分の会社の社長、安藤左衛門のボディガードをして欲しいと依頼する。ボディガードは探偵の仕事ではないと小次郎は断ろうとするが栗栖野に押し負け依頼主である安藤左衛門に会うことにした。ただのボディガードにしては破格の報酬。見え隠れする殺し屋の影。そして内調、公安、謎の組織。うごめく、ダークパワーと正義の名の下に暴力を掲げる日本とアメリカ。一体、彼らが狙っているその奥には何が眠っているのか。

法条まりな

アメリカでの訓練を終えゆっくり休暇を過ごそうと思っていた矢先、上司でもある甲野本部長から突然の日本への召喚。なんとなく予想がついていたまりなは日本へ戻る。土産話もそこそこに甲野はまりなを呼び出した本題に入る。外国のダークパワーによる殺人が起きているという。もちろん、ただの殺人かもしれない。ただ万一のことを考えてこの事件の背景を洗って欲しいということだった。相手がプロの殺し屋なら相手に不足はないまりなは早速捜査に乗り出すのだった。殺された被害者の一人娘藤井ユカと行動を共にするまりな。突然の銃撃。次々と起こる連続殺人。そして裏で見え隠れする公安の影。小次郎との駆け引き。まりなはかつての部下だった桐野杏子と協力して事件全体の掌握を試みようとする。

登場キャラクター

主人公のふたりに加えて個性豊かなキャラクターたちが多く登場します。

天城小次郎

あまぎ探偵事務所の所長。港街の倉庫街に事務所を構える。所員は小次郎と氷室恭子のふたりしかいないが、人の心の闇と痛みが綾なす難事件を次々解決していく。元桂木探偵事務所の所長で弥生とは昔からの腐れ縁で恋人同士だったが喧嘩が絶えず、別れてまた復縁するという繰り返し。また弥生の父・源三郎を「親父」と呼び敬愛している。普段は軽薄な言動が多いお調子者だが、仕事に関しては冷静。髪で目を覆い隠しており感情の起伏が乏しい。なぜか女性にモテる。(あまぎこじろう、CV:子安武人)

法条まりな

数年ぶりに教官という裏方から捜査の第一線に舞い戻った内調きっての腕利き捜査官。過去に警視庁公安部に所属、高い任務成功率のやり手のエージェントだったが、規律無視や上司への不服上など問題も多かった。ちなみに現役時代の任務成功率は99%を誇っており、仕事に関しては自信家でもある。恋愛が趣味と言い切る奔放で楽天的な性格で年上趣味。感情が激しく、喜怒哀楽が比較的はっきりしていて、涙もろい一面も。以前は露出度の高い服装を好んで身につけていたが、年相応に落ち着いたようでもある(性格的にも)。桂木弥生とは留学時代の知り合い。(ほうじょうまりな、CV:三石琴乃)

桂木弥生

桂木探偵事務所所長。亡き父、源三郎の後を継ぎ、桂木探偵事務所を所長として切り盛りしている。元同僚の小次郎とは恋人同士で同棲していたこともある。法条まりなとは学生時代からの友人でまりなの日本での住まいのマンションでは隣人でもある。幼い頃に母を亡くし父親の源三郎もなき今一人で事務所を支えており、表面的には男勝りで勝気な性格で自分の弱いところを見られるのが苦手。しかし、寂しがり屋な一面もある。ヘビースモーカー。(かつらぎやよい、CV:)

甲野三郎(本部長)

若くして警視庁公安部の要職に上り詰めた切れ者。階級や立場にとらわれない柔軟な思考の持ち主だが、切れ者であるがゆえに組織の中では煙たがられ孤立した存在。内閣調査室の設立者でまりなが唯一心を許す上司。クールで常に冷静沈着、過程よりも結果を重視する実力主義者。今回の殺人も背後にダークパワーが絡んでいることをいち早く見抜く。ただし、ロストワン事件で「内調」はJCIAの下部組織となり、少々老け込んでしまった。()こうのさぶろう、CV:野沢那智)

氷室恭子

天城探偵事務所所員。かつては教育監視機構のエージェントとして活躍していたがある事件をきっかけに小次郎の下で働くようになった。ハッカーとしての腕と怪しいツールの開発に関しては超一流の腕前。また、文書偽造のエキスパートでもある。あまり感情の起伏がなく冷静かつ真面目。現在の小次郎の恋人。(ひむろきょうこ、CV:松井菜桜子)

桐野杏子

かつてまりなの教え子だった内務調査員、調査官。天然ボケの気があるが、逆に何気に思い立ったことが核心だったりして、意外に侮れない。数年前のロストワン事件をきっかけに現在は第一線から退いている。近々結婚するとの噂も。(きりのきょうこ)

プリシア・レム・クライン

中東の小国、エルディアの女王。エルディアは民主化が進んでいるがこれもプリシアの政治手腕だと言われている。気丈でプレッシャーにも強く国民からの支持も厚い。

藤井ユカ

まりなが内調に復帰後、担当することになった連続殺人事件の唯一の生存者。

アドリア・エスコヴェート

FBI 捜査官。アメリカでまりなに会い同じ訓練を受けてきた。捜査官としてのキャリアは長く、同僚からもやり手で通っている。強引な言い方や命令無視はまりなと似ている部分があるが、自信家で他人を見下すところがあり、少々嫌味なところも。今回、アメリカで逃した殺人犯を追って、日本にやってくる。

栗栖野亜美

安藤商事社長、安藤左衛門の秘書。安藤左衛門のボディガードを小次郎に依頼しに来る。歯に衣着せぬ物言いで、性格はきついが、それも仕事のひとつであり、安藤商事という会社が発展した陰の立役者。(くるすのあみ)

安藤左衛門

安藤商事の社長。アンティークマニア。なぜか小次郎を信頼し、自分のボディーガードを依頼する。(あんどうさえもん)

安藤美佳

安藤の双子の娘で、美紀の姉。非常にデリケートな性格で怖がり。年齢よりは幼い外見で精神年齢はさらに幼い。引っ込み思案で人見知りの性格。(あんどうみか)

安藤美紀

安藤の双子の娘で美佳の妹。おとなしい美佳とは正反対の性格で、思ったことをすぐに口に出してしまい、活発でわがまま。物怖じしない性格。(あんどうみき)

ブレード

フリーの殺し屋。ブレードはニックネームであって本名ではないと思われる。武器の横流しに失敗したジョーンズを消すために雇われた。

美村貴史

突然両親を殺され、見知らぬ男に殺されそうになったところをブレードに救われる。以後、警察の網を抜けブレードと共に行動するようになる。そして両親の仇を取ることを心に誓う。(みむらたかし)

プリーチャー

謎の殺し屋。詳しいことは一切不明。ナイフを使うのを得意としサディスティックな殺し方を好む。

データ

発売年 2001年
プラットフォーム プレイステーション
メーカー ネットビレッジ
開発会社 姫屋ソフト
プロデューサー 上野秀規
ディレクター 浦本昌宏
シナリオ制作  
グラフィック制作  
サウンド制作  
ジャンル アドベンチャー
プレー人数 1人
販売数  
受賞歴  

関連タイトル

購入