『イメージファイト2』は、1992年にアイレムから発売されたPCエンジンSUPER CD-ROM²用縦スクロールシューティングゲームです。前作『イメージファイト』の続編として、より進化したゲームプレイと、PCエンジンの容量を活かした音声付きピクチャードラマパートが特徴です。「求む、脳の丈夫な若者!」というキャッチコピーが印象的な、手応え抜群のシューティングゲームです。
『イメージファイト2』とは
『イメージファイト2』は、2051年の地球を舞台にした続編で、プレイヤーは軌道戦闘機OF-1ダイダロス及び後継機OF-3ガルーダを操り、エイリアンフォースを倒して地球を救出することを目指します。本作はPCエンジン用のオリジナルタイトルであり、前作と異なり、ピクチャードラマパートが各所に挿入され、バーチャルクッションにも対応しています。開発はアイレムが行い、音楽は『SUPER R-TYPE』を手掛けた冷牟田卓志および木村浩が担当しています。独自のゲームシステムとして、特殊攻撃パーツや補助攻撃システム「ポッド」、ポッドシュート、速度チェンジを利用したバックファイヤーなどがあります。
ゲーム内容
プレイヤーは国連宙軍パイロット「ショウ・サワムラ」を操作し、軌道戦闘機OF-1「ダイダロス」や後継機のOF-3「ガルーダ」を操ります。仮想現実ステージ「イメージファイト」での厳しい戦闘訓練を経て、エイリアンフォースとの実戦に挑みます。訓練時の平均破壊率90%を達成すると、実戦ミッションが開始されます。新たに追加された特殊攻撃パーツや、ポッドシュート、バックファイヤーなどのテクニックを駆使し、難関を突破してください。
ストーリー設定
『イメージファイト2』の世界は、かつての「月戦争」から3年後の2051年を舞台にしています。突如射手座方向宙域に出現した「エイリアンフォース」が地球に向けて進行を開始し、人類の存亡を賭けた戦いが再び始まります。主人公の沢村翔は、辺境惑星守備大隊の一員として、この危機に立ち向かうことになります。
登場キャラクター
『イメージファイト2』には、国連宙軍パイロットの沢村翔をはじめとする多彩なキャラクターが登場します。沢村翔は、辺境惑星守備大隊の勇敢なパイロットです。ヒロインのファロン・レイはエンパシストで、沢村翔の強力なサポート役を務めます。
キャラクター | 声優 |
---|---|
沢村翔(さわむら・しょう) | 古谷徹 |
ファロン・レイ | 小山裕香 |
グレゴリー・クラウス | 屋良有作 |
ニール・L・ファーガソン | 青野武 |
Dr. Arzerstein | 宮内幸平 |
沢村まさや | 池水通洋 |
オペレーターA | 太田真一郎 |
オペレーターB | 永島由子 |
ナレーター | 掛川裕彦 |
ゲームシステム
『イメージファイト2』では、従来の特殊攻撃パーツに加えて、新たに7種類の武器が追加されています。これらの新武器は、ゲーム内でプレイヤーの戦略の幅を広げる役割を持ちます。例えば、「プラズマフレイム」は強力な炎を吹き、移動によって射角を変更できます。「サーチサイドレーザー」は追尾機能付きのサイドレーザーで、敵を自動的に追いかけます。「マルチバリア」はバリアを張り、ボタンを離すことでバリアを飛ばすことができます。「グラビティボム」は最強の威力を誇る重力弾を発射します。「スピードキャノン」は自機のスピードに応じて威力が変化し、遅いほど強力な弾を撃ちます。「ワイプレーザー」は発射後、自機の移動によって左右に誘導可能なレーザーです。これらの新たな武器により、プレイヤーは多様な戦略で敵を倒すことが可能になります。
武器名 | 効果 |
---|---|
プラズマフレイム | ショットボタンを押しっ放しで強力な炎を吹き、移動によって射角を変更できます。 |
サーチサイドレーザー | サイドレーザーに追尾(サーチ)機能を加えた兵器です。 |
マルチバリア | ショットボタンを押しっ放しでバリアを張り、ボタンを離せばバリアを飛ばすことができます。 |
グラビティボム | 連射力は低いが、最強の威力を誇る重力弾を撃ちます。 |
スピードキャノン | 自機のスピードによって威力が変化し、遅いほど強力な弾を撃ちます。 |
ワイプレーザー | 発射後、自機の移動により左右に誘導できるレーザーです。 |
グランドミサイル | 障害物に沿って前方へ進む対地ミサイルです。 |
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1992 |
プラットフォーム | PCエンジンSUPER CD-ROM² |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1人 |
メーカー | アイレム |
開発会社 | アイレム |
プロデューサー | おかだこうぞう、吉岡基行 |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | 冷牟田卓志、木村浩 |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
PCエンジン版『イメージファイト2』は、アイレムが送り出した作品の中でも特に印象的な位置を占めています。このゲームは、オリジナル作品として開発され、前作の続編としてのストーリーを持ち、SCDの技術を活用してビジュアルデモが挿入された点で注目を集めました。しかし、ビジュアルデモの質に関しては批判もあり、ゲームの総合的な評価に影響を与えている様子が伺えます。
ゲームは正統な続編としての地位を確立し、多くの面で前作を踏襲しつつ改善を図っています。特に、スピードの任意変更、攻撃のキモとなるオプション、背景のグラフィック向上などがプレイヤーから好評を得ています。さらに、セーブデータ機能の導入は難易度の高いこのゲームにおいて非常に重宝されています。
一方で、ビジュアルデモの質が低く批判されることがあり、絵や話、演出に不満を感じる声もあります。難易度が非常に高く、パワーアップアイテムの取得が困難で、固い敵との当たり判定など、ゲームプレイに関する不満も一部のプレイヤーから出ています。
『イメージファイト2』は、高難易度のゲームを楽しむことができ、ビジュアルデモの質にそれほどこだわらない耐久力と挑戦心を持ったプレイヤーに特に適していると言えます。前作のファンやアイレムのSTG作品に興味がある人、SCD技術を利用したゲームに特別な関心を持つプレイヤーにも楽しんでもらえるでしょう。しかし、ゲーム内のビジュアルデモに高い期待を持つプレイヤーや、簡単なゲームプレイを好むプレイヤーにはあまりおすすめできないかもしれません。