FM-7版『ギャラクシアン』は、1980年代に富士通が開発したFM-7シリーズのパソコン向けに移植されたゲームで、ナムコのアーケードシューティングゲーム『ギャラクシアン』を元にしています。この移植版は、アーケード版と同様に固定画面のシューティングゲームで、プレイヤーは画面下部に配置された宇宙船を操作し、上部に整列している敵エイリアンを倒していきます。
背景や歴史
『ギャラクシアン』はもともと1979年にアーケードゲームとしてリリースされ、大ヒットを記録しました。FM-7版は、その後1983年に発売されたもので、当時のコンピュータゲーム市場において重要な位置を占めたタイトルのひとつです。この移植版は、アーケード版のシンプルさを残しつつも、FM-7のハードウェア性能を活かした移植となっており、当時のFM-7ユーザーにも人気がありました。
概要
『ギャラクシアン』は、プレイヤーが宇宙船を操作してエイリアンを撃ち落とす固定画面のシューティングゲームです。ゲームはステージ制で、エイリアンの編隊をすべて倒すと次のステージに進む形式です。FM-7版は、アーケード版の特徴を忠実に再現しており、特に自機や敵キャラクターのグラフィックはアーケード版と比べても遜色がありません。また、アーケード版では画面の上下にスコアや自機の数が表示されていましたが、FM-7版では画面の右端にこれらの情報を集約しています。操作方法は、キーボードの4と6のキーで左右に移動し、BREAKキーでミサイルを発射するシンプルな操作です。
特徴と魅力
このゲームの最大の特徴は、エイリアンが編隊を組んで攻撃してくる点です。特定のタイミングで編隊の一部が急降下してプレイヤーに突撃してくる「カミカゼ攻撃」があり、これがゲームの緊張感を高めます。また、FM-7版ではオリジナルのアーケード版に忠実なグラフィックとサウンドが特徴で、特に敵エイリアンが派手に爆発する演出が爽快でした。操作性も優れており、キーボードでの操作にも違和感なく対応できます。
操作方法と攻略方法
基本操作は非常にシンプルで、キーボードの4と6キーで左右に移動し、BREAKキーでミサイルを発射します。エイリアンの攻撃パターンに合わせた動きやタイミングが重要で、特に突進してくる敵を見極める必要があります。攻略の鍵は、無駄な動きをせず、敵の攻撃を冷静にかわすことです。また、早い段階で強力なエイリアンを倒してポイントを稼ぐのも有効な戦術です。
影響と評価
発売当時、『ギャラクシアン』はアーケードゲーム市場に革新をもたらしたタイトルとして高く評価されました。FM-7版もその移植の完成度の高さから、家庭用パソコンでのシューティングゲームとして評価を受けています。その後、『ギャラガ』や他のシューティングゲームに多大な影響を与え、シューティングゲームの基礎を築いた作品と言えるでしょう。
