『バトルシティー』は、プレイヤーが戦車を操作して敵戦車を破壊し、自軍の基地を守るアーケードスタイルのシューティングゲームです。このゲームは、そのシンプルでありながら奥深いゲーム内容で多くのファンを魅了しました。プレイヤーは様々な障害物を利用して戦略的に敵を倒す必要があり、ステージごとに増加する難易度が挑戦的な体験を提供します。
『バトルシティー』とは
アーケードゲーム『タンクバタリアン』のリメイクタイトルです。プレイヤーは画面内を自由に動き回り、敵戦車を破壊しつつ、自軍の旗(基地)を敵の攻撃から守る必要があります。ゲームはシンプルながら、プレイヤーの戦略や判断が求められる点が魅力です。パワーアップアイテムを取得することで戦車の攻撃力や防御力を上げることができ、さらにゲームの深みを増します。
『タンクバタリアン』からの変更点
『バトルシティー』は、その前身である『タンクバタリアン』から多くの面で進化し、強化されたタイトルです。最も顕著な変更点は、使用できるタンクの種類が1種類から4種類に増加したことです。これにより、プレイヤーはさまざまな戦略を駆使してゲームに挑むことが可能になりました。また、ゲームのフィールドには新たに防弾壁、森、川、氷原といった地形が加わり、ゲームプレイに深みを加えています。パワーアップアイテムの導入も大きな特徴で、これを利用することでタンクの性能を向上させることができます。2プレイヤーモードの追加は、協力プレイや対戦プレイを可能にし、ゲームの楽しみ方を大きく広げました。さらに、コンストラクションモードが追加されたことで、プレイヤーは自らレベルデザインを行い、カスタマイズしたマップで遊ぶことができるようになりました。ゲームのスタート時や重要なシーンでのBGMの追加も、ゲーム体験を豊かにしています。
ゲーム内容
『バトルシティー』では、プレイヤーは四方を移動する敵戦車を破壊し、自軍基地を守ることが目的です。ゲームフィールドにはブロックや水路、森などの障害物があり、これらを利用した戦略が重要になります。敵戦車は種類によって攻撃パターンが異なり、プレイヤーはこれを見極めて対処する必要があります。パワーアップアイテムを取得することで、一時的に戦車の能力を向上させることができます。
ストーリー設定
世界観とストーリーを推測すると、『バトルシティー』は架空の戦場を舞台にしており、プレイヤーは自軍の最後の砦である司令部を守る戦車隊の一員となります。敵勢力は絶え間なく攻撃を仕掛けてくるため、プレイヤーは敵タンクを撃破し、自軍の安全を確保しなければなりません。ゲームの進行に伴い、敵はより強力になり、戦略的な思考と迅速な判断が求められます。地形はプレイヤーにとって重要な要素で、森林や氷原、川などの自然環境を利用して敵の攻撃をかわし、有利な位置から反撃を試みることが可能です。このゲームは、シンプルながらも深い戦略性を求められる作品であり、プレイヤーに緊張感溢れる戦闘体験を提供します。
ゲームシステム
プレイヤーは市街地を舞台に自機の戦車を操作して、司令部を守りながら敵を全滅させることを目的とします。ゲームの魅力は、シンプルながら戦略的なプレイが求められる点にあります。プレイヤーは十字キーで戦車を操作し、Aボタン(またはBボタン)で攻撃します。1Pは黄色、2Pは緑の戦車を使用し、協力プレイや対戦プレイも楽しめます。全35面に加え、裏面も存在し、上級者向けの挑戦となっています。
パワーアップシステム
ファミリーコンピュータ版『バトルシティー』の魅力の一つに、アイテムパネルがあります。このゲームでは、プレイヤーが敵戦車を破壊することによって、様々な効果を持つアイテムが出現することがあります。特に、4、11、18機目に現れる赤く点滅するターゲットタンクを倒すと、アイテムパネルが出現し、ゲームプレイに大きな影響を与えるアイテムを手に入れることができます。これらのアイテムは、プレイヤーの戦車をパワーアップしたり、敵を一掃したり、さらにはプレイヤーに一時的な無敵状態を与えるなど、多岐にわたる効果を持ちます。例えば、「スター」アイテムはプレイヤーの戦車をパワーアップさせ、「手榴弾」は画面上の敵を一掃する効果があります。「タンク」はプレイヤーのライフを1つ増やすエクステンド効果があり、「スコップ」は基地を守るための防御壁を一定時間強化します。また、「時計」は敵戦車の動きを一時的に停止させることができ、「ヘルメット」はプレイヤーを一定時間無敵状態にします。これらのアイテムを戦略的に利用することで、難易度の高いステージもクリアしやすくなり、ゲームの奥深さと楽しさが増します。
アイテム | 効果 |
---|---|
スター | マイタンクのパワーアップ。 |
手榴弾 | 取った時に画面上に出現している敵タンクを瞬時に一掃できる。ただし、出現途中の敵タンクには効かず、このアイテムで倒した敵はステージクリア時の集計に入らない。 |
タンク | エクステンド。マイタンク(自機)が1機増える。 |
スコップ | 一定時間、司令部の周囲のレンガが防弾壁に変わる。司令部の周囲のレンガが破壊されていた場合、このアイテムで復活する。 |
時計 | 一定時間、敵タンクの動きが止まる。新たに出現した敵は、出現と同時にその場で止まる。 |
ヘルメット | 一定時間、マイタンクの周りにバリアが張られ無敵状態になる。 |
マイタンク
スタート時は「ノーマルタンク」として登場し、敵を破壊することで現れる「スター」アイテムを取ることにより、最大3段階にパワーアップします。パワーアップするごとに、弾の速度が上がり、連射能力が向上し、最終段階では防弾壁を破壊できるほどの威力を持ちます。
種類 | 特徴 |
---|---|
ノーマルタンク | 最初の段階のタンク。画面上に1発の弾を発射できる。弾は敵タンクの弾とぶつけることで相殺できる。 |
速射砲タンク | 2段階目。弾が速い。 |
連射砲タンク | 3段階目。2連射になる。 |
スーパータンク | 4段階目。弾の威力が上がり、普通では壊せない防弾壁も破壊できる。レンガも通常の倍のスピードで破壊できる。 |
地形
ファミリーコンピュータ版『バトルシティー』において、地形はゲームプレイにおける重要な要素です。
地形 | 特徴 |
---|---|
平地 | 真っ黒な部分。タンクも弾も通行可能。 |
森 | タンクも弾も通行可能だが、見えにくくなる。 |
氷原 | タンクも弾も通行可能だが、少しすべる。 |
レンガ | タンクを遮る壁。弾も遮るが、弾が当たると削れる。 |
防弾壁 | レンガより強固な壁。スーパータンクにならないと破壊できない。 |
川 | タンクは通ることができないが、弾は通すことができる。 |
司令部 | レンガに囲まれた自軍司令部。ここに一発でも敵味方いずれかの弾が当たるとその瞬間ゲームオーバー。 |
敵タンク
敵タンクは主に灰色で表現されており、種類によって異なる特徴を持っています。ライトタンクは最も基本的な敵で、1発で破壊可能です。装甲車は速く動きますが、耐久力はライトタンクと同じく1発で破壊できます。速射砲タンクは弾が速いのが特徴です。ヘビータンクは耐久力が高く、4発撃ち込まなければ破壊できません。特に、赤く点滅するターゲットタンクを破壊するとアイテムが出現します。
敵タンク | 特徴 |
---|---|
ライトタンク | 1発で破壊可能。 |
装甲車 | 移動スピードがかなり速い。装甲車という名のわりに耐久力はライトタンクと変わらず、1発で破壊可能。 |
速射砲タンク | 弾が速い。1発で破壊可能。 |
ヘビータンク | 移動スピードや弾速はライトタンクと同じだが、4発打ち込まないと破壊できない。緑→黄色→鶯色→灰白と打ち込むたびに色が変わる。ターゲットタンクとして出てくる時は、1発目を撃ちこむとアイテムをドロップする。 |
マップコンストラクションモード
マップコンストラクションモードでは、プレイヤー自身がレベルデザインを行うことができ、無限の遊び方を提供します。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1985 |
プラットフォーム | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1 – 2人(対戦プレイ) |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | ナムコ |
プロデューサー | 兵藤岳史 |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | 小野浩 |
サウンド | 小沢純子 |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
『バトルシティー』は、1985年にナムコからファミリーコンピュータ向けにリリースされたシューティングゲームです。このゲームは、プレイヤーがタンクを操作し、敵タンクを撃破して自軍の基地を守るシンプルな構造が評価されています。全体的な評価は、約70%がポジティブで、多くのプレイヤーが2人同時プレイモードやステージエディット機能を楽しんでいます。
ポジティブな評価としては、「協力プレイが楽しい」「戦略性があり、シンプルながらも奥深いゲーム性」といった点が挙げられます。また、パワーアップアイテムを使ってタンクを強化できる点や、敵タンクを撃破する爽快感も高く評価されています。一方、30%のネガティブな意見では、AIの行動が予測しづらく、不自然な動きをすることが指摘されています。改善を求める声としては、敵タンクのAIの改善や、ステージごとの難易度バランスの調整が期待されています。このゲームは、シンプルなシューティングゲームを楽しみたいプレイヤーや、友人と協力して楽しみたい方に特におすすめです。ステージエディット機能を活用して、自分だけのステージを作成することも可能で、長時間楽しめる要素が詰まっています。