1989年、ゲームセンターの片隅に設置された大型のバイク型筐体がひときわ目を引いていました。プレイヤーが跨ると、風を切るような感覚とともに、目の前に広がるサーキットの世界へと誘われます。それが、タイトーの『WGP – Real Racing Feeling』でした。
開発背景や技術的な挑戦
『WGP – Real Racing Feeling』は、タイトーが1989年に発売したアーケード用バイクレースゲームです。開発を手掛けたのは、同社の大阪研究所に所属していたスタッフで、彼らは『フルスロットル』や『チェイスH.Q.』などのレースゲームを数多く手掛けてきました。本作は、タイトー初の通信対戦プレイに対応したタイトルで、最大8名での同時プレイが可能でした。
プレイ体験
プレイヤーは、実際のバイクを模した筐体に跨り、世界各地のレース場を転戦します。操作はハンドルレバーとアクセル、ブレーキレバー、そしてマニュアルシフトを選択した場合のみシフトペダルを用いて行います。視点はコックピットタイプで、左右の後ろに車体があるとアラートで知らせてくれるなど、臨場感溢れる演出が特徴的でした。
評価
『WGP』は、タイトーが1989年に発売したアーケード向けのバイクレースゲームで、F1のようなフォーミュラスタイルのバイクレース「WGP(World Grand Prix)」を題材にしています。実在のレーサーやチームをモデルにしたライバルたちと競い合い、各コースで勝利を目指すゲーム内容となっています。操縦感覚が独特で、ハンドルやアクセルの使い方が重要な本格的なレース体験が楽しめる作品として評価されています。一方で、難易度の高さや操作の慣れが必要な点については、プレイヤーによって意見が分かれるところです。ポジティブな評価は約70%、ネガティブな評価は30%となっています。
最大の魅力は、アーケードゲームとしては珍しい本格的なレースシミュレーションの要素が含まれている点です。スピード感あふれるレース展開や、バイクの傾きによってカーブを曲がるリアルな挙動が特徴で、実際のレースさながらの緊張感を味わうことができます。特に、アーケード筐体の専用ハンドルコントローラーを使うことで、バイクのハンドリングを体感しながら操作できるのが大きなポイントです。また、当時のアーケードレースゲームとしては比較的リアルなグラフィックが採用されており、コースの雰囲気やライバルとの競り合いが臨場感たっぷりに表現されています。ライバルAIも強めに設定されており、ただスピードを出すだけではなく、戦略的なコーナリングやブレーキングが求められる点も好評です。さらに、実在のライダーやチームをモチーフにしているため、当時のモータースポーツファンにとっては特に魅力的な内容となっています。
一方で、操作性が難しく、初心者にはハードルが高いという意見もあります。バイクの挙動が比較的リアルに再現されているため、単にアクセルを全開にするだけでは勝てず、コーナリングやブレーキ操作をうまく使いこなす必要があります。そのため、慣れるまではコースアウトや転倒が頻発し、フラストレーションを感じるプレイヤーも少なくありません。また、難易度が高めに設定されており、ライバルAIが強いため、上位に食い込むには相当な練習が必要になります。特に、アーケードゲームという性質上、短時間で結果を出さなければならないため、初心者にとってはプレイしづらいと感じることがあるようです。コースのバリエーションはそこそこあるものの、同じスタイルのレースが続くため、もう少し演出面やゲームモードの工夫があれば、より多くのプレイヤーが楽しめる作品になったのではないかという意見もあります。
レースゲームが好きな人や、リアルなバイクレースの感覚を味わいたい人には特におすすめです。特に、アーケード筐体の専用コントローラーを使用することで、より没入感のあるプレイ体験ができるため、バイクの操縦に興味がある人にも向いています。また、モータースポーツファンや、当時のWGP(World Grand Prix)に思い入れがある人にも楽しめる作品です。高い難易度に挑戦し、繰り返しプレイして腕を磨くのが好きなプレイヤーにとっては、非常にやりがいのあるレースゲームと言えるでしょう。
リメイクでの進化
現代にリメイクされる場合、VR技術を活用したよりリアルな視覚体験や、オンラインマルチプレイによる世界中のプレイヤーとの対戦が期待されます。また、実際のバイクレースのデータを反映したリアルタイムの天候変化や路面状況の再現など、さらなる臨場感の追求が可能となるでしょう。
まとめ
『WGP – Real Racing Feeling』は、1989年にタイトーが発売したアーケード用バイクレースゲームで、最大8名での通信対戦プレイに対応していました。実際のバイクを模した筐体や、コックピット視点のリアルな演出が特徴的で、プレイヤーに臨場感溢れる体験を提供しました。現代にリメイクされる際には、VR技術やオンラインマルチプレイなど、最新の技術を取り入れた進化が期待されます。
データ
『WGP – Real Racing Feeling』の発売年、メーカー、開発などのデータです。
発売年 | 1989 |
メーカー | タイトー |
開発会社 | タイトー大阪研究所 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | レース |
プロデューサー | 不明 |
ディレクター | 酒匂弘幸 |
作曲者 | 相澤静夫 |
キャラクターデザイン | 不明 |
販売本数 | 不明 |
© 1989 Taito Corporation