アーケード版『ターミネーター2』映画さながらの銃撃戦!

1991年、ゲームセンターの薄暗い照明の中、銃撃戦の音と共に『ターミネーター2』のアーケードゲームが人々の視線を集めていました。プレイヤーたちは手にした銃型コントローラーを握りしめ、次々と現れる敵を撃ち抜く爽快感に夢中になっていました。

開発背景や技術的な挑戦

『ターミネーター2』は、1991年にミッドウェイ社によって開発されたライトガンシューティングゲームです。同年公開の映画『ターミネーター2』を基に制作され、アーノルド・シュワルツェネッガーら映画のキャストがゲーム内でも登場するなど、当時としては画期的な試みがなされました。フォトリアリスティックなデジタイズドグラフィックを採用し、映画の世界観を忠実に再現することに成功しました。

プレイ体験

プレイヤーはT-800サイボーグとなり、ジョン・コナーやサラ・コナーを守る使命を帯びます。ゲームは全7ステージで構成され、最初の4ステージは2029年の未来戦争、残りの3ステージは1990年代の過去が舞台となっています。特に、サイバーダイン社の研究所を破壊するステージでは、限られた時間内に全ての設備を破壊する必要があり、緊張感が高まりました。

初期の評価と現在の再評価

発売当初、『ターミネーター2』はアーケードゲームとして高い評価を受け、RePlay誌のアップライト型アーケードゲームの収益ランキングで1991年12月に1位を獲得しました。現在でも、その革新的なグラフィックや映画との連動性が再評価され、1990年代のベストアーケードゲームの一つとして挙げられています。

他ジャンル・文化への影響

『ターミネーター2』は、その後のライトガンシューティングゲームに多大な影響を与えました。映画とのタイアップやデジタイズドグラフィックの採用は、他のゲーム開発にも影響を及ぼし、メディアミックスの成功例として語り継がれています。

リメイクでの進化

現代にリメイクされる場合、VR技術を活用した没入型のシューティング体験や、オンライン協力プレイなどが期待されます。さらに、最新のグラフィック技術を駆使して、よりリアルな映像表現が可能となるでしょう。

まとめ

『ターミネーター2』は、映画との連動性や革新的な技術で当時のゲーム業界に新風を巻き起こしました。プレイヤーは映画の世界に入り込み、サイボーグとしての使命を体感することができました。現在でも、その影響力は色褪せることなく、多くのゲームファンに愛されています。

攻略

プレイヤーはT-800「ターミネーター」としてジョン・コナーをT-1000ターミネーターから守ります。ゲーム後半、サイバーダイン社での展開によってエンディングはふたつに分岐します。全7ステージ構成で、1から4ステージは2029年(人間と機械戦争中時)、5から7ステージは1990年代(ジョンの子供時代)となっています。

ストーリー設定

人類のリーダーであるジョン・コナーと彼の母親のサラ・コナーは未来から送り込まれたT-1000に命を狙われます。プレーヤーは、人間の抵抗によって捕獲され、再プログラムされたT-800ターミネーターとなって2029年にスカイネットと戦います。

ステージ構成

各ステージの概要は下表の通りです。

ステージ概要
1戦場を突破して人間の隠れ家を目指す。
2敵ターミネーターなどの撃破しつつ、難民を守る。
3トラックでスカイネットのメイン施設を目指す。ターミネーターとハンターキラー航空機が出現。
4目的はメインCPUの破壊。達成するとジョン・コナーの少年時代に移動。
5目的はサイバーダイン社の研究所の破壊。すべての機材を破壊するとベストエンディングのフラグが立つ。
6製鉄所。T-1000がジョン・コナーとサラ・コナーが乗るSWATバンを攻撃。
7T-1000とのバトル。液体窒素の入ったタンクに穴をあけてT-1000の動きを止める。

ジョン・コナーがステージ3、6、7で死亡したときはステージの最初からの再開となります。

得点システム

ステージ毎にクリア時にボーナス点を加算します。基本的な計算式は「(破壊した敵の種類毎に)撃破数✕得点+ダメージゲージ残量✕得点」です。ただし、ステージ1と2では失った人間の数が減点。ステージ6はボーナス点の加算はありません。

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