アーケード版『ソニックウィングス』

『ソニックウイングス』は1992年にビデオシステムが開発した縦スクロールシューティングゲームです。海外では『AERO FIGHTERS』として知られています。このゲームは、そのスピーディーな展開とキャラクター中心のデザインで、他のシューティングゲームに影響を与えました。

『ソニックウイングス』とは

各面が通常のシューティングゲームより短く、ゲームの進行が迅速であることが特徴です。キャラクターが前面に押し出されており、ステージを進むごとにキャラクターの会話シーンが挿入される点は、後のシューティングゲームに影響を与えました。

ゲーム内容

プレイヤーは4カ国のチームから全8種類の機体を選択して操作します。サブウェポンやボンバーの種類が豊富で、敵のボスキャラクターも個性的です。ゲームのシナリオはコミカルな内容になっています。ゲームは全7面で構成されており、前半3面はランダム、後半4面は固定です。2周クリアすることでゲームエンドとなります。

ストーリー設定

ゲームの舞台は19XX年、世界各国の主要都市が何者かに占領された時代です。敵勢力の強大な軍事力により、国連側の防衛線が突破されてしまいます。この危機的状況の中、8人のパイロットがそれぞれの理由で戦闘機に乗り込み、敵勢力に立ち向かいます。

キャラクター

『ソニックウイングス』に登場するキャラクターの解説です。

ブラスター・キートン(アメリカ)

主人公で、年齢は24歳。やんちゃで強気な性格の軍人です。初代ではプレイヤー1専用キャラクターです。

キース・ビショップ(アメリカ)

黒人パイロット。家族を持ち、プレイヤー2専用のキャラクターです。

緋炎(日本)

正義感の強い忍者。初代ではプレイヤー1専用です。

真尾まお(日本)

人気アイドル歌手で、時間を停める能力を持つ19歳の女性。初代ではプレイヤー2専用です。

コウフル・ザ・バイキング(スウェーデン)

バイキングの末裔で、プレイヤー1専用です。

ティービー A-10(スウェーデン)

プレイヤー1専用のキャラクターです。

ヴィリアム・シド・プライド(イギリス)

プレイヤー1専用。婚約者を敵にさらわれた年齢は25歳。

リヴァー・N・ホワイト卿(イギリス)

高齢のベテランパイロットで、プレイヤー2専用のキャラクターです。

猛烈さる爆弾

初代に登場する巨大な謎の猿で、敵の最終兵器とされています。

機体

機体操縦士特徴
F/A-18キートンショットのフルパワーアップ状態が25秒間維持できます。サブショットは「スネークナパーム」、特殊武器「F.A.E.」は高威力の気化爆弾です。
F-14キースショットのフルパワーアップ状態は15秒間維持できます。サブショットは「フェニックスミサイル」、特殊武器「トマホーク」は一斉発射型です。
FS-X緋炎ショットのフルパワーアップ状態は18秒間維持できます。サブショットは「忍者ミサイル」、特殊武器は「忍者ビーム」です。
F-15まおショットのフルパワーアップ状態は10秒間維持できます。サブショットは「ガルレーザー」、特殊武器「E・ウェイブ」は時を止める能力を持ちます。
AJ-37コウフルショットのフルパワーアップ状態は40秒間維持できます。サブショットは「メタルストーム」、特殊武器「トールハンマー」は誘導弾です。
JAS-39ティービーショットのフルパワーアップ状態は30秒間維持できます。サブショットは「フロートマイン」、特殊武器「グランドナパーム」です。
A-V8プライドショットのフルパワーアップ状態は25秒間維持できます。サブショットは「クロスミサイル」、特殊武器「援護爆撃スペシャル」です。
IDSホワイト卿ショットのフルパワーアップ状態は60秒間維持できます。サブショットは「ナパームディスペンサー」、特殊武器「リングボム」です。

ゲームシステム

『ソニックウイングス』のゲームシステムを解説します。

操作方法

操作方法は、ショットとボムの2つのボタンを使用します。

ゲームシステム

プレイヤーが4カ国から1つを選び、その国籍に応じて異なるキャラクターと機体を操作するというものです。プレイヤーは1Pまたは2Pに応じて、全8種類の機体の中から選ぶことができます。機体ごとに異なるサブウェポンやボンバーを駆使し、個性的な敵ボスキャラクターと戦うことになります。また、ゲームのシナリオはコミカルな内容で展開されます。ゲームは全7面で構成されており、前半3面はランダムに選ばれ、プレイヤーが選んだ国のステージは出現しません。例えば、日本チームを選択した場合、東京ステージは出現しないという仕組みです。後半の4面は固定されており、全面を2周クリアすることでゲームはオールクリアとなります。各キャラクターによってエンディングが異なるため、様々なキャラクターでプレイすることで、異なるエンディングを楽しむことができます。前半のステージでコンティニューした場合はその場から再開できますが、後半のステージではステージの冒頭からの再開となるため、難易度が高くなっています。

ステージ構成

面数ステージ名ボス
ランダム面日本・新宿スーパーX改
ランダム面アメリカ・ハドソン湾戦艦ニュージャージー
ランダム面スウェーデン・山岳地帯ホーリーマウンテン
ランダム面イギリス・NATO空軍基地爆撃機バルカン
ステージ4中東・キルクーク油田バジール
ステージ5地中海・ボスポラス海峡ポモルニク
ステージ6ロシア・赤の広場アイスフォックス
ステージ7宇宙ステーションステーションコア(中ボス)、バトルチャレンジャー(ボス、第1形態)、地球破壊爆弾or猛烈さる爆弾(ボス、第2形態)

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1992
プラットフォームアーケード
ジャンルシューティング
プレー人数1-2人(同時)
メーカービデオシステム
開発会社
プロデューサー
ディレクター
シナリオ
グラフィック
サウンド
販売数
受賞歴

移植タイトル

関連タイトル

リストは本サイトの更新順です。関連タイトルは10タイトルまで表示。リスト外のものは検索ボタンから探してください。

評価

このゲームは、そのスピーディーな展開とメリハリの効いたステージデザインで高い評価を受けています。特に、各ステージの長さが通常のシューティングゲームに比べて短く、プレイヤーは次々と新しい挑戦に直面します。また、キャラクターの個性を前面に押し出したゲームデザインは、その後のシューティングゲームにも影響を与えています。

評価点としては、全体的な間口の広さが挙げられます。キャラクター性の導入により、異なるキャラクターごとに明確な設定と個性が加えられ、特にステージ間の台詞はパイロットの個性を際立たせています。この点は、ライトゲーマーの興味を引く要素として機能しています。また、遊びやすいゲームシステムで、1ステージが短めに設計されているため、空き時間に試しにプレイするのにも適しています。ゲームの前半3ステージは順番がランダムで、これによりプレイヤーは何度でも気軽に挑戦できます。更に、万人向けのゲームバランスが取られており、初心者向け機体から上級者向け機体まで存在し、様々なプレイヤー層を引きつけるバランスになっています。シューティングゲームとしては、初心者にもとっつきやすく、基本的な敵の出現タイミングを把握することで進めやすい設計になっています。ボンバーの使用には戦略が必要で、敵を一掃するだけでなく、ボス戦やピンチ脱出時にも役立ちます。ただし、ゲーム後半の難度は高く、パターンを知っているかどうかで難易度が変わります。

総合的に、『ソニックウィングス』は、その時代のトレンドを反映したユニークなシューティングゲームであり、今なお多くのファンに愛され続けている作品です。キャラクターの魅力とプレイのアクセシビリティが融合したこのゲームは、レトロゲーム愛好家やシューティングゲームのファンに特におすすめです。

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