アーケード版『ローリングサンダー2』

アーケード ローリングサンダー2

『ローリングサンダー2』は、ナムコが1991年にリリースしたアーケード向けアクションゲームです。前作の主人公アルバトロスと、新たにプレイアブルキャラクターとなったレイラ・ブリッツを操作し、2人同時プレーも可能となりました。ゲームは前作の要素を踏襲しつつも、ゲームバランスは調整され、死に難くなった一方、難易度は依然として高いままです。8方向レバーと2ボタンでキャラクターを操作し、拳銃とマシンガンを駆使しながら、全8ステージを攻略していきます。

『ローリングサンダー2』とは

『ローリングサンダー2』は、ナムコが1991年に発売したアーケード向けのアクションゲームです。1986年に稼働開始した『ローリングサンダー』の続編で、前作主人公のアルバトロスと、前作では捕らわれていたレイラ・ブリッツがプレーヤーとして使用可能となり、2人同時プレーも実現しました。このゲームはストイックなゲーム性を持ちつつも、前作以上に細かいキャラクターアクションやアイテムの取扱いによる戦略性を加えています。前作同様、キャラクターの細かいアクションも健在で、ライフ制を採用しながらも、一撃でミスとなる厳しいバトルシステムや、ジャンプ中の攻撃ができないなど、アクションゲームとしての難易度は高めです。

ゲーム内容

プレーヤーはアルバトロスかレイラ・ブリッツのどちらかを選び、敵組織ネオゲルドラと戦います。8方向レバーと2ボタンでキャラクターを操作し、手持ちの銃弾を使って敵を撃つことが主な目的です。ジャンプやしゃがみなどのアクションも可能で、戦略的に使い分ける必要があります。また、扉に入って銃弾を補充するなどのアクションも必要です。ゲームは全8面構成で、各面は異なるステージとなっており、その都度難易度が上がっていきます。また、1人プレー時のミスは戻り復活、2人同時プレーはその場復活となります。

操作方法

『ローリングサンダー2』は8方向レバーと2ボタンで操作します。レバー操作は基本的に左右移動で、上下の入力で扉に入る 、しゃがむ、ジャンプなどのアクションが可能です。ショットボタンを押すことで銃弾を発射し、連射式のショットと押しっぱなしで撃ち出されるマシンガンがあります。銃弾がなくなると、単発のスローな弾しか発射できません。ジャンプはその場で行うことも、レバー上+ジャンプボタンを入力することで段差の上に登る、レバー下+ジャンプ入力で段差の下に降りるなどのアクションも可能です。

ストーリー設定

『ローリングサンダー2』は、秘密諜報組織WCPOのエージェント、アルバトロスとレイラ・ブリッツが、世界征服を企む敵組織ネオゲルドラと戦うというストーリーが展開します。本作は全8面構成で、ステージはメインストリートから始まり、ネオゲルドラの本部までと幅広いロケーションが設定されています。

ゲームシステム

ゲームのシステムは、ライフ制を採用していますが、飛び道具に対しては一撃でミスとなります。ジャンプ中には攻撃ができず、攻撃を避けながら進む必要があります。また、アイテムの取得は、特定の扉に入ることで可能となっています。銃弾の補充は、「BULLET」と書かれた扉に、「ARMS」と書かれた扉ではマシンガンを補充できます。プレーヤーキャラクターはライフを持ち、ライフが0になるとミスとなります。また、穴に落ちるとライフに関係なくミスになります。ミスになると残機を1つ失い、残機が全て無い状態でミスするとゲームオーバーとなります。

プレイアブルキャラクター

『ローリングサンダー2』では、プレーヤーキャラクターとしてアルバトロスとレイラ・ブリッツの2人が登場します。アルバトロスは、本作の主人公であり、前作『ローリングサンダー』から引き続きプレーヤーキャラクターとして活躍します。彼の服装は白いワイシャツに赤いネクタイ、茶色のスラックスというビジネスライクな装いに一新されています。アーケード版では、彼は2Pキャラクターとなります。一方、もう一人の主人公、レイラ・ブリッツは、前作では囚われていたヒロインですが、本作ではプレーヤーキャラクターとして使用できるようになります。レイラはピンクのミニワンピースに白いタイツを着用し、鮮やかな色使いが特徴的です。アーケード版では、レイラは1Pキャラクターとしてプレーできます。

ステージ

全8ステージから成り、各ステージは異なる設定と難易度を持ちます。

ステージ名称
ステージ1メインストリート
ステージ2屋敷内部
ステージ3地下室
ステージ4ネオゲルドラ司令部
ステージ5エジプト
ステージ6ピラミッド内部
ステージ7ネオゲルドラ戦闘機格納庫
ステージ8ネオゲルドラ本部

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1991
プラットフォームアーケード
ジャンルアクション
プレー人数1 – 2人(同時プレー)
メーカーナムコ
開発会社ナムコ
プロデューサー
ディレクター根来司
シナリオ
グラフィック桑原弘
サウンド佐宗綾子
販売数
受賞歴

評価

『ローリングサンダー2』に対するプレーヤーの評価を見ると、多様な意見が見受けられます。このゲームの音楽、特にジャズ主体のBGMは一貫して好評で、その雰囲気は特に魅力的とされています。また、ゲームのパターン作りが厳格であり、一度そのパターンを覚えると結構簡単に進めてしまう点も評価されています。

一方で、ゲームの難易度については否定的な意見も多く見受けられます。特に初めてのプレーヤーにとってはシビア過ぎると感じられる部分があり、その結果としてゲームを途中で放棄するプレーヤーもいるようです。また、物語の演出があまりにも少ないため、ストーリーを理解するのが困難と感じるプレーヤーもいました。

特筆すべきは、ゲームがリリースされた当時の状況についての意見です。当時、ナムコは大きな変革と人事異動の真っ只中であり、ローリングサンダー2はその混乱した時期にリリースされました。しかし、ゲームはインカムを上げることができず、その理由として指摘されているのが難易度の高さです。それにもかかわらず、その独自のゲームプレーと音楽、そして制作スタッフの努力は一部のプレーヤーによって高く評価されているようです。

総合的に見ると、『ローリングサンダー2』はハイレベルなゲームスキルと独特の雰囲気を楽しむことができるプレーヤーにおすすめです。特にゲームの難易度に挑戦することが好きなプレーヤーや、ジャズを中心とした素晴らしいBGMを楽しむたいプレーヤーには最適なゲームと言えるでしょう。ただし、ゲームの難易度が高いため、新規プレーヤーやゲームに慣れていないプレーヤーには必ずしもおすすめできません。

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