AC版『クエスター』ナムコが贈るブロック崩しの新たな挑戦

アーケード クエスター

1987年、ゲームセンターの薄暗い照明の中、電子音が響き渡る空間に『クエスター』の筐体が佇んでいました。プレイヤーたちは回転式のダイヤルを操作し、パドルを巧みに動かしてボールを弾き返し、ブロックを次々と破壊していく爽快感に夢中になっていました。

開発背景や技術的な挑戦

『クエスター』は、ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)が1987年に開発したアーケード用ブロック崩しゲームです。当時、タイトーの『アルカノイド』がヒットし、ブロック崩しゲームが再び注目を集めていました。ナムコはこの流れに応じて、『パックマン』の生みの親である岩谷徹氏をプロデューサーに迎え、『クエスター』を開発しました。​

プレイ体験

プレイヤーは宇宙船「ハインダー号」を操作し、エナジーボールを使ってブロックを破壊していきます。全33ラウンドで構成されており、7の倍数のラウンドではボーナスステージが用意されています。エナジーボールが壁にバウンドするたびに速度が上がり、56回目のバウンドで3つに分裂するなど、独自のゲーム性が特徴的でした。

他ジャンル・文化への影響

『クエスター』は、同社の他作品キャラクターをステージデザインに取り入れるなど、ナムコのゲーム文化を感じさせる要素がありました。

リメイクでの進化

2009年には、Wiiのバーチャルコンソールアーケードで『ナムコクエスター』として配信されました。

まとめ

『クエスター』は、1980年代後半のアーケードゲームシーンにおいて、ブロック崩しゲームの一翼を担った作品です。独自のゲーム性やナムコらしいデザインが特徴的であり、現在でもその魅力は色褪せていません。

© 1987 NAMCO LTD.