1988年、ゲームセンターの喧騒の中、カラフルな画面に映し出されるニュージーランドの美しい風景。プレイヤーは小さなキーウィ、ティキとなり、広大な迷路を冒険します。風船で空を舞い、敵をかわしながら仲間を救出するその姿は、多くのゲーマーの心を掴みました。
開発背景や技術的な挑戦

『ニュージーランドストーリー』は、タイトーの開発チームがニュージーランドへの旅行からインスピレーションを受けて制作されました。当時のアーケードゲームとしては珍しく、広大な迷路状のステージや多彩な乗り物、そして緻密なグラフィックが特徴でした。これらを実現するために、ハードウェアの限界に挑戦し、高度なプログラミング技術が駆使されました。
プレイ体験
プレイヤーはティキを操作し、敵を倒しながらステージを進んでいきます。特に印象的なのは、風船やUFOなどの乗り物を駆使して空を飛ぶアクションです。ステージ内には隠し通路やアイテムが多数存在し、それらを探し出す楽しみもありました。攻略の難所としては、複雑に入り組んだ迷路や強力なボスキャラクターが挙げられ、多くのプレイヤーが挑戦と達成感を味わいました。
初期の評価と現在の再評価
『ニュージーランドストーリー』は、1988年にタイトーからリリースされたアクションゲームで、かわいらしいキャラクターと多彩なアクションが特徴の作品です。主人公の「ティキ」という小さなキウイが、さらわれた仲間を救うために冒険するというストーリーが展開されます。アーケードらしい高めの難易度ながら、豊富なギミックや独特の世界観が評価され、多くのファンに愛されています。現在でも移植版や復刻版を通じてプレイできるため、レトロゲーム好きの間で根強い人気を誇ります。ポジティブな評価が80%、ネガティブな評価が20%と、全体的に高評価を受けています。
最大の魅力は、独特のかわいらしいビジュアルと世界観です。主人公のティキは小さなキウイの姿をしており、敵キャラクターも動物やユーモラスなデザインが多く、ポップな雰囲気が漂っています。背景やステージデザインも明るく、南国の自然をテーマにした世界観が楽しいものになっています。アクションの自由度が高いことも好評です。ティキはジャンプだけでなく、風船や乗り物に乗ることで空を飛んだり、さまざまな武器を使って敵を倒すことができます。この多彩なアクションによって、プレイヤーはステージ攻略の自由度を楽しむことができます。敵を倒すと武器が変わるシステムもあり、どの武器を使うかによってプレイスタイルが変化する点が面白いと評価されています。また、ゲームデザインに工夫が凝らされており、単純な横スクロールアクションではなく、縦の移動や隠しルートが豊富に用意されている点も評価されています。探索の楽しさがあり、プレイヤーごとに異なるルートで進めることが可能です。音楽の評価も高く、ゲームの雰囲気を盛り上げる軽快なBGMが印象的です。特にタイトル画面やステージBGMは、当時のアーケードゲームの中でも記憶に残る名曲として語られることが多く、プレイヤーの没入感を高める要素となっています。
一方で、難易度の高さがネガティブな評価の大きな要因となっています。アーケードゲームとしては標準的な難しさとも言えますが、敵の攻撃が激しく、初見では回避が難しい場面が多いため、初心者にとってはかなり厳しいゲームバランスになっています。また、一撃でミスになる仕様のため、慎重なプレイが求められるものの、移動スピードや攻撃のクセを把握するまでは攻略が難しいと感じる人もいます。特に後半のステージではトラップや敵の配置がシビアになり、ミスすると大きく後退することもあるため、理不尽さを感じるプレイヤーも少なくありません。復活時のリスポーン地点によっては、すぐに敵の攻撃を受けてしまうこともあり、もう少し親切なバランス調整があればよかったという意見もあります。また、ゲームの構造上、ステージごとに長時間プレイを求められる場面があるため、テンポがやや悪いと感じることもあります。アーケードゲームとしてはテンポよく進める楽しさが重要視されるため、もう少しスピーディーな展開が望まれている部分もあります。
レトロゲームが好きな人や、かわいらしいキャラクターと世界観を楽しみたい人にぴったりの作品です。高難易度のアクションゲームが得意な人にはやりごたえがあり、特にスコアアタックやパターンを覚えて効率よくクリアすることに喜びを感じるプレイヤーに向いています。探索要素も豊富なため、ステージをじっくり攻略するのが好きな人にもおすすめです。
難易度は高めですが、挑戦しがいのあるゲームを求めるプレイヤーには最適な作品です。現在でも移植版やアーケードアーカイブスなどでプレイできるため、アクションゲームの歴史を体験したい人にぜひプレイしてほしい一作です。
他ジャンル・文化への影響
本作の成功は、他のゲーム開発者やクリエイターにも影響を与えました。特に、可愛らしいキャラクターと広大なステージデザインは、その後のアクションゲームやプラットフォーマーに影響を与えたと言われています。また、ティキというキャラクターはタイトーの他の作品にもゲスト出演するなど、ゲーム文化におけるアイコン的存在となりました。
リメイクでの進化
もし現代にリメイクされるとしたら、最新のグラフィック技術を駆使し、ニュージーランドの美しい風景をよりリアルに再現することが期待されます。また、オンラインマルチプレイやユーザー生成コンテンツなど、現代のゲーム要素を取り入れることで、新たなプレイヤー層にもアピールできるでしょう。
まとめ
『ニュージーランドストーリー』は、その独特の世界観とゲーム性で、多くのプレイヤーに愛され続けています。発売から数十年経った今でも、その魅力は色褪せることなく、ゲーム史における名作として語り継がれています。
攻略
プレイヤーは、マップのなかを移動して時間内に仲間の囚われたオリを目指します。敵の攻撃やトゲに触れたり、O2ゲージが尽きると残機が減ります。
ストーリー設定
ノースアイランドで、ヒョウアザラシにさらわれたピューピューと仲間たちを助け出すために旅に出た!
操作方法
地上(フロア上)・空中・水中でそれぞれ3種類の操作方法があります。
地上
方向レバー | 左右移動 |
ボタン1 | スタート時は弓矢の発射(アイテムにより変化する) |
ボタン2 | ジャンプ押している時間によってジャンプ力が変わる |
空中
方向レバー | 左右移動 |
ボタン1 | スタート時、弓矢の発射(アイテムにより変化する) |
ボタン2 | 風船上では浮上。落下中に連打すると落下スピードをコントロール。 |
水中
方向レバー | 8方向移動。地上などに上陸する際は、その方向にレバーを入れる |
データ
『ニュージーランドストーリー』の発売年、メーカー、開発などのデータです。
発売年 | 1988 |
メーカー | タイトー |
開発会社 | タイトー中央研究所熊谷分室 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | 横スクロールアクション |
プロデューサー | 不明 |
ディレクター | 不明 |
作曲者 | 小倉久佳、山田靖子、渡部恭久 |
キャラクターデザイン | 藪崎久也 |
販売本数 | 不明 |
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