『マジンガーZ』はアーケード向けシューティングゲームです。1994年、バンプレストが発売しました。
『マジンガーZ』とは
マジンガーZは、縦スクロール型のシューティングゲームで、プレーヤーはマジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーのいずれかを操作し、Dr.ヘル率いる地下帝国と戦います。2人同時プレーが可能です。
ゲーム内容
プレーヤーは選択したロボットを操作し、ショット、パンチ、スーパーウェポンを駆使して敵を倒していきます。2人同時プレイも楽しめます。
操作方法
8方向レバーで移動し、Aボタンでショット、Bボタンでパンチ、Cボタンでスペシャルウェポン(ボンバー)を使用できます。ボタンを押しっぱなしにすることで特殊攻撃が可能です。
ストーリー設定
Dr.ヘル率いる地下帝国と戦うため、プレーヤーはマジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーのいずれかを選択して戦います。ゲームは全8ストーリーで構成されており、2周でエンドとなります。
ゲームシステム
ライフ制の縦スクロールシューティングゲームで、ライフは初期設定で3、最大で8まで増加します。パンチ攻撃で敵の通常弾を防ぐことができます。スペシャルウェポンの初期所持数は3個で、ミスしても所持数は増減しないため、窮地を脱出する際にボムを利用した戦術が使えません。
登場ロボット
アーケードゲーム『マジンガーZ』では、以下のロボットが登場します。マジンガーZ、グレートマジンガー、グレンダイザーです。プレーヤーはこれらのロボットの中から1機を選択し、Dr.ヘル率いる地下帝国と戦います。各ロボットは独自のショットや特殊攻撃を持ち、2人同時プレーも楽しむことができます。
マジンガーZ
マジンガーZは範囲の広いショットと貫通力のある溜め撃ちが特徴で、ザコ戦で無類の強さを発揮します。ショットの種類によって性能が異なり、戦術を変えることが重要です。また、スペシャルウェポンとしてブレストファイヤーを使用できます。これは正面の広い範囲に攻撃が及び、有効時間が長く、時間が経つと攻撃範囲がさらに広がっていきます。マジンガーZの様々なショットや特殊技を駆使して、敵を倒していくことがゲームの鍵となります。
ショットタイプ | ショットの特徴 | 溜め撃ちの特徴 |
---|---|---|
赤ショット (ドリルミサイル) | 真正面方向の広い範囲にショット。単発あたりの威力は低いが、全弾当てられれば破壊力が飛躍的に上昇。 | 光子力ビームで真正面方向に貫通ビームを3連発。 |
青ショット (サザンクロスナイフ) | 最強時、正面8方向に扇状にショット。非常に使いやすい武器。 | ロケットパンチで正面方向へ、あらゆる物を貫通するショット。攻撃範囲は狭いが、追尾性能がある。 |
緑ショット (ミサイルパンチ) | 最強時、前方180度弱の範囲にショット。1発ずつ放出のため隙が大きい。 | ルストハリケーンで真正面に撃ち出した1個の竜巻が8個に分裂し、画面中を飛び回る。分裂前の竜巻は威力が高く、上手く当てればボスでも数発で倒せる。 |
パンチは左ストレートで、横に狭いが縦に長い範囲を攻撃できます。スペシャルウェポンはブレストファイヤーで、正面の広い範囲に攻撃が及び、有効時間が長く、時間が経つと攻撃範囲がさらに広がっていきます。
グレートマジンガー
グレートマジンガーは、攻撃力が最強でありながら、攻撃範囲とスピードが最低という特徴を持っています。そのため、火力で敵を圧倒するゴリ押し戦術やボス戦に適しています。
ショットタイプ | ショットの特徴 | 溜め撃ちの特徴 |
---|---|---|
赤ショット (ブレストバーン) | 範囲は全機体中最小だが、弾速と威力は全機体中最強。 | グレートブーメランで前方へ一定の距離進んだ後、再び自機に戻る。攻撃力は高く、同時にショットが可能。しかし攻撃範囲が狭く、撃ち出すまでの隙も大きい。 |
青ショット (アトミックパンチ) | 真正面方向の広い範囲にショット。威力はそこそこ高いが、真正面が弱く弾速も遅い。 | ドリルプレッシャーパンチで正面6方向に扇状にショット。離れて使えばザコを一掃、接近して全弾当てれば耐久力の高い敵にも大ダメージ。 |
緑ショット (ネーブルミサイル) | 最強時、前方180度強の範囲の8方向にショット。弾速が遅く連射できないが、敵に当たれば爆風が発生。 | グレートブースターであらゆる物を貫通して真正面に飛んで行く。威力は低いが、発射して宙返りしている間、自機は無敵。 |
パンチは右フックで縦に狭いが横に広い範囲を攻撃できます。スペシャルウェポンはサンダーブレークで、自機を中心に5方向にサンダーブレークが放たれます。破壊力はありますが、有効範囲がやや狭いです。
グレンダイザー
グレンダイザーは、攻撃力と範囲がそこそこで、スピードが最速という特徴を持っています。そのため、どんな場面でも柔軟に対応でき、扱いやすい性能を誇ります。
ショットタイプ | ショットの特徴 | 溜め撃ちの特徴 |
---|---|---|
赤ショット (サイクロンビーム) | 真正面方向にショット。可もなく不可もなし。 | 反重力ストームで真正面方向に貫通ビーム。威力は低いが発射時間が長く、範囲も広がる。ザコ戦向き。 |
青ショット (ダブルカッター) | 最強時、正面8方向に扇状にショット。弾速が遅く連射も利かないが、追尾性能と威力がそこそこ高い。 | スクリュークラッシャーパンチで正面9方向に扇状にショット。威力、弾速、範囲ともに大きく上回る。 |
緑ショット (スピンドリル) | 最強時、正面と左右と斜め四方の計7方向に貫通弾。弾速があり、どんな敵でも貫通。使い勝手が良い。 | ダブルハーケンで斜めに発射後、画面中を反射しながら飛び回り、一定時間して自機に戻る。コントロール不能。 |
パンチは右フックで性能はグレートと同じです。スペシャルウェポンはスペースサンダーで、スペースでもサンダーでもないビーム砲が自機前方を全てカバーします。有効時間は短いですが、効果的に使用できます。
アイテム
アフロダイAとビューナスAを撃つとアイテムを落とします。同色のショットを取り続けることで最高3段階までパワーアップします。スピードも最高3段階までアップします。この他、敵を倒すとランダムでボロットマークを落とします。50個集めたらライフ1個追加。
アイテム名 | 効果 |
---|---|
赤ショット | 攻撃力が高く、範囲が狭い |
青ショット | 攻撃力がやや高く、範囲がやや広い |
緑ショット | 攻撃力が低く、範囲が広い |
ボンバー | ボンバー1個追加 |
スピードアップ | 3段階までスピードアップ |
ライフアップ | ライフ1個追加 |
アフロダイAとは、弓教授がジャパニウム採掘の目的で開発した女性型の非戦闘用ロボットです。全高16メートル、重量18トンとなっています。弓教授の娘、弓さやかが操縦を担当しており、コクピットは分離しない仕様で、後頭部のハッチから乗り込む形になっています。採掘用ロボットでありながら、細身のデザインで5本指のマニピュレーターを備えています。また、ビューナスAとは、新国連統合軍所属アイドル・マジンガールズの愛機で、4機のチームとして登場します。各機体の一部の色が異なります。かつてのグレートマジンガーのパートナーロボット・ビューナスAとの性能差は不明です。陽動作戦中に機械獣軍団に包囲され、窮地に陥ったボスボロットと重戦車Z改の救援に駆け付け、「オッパイミサイル」を乱れ撃ちして活躍します。過去のビューナスAとは異なり、胸のミサイルはカバーを開いて発射する仕様となっています。
ステージ構成
『マジンガーZ』のゲームには全8ステージがあります。1周目をクリアすると2周目が始まり、敵が撃ち返してくるため難易度が上昇します。2周目をクリアすると、エンディングが表示されます。
ステージ1
日本の都市部で戦闘が繰り広げられます。中ボスはガラダK7とダブラスM2、ボスはベガ獣キングゴリです。
ステージ2
高空の雲海から始まり、終盤はニューヨーク上空で展開。ボスは機械獣リバティF7(ゲームオリジナルキャラクター)です。
ステージ3
海上で逃げる飛行要塞グールを追撃し、中ボスとしてエビルマジンガーと戦闘。その後、強化装備を着けたエビルマジンガー(ゲームオリジナルキャラクター)がボスとして登場します。
ステージ4
敵の北極基地を目指します。ボスは機械獣ダングーンN5(ゲームオリジナルキャラクター)です。
ステージ5
Dr.ヘルに占領された石油コンビナートでの戦闘が展開。ボスは海底要塞サルードです。このボスはマジンガーZに登場したキャラクターです。原作では、あしゅら男爵が指揮する巨大な母艦。全長100メートル、全高450メートルの巨体を誇り、上半分は人工島に変装しています。飛行ドックや上陸用設備が整備されており、機械獣の出入りが可能な発着場も設けられています。水面下の本体部分は迷彩色に塗装されており、ブロック構造になっています。これにより、ダメージを受けた箇所をパージして航行を続けることができます。また、人工島と本体をつなぐ潜望塔は伸縮自在で、潜航時には縮めて海中を移動できます。機械獣や潜水艦を多数搭載しており、人工島基部の巨大プロペラを回転させることで、海面に大渦を巻き起こすことが可能。
ステージ6
前半が水中戦で、中ボス撃破後は洋上での空中戦に。中ボスはドラゴノザウルス、ボスは万能要塞ミケロスです。このキャラクターはグレートマジンガーで登場したキャラクター。七大将軍たちが地上攻撃時に搭乗する巨大な母艦です。全高510m、全幅660m、重量20万トンで、最高速度はマッハ2、水中航行速度は30ノットに達します。四方の顔の口と上部円盤のてっぺんが戦闘獣の発進口となっており、陸海空を問わず活動が可能という設定です。
ステージ7
敵の攻撃を受ける光子力研究所へ向かいます。ボスは機械獣ウインダールG3(ゲームオリジナルキャラクター)です。
ステージ8
高空に建造された宇宙要塞を倒すための最後の戦い。敵キャラにはグレンダイザーの円盤獣が多く登場し、ラスボスは星獣王ダルガイザー(ゲームオリジナルキャラクター)です。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1994 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1~2人 |
メーカー | バンプレスト |
開発会社 | エイティング、ライジング、イレブン |
プロデューサー | 調査中 |
ディレクター | 調査中 |
シナリオ | 調査中 |
グラフィック | 調査中 |
サウンド | 調査中 |
販売数 | 調査中 |
受賞歴 | 調査中 |
関連タイトル
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評価
アーケード版『マジンガーZ』は、プレーヤーから高い評価を受けており、声優の演技やサウンド面が特に優れているとされています。また、登場する敵キャラクターやBGMの選択が原作に忠実で、ファンサービス精神に富んだ作品だと評価されています。ゲームシステムやギミックもスーパーロボットらしい演出が盛り込まれており、熟練度の高いプレイヤーにも楽しまれる要素が豊富に用意されています。ただし、シューティング難度はかなり高く、パターンを覚えるまで相当なやり込みが必要とされています。また、2周目には敵の撃ち返しが追加されるため、さらにハードなゲームプレーが求められます。そのため、一見さんには弾の速さや難易度が敬遠される可能性もありますが、パターンを把握すればきちんと進めるゲームとなっています。総合的な評価としては、原作愛溢れるシューティングゲームです。
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