『特殊部隊ジャッカル』は、1986年にコナミが稼働したアーケード向けアクションゲームです。北米では『Top Gunner』、欧州では『Jackal』のタイトルで稼働されました。プレイヤーはジープを操作し、捕虜を救出しながら敵を倒して進んでいきます。自機の攻撃方法は手榴弾と機銃の2つがあり、捕虜を救出することで手榴弾がミサイルにパワーアップします。全5面構成で、面ごとの区切りはなく、最終面にのみボスが存在します。
『特殊部隊ジャッカル』とは
『特殊部隊ジャッカル』は、コナミ開発1課によって制作され、『魂斗羅』を手掛けたスタッフが携わっています。プロデューサーは廣下宏治、プログラマーは辻本英之氏、キャラクターデザインは中村健吾氏が担当し、音楽は田坂真二氏が手掛けました。このゲームは、ジープを操作して捕虜を救出し、敵と戦いながら進行するという独自のゲームプレイが特徴です。また、国内版と海外版で操作方法に若干の違いがあります。
ゲーム内容
『特殊部隊ジャッカル』では、プレイヤーはジープを操作して捕虜を救出しながら敵を倒して進みます。全5面構成で、ジープには手榴弾と機銃が装備されており、捕虜を救出することで手榴弾がミサイルにパワーアップします。敵兵士はジープで跳ね飛ばして倒すこともでき、捕虜を救出してヘリポートまで運ぶことで得点を稼ぎます。面ごとの区切りはなく、ボスは最終面にのみ存在し、国内版と海外版で操作方法に違いがあります。
ストーリー設定
『特殊部隊ジャッカル』の舞台は、架空の近未来の世界です。この時代背景では、ある平和な国が突如として他国からの脅威に直面します。この他国は独裁政治を企て、軍事関係者を含む多くの人々を人質として誘拐しました。平和な国の政府は、この事態を重く受け止め、人質を救出し、敵本部を壊滅させるための特殊部隊を編成することを決定します。特殊部隊は、厳しい訓練を積んだ4人のエリート兵士で構成されています。彼らは、それぞれが特殊な技能を持ち、連携を取りながら任務を遂行するプロフェッショナルです。この部隊の使命は、敵の支配する領土に侵入し、捕虜を救出しながら敵と戦い、最終的には敵の本拠地を壊滅させることです。
プレイヤーは、この特殊部隊の一員となり、ジープを操作してゲームを進めます。ジープは、高い機動力を持ち、敵の陣地を突破しながら捕虜を救出するための重要な手段です。捕虜は各ステージに点在する収容所に閉じ込められており、プレイヤーはこれらの収容所を破壊して捕虜を解放しなければなりません。救出した捕虜は、ジープに乗せて安全な場所まで運びます。一度に乗せることができる捕虜の数は8人までで、救出した捕虜はヘリポートで待機している味方のヘリコプターに引き渡します。捕虜を多く救出することで得点が上がり、また捕虜を救出する過程で手榴弾がミサイルにパワーアップするという仕様もあります。
ゲームシステム
『特殊部隊ジャッカル』は、プレイヤーがジープを操作して敵を倒し、捕虜を救出しながら進む縦スクロールアクションシューティングゲームです。このゲームの基本的なシステムは、ジープの操作、攻撃手段、捕虜の救出、そしてパワーアップの4つに分けられます。
操作方法
まず、ジープの操作方法についてです。プレイヤーは、8方向に自由にジープを動かすことができます。ジープは非常に機動力が高く、敵の攻撃をかわしながら進むことができます。また、ジープは攻撃だけでなく、敵兵士を跳ね飛ばすこともできるため、戦略的に敵を倒すことが可能です。
攻撃
プレイヤーは、ジープに搭載された機銃と手榴弾を使って敵を攻撃します。機銃は連射が可能で、正確な攻撃が求められる場面で有効です。手榴弾は、威力が高く、広範囲を攻撃することができます。さらに、手榴弾は光る捕虜を救出することでミサイルにパワーアップします。ミサイルは弾速が速く、一定距離を飛ぶと爆風を発生させ、複数の敵を一度に倒すことができます。
捕虜の救出
各ステージには捕虜が収容されている施設があり、プレイヤーはこれを破壊して捕虜を救出します。捕虜はジープに乗せることができ、一度に乗せられるのは8人までです。捕虜を救出したら、ヘリポートで待機している味方のヘリコプターに乗せて脱出させます。捕虜を多く救出することで得点が上がり、高得点を狙うことができます。
パワーアップ
光る捕虜を救出することで、手榴弾がミサイルにパワーアップし、さらにミサイルの飛距離や爆風の範囲が広がります。具体的には、1人救出すると手榴弾がミサイルに変化し、2人救出するとミサイルの飛距離が伸び、3人救出すると爆風が2方向に広がり、4人救出すると4方向に広がります。パワーアップはプレイヤーの攻撃力を大幅に向上させ、戦闘を有利に進めることができます。
ステージ構成
ゲームの進行はステージ制で、全5面構成です。各ステージには多数の敵兵士や戦車、ヘリコプターなどが登場し、プレイヤーはこれらを倒しながら進みます。ステージの区切りはなく、連続して進む形式ですが、最終ステージには強力なボスが待ち受けています。ボスを倒すことでゲームクリアとなり、ミッションを完了することができます。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1986 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1~2人 |
メーカー | コナミ |
開発会社 | コナミ |
プロデューサー | 廣下宏治 |
ディレクター | 辻本英之 |
シナリオ | 中村健吾 |
グラフィック | 中村健吾 |
サウンド | 田坂真二 |
販売数 | |
受賞歴 |
関連タイトル
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評価
『特殊部隊ジャッカル』は、シューティングゲームとしての爽快感に加え、捕虜の救出という戦略的要素を取り入れた作品です。このゲームの魅力は、高品質のBGMや効果音、優れたグラフィックにも支えられています。しかし、ステージのボリュームや操作性には改善の余地があり、プレイヤーの評価は一長一短です。
ポジティブな評価としては、まず敵を轢くことで得られる爽快感が挙げられます。さらに、パワーアップによる攻撃範囲の広がりがプレイヤーに大きな満足感を与えます。また、捕虜の救出と得点のための戦略的プレイが要求され、シューティングゲームに新たな深みを加えています。コナミの強みである高品質なBGMと効果音、そして秀逸なグラフィックも、ゲームの魅力を一層引き立てています。一方、ネガティブな評価としては、特殊な自機の性能や横スクロールの影響で操作が難しく感じる点が挙げられます。全5ステージという限られたボリュームとエリアボスの不在も、物足りなさを感じる要因となっています。また、難易度の高さと敷居の高さが、一部のプレイヤーにとっては挫折の原因となっています。
総合的には、ポジティブな評価が約65%に対し、ネガティブな評価が約35%です。この比率からも分かるように、全体としては好意的に受け入れられているものの、いくつかの課題が存在します。このゲームを特におすすめしたいのは、シューティングゲーム愛好者や戦略的な要素を楽しむプレイヤーです。80年代のアーケードゲームの雰囲気やコナミのクラシックな作品を楽しみたいレトロゲームファンにも、ぜひ一度はプレイしてみる価値がある作品です。
総評として、『特殊部隊ジャッカル』は独自のゲーム性と高いクオリティにより、シューティングゲームの中でも特異な位置を占める作品です。操作性やボリュームの面での課題はありますが、戦略性と爽快感を兼ね備えた魅力的なゲームであり、特にシューティングゲームのコアファンやレトロゲーム愛好者にとっては、一度は体験してみる価値があると言えるでしょう。
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