AC版『餓狼 MARK OF THE WOLVES』新章開幕と格闘革新の軌跡

餓狼 MARK OF THE WOLVES

1999年、時代は2D対戦格闘ゲームの成熟期を迎えつつありました。ネオジオ筐体が設置されたゲームセンターには、ストリートファイターやKOFシリーズの対戦が熱く繰り広げられ、常に人だかりが絶えませんでした。そんな中、ひときわ洗練されたビジュアルと重厚な演出で登場したのが『餓狼 MARK OF THE WOLVES』でした。旧来の餓狼伝説シリーズとは一線を画すその世界観と、新主人公ロック・ハワードの姿に、多くのプレイヤーが引き寄せられました。

開発背景や技術的な挑戦

本作はSNKが開発し、1999年にアーケード向けにリリースされました。『餓狼伝説』シリーズの正式な続編でありながら、登場キャラクターの大半が刷新され、まさに“新章”と呼ぶにふさわしい内容となっています。技術的にはネオジオの限界に迫る高精細なドット絵、滑らかなアニメーション、そして新たに導入された“T.O.P.システム”や“ジャストディフェンス”といった新機軸のメカニクスが注目されました。これは単なるシリーズ継続ではなく、システムと表現の両面で大きな進化を遂げた作品でした。

プレイ体験

実際にプレイしてまず印象に残るのは、攻防の読み合いが非常に熱い点です。特に“T.O.P.システム”(特定の体力帯に到達すると攻撃力が上昇し、T.O.P.アタックが使える)による駆け引きや、“ジャストディフェンス”(ガード直前に入力することでダメージ軽減と回復)によるリスクとリターンの調整が巧妙で、やり込み甲斐があります。特にラスボス「カイン」は非常に高い難易度で、多くのプレイヤーがその圧倒的な攻撃力とパターンに苦戦しました。

初期評価と現在の再評価

当時の評価は非常に高く、グラフィック、音楽、操作性、そして新システムの完成度の高さが好評を博しました。しかし、知名度としてはKOFシリーズに比べてやや控えめで、知る人ぞ知る名作という立ち位置でした。ところが近年、格闘ゲームコミュニティでの再評価が進み、特に海外ではeSportsイベントなどでプレイされることもあり、“時代を先取りした完成度”として語られることが増えました。

他ジャンル・文化への影響

『餓狼 MARK OF THE WOLVES』は、そのビジュアルスタイルやキャラクターデザイン、音楽性などで他のゲームやアニメーション作品にも影響を与えました。特に主人公ロック・ハワードは、父であるギース・ハワードと育ての親テリー・ボガードの両方を背負った設定が多くのファンの共感を呼び、後のKOFシリーズなどにも参戦しています。ストーリー性と演出の融合は、のちの格闘ゲームの物語構築にも一石を投じました。

リメイクでの進化

もし現代にリメイクされるとすれば、グラフィックはフル3D化あるいは高精細な2Dアートで描かれ、オンライン対戦やロールバックネットコードの実装により、より快適な対戦環境が整うことでしょう。また、ストーリーモードの拡充や、各キャラクターの背景を掘り下げる演出の強化も期待されます。既にSNKは続編の開発を発表しており、ファンの期待は非常に高まっています。

まとめ

『餓狼 MARK OF THE WOLVES』は、シリーズの再定義ともいえる挑戦的な作品であり、当時の技術と創意工夫が詰まった珠玉のタイトルです。システム面の革新、ビジュアルの美しさ、緻密なゲームバランス、そして深い物語性が融合し、20年以上経った今もプレイヤーに支持され続けています。次なる展開にも大いに期待したいところです。

攻略

プレイヤーは、個性豊かなキャラクターの中から1人を選び、世界各地の強敵とのバトルを勝ち抜き、最強の称号を目指します。

本作では、8方向レバーと4つのボタン(弱パンチ、強パンチ、弱キック、強キック)を使用し、キャラクターごとに異なる必殺技や超必殺技を駆使して戦います。特に、体力が一定以下になると使用可能な「超必殺技」が導入され、一発逆転の要素が加わりました。また、前作から引き続き、手前と奥の2ラインで構成されたバトルフィールドが採用されており、戦略的な駆け引きが求められます。操作方法は、レバーとボタンの組み合わせによるコマンド入力で、必殺技や超必殺技を発動します。

ストーリー

『餓狼 MARK OF THE WOLVES』は、『餓狼伝説』シリーズの正統続編にあたります。前作『リアルバウト餓狼伝説』から10年後の世界を舞台に、新たな主人公やキャラクターたちが登場し、シリーズの新章を切り開いています。

物語の舞台は、前作までの「サウスタウン」に隣接する新興都市「セカンド・サウスタウン」。犯罪都市として知られたサウスタウンの影響を受けつつも、新たな秩序と混沌が交錯する街です。この地で、謎の人物カイン・R・ハインラインが主催する格闘大会「キング・オブ・ファイターズ:マキシマム・メイヘム」が開催され、各地から格闘家たちが集結します。

主人公のロック・ハワードは、ギース・ハワードの息子であり、テリー・ボガードに育てられた青年。亡き母の真実を求めて大会に参加します。テリー・ボガードは、シリーズの前作から登場する伝説の格闘家。年齢を重ね、落ち着いた雰囲気を持ちながらも、ロックを支える存在として再登場します。カイン・R・ハインラインは、大会の主催者であり、ロックの叔父。彼の真意や目的は物語の鍵を握っています。

本作では、テリーを除く全14キャラクターが新規に登場し、それぞれが独自の背景や目的を持って大会に参加しています。物語は、ロックがカインからの招待状を受け取り、大会への参加を決意するところから始まります。彼は、亡き母の真実を知るため、そして自らのルーツと向き合うために戦いの舞台へと足を踏み入れます。大会を通じて、ロックは自らの過去や家族の秘密、そして新たな運命と向き合うことになります。

ゲームシステム

T.O.P.システム(Tactical Offense Position)

T.O.P.システムは、プレイヤーが試合開始前に体力ゲージ内の特定の範囲を「T.O.P.ゾーン」として設定することで、戦略的な攻防を可能にする革新的なシステムです。T.O.P.ゾーンに体力が入ると、キャラクターは「T.O.P.状態」となり、以下の3つの恩恵を受けられます。第一に、攻撃力が上昇し、与えるダメージが増加します。第二に、「T.O.P.アタック」と呼ばれる専用の強力な技が使用可能となり、相手に大きなプレッシャーを与えることができます。第三に、体力が徐々に回復する効果が発動し、長期戦での持久力が向上します。これらの効果により、プレイヤーは自分のプレイスタイルや戦術に応じてT.O.P.ゾーンの位置を選択し、試合の流れを有利に進めることができます。例えば、序盤に攻勢をかけたい場合は体力ゲージの前方に設定し、逆に逆転を狙いたい場合は後方に設定するなど、柔軟な戦略が可能です。T.O.P.システムは、プレイヤーの選択と戦術が試合結果に大きく影響する、奥深いゲーム性を提供しています。

超必殺技

超必殺技は、パワーゲージを1本消費して発動する強力な必殺技です。パワーゲージは、攻撃をヒットさせる、必殺技を発動する、攻撃を受けるなどの行動で蓄積されます。超必殺技は通常の必殺技よりも高いダメージを与えることができ、試合の流れを一気に変える力を持っています。各キャラクターごとに異なる超必殺技が用意されており、発動時には派手な演出が加わり、視覚的にも迫力があります。発動コマンドは複雑なものが多く、正確な入力が求められますが、成功すれば大きなリターンが得られます。戦況を見極めて、ここぞというタイミングで使用することが重要です。

潜在能力

潜在能力は、パワーゲージを2本消費して発動する、超必殺技を超える威力を持つ技です。発動条件は、パワーゲージが2本以上溜まっている状態で、特定のコマンドを入力することです。潜在能力は、超必殺技と同様に各キャラクターごとに異なる技が用意されており、発動時にはさらに派手な演出が加わります。ダメージ量も非常に高く、試合の決定打となることが多いです。ただし、発動コマンドは超必殺技よりもさらに複雑で、正確な入力が求められます。また、パワーゲージを2本消費するため、使用タイミングを見極めることが重要です。試合の流れを一気に変えたいときや、相手の隙を突いて大ダメージを狙いたいときに使用すると効果的です。

フェイント

フェイントは、相手の意識を揺さぶるための戦術的な要素であり、プレイヤーが必殺技のコマンドを入力しつつ、特定の操作を行うことで、実際には技を出さずにその動作だけを見せることができます。これにより、相手に攻撃を予測させて防御や回避行動を誘発し、その隙を突いて本当の攻撃を仕掛けることが可能となります。フェイントは、相手の反応を引き出すための心理的な駆け引きとして非常に有効であり、特に高レベルな対戦においては重要なテクニックとなります。また、フェイントを活用することで、相手のガードタイミングをずらしたり、特定の行動を誘導することができ、試合の流れをコントロールする手段としても機能します。さらに、フェイントは通常技からキャンセルして行うことも可能であり、攻撃のバリエーションを増やすことができます。これらの特性により、フェイントはプレイヤーの戦術の幅を広げ、より深い読み合いを生み出す要素となっています。

ブレーキング

ブレーキングは、特定の必殺技の動作を途中でキャンセルし、次の行動へ素早く移行することができるシステムです。これにより、プレイヤーは攻撃の隙を減らし、連続技やフェイントを織り交ぜた多彩なコンボを構築することが可能となります。例えば、対空技などの隙が大きい必殺技をブレーキングでキャンセルし、地上技や投げ技に繋げることで、相手に予測しづらい攻撃を仕掛けることができます。また、ブレーキングを活用することで、攻撃のリズムを変化させ、相手の防御を崩す戦術も有効です。さらに、ブレーキングは攻撃の途中で防御に転じる際にも利用でき、攻守の切り替えを迅速に行うことができます。このシステムは、プレイヤーの操作技術と戦術眼が問われる要素であり、使いこなすことで試合の展開を有利に導くことができます。ブレーキングを駆使したプレイは、観戦者にとっても見応えがあり、ゲームの魅力を一層引き立てます。

ジャストディフェンス

ジャストディフェンスは、相手の攻撃を受ける直前のタイミングでガードを成功させることで、様々な恩恵を得ることができる高度な防御システムです。具体的には、ジャストディフェンスが成功すると、通常のガードとは異なり、体力がわずかに回復し、ガード硬直時間が短縮されます。これにより、プレイヤーは素早く反撃に転じることが可能となり、攻防の切り替えがスムーズになります。また、ジャストディフェンス中に特定のコマンドを入力することで、ガードキャンセルが発動し、即座に必殺技を繰り出すことができます。さらに、ジャストディフェンスはガードクラッシュ値の蓄積を防ぐ効果もあり、長期的な防御戦術にも有効です。これらの特性により、ジャストディフェンスは単なる防御手段にとどまらず、攻撃への布石としても機能します。プレイヤーは相手の攻撃パターンを読み、的確なタイミングでジャストディフェンスを行うことで、試合の主導権を握ることができます。このシステムは、プレイヤーの反応速度と読み合いの精度が試される、非常に奥深い要素となっています。

ダウン回避

ダウン回避は、相手の攻撃でダウンした際に、特定の操作を行うことで素早く立ち上がり、反撃のチャンスを作るシステムです。ダウン回避を行うには、ダウン中にレバーを特定の方向に入力し、タイミングよくボタンを押す必要があります。成功すると、通常よりも早く立ち上がることができ、相手の追撃を回避したり、逆に反撃に転じることが可能になります。ただし、ダウン回避には成功するタイミングがシビアであり、失敗すると通常通りのダウン状態となります。また、一部の技や状況ではダウン回避ができない場合もあります。ダウン回避を習得することで、防御面での対応力が向上し、試合を有利に進めることができます。

ガードクラッシュ

ガードクラッシュは、相手の攻撃をガードし続けることで蓄積される「ガード耐久値」がゼロになった際に発生するシステムです。ガード耐久値は画面上に表示されないため、プレイヤーは視覚的に確認することはできませんが、ガード時にキャラクターが赤く点滅することで、クラッシュが近いことを示しています。ガードクラッシュが発生すると、キャラクターは短時間無防備な状態となり、相手の攻撃を受けやすくなります。この状態を利用して、相手に大ダメージを与えるコンボを決めることが可能です。ガードクラッシュを防ぐためには、ジャストディフェンスを活用することで、ガード耐久値の蓄積を抑えることができます。攻防の駆け引きにおいて、ガードクラッシュを意識した立ち回りが重要となります。

ガードキャンセル

ガードキャンセルは、ジャストディフェンス成功時に特定のコマンドを入力することで、ガード硬直をキャンセルし、即座に反撃の技を繰り出すことができるシステムです。これにより、相手の攻撃を防ぎつつ、素早く反撃に転じることが可能となります。ガードキャンセルは、通常の必殺技、超必殺技、潜在能力など、さまざまな技に対応しており、状況に応じて使い分けることができます。ただし、ガードキャンセルを成功させるためには、ジャストディフェンスのタイミングと、技のコマンド入力を正確に行う必要があります。また、一部の技はガードキャンセルで使用した場合、相手のダウン回避を封じることができるため、戦術的な選択肢として非常に有効です。ガードキャンセルを習得することで、防御から攻撃への切り替えがスムーズになり、試合の主導権を握ることができます。

キャラクター

ロック・ハワード

ギース・ハワードの血を引きながらも、テリー・ボガードに育てられた青年ロック・ハワードは、父と育ての親という二つの影を背負いながら、自らの道を切り開くために戦い続けています。彼の格闘スタイルは、古武術とマーシャルアーツを融合させたもので、テリーから受け継いだ技とギースの血筋による力強さを兼ね備えています。プレイスタイルとしては、初心者にも扱いやすいバランス型でありながら、コンボのつなぎやすさと多彩な技で上級者にも高い評価を受けています。代表的な必殺技には、地を這うエネルギー波「パワーウェイブ」と、空中からの急降下攻撃「ライジングタックル」があり、これらを駆使することで攻防の幅が広がります。ファンからは、その複雑な背景と成長する姿勢、そしてテリーとの絆が描かれるストーリーラインに魅了され、シリーズを代表するキャラクターとして愛されています。

テリー・ボガード

サウスタウンの英雄として知られるテリー・ボガードは、義理と人情を重んじる熱血漢であり、数々の戦いを経て多くのファンに愛され続けています。彼の格闘スタイルは、マーシャルアーツにジェフ流喧嘩殺法を組み合わせたもので、力強い打撃と巧みな技のバランスが特徴です。プレイスタイルは、初心者にも扱いやすいオールラウンダーでありながら、攻守の切り替えがスムーズで、上級者には戦略的な立ち回りが求められます。代表的な必殺技には、地を這うエネルギー波「パワーウェイブ」と、突進しながらの強力なパンチ「バーンナックル」があり、これらを組み合わせることで多彩な攻撃が可能です。その人柄と戦いぶりから、多くのプレイヤーにとって憧れの存在であり、シリーズを通じて不動の人気を誇っています。

キム・ドンファン

陽気で自由奔放な性格のキム・ドンファンは、テコンドーの達人でありながら、ナンパや遊びにも精を出すユニークなキャラクターです。彼の格闘スタイルは、父キム・カッファンから受け継いだテコンドーをベースに、独自のアレンジを加えたもので、スピーディーな連続攻撃が特徴です。プレイスタイルとしては、スピードとトリッキーな動きで相手を翻弄するタイプであり、上級者向けのテクニカルなキャラクターです。代表的な必殺技には、空中からの急降下キック「雷鳴脚」と、連続蹴りを繰り出す「電光石火」があり、これらを駆使することで相手の隙を突くことができます。その明るい性格と華麗な技の数々から、多くのファンに愛され、シリーズの中でも個性的な存在として知られています。

キム・ジェイフン

真面目で正義感の強いキム・ジェイフンは、父キム・カッファンの教えを忠実に守り、テコンドーの道を極めるために日々修行を重ねています。彼の格闘スタイルは、正統派のテコンドーであり、力強い蹴り技と堅実な防御が特徴です。プレイスタイルとしては、安定した攻防を得意とするバランス型であり、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適しています。代表的な必殺技には、炎をまとった飛び蹴り「鳳凰脚」と、連続蹴りを繰り出す「烈風脚」があり、これらを組み合わせることで高いダメージを与えることができます。その誠実な人柄と確かな実力から、多くのファンに支持され、シリーズの中でも信頼されるキャラクターとして位置づけられています。

双葉ほたる

可憐な外見とは裏腹に、強い意志と実力を持つ双葉ほたるは、行方不明の兄を探すために戦いの道を選んだ少女です。彼女の格闘スタイルは、中国拳法の柔系(太極拳、八卦掌など)をベースにしており、流れるような動きと柔らかな力で相手を制します。プレイスタイルとしては、スピードとテクニックを重視するタイプであり、上級者向けのキャラクターです。代表的な必殺技には、連続攻撃を繰り出す「天翔脚」と、相手の攻撃を受け流す「流水掌」があり、これらを駆使することで相手の隙を突くことができます。その健気な姿勢と美しい技の数々から、多くのファンに愛され、シリーズの中でも印象的な存在となっています。

牙刀

冷静沈着で無口な拳法家牙刀は、母を死に追いやった父を倒すため、己の拳を磨き続ける孤高の戦士です。彼の格闘スタイルは、中国拳法の剛系(八極拳、心意六合拳など)をベースにしており、重厚な打撃と鋭い動きが特徴です。プレイスタイルとしては、パワーとスピードを兼ね備えた攻撃型であり、上級者向けのキャラクターです。代表的な必殺技には、強烈な突進攻撃「猛虎襲」と、連続打撃を繰り出す「爆裂拳」があり、これらを駆使することで相手を圧倒します。その謎めいた過去と圧倒的な強さから、多くのファンに注目され、シリーズの中でも異彩を放つ存在となっています。

B・ジェニー

華麗でセクシーな海賊船長B・ジェニーは、自由を愛し、己の信念に従って戦う魅力的な女性ファイターです。彼女の格闘スタイルは、独自のLK ARTSをベースにしており、しなやかな動きと多彩な技が特徴です。プレイスタイルとしては、スピードとテクニックを重視するタイプであり、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適しています。代表的な必殺技には、空中からの急降下攻撃「ハリア・ビー」と、連続蹴りを繰り出す「ディ・ハインド」があり、これらを駆使することで相手を翻弄します。その華やかな外見と自由奔放な性格から、多くのファンに支持され、シリーズの中でも人気の高いキャラクターとなっています。

マルコ・ロドリゲス

極限流空手の師範代であるマルコ・ロドリゲスは、熱血漢として知られ、道場の看板を奪われた悔しさを胸に、看板を取り戻すために戦いの舞台へと挑みます。彼の格闘スタイルは極限流空手で、力強い打撃と堅実な防御を兼ね備えています。プレイスタイルとしては、攻守のバランスが取れており、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適しています。代表的な必殺技には、強烈な突進攻撃「虎咆」と、連続打撃を繰り出す「爆裂拳」があり、これらを駆使することで相手を圧倒します。その情熱的な性格と真摯な姿勢から、多くのファンに支持され、シリーズの中でも印象的な存在となっています。

北斗丸

不知火流忍術を学ぶ少年忍者北斗丸は、師匠の教えを胸に、己の成長を確かめるために戦いの舞台へと挑みます。彼の格闘スタイルは骨法と不知火流忍術を組み合わせたもので、素早い動きとトリッキーな技が特徴です。プレイスタイルとしては、スピードとテクニックを重視するタイプであり、上級者向けのキャラクターです。代表的な必殺技には、素早い突進攻撃「疾風迅雷」と、相手の攻撃を受け流す「影分身」があり、これらを駆使することで相手の隙を突くことができます。その明るく元気な性格とユニークな技の数々から、多くのファンに愛され、シリーズの中でも個性的な存在として知られています。

フリーマン

謎めいた過去を持つフリーマンは、快楽のために戦いを求める冷酷な戦士であり、独自の格闘術「慚愧」を駆使して相手を追い詰めます。彼の格闘スタイルは我流で、予測不能な動きと鋭い攻撃が特徴です。プレイスタイルとしては、トリッキーな動きと高い攻撃力を持ち、上級者向けのキャラクターです。代表的な必殺技には、連続攻撃を繰り出す「ブラッディフラッシュ」と、強烈な打撃を放つ「デスブリンガー」があり、これらを駆使することで相手を圧倒します。その冷酷な性格と独特な戦い方から、多くのファンに注目され、シリーズの中でも異彩を放つ存在となっています。

グリフォンマスク

正義のレスラーとして知られるグリフォンマスクは、一度はリングから降りたものの、子供たちの声援を受けてカムバックし、再び戦いの舞台へと挑みます。彼の格闘スタイルはプロレスで、力強い投げ技と華麗な空中技が特徴です。プレイスタイルとしては、パワーとテクニックを兼ね備えたバランス型であり、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適しています。代表的な必殺技には、空中からの急降下攻撃「グリフォンボンバー」と、強烈な投げ技「ジャイアントスイング」があり、これらを駆使することで相手を翻弄します。その正義感あふれる性格と華麗な技の数々から、多くのファンに支持され、シリーズの中でも人気の高いキャラクターとなっています。

ケビン・ライアン

サウスタウンの平和を守るSWAT隊員ケビン・ライアンは、親友を殺した殺人鬼「フリーマン」を捜し出すため、戦いの舞台へと挑みます。彼の格闘スタイルはSWAT傭兵術で、実戦的な技と高い攻撃力が特徴です。プレイスタイルとしては、パワーとスピードを兼ね備えた攻撃型であり、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適しています。代表的な必殺技には、強烈な突進攻撃「ヘルローター」と、連続打撃を繰り出す「アヴォイドマイン」があり、これらを駆使することで相手を圧倒します。その冷静沈着な性格と確かな実力から、多くのファンに支持され、シリーズの中でも信頼されるキャラクターとして位置づけられています。

グラント

謎に包まれた仮面の戦士グラントは、圧倒的な力と冷酷な性格で知られ、戦いの舞台で数々の強敵を打ち倒してきました。彼の格闘スタイルは暗黒真空拳で、強力な打撃と堅実な防御が特徴です。プレイスタイルとしては、パワーと耐久力を兼ね備えた攻撃型であり、上級者向けのキャラクターです。代表的な必殺技には、強烈な突進攻撃「烈風拳」と、連続打撃を繰り出す「暗黒剣」があり、これらを駆使することで相手を圧倒します。その圧倒的な存在感と強さから、多くのファンに注目され、シリーズの中でも異彩を放つ存在となっています。

カイン・R・ハインライン

野望を胸に抱き邁進する青年カイン・R・ハインラインは、姉を救うために必要な力を手に入れるべく、戦いの舞台へと挑みます。彼の格闘スタイルは暗黒真空拳で、華麗な技と高い攻撃力が特徴です。プレイスタイルとしては、スピードとテクニックを重視するタイプであり、上級者向けのキャラクターです。代表的な必殺技には、強烈なエネルギー波「ダークネスヘルファイア」と、連続攻撃を繰り出す「シャドウブレイズ」があり、これらを駆使することで相手を翻弄します。その冷静沈着な性格と確かな実力から、多くのファンに支持され、シリーズの中でも印象的な存在となっています。

隠し要素

アーケード版

キャラクター選択画面でスタートボタンを押し続けると、カーソルが高速で移動する「ルーレット選択」モードになります。この状態でカーソルがランダムに動き続け、攻撃ボタンを押すとその時点でカーソルが重なっているキャラクターが選択されます。隠しキャラクターを選ぶ際にも使用される重要な操作です。

最終ボスであるカインと対戦するには、CPU戦で7人目の相手(グラント)を倒した時点で、プレイヤーの「ファイティングポイント」の平均が30ポイント以上である必要があります。ファイティングポイントは、対戦中のプレイ内容に応じて付与され、評価レベルが高いほど多く獲得できます。以下の表は各評価レベルごとのポイントです。

ファイティングレベルファイティングポイント
Miracle90
SSS70
SS60
S50
AAA30
AA20
A15
B10
C5

サバイバルモードをプレイするには、スタート時にA・B・C・Dの全てのボタンを同時押ししながらゲームを開始します。すると、勝ち抜き形式のサバイバルモードが選択可能になります。

隠しキャラクターであるグラントとカインは、特定の手順を踏むことで使用可能になります。

  • グラントの使用方法:
    キャラクター選択画面でカーソルを「ドンファン」に合わせ、スタートボタンを押し続けてルーレットを起動。
    その後「↑↑↓↓↑↓」と入力し、攻撃ボタンで決定します。
  • カインの使用方法:
    カーソルを「ジェイフン」に合わせ、同様にスタートボタンを押し続けてルーレットを起動。
    その後「↓↓↑↑↓↑」と入力し、攻撃ボタンで決定します。

どちらの隠しキャラクターも、決定するまでスタートボタンを押し続けておく必要があります。

ネオジオ版

ネオジオ版『餓狼 MARK OF THE WOLVES』は、アーケード版を忠実に再現しつつ、家庭用ならではの充実したオリジナル要素が魅力です。ストーリーモードの他、ハンディキャップマッチに対応したVSモードや、連続技やジャストディフェンスの練習ができるプラクティスモードも搭載されています。さらに、グラントとカインは隠しコマンドを入力せずとも使用可能で、アーケード版では隠しだったサバイバルモードも初期から選択可能です。特にサバイバルモードでは、ジャストディフェンスによる体力回復が攻略のカギを握ります。アーケード版と同じく以下の隠し要素が含まれています。

  • ルーレット方式によるキャラクター選択
  • カインと対戦可能

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