AC版『ドカベン』

AC版『ドカベン』

『ドカベン』はアーケード向けのカードゲームです。1989年、カプコンが発売しました。

『ドカベン』とは

水島新司氏原作の野球漫画の金字塔「ドカベン」の版権を使用したカードゲームです。一般的な野球ゲームにしなかった理由は、原作の個性的なキャラクターたちの打撃や投球を表現するのが難しく、2D画をカットインで表示した方が再現しやすいことが考えられます。原作ファンは、漫画やテレビアニメで見たユニークな打法や投法を思い出しながら、簡単な操作でほぼストレスなく楽しむことができます。ただし、もっとも残念なポイントは、全キャラクターのカットインが淡白であること。主要クラスの「山田太郎」「岩鬼正美」などのカットインは原作のおなじみの構図が描かれていますが、スペシャリティーはありません。もう少しキャラクター毎にメリハリをつけた方がファンにとっては良い気がします。

ゲーム内容

プレーヤーは6つの高校の中から好きなものを選び、CPU(もしくは、2P)とカードバトルで対戦します。自軍の投手のスタミナがゼロになるか、9回表終了時に負けか、9回裏に逆転されるとゲームオーバーになります。コンティニュー機能を搭載しているので、カウントダウン中にコインを投入すれば続けることができます。

操作方法

方向レバー高校とカードの選択
ボタン1決定 

ゲーム画面

基本的なゲーム画面の見方です。

番号説明
1Pのカード
対戦相手のカード
1Pカットイン
対戦相手カットイン
ランナー
打者情報(攻撃時)/投手情報(守備時)
対戦相手の打者情報(攻撃時)/投手情報(守備時)

ストーリー設定

1989年の春の高校野球という設定です。全部で6つの高校がプレイアブルとなっています。

ルール

実際の野球と同じく、先攻と後攻があります。ひとりプレー時はプレーヤーは先攻、CPUが後攻になります。攻防はカードで繰り広げることなり、1PとCPU(または、2P)にはそれぞれ5枚ずつのカードが裏返した状態で配布。攻撃側と守備側が制限時間内に5枚の中から1枚を選択してめくります。攻撃側のカードには「ホームラン」「ヒット」など、守備側は「三振」「内野ゴロ」などの野球のプレー内容と数字が書かれていますが、めくったときにカードの数字が大きい方のプレーが発生してゲームが進行します。数字が同値の場合は、引き分け扱いとなり、再度、カードをめくっていきます。これを繰り返し、最終的に得点が多い方が勝ちとなります。なお、9回裏終了時点で同点のときは延長戦に突入します。

例えば、上画像の場合、カードをめくると攻撃(画面左側)は「3Bヒット」と書かれた数字3のカード、守備側は「内野ゴロ」と書かれた数字5のカードがでています。守備側の数字が5で攻撃側の数字3よりも大きいため守備側の内容が優先となり、結果、「内野ゴロ」となります。

出場高校

プレーヤーは6つの高校からひとつを選ぶことができます。各高校の出場メンバーは下記の通りです。

明訓高校

神奈川県代表。今大会注目度NO.1のキャッチャードカベンこと山田の活躍に期待。

白新高校

神奈川県代表。1年生ながらエースで4番の天才投手不知火を擁し、優勝候補NO.1。

東海高校

神奈川県代表。弱小野球部が、巨漢雲竜に引っぱられ一躍強豪チームに。

通天閣高校

大阪府代表。甲子園でもパーフェクトを狙うエース坂田は大会屈指の長身左腕。

土佐丸高校

高知県代表。謎のチーム。鳴門の牙犬飼を中心に、はたして、どんな野球をみせるのか!

いわき東高校

福島県代表。フォークボールの緒方と俊足の足利に支えられ、優勝を狙う。

出現カード

このゲームに登場するカードを解説します。攻撃時と守備時で出現するカードが異なります。カードの効果は、相手カードの数字より高いときに発動します。

カード効果
ヒット1塁打
2Bヒット2塁打
3Bヒット3塁打
ホームラン1点+ランナー数✕1点
カード効果
三振1アウト獲得
フォアボールランナーを出す
内野ゴロ1アウト獲得
内野フライ1アウト獲得
外野フライ1アウト獲得

攻略

カードの抽選ロジックはわかりませんが、プレーヤーとCPUの抽選確率が平等であると仮定した場合、「完全試合」「ノーヒットノーラン」のような大記録を達成できる確率は限りなくありません。このゲームの楽しみ方は漫画で登場したユニークなバッティングや投法を眺めつつ、運任せで好試合の実現を楽しむものです。

(C)水島新司 (C)秋田書店 (C)CAPCOM CO.,LTD. 1989

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1989
プラットフォームアーケード
ジャンルカード
プレー人数1人
メーカーカプコン
開発会社
プロデューサー
ディレクター
シナリオ
グラフィック
サウンド
販売数
受賞歴

評価

準備中

分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。