アーケード版『カダッシュ』RPG要素を取り入れた革新的アクション

AC版『カダッシュ』

1990年、ゲームセンターの喧騒の中に一際目を引く筐体がありました。『カダッシュ』と名付けられたそのゲームは、アクションとRPGの要素を融合させた新鮮な体験を提供していました。プレイヤーたちは剣や魔法を駆使し、広大なファンタジー世界を冒険する興奮に胸を躍らせていました。

開発背景や技術的な挑戦

『カダッシュ』は、タイトーが1990年にリリースしたアーケード用の横スクロールアクションRPGです。当時、アーケードゲームでRPG要素を取り入れることは珍しく、プレイヤーのレベルアップやアイテム収集といった要素を実装することは技術的な挑戦でした。さらに、最大4人同時プレイを可能にするために、2台の筐体を連結するシステムも開発されました。

プレイ体験

プレイヤーは戦士、魔法使い、僧侶、忍者の4つの職業から1つを選び、サラサ姫救出の旅に出ます。各キャラクターは独自の攻撃方法や魔法を持ち、戦士は近接攻撃、魔法使いは強力な魔法、僧侶は回復魔法、忍者は遠距離攻撃が得意でした。ゲーム内では経験値を積んでレベルアップし、敵を倒して得たゴールドで装備品やアイテムを購入するなど、RPGらしい要素が盛り込まれていました。

初期の評価と現在の再評価

リリース当初、『カダッシュ』はその革新的なゲーム性と美しいグラフィックで高い評価を受けました。ゲーム誌『ゲーメスト』の「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)では、ベストアクション賞8位、ベスト演出賞3位、年間ヒットゲーム32位を獲得しました。現在でも、その独自性と完成度の高さから再評価されており、2023年にはアーケードアーカイブスとしてPlayStation 4やNintendo Switch向けに配信されています。

他ジャンル・文化への影響

『カダッシュ』は、アーケードゲームにRPG要素を取り入れた先駆けとして、その後のゲームデザインに影響を与えました。アクションとRPGの融合は、後の多くのタイトルで採用されるようになり、ジャンルの垣根を超えたゲーム作りの可能性を示しました。

リメイクでの進化

現代にリメイクされる場合、オンラインマルチプレイの導入やグラフィックの高解像度化、UIの改善などが期待されます。また、新たなキャラクターやクエストの追加、バランス調整など、現代のプレイヤーに合わせた進化が考えられます。

まとめ

『カダッシュ』は、アクションとRPGを融合させた革新的なゲームとして、当時のプレイヤーに新鮮な体験を提供しました。その後のゲームデザインにも影響を与えた本作は、現在でも色褪せることなく、多くのプレイヤーに愛されています。

攻略

プレイヤーは、悪魔バーログを倒してサラサ姫を救出することを目的としています。ゲーム開始時には4つの職業が選べ、それぞれの職業には独自の攻撃方法、武器、魔法などの特性があります。また、ゲーム内にはHPやMP、経験値などのRPG要素も取り入れられており、敵を倒すことで経験値を獲得し、レベルアップすることができます。

ストーリー設定

時代は中世ヨーロッパ。まだ魔物と人間が共存していた頃の物語。かつてここディルザール王国は平和で自然にあふれた豊かな国だった。しかし、どこからか邪悪な悪魔バーログがあらわれ、世界を滅ぼしはじめた。そしてディルザール王国のサラサ姫をさらってしまったのだ。平和の象徴であるサラサ姫を失った王国は、不安と恐怖につつまれ、人々は希望を失ってしまった。サラサ姫を奪回せよ!ディルザール国王の命令で、国民の中から勇気ある者を募った。そこに4人の勇者が立ち上がる。2人はディルザールから、もう2人は隣国であるラーハイムから……。

ゲームシステム

『カダッシュ』は8方向レバーと2つのボタン(攻撃、ジャンプ)で操作します。ゲーム内には時間制が採用されており、特定のアイテムを取得することで残り時間を延長することができます。また、ロケテストや海外販売の一部では、筐体2台を使用して最大4人同時プレーが可能な基板が存在しています。

操作方法

8方向レバーと2つのボタン(攻撃、ジャンプ)を使用します。

  • 戦士と魔法使いはジャンプ中にレバー下の操作で下突き攻撃ができます。
  • 僧侶と忍者は真下・斜め下にも攻撃ができます。
  • 魔法使いと僧侶は魔法を使うことができます。ゲームスタート時は1種類ですが、レベルアップによって最大5種類まで使えるようになります。攻撃ボタンを押して術を選択してから離すと発動。ただし、マジックポイントが少ないと使用できません。

職業

プレーヤーは、4つの職業からひとつを選択できます。

戦士

戦士はゲーム内で最もシンプルなキャラクターとして扱われます。彼は剣を主武器として使用し、その高い攻撃力と防御力を持つ一方で、魔法の使用はできません。

魔法使い

魔法使いはその名の通り魔法を主力として戦うキャラクターです。体力は少なめですが、さまざまな種類の魔法を使用して敵と戦うことができます。

魔法消費MP概要
ファイアボール2最初から使える魔法。杖の先から炎が撃ちだされる。
フライングダガー4身の周りを8本の短剣が飛びかう魔法。
フレイムウォール6前方の地面を炎の柱が走り、敵にダメージを与える魔法。
ブリザード15吹雪が回転、拡散しながら飛んでいく強力な魔法。
ライトニングボルト25最強の攻撃魔法。2筋の稲妻がほとばしり、確実に敵にヒットする。

僧侶

僧侶は魔法と物理攻撃の両方を使うバランスの良いキャラクターです。特に、回復魔法を使用する能力を持っています。

魔法消費MP概要
ヒール・I12最初から使える魔法。HPを10ポイント回復させる。
アンチドート8敵から受けた毒を浄化する魔法。
プロテクション304つの玉が身の周りを回転し、敵の攻撃を防ぐ魔法。
ヒール・II50HPを64ポイント回復する魔法。

忍者

忍者は素早さと高い攻撃力が特徴のキャラクターで、シュリケンや爆弾などの特殊な武器を使用して敵と戦います。

ステージ

カダッシュには5つの大陸が存在しています。ディルザール国では、サラサ姫の救出のための旅が始まり、未知の扉や強大なボスが主人公たちを待ち受けています。マリネードの村には、魔物クラーケンとの戦いや人魚の伝説が広がっています。ウォームの森には、小人の村と変身の秘密が隠されており、廃墟の地ではかつての平和を取り戻すための戦いが繰り広げられます。最後に、バーログの居城では、最終決戦が主人公たちを待っています。

ディルザール国~洞窟

ディルザール国では、国王からの要請を受けて、主人公たちはサラサ姫の救出のための冒険に旅立ちます。城内にはまだ開かれていない扉があり、その扉が後に意外な場所と繋がっていることが明らかになります。冒険の途中、怪物の巣くう洞窟の最奥部には、新しい地域への門があり、その門の先には強大なボス、ブラックプディングが待ち構えています。

マリネードの村~水の洞窟

マリネードの村では、宿屋や武器防具屋、道具屋などが初めて登場します。この村では、クラーケンという魔物が村人たちに生贄を要求しており、主人公たちはその魔物を退治するための冒険に出ます。村には人魚の伝説があり、水中を歩ける方法も伝えられています。また、ダンジョンには価値のある隠しアイテムも存在します。

ウォームのいる森

この森には、小人たちが住む村がありますが、人間の姿ではその建物に入ることはできません。しかし、メイヤの花を煎じて飲むことで小人の姿になれると言われています。森を進むには、危険な道を迂回する必要があり、その途中でウォームの糸が必要となります。

廃墟~洞窟

かつて平和だったこの地は、現在は滅びてしまい、生き残った人々は地下での生活を余儀なくされています。主人公たちは、未亡人ジーナとその愛犬の助けを借りて、アベルの無念を晴らすための冒険に出ます。その途中で、強大なボス、ファイアーエレメンタルとの戦いが待っています。

バーログの居城

バーログの居城は、複雑な構造を持ち、多くのモンスターや罠が待ち構えています。しかし、主人公たちをサポートするショップも存在しています。城内で、主人公たちはついにサラサ姫と対面し、最終的な決戦に挑むことになります。

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