『バーニングフォース』は、1989年にナムコから発売されたアーケードゲームです。このゲームは、疑似3Dシューティングゲームとして知られ、プレーヤーはエアバイクやエアプレーンに乗って敵を倒していきます。
『バーニングフォース』とは
『バーニングフォース』は、疑似3Dタイプのシューティングゲームで、プレーヤーはエアバイクやエアプレーンを操作します。ゲームの進行に合わせて、様々なステージや背景が変わり、多彩な敵キャラクターやボスキャラクターとの戦いが繰り広げられます。当時、マニアからの支持はありましたが、一般ウケはせず、ナムコの低迷期のタイトル。
ゲーム内容
プレーヤーはこのゲームの主人公「天現寺ひろみ」となって、エアバイクやエアプレーンを操作します。目的は、各ステージの敵を倒しながら進行し、最後のボスキャラクターを倒すことです。
ストーリー設定
天現寺ひろみは、2100年に設立された宇宙時代に対応する教育機関「地球大学」の学生です。この大学には「地球学」と「宇宙学」という2つの主要な学問があります。地球学は、地球の環境破壊から地球自体を守る方法を研究する学問であり、宇宙学は、地球外環境での人間の生活や惑星移住、惑星探索などを研究する学問です。天現寺ひろみは宇宙学を専攻し、パイロットとしての夢を持つ女学生として、数日間にわたる実戦形式の卒業試験に挑戦しています。
キャラクター | 概要 |
---|---|
天現寺ひろみ | 地球大学で宇宙学を学ぶ21歳の女学生。愛機は「SIGN DUCK(サインダック)10-B」というエアバイクです。 |
ミス教子 | 地球大学の教官。ボス戦前の機体換装デモに登場しボス敵の弱点を教えてくれます。 |
ゲームシステム
『バーニングフォース』は、地球大学の試験場を舞台にしたシューティングゲームです。プレーヤーは主人公「天現寺ひろみ」として6日間の卒業試験を目指し、エアバイクやエアプレーンを操作して26エリアをクリアすることが目的です。1〜5日目は午前・午後・夜・明け方の4つのエリアに分かれ、6日目は夜のみの実戦となります。各エリアの終了時にはボスが登場し、午後のエリアをクリアすると女性教官・ミス教子がボスの弱点を教えてくれます。また、コンティニューは進行状態に応じて選択可能で、選択したステージから再スタートが可能ですが、6ステージ目はコンティニュー不可となります。天現寺ひろみが操るエアバイクは左右の移動とスピード調整が可能で、ジャンプ台を使用して一時的に空中を移動できます。一方、エアプレーンは上下左右に自由に移動できますが、スピードの調整はできません。敵や障害物との接触でミスにはならず、硬直が発生しますが、敵の弾に接触すると1ミスとなり、残機が0になるとゲームオーバーとなります。
操作方法
操作は8方向レバーと2つのボタン(ショット、ミサイル)で行います。ショットはアイテム取得により変化し、ミサイルは使用回数に制限があります。ミサイルは2種類あり、ホーミングミサイルは敵を追尾し、もうひとつは前方に発射して爆風を放つタイプです。
アイテム
ゲーム内には、自機をパワーアップさせるためのアイテムが存在します。これらのアイテムは「ショット系」と「ミサイル系」の2つの系統があります。ショット系アイテムは、ミスするまで有効で、取得すると特定のショットを撃つことができます。例として、「レーザー」は敵を貫通するショット、「ワイドレンジ」は幅広いショット、「クロスレーザー」はレーザーの威力を持ちつつも幅広いショットを放つことができます。一方、ミサイル系アイテムはミスしても使用可能で、新たなミサイル系アイテムを取得すると、ストック数が5つになります。ホーミングミサイルは5発の誘導弾を一度に発射でき、「マックスミサイル」は爆発により敵に大ダメージを与えます。
系統 | アイテム | 効果 |
---|---|---|
ショット系 | レーザー | 敵を貫通するショットです。 |
ショット系 | ワイドレンジ | 幅の広いショットです。 |
ショット系 | クロスレーザー | レーザーの威力を持った幅の広いショットです。 |
ミサイル系 | ホーミングミサイル | 一度に5発の誘導弾を発射できます。 |
ミサイル系 | マックスミサイル | 爆発により敵に大きなダメージを与えます。 |
ステージ
卒業試験日 | タイトル |
---|---|
1日目 | Bay Yard |
2日目 | Sarinuka Sands |
3日目 | Aero Space |
4日目 | Grass Land |
5日目 | Another World |
6日目 | Lunar Spaceport |
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1989 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1- 2人(交互) |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | ナムコ |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | 川元義徳 |
販売数 | |
受賞歴 | ゲーム誌『ゲーメスト』の「第4回ゲーメスト大賞」(1990年度)にてベストVGM賞7位 |
評価
『バーニングフォース』はアーケードSFシューティングゲームで、そのギャルゲー的な雰囲気が特徴です。女性主人公のゲームデザインやタイトル画面のフェイスグラフィックは賛否が分かれましたが、内容的には伝統的なSFシューティングゲームとして楽しめます。川元義徳氏によるBGMは非常に評価が高く、特に1面のBGM「Bay Yard」は非常に人気があります。音楽はゲームのSF的な世界観に合わせた疾走感のあるものとなっています。ゲームのグラフィックは、ヒロイン推しのデザインやギャルゲー的な要素が取り入れられています。しかし、その演出は控えめで、主人公の姿はゲーム終盤にのみ登場します。最終ステージのコンテニュー不可の仕様や、ステージが進むにつれての敵の攻撃の激化など、一定の難易度が感じられます。この時代のアーケードゲームとしては、中程度の難易度と言えるでしょう。『バーニングフォース』は、ギャルゲー要素やSFシューティングゲームを楽しみたいプレーヤーにおすすめです。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。