『ボスコニアン』は、アーケード向けのシューティングゲームです。1981年、ナムコが発売しました。
『ボスコニアン』とは
ゲーム内容
敵のミサイルをかわしながら、宇宙に浮かんでいるすべての敵の基地を破壊するとラウンドクリアとなります。各ラウンド(ラウンド1と2を除く)に8つの敵基地が存在します。宇宙空間では、敵のミサイルや編隊が飛び交い、機雷や隕石などの障害物が点在しています。ゲームスタート時からの経過時間に応じて、敵の攻撃が激しくなります。
攻略
ボスコニアンの基本的な攻略ポイントは次の通りです。
- クリア重視なら敵基地破壊優先
- 優先編隊の隊長機は色が異なる
- 敵も障害物に当たれば破壊
- 機雷の誘爆に注意
ゲームルール
- 敵や敵の攻撃、障害物に当たるとファイターを1機失います。
- ファイターを全機失うとゲームオーバーです。
- 2万点、7万点でファイターが1機増え、以後7万点ごとに1機ずつ増えます。
- ゲームオーバー後にコンティニュー画面が出ます。このときクレジットを入れると、ゲームの続きができます。
コンディション/レーダー表示
画面右には「コンディション(CONDITION)」と「レーダー」の表示があります。
コンディションは、宇宙での戦闘状況です。全部で3種類あります。「GREEN」は敵の攻撃がないこと、「YELLOW」は敵のミサイルが攻撃していること、そして「RED」は敵の総攻撃の状態を示しています。
レーダーは敵基地の場所を緑、自機の現在位置を白、敵編隊を赤のドットで示しています。
操作方法
8方向レバー | 自機の移動 |
ボタン1 | ミサイルの発射(同時に前方・後方) |
キャラクター
ファイター
ギャラガに登場する自機に似ている8方向に移動できるスペースパトロール機です。前後に同時にミサイルを発射する攻撃能力があります。画面上のミサイルの最大数は4つ。敵のミサイルとほぼ同じ速度で移動できます。常にゲーム画面の中央に位置します。
敵基地
すべての敵基地には6つの砲台が装置されています。砲台は、ファイターに向かって小さなミサイルを発射。敵基地には中心部が縦になっているタイプと横のタイプの2通りが存在します。面クリアのキーとなる敵基地を破壊する方法は2つ。6つの砲台をすべて破壊するか、基地中心部にミサイルを打ち込むかのどちらかです。中心部に攻撃するときに、シェルターが閉じていたら攻撃は効きません。
敵ミサイル
画面の中央にいるファイターの斜め前方、後方から近づいてきます。敵ミサイルは全部で3種類存在します。
種類 | 得点 | 特徴 |
---|---|---|
アイヒ型ミサイル | 50点 | 斜め前方もしくは後方から追尾してくる。 |
プルーア型ミサイル | 60点 | アイヒ型同様、斜め方向から現れ、ファイターを囲むように攻撃。 |
エッドール型ミサイル | 70点 | 4ラウンド以降、敵基地の中心部から発射されるミサイル。 |
ミサイルは編隊攻撃を仕掛けてくることがあります。5機構成で、色の違う機は隊長機です。隊長機を破壊すると編隊が崩れます。編隊をすべて破壊するとボーナスポイント500点~1,500点が加算。
偵察機
攻撃機能はありません。ただし、2回画面から逃がしてしまうと、敵の総攻撃が発生します。偵察機出現時には音声での警告があります。
障害物
宇宙機雷と小惑星が登場します。通常、接触することはありませんが、敵からの攻撃を避けたり、逃げたりする際は注意が必要です。
得点
ゲーム中に出現する敵キャラクターと障害物を撃破したときの得点をまとめました。
キャラ | 得点 | 編隊司令機時 |
---|---|---|
小惑星 | 10 | |
機雷 | 20 | |
アイヒ型ミサイル | 50 | 100 |
プルーア型ミサイル | 60 | 120 |
エッドール型ミサイル | 70 | 140 |
砲台 | 200 | |
基地 | 1,500 | |
偵察機 |
収録ボイス
ゲーム中に発生するボイスは次の通りです。
ボイス | 発生タイミング |
---|---|
BLAST OFF | ゲームスタート時 |
ALERT | 敵ミサイル接近時 |
BATTLE STATIONS | 敵編隊出現時 |
SPY SHIP SIGHTED | 偵察機発見時 |
CONDITION RED | 総攻撃時 |
サウンド
アーケードゲーム『ボスコニアン』のゲームスタート時の楽曲のテンポは1/15秒です。楽曲は、軽快なリズムと上昇音階が特徴的で、ゲームの開始にふさわしい高揚感と期待感を演出しています。メロディラインは明確で、音符の動きが複雑に絡み合いながらも、プレイヤーをゲームの世界に引き込む効果があります。また、楽譜にはいくつかの装飾音が含まれており、曲に華やかさと変化を加えています。全体として、ゲームの始まりを盛り上げるための緻密な構成がされており、音楽とゲームが一体となった魅力的なスタートを切る演出が施されています。
(C)1981 NAMCO LTD.
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1981 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1人 |
メーカー | ナムコ |
開発会社 | |
プロデューサー | |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
『ボスコニアン』は、1981年にナムコが開発・発売した多方向シューティングゲームで、その革新性と高い評価により、当時のアーケードゲームシーンにおいて重要な地位を占めました。
総合的な評価として、『ボスコニアン』は自由に動ける多方向シューティングのジャンルにおいて非常に高く評価されています。特に、前後両方向に攻撃できるシステムや、敵基地をレーダーで探し出し、戦略的に破壊するというゲームプレイは、他のシューティングゲームにはない新鮮さを提供しました。
ポジティブな評価は約70%とされ、多くのプレイヤーがゲームの戦略性と高いリプレイ性を評価しています。特に、プレイヤーがどの方向にも移動し、敵を攻撃できる自由度の高さは、当時のシューティングゲームの中でも際立っており、長時間プレイしても飽きがこない点が支持されています。一方、ネガティブな評価は約30%で、その主な理由はゲームの難易度の高さと、初見では理解しづらいゲームシステムにあります。敵の攻撃が非常に速く、プレイヤーは高度な操作技術が求められるため、初心者には敷居が高いと感じるプレイヤーもいます。また、ボスコニアン独特のレーダーシステムや、音声による警告が当時の技術では不完全で、これがゲームの一部にストレスを感じさせる要因となっています。
『ボスコニアン』は、シューティングゲームの歴史に興味があるプレイヤーや、レトロゲームの戦略性を楽しみたい人に特におすすめできます。この作品は、他のナムコ製シューティングゲームとは異なるアプローチを楽しめる一作です。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。