アーケードゲーム『ビーストバスターズ セカンドナイトメア』は、1998年にSNKが発売し、ADKが開発したガンシューティングゲームです。ハイパーネオジオ64基板を使用し、ポリゴンによる3Dグラフィックを採用しています。プレイヤーは特殊海兵隊員となり、モンスターが蔓延る病院を舞台に戦います。最大2人同時プレイが可能で、専用のガンコントローラーを使用します。
開発背景や技術的な挑戦
本作は、ハイパーネオジオ64基板で唯一、SNK以外の開発会社であるADKが手がけた作品です。前作『ビーストバスターズ』(1989年)は2Dによる疑似3D表現でしたが、本作ではポリゴンを用いた本格的な3Dグラフィックに進化しました。専用筐体にはポンプアクション機構付きのショットガン型ガンコントローラーが2丁装備され、リアルな操作感を追求しています。
プレイ体験
プレイヤーは、トリガーを引いてマシンガンを発射し、ポンプを引いてリロードを行います。ボムは3段階のレベルがあり、レベルが上がるごとに威力と演出が強化されます。全5ステージ構成で、各ステージの最後には巨大なボスが待ち受けています。敵の攻撃速度が速く、初見では対応が難しい場面も多く、攻略にはパターンの記憶が求められます。
評価の変遷
稼働当初は、ゴア描写の過激さと高い難易度から、プレイヤーの間で賛否が分かれました。しかし、近年ではその独特な世界観や挑戦的なゲームデザインが再評価され、熱烈なファンを持つ作品として知られています。
他ジャンル・文化への影響
本作は、ゾンビやモンスターを題材としたガンシューティングゲームとして、同時期に登場した『ハウス・オブ・ザ・デッド』などと共に、ホラーガンシューティングというジャンルの確立に寄与しました。また、その過激な表現は、後のホラーゲームや映画にも影響を与えたとされています。
リメイクでの進化
現代にリメイクされた場合、4K解像度やVR技術を活用したより没入感のある体験が可能となるでしょう。また、オンライン協力プレイやランキング機能の追加により、プレイヤー同士の交流も活発になることが期待されます。
まとめ
『ビーストバスターズ セカンドナイトメア』は、その独特な世界観と高い難易度、過激な表現でプレイヤーに強烈な印象を与えた作品です。アーケードゲームとしての完成度も高く、今なお多くのファンに愛されています。リメイクや復刻が望まれる、アーケードガンシューティングの名作の一つです。
© SNK CORPORATION 1998