アーケード『アンタッチャブル』は、1987年にダイナックスから発売された、脱衣要素を取り入れたポーカーゲームです。ジャンルはテーブルゲーム(TBL)で、カジノ風の雰囲気の中、3人の美女ディーラーとポーカーで対戦し、勝利することで彼女たちの衣装が徐々に減っていくという内容です。当時としては珍しい、麻雀以外の脱衣ゲームとして注目を集めました。
開発背景や技術的な挑戦
1980年代後半、アーケードゲーム業界では脱衣麻雀が一大ジャンルを築いていました。その中でダイナックスは、麻雀以外のゲーム性を持つ脱衣ゲームを模索し、ポーカーを題材にした『アンタッチャブル』を開発しました。本作では、メダルではなく直接100円玉を投入してプレイするシステムを採用し、払い出し機能はありませんでした。また、アニメ調のキャラクターグラフィックや、ダブルアップゲームなど、当時の技術を駆使した演出が特徴的でした。
プレイ体験
プレイヤーは、エリザベス(5ドル)、キャサリン(25ドル)、ジェニファー(100ドル)の3人のディーラーと順に対戦します。ポーカーで役を揃えると、ダブルアップゲームに挑戦でき、成功すればチップが倍増します。ダブルアップゲームでは、3人のディーラーの中からパンツを見せてくれるキャラクターを当てるというユニークな内容でした。3人目に勝利すると、バニーガール姿のスーザン(1000ドル)とのエクストラステージに進みます。スーザンに勝利すると、3人のディーラーが全裸になり、ゲームクリアとなります。
評価と再評価
発売当時、『アンタッチャブル』は麻雀以外の脱衣ゲームとして注目されました。特に、麻雀のルールを知らないプレイヤーでも楽しめる点や、アニメ調の魅力的なキャラクターが評価されました。しかし、ゲームオーバーになりやすいシステムや、専用筐体が必要な点など、プレイ環境に制約があったことも事実です。現在では、当時のアーケードゲーム文化や脱衣ゲームの歴史を語る上で、貴重な作品として再評価されています。
他ジャンル・文化への影響
『アンタッチャブル』は、脱衣ゲームの多様化に寄与しました。麻雀以外のゲーム性を取り入れたことで、脱衣ゲームの新たな可能性を示しました。また、アニメ調のキャラクターやユニークな演出は、後のアダルトゲームやビジュアルノベルにも影響を与えたと考えられます。
リメイクでの進化
現代にリメイクされる場合、HDグラフィックやフルボイス化、オンライン対戦機能の追加などが考えられます。また、キャラクターの個性やストーリー性を深めることで、より魅力的な作品になるでしょう。ただし、脱衣要素に関しては、現代の倫理観や規制を考慮し、適切な表現が求められます。
まとめ
『アンタッチャブル』は、1987年にダイナックスが発売した、脱衣要素を取り入れたポーカーゲームです。麻雀以外の脱衣ゲームとして注目され、アニメ調のキャラクターやユニークな演出が特徴的でした。ゲームオーバーになりやすいシステムや専用筐体の必要性など、プレイ環境に制約がありましたが、現在ではアーケードゲーム文化や脱衣ゲームの歴史を語る上で、貴重な作品として再評価されています。
© 1987 DYNAX INC.