『雷電』は、1990年にセイブ開発によって制作された、縦スクロール式のアーケード向けシューティングゲームです。操作するのは超高空戦闘爆撃機「雷電」で、目指すは外宇宙生命体から地球を守ることです。
『雷電』とは
『雷電』は、セイブ開発が1990年に制作したアーケード用の縦スクロールシューティングゲームです。全世界で2万枚以上を売り上げ、アーケード基板としては大ヒット作となりました。本作では、超高空戦闘爆撃機「雷電」を操作し、外宇宙生命体の攻撃から地球を守ることが目的となります。
ゲーム内容
『雷電』では、プレーヤーは8方向レバーと2つのボタンを使用して「雷電」を操作します。主要な攻撃方法はショットとボンバーで、これらを使い分けながらゲームを進めていきます。メインウェポンはパワーアップすることが可能で、バルカン(赤)とレーザー(青)の2種類があります。また、サブウェポンとしてニュークリアミサイル「M」(黄)とホーミングミサイル「H」(緑)を使うことができ、これらもパワーアップ可能です。さらに、ボンバーを使用することで強力な攻撃を行うこともできます。2人同時プレーも可能。
ストーリー設定
本作『雷電』のストーリーは、2090年の地球を舞台に描かれます。外宇宙生命体の攻撃にさらされる地球。そんな中、世界連合軍は技術者たちを集め、敵の撃墜された戦闘機をベースに超高空戦闘爆撃機「雷電」を開発しました。しかし、その雷電を操作できるパイロットは2人だけでした。2機の雷電は、地球の存亡を賭けて出撃するのです。
ゲームシステム
『雷電』は縦スクロールシューティングゲームで、自機である「超高空戦闘爆撃機・雷電」を操作します。操作は8方向レバーと2ボタンで、ショットボタンとボンバーボタンがあります。ショットボタンを押すとメインショットとミサイルを同時に発射します。また、ゲームは2人同時プレーが可能。
メインウェポン
同じ色のアイテムを収集することでパワーアップし、その威力を増すことができます。特定のパワーアップ段階に到達すると、自機の形状が変化し、攻撃範囲も大きくなります。バルカンとレーザーの2種類があります。
バルカン(赤色) | 初期装備のひとつで、自機前方に弾丸を撃ち出します。パワーアップにより、弾丸の発射範囲が広がり、最大で前方の7方向に攻撃できます。この武器の強さはその連射性能にあり、敵に大量の弾丸を浴びせることができます。 |
レーザー(青色) | レーザーは直線上に強力な光弾を発射します。パワーアップによりレーザーの本数と幅が増えます。攻撃範囲は狭いですが、その威力は高く、特に大型の敵に対する攻撃に有効です。 |
サブウェポン
サブウェポンは、補助的な武器です。同じ記号のアイテムを収集することでパワーアップします。ニュークリアミサイルとホーミングミサイルの2種類があります。
ニュークリアミサイル「M」(黄色) | 前方へミサイルを発射します。ミサイルは速度を増し、敵に当たると大きな爆風を引き起こします。パワーアップすると、ミサイルの数、爆風の大きさ、威力が増します。 |
ホーミングミサイル「H」(緑色) | 自機から扇状にミサイルを発射し、それらは自動的に敵を追尾します。パワーアップすると、発射数、追尾性能、弾速が上昇します。ホーミングミサイルは弾速と誘導性能が高く、敵を確実に倒すことが可能です。 |
ボンバー
ボンバーはアイテムを取ることで、ボンバーのストックを1つ追加でき、最大7つまでストックできます。ボンバーは敵にダメージを与え、敵の弾を相殺する効果があります。ただし、発射から爆発までの時間が長いため、緊急回避には不向きです。
操作方法
8方向レバーで自機を操作し、2つのボタンを使用します。1つ目のボタンはショットで、これを押すとメインショットとミサイルを同時に発射します。2つ目のボタンはボンバーで、これを押すと強力な攻撃を行うことができます。
アイテム
アイテム | 効果 |
---|---|
勲章 | 特定の施設や敵を破壊すると出現します。取得すると300点のスコアが得られます。 |
ミクラス | 勲章が出現する場所に稀に現れる怪獣です。3,000点のスコアが得られます。 |
1UP | 一定の条件を満たすと特定の場所に出現します。取得すると残機が1つ増えます。 |
フルパワー(P) | Vを除く一定の条件を満たすと出現します。取得すると装備中の武器が最強段階にまでパワーアップします。フルパワー状態で取得すると10,000点のボーナスが得られます。 |
フェアリー | 特定の場所にショットを撃ち続けると出現します。取得すると10,000点のボーナスが得られます。 |
ステージ構成
ステージ | 名称 | ボス | BGM |
---|---|---|---|
1 | 田園 | デザートスパイダー | GALLANTRY |
2 | 都市 | フライングフォックス | LIGHTNING WAR |
3 | 海洋 | ファランクスMK-III | ROUGH AND TUMBLE |
4 | 遺跡 | ギジドー | GALLANTRY |
5 | 敵地上基地 | ランドクラウン | FIGHTING THUNDER |
6 | 浮遊大陸 | ガーディアン | ROUGH AND TUMBLE |
7 | 宇宙ステーション | アントノフMa-27 | LIGHTNING WAR |
8 | 敵巨大戦艦 | ドレイネージ=コア | FIGHTING THUNDER |
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1990 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1-2人(同時) |
メーカー | テクモ |
開発会社 | セイブ開発 |
プロデューサー | 濱田均 |
ディレクター | |
シナリオ | |
グラフィック | T.WADA、M.KOMAZAWA、T.MATSUZAWA、H.MATSUO |
サウンド | 佐藤亜希羅 |
販売数 | 20,000 |
受賞歴 |
関連タイトル
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評価
アーケードゲーム『雷電』は、そのシンプルながら深みのあるゲームデザインと、鮮やかで細密に描かれたグラフィックが絶妙に組み合わさった、挑戦性の高いシューティングゲームとして高く評価されています。このゲームの楽しさのひとつは、パワーアップシステムにあります。一度パワーアップすると、敵を一掃する快感を得ることができますが、逆にミスをすると初期状態に戻るというハイリスクハイリターンなシステムが、プレーヤーに緊張感と挑戦の意欲を煽ります。しかし、その一方で『雷電』はその難易度の高さでも知られています。特に自機の当たり判定の大きさや、敵弾の速さ、ボスの熾烈な攻撃などが、プレーヤーを難題に追い込みます。そのため、このゲームを楽しむためには高度な技術と戦略が求められます。
総合的に見て、『雷電』はシューティングゲームの醍醐味を余すことなく味わうことができる作品です。その一方で、その難易度の高さから、初心者には向いていないかもしれません。しかし、スキルを磨き上げて自己ベストを更新したいというプレーヤーには適したゲームです。
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