『グラディウス』は、コナミから1985年に発売されたアーケード向けシューティングゲームです。ステージごとの多彩な敵や仕掛けを多種多様なパワーアップを使いこなして切り抜けるゲームデザインが特徴です。
『グラディウス』とは
このゲームは、惑星グラディウスを救うために超時空戦闘機ビックバイパーを操り、亜時空星団バクテリアンと戦う内容で、『スクランブル』をベースに製作されたシリーズの第1作目です。独自のパワーアップシステムや、各ステージの独特なデザインが魅力です。
ゲーム内容
プレイヤーは8方向レバーと3ボタンを使用してビックバイパーを操作し、全7ステージを通じて敵の総攻撃を突破しながら目的地に到達することが目的です。多彩な敵との戦闘や、ステージ毎の特色ある環境を楽しむことができます。
ストーリー設定
『グラディウス』の世界観は、遠い未来の宇宙を舞台にしています。プレイヤーは惑星グラディウスの平和を守るため、最先端の超時空戦闘機ビックバイパーを操ります。敵は、邪悪な亜時空星団バクテリアンで、彼らはグラディウスを侵略しようと企んでいます。ビックバイパーは、その技術的に進化した武器システムと、プレイヤーの操縦技術を駆使して、バクテリアン軍との戦いに挑むことになります。
ゲームは、全7ステージから構成されており、各ステージはその特色ある風景と敵が特徴です。ステージ1では火山が活発な惑星を舞台に、ステージ2では古代文明の遺跡が宙に浮かぶストーンヘンジを進むといった具合です。プレイヤーはこれらのステージを進みながら、敵の攻撃をかいくぐり、パワーアップアイテムを駆使して自機を強化していく必要があります。各ステージの最後には、強力なボスが待ち構えており、これを倒すことが各ステージのクリア条件となります。ボスはそれぞれ異なる攻撃パターンを持っており、プレイヤーはそれに適応する戦略を練る必要があります。
ゲームシステム
『グラディウス』のゲームシステムを解説します。
操作方法
プレイヤーは8方向レバーでビックバイパーを操り、パワーアップボタン、ショットボタン、ミサイルボタンを用いて攻撃や防御を行います。ショットボタンで通常攻撃、パワーアップボタンで収集したアイテムを使用して機能を強化し、ミサイルボタンで地形追従型のミサイルを発射します。この操作の複合が戦略的なプレイを要求し、ゲームの醍醐味となっています。
パワーアップシステム
『グラディウス』の魅力のひとつは、その特有のパワーアップシステムにあります。プレイヤーは敵を撃破することで赤いパワーカプセルを獲得でき、これを使用して自機ビックバイパーの能力を順番に強化することができます。パワーアップはゲージに表示された順に従い、必要なカプセル数を集めて、パワーアップボタンで選択、使用可能になります。
順番 | ゲージ表記 | 日本語 |
---|---|---|
1 | SPEED UP | スピードアップ |
2 | MISSILE | ミサイル |
3 | DOUBLE | ダブル |
4 | LASER | レーザー |
5 | OPTION | オプション |
6 | ? | バリア |
スピードアップは、自機ビックバイパーの移動速度を向上させるパワーアップです。この機能を活用すると、ビックバイパーがより迅速に画面上を動くことができるようになります。速度は最大5段階まで強化することが可能で、各段階ごとに自機の機動性が向上します。これにより、敵の攻撃をより容易に回避できるようになり、特に速度が求められる状況で有利になります。ただし、速度が速くなるほど、狭い空間での正確な操作が必要とされ、プレイヤーの操作技術によっては逆に難易度が高まることもあります。
ミサイルは、プレイヤーが操作するビックバイパーに追加される重要な攻撃オプションです。この装備を選択すると、自機から前方斜め下に向けてミサイルが発射されます。ミサイルは地表に到達すると、地形に沿って前進し続けるため、地上の敵を効果的に攻撃することができます。特に地形を横切る敵や、低空を飛ぶ敵に対して有効です。また、発射されたミサイルは画面から消えるまで新たに発射することができないため、使用時にはタイミングを考慮する必要があります。ミサイルはその直進性と地形追従能力により、多くの場面でプレイヤーをサポートします。
ダブルは、ビックバイパーのメインショットが前方と斜め前方に同時に発射されるようになります。これにより、様々な角度から接近してくる敵を同時に攻撃することができるようになり、プレイヤーはより広範囲をカバーすることが可能です。ただし、この設定では一度に発射できる弾数が限られており、両方の弾が画面外に消えるまで次の発射ができないため、使い方には注意が必要です。また、レーザーとは同時に装備できず、レーザーを選択するとダブルの効果は失われます。このパワーアップは多方向からの攻撃に対処する場面で非常に有効です。
レーザーは、通常のショットが貫通力のある強力なレーザーに変わります。このレーザーは一直線上に敵を貫くことができ、複数の敵を一度に攻撃することが可能です。また、レーザーは上下に広い攻撃範囲を持ち、見た目よりも多くの敵にダメージを与えることができます。ショットボタンを押し続けることで、長い持続力のあるレーザーを発射することができ、これにより連続して敵にダメージを与えることが可能です。レーザーは特に大群の敵に対して有効で、迅速かつ大規模に敵を排除することができます。
オプションは、自機ビックバイパーの攻撃能力を大幅に向上させる重要なパワーアップです。オプションは自機と同じ動きをする発光体で、自機が発射するショットを同時に発射します。これにより、画面上の敵に対してより広範囲かつ効果的にダメージを与えることが可能になります。最大で4つまで装備でき、それぞれが自機の攻撃を複製するため、敵を迅速に消し去ることができます。オプションは無敵であり、敵の弾に対しても影響を受けません。このため、特に多くの敵や弾が画面を埋め尽くす場面で非常に役立ちます。ただし、オプションを増やすとゲームの難易度がアップしますので、3つ以上増やさないといった戦略もあります。
バリアは、ビックバイパーを敵の攻撃から保護するアイテムです。このパワーアップを取得すると、自機の前方にシールドが形成され、敵からの直接的な攻撃を一定回数防ぎます。シールドは敵の弾や接触によるダメージを吸収するため、プレイヤーはより積極的に敵地に進入することが可能になります。しかし、シールドには耐久値が設定されており、一定量のダメージを受けると消失します。そのため、シールドがある間に効果的に敵を攻撃し、次のパワーアップを確保する必要があります。
ステージ構成
『グラディウス』のステージ構成は、全7ステージです。それぞれ異なる世界観を持ち、ストーリー性があります。
ステージ | ステージ名 | 概要 |
---|---|---|
1 | 火山ステージ | 洞窟内を進みながら、浮かんだ岩や活発な火山弾が襲いかかります。 |
2 | ストーンヘンジ | 破壊可能および破壊不可能な石が並ぶ中、数多くの砲台がプレイヤーを待ち受けています。このステージは上下に無限にスクロールします。 |
3 | モアイ | 改造されたモアイ像が並ぶこのステージでは、像が口からイオンリングを吐き出して攻撃します。 |
4 | 逆火山 | 最初の火山ステージと逆の構造で、より激しい攻撃が特徴です。 |
5 | 触手 | 宇宙が舞台のこのステージでは、触手を持つ細胞塊が襲い掛かります。 |
6 | 細胞 | 巨大な細胞の内部を進むステージで、網目状の細胞壁を破壊しながら進む必要があります。 |
7 | 要塞 | ゼロスの要塞内を進む最終ステージで、猛攻を仕掛けてくる多様な敵との対峙が続きます。 |
一般的に火山ステージと呼ばれています。火山はステージ終盤に登場しますが、それまでの道中には上下に森や山があります。敵は空中と上下の大地に出現。それほど攻撃は激しくないので、油断をしなければ自機を失うことはありません。画面後方から出現するロボットは弾を撃ってくるので注意が必要です。おすすめの武器はレーザー。上下方向の当たり判定が大きいので、上下の敵を容易に巻き込んで撃滅することが可能です。また、ふたつの火山の攻略に役立ちます。
火山地帯の安全地帯はレーザー装備であれば上画像の場所です。体感的には約90%程度は安全。まれに勢いのない溶岩が落ちてミスになることがあります。ファミリーコンピュータ版では(ミサイルをとっていることが条件で)左上隅が安全地帯でしたが、アーケード版では試したことがありません。
火山の噴火をやり過ごすとボス・ビッグコア戦に突入。ビームを避けながら青色のコアを狙って攻撃します。防御壁がコアを守っていますが、何回かレーザーを当てれば破壊できます。
いくつもの石の土台が水平に並び、その合間に破壊可能な物質がぎっしりと埋め尽くされています。敵の砲台や戦闘機の基地が存在。プレーヤーの行く手を阻みます。ステージ2突入時、自機のオプションが複数あると攻撃が激しくなります。攻撃を避けるとき、操作ミスで自機を土台にぶつけることもしばしば。敵の出現場所を覚えて、早々に撃破する必要があります。
ストーンヘンジを抜けると、ザコ敵との戦闘に突入します。敵は次々にワープで出現。弾は撃ってきませんが、自機に向かって体当たりしてきます。一定時間やり過ごすと、ボス・ビッグコア戦に突入。ステージ1と同じボスで、攻略法も同じです。
画面の至るところにモアイ像があります。モアイ像は口から輪状のビームを発射。プレーヤーの武装が充実していると、より激しくビームを放出します。モアイ像は、口を開けているときに攻撃を撃ち込むことで破壊できます。
ステージ終盤、モアイ像のエリアを抜けると中ボス・ファランクス戦に突入。ファランクスは破壊不能な弾を放出しますので、それを避けながら本体を攻撃します。ステージのラスボスはビッグコアになります。
ステージ1と似た火山ステージです。ステージ1と違うのは、ステージ中盤の火山が噴火すること。しかも、天井側の火山(逆火山という)が噴火します。逆火山付近は、飛行する敵も多いので、溶岩と敵機のふたつに注意しつつ、先を目指します。
ステージ終盤は、中ボス的な位置づけのアイアンメーデンと戦闘機のダブル攻撃を迎撃します。アイアンメーデンは耐久力がありますが、ショットボタンの連射やレーザーがあれば無傷で突破できます。撃滅方法は2つあります。ひとつ目はレーザーがあるときは自機を画面左下隅に移動して撃ち続ける方法です。ふたつ目は画面上の左側の逆火山の火口付近に自機をくっつけて攻撃を行う方法です。アイアンメーデンとの戦闘が終わるとビックコア戦に突入します。
宇宙空間でのバトルになります。ステージ大半は、触手付きの細胞との戦いです。他のステージでは強力なレーザーも触手付き細胞には効果が今ひとつです。通常ショットが有効なので、余力があれば所有武器を通常ショットかダブルにします。触手の真ん中付近に黄土色の細胞がありますが、破壊すれば弾を撃たなくなります。画面内に複数の触手付き細胞が浮遊しているときには、先に触手を破壊すれば楽になります。細胞本体は、耐久力がありますが、ショットを撃つ続けると徐々に小さくなり、最後は消滅します。
ステージ終盤、BGMが変わると触手付き細胞のオンパレードです。倒し方は同じ。やり過ごすとラスボスのビッグコアが登場します。
謎の細胞が蠢き、プレーヤーに向かって襲いかかってきます。武装がしっかりしていれば、大半は迎撃が可能。ステージ1に並ぶ、難易度の低さです。ステージ終盤、巨大な生物が登場します。弱点は、画面右端中央のコア。敵は大量の弾を放出しますが、レーザーを装備していれば簡単に撃滅できます。他のステージのようなビッグコアの出現はありません。
敵の要塞に突入します。機械惑星のようなデザイン。多くの砲台と戦闘機が行く手を阻みます。ステージ終盤、画面左側から巨大な枠が登場。枠の内側に潜り込み、枠内のレーザーをすべて破壊します。
最終ボスは動きません。ボスの脳みそにつながっている6本のパイプをすべて破壊すればエンディングに突入します。
敵キャラクター
『グラディウス』には多様な敵キャラクターが登場します。基本の戦闘機から、特殊な攻撃をする大型のボスまで、それぞれ異なる攻撃パターンを持っています。特に有名なのは、イオンリングを吐き出すモアイ像や、複数の砲台を持つビッグコアなどです。
ファンは、初期の敵のひとつです。このキャラクターは、ゲームのスタートから比較的早い段階でプレイヤーの前に現れ、基本的な戦闘を担います。ファンは非武装の哨戒機で、その形状はシンプルな円形または楕円形をしており、一般的には青や灰色のカラーリングが施されています。ファンは4機から10機までの編隊を組んで登場し、特定のパターンで飛行します。これらのパターンは直線的またはやや波打つ動きが特徴です。ファンそのものは攻撃機能を持っておらず、直接的な脅威ではないものの、数が多いために画面上でプレイヤーの動きを制限することがあります。プレイヤーがファンを全滅させると、パワーアップアイテムを落とすことがあります。
ルグルは、標準的な戦闘機です。この敵は、プレイヤーの操るビックバイパーを積極的に追いかけてくる特性を持っています。速度と機動性があり、プレイヤーに対して直接的な追撃を行います。ルグルは単独で出現することもあれば、小規模ながらも密集した編隊を組んで攻撃を仕掛けることもあります。攻撃パターンは比較的単純ですが、その数や機動性によってプレイヤーにとっては厄介な存在となることが多いです。この敵を効率よく撃破することで、パワーアップカプセルを獲得するチャンスが増え、ゲーム進行に大きな利点をもたらします。
ガルンは高速戦闘機で、プレイヤーのビックバイパーを追いかけてくる敵の一つです。この敵はその独特な動きが特徴で、回転しながら高速で蛇行するパターンを取ります。ガルンは通常、小編隊を形成し、プレイヤーが予測しにくい動きで接近し、攻撃を仕掛けてきます。特にレベルが進むにつれてその出現頻度と速度が増していくため、高い集中力と迅速な対応が必要とされます。
ビーンズは偵察遊撃機で、その特徴は高速で機動的な動きです。主に2編隊が8の字を描くように飛来し、迅速に移動しながらプレイヤーのビックバイパーを攻撃します。各編隊を全滅させることに成功すると、パワーアップのためのカプセルが出現します。
ディー01は対空イオン砲として機能し、地形に固定されている特徴があります。ディー01は主に自機に向かって弾を発射する砲台として設計されており、その攻撃は直線的で速い弾速を持っています。
ダッカーは、歩行型の対空ロボットです。この敵キャラクターは壁面を歩行する特異な動きを見せ、一定の位置で一時停止した後、自機に向けて照準を合わせてから攻撃を開始します。ダッカーの攻撃は、直線的に発射される弾で、プレイヤーはこれを避けるか、迅速に破壊する必要があります。見た目は小さくても、その攻撃は非常に正確で、プレイヤーの反応速度を試す要素となっています。特に複数のダッカーが画面内に同時に現れた場合、一斉に攻撃を受けることになり、戦況を一変させることがあります。
ジャンパーは、機動ロボットです。この敵キャラクターは、ジャンプをしながら弾を発射する特徴を持っています。ジャンパーは地面から離れる動きと同時に、プレイヤーの機体であるビックバイパーを狙って、複数の方向に弾を発射します。難易度が上がると、ジャンパーはより多くの弾を一度に放つようになり、その攻撃は花火のように広がっていくため、非常に回避が難しくなります。
ウロスは、移動砲台型の敵キャラクターです。この敵は地上を移動しながらプレイヤーに対して弾を発射する特徴があります。ウロスの動きは左右にうろうろするパターンが一般的で、特定の場所を中心に行動範囲が限定されています。そのため、プレイヤーはウロスの動きを予測しやすく、回避や攻撃のタイミングを見計らうことが重要です。ただし、ウロスの発射する弾は速度が速く、多方向に展開されることもあるため、油断は禁物です。
ザブは、時空間を移動する能力を持った爆雷として現れ、プレイヤーの操るビックバイパーに向かって直線的に移動してきます。ザブの出現は突然であり、その動きは非常に速く、プレイヤーにとって予測しにくい挑戦の一つとなっています。適切なタイミングで避けるか、迅速に破壊することが必要です。この敵の破壊に成功すると、しばしば有用なパワーアップアイテムがドロップされるため、積極的に攻撃する価値があります。
ダグムは、地上に設置されたスクランブルハッチです。このハッチからは敵戦闘機の編隊が次々と発進し、プレイヤーのビックバイパーに対して攻撃を仕掛けてきます。ダグム自体は攻撃機能を持たず、ただ敵機を生み出す役割を果たしますが、その生成する敵機による攻撃はプレイヤーにとって大きな脅威となります。戦闘機は直線的に飛び出し、プレイヤーの進行を妨げるため、ダグムを速やかに破壊することがステージをクリアする上での鍵となります。
レーザー砲台は、ステージ1の終盤に登場する敵キャラクターです。この砲台は固定された位置から、一定の間隔でレーザーを連射する特性を持っています。レーザーは直線的に前方にのみ発射され、プレイヤーのビックバイパーがその射線上にいるときに高い脅威となります。攻撃は非常に速く、かつ貫通力があるため、回避が難しい状況を作り出します。しかし、レーザーが一方向のみなので、位置取りを工夫することで安全に攻略することができます。
ラッシュは、スクランブル戦闘機です。ダグムなどのスクランブルハッチから発進する機体で、特にその攻撃方法がプレイヤーにとって大きな脅威となります。ラッシュはハッチから真上に発進した後、自機のY座標にある程度近づいたところで角度を変えて突進してくる特性を持っています。この突進速度が非常に速く、プレイヤーが反応する時間を大幅に制限します。また、複数が同時に出現することもあり、その場合は一斉に攻撃を仕掛けてくるため、回避が非常に困難です。
サバルは、ステージ2であるストーンヘンジに登場する敵戦闘機です。この敵機はプレイヤーのY座標に合わせてゆっくりと移動し、一定の位置に達すると突如高速で突撃を仕掛けてきます。その動きは予測が難しく、プレイヤーを緊張させる要因の一つとなっています。サバルの特徴は、その予測不可能な突進と攻撃のタイミングで、瞬間的な判断が求められるため、対応が遅れると容易に被害を受けることになります。
フォスは、ステージ3前衛にのみ登場するゼロス標準巡航機です。この敵機は、編隊を組んでゆっくりとプレイヤーのビックバイパーに近づいてきます。プレイヤーが接近すると、フォスは迅速に方向を変えて離脱する特性を持っています。その動きは予測が難しく、プレイヤーにとっては攻撃のタイミングを見計らうことになります。フォスを全滅させると、パワーアップカプセルをドロップします。
モアイは、巨大な石像の形をしており、その口からイオンリングを吐き出して攻撃します。モアイステージでは、これらの像が並んで立ち並び、プレイヤーに対して連続的にイオンリングを発射してきます。イオンリングは複数の軌道で飛んでくるため、避けるのが非常に困難です。攻撃を有効にするためには、モアイが口を開けた瞬間に中を狙って攻撃する必要があります。
イオンリングはモアイ像から発射され、リング状のエネルギーがプレイヤーの操るビックバイパーに向かって飛んできます。モアイ像が口を開けた瞬間に攻撃を加えることで、イオンリングを発射する前にモアイを破壊することも可能です。
チルドは、小型の円盤型敵キャラクターです。この敵は主に中型の円盤であるマザーから発射され、プレイヤーの自機ビックバイパーに対して3方向に発射されます。チルドはその耐久性も高く、通常の攻撃では破壊することができません。
マザーは、中型の円盤型敵キャラクターです。この敵は、主にモアイステージに出現し、攻撃方法としては自身が搭載している小型円盤、チルドを3方向に発射してプレイヤーを攻撃します。チルドは一切の攻撃に対して無敵であり、マザー自体を破壊することでのみ発射を止めることができます。マザーの耐久力は高く、プレイヤーは適切なタイミングでパワーアップを利用し、集中攻撃を行う必要があります。
アイアンメイデンは、逆火山ステージに登場するボスキャラクターです。この敵は、ゼロス傘型円盤としてデザインされており、特異な動きをします。まず地形に沿って移動した後、突然ビックバイパーに向かって高速で突進を開始します。攻撃方法は直接的な体当たりが主で、これによりプレイヤーは迅速な回避動作を取る必要があります。このボスを倒すためには、安全な位置から攻撃を加える戦術が有効です。
ビッグコアは、主要なボスキャラクターのひとつです。この敵は特徴的な卵形の外観を持ち、その耐久力の高い装甲と四つの砲台から発射される短いレーザーが最大の脅威です。中央部には「コア」と呼ばれる弱点があり、これが露出している間に攻撃を集中することが撃破への鍵となります。コアを守るための遮蔽板があり、これを破壊しなければコアへのダメージは与えられません。
ウスカは、ゼロス輸送船で、ステージ5前衛に登場します。その特徴は、ゆっくりと直進しつつ攻撃してくることです。この敵は慎重に対処する必要があります。
触手は、球状の肉塊から細長い腕が何本も生えた生物です。その腕の先端から弾を放ち、攻撃してきます。球状の本体は攻撃対象ですが、耐久力が高く、難敵です。腕の中間部にある色の違う部分を攻撃することで、その腕のみを破壊できます。通常のミサイルは有効ですが、レーザーに対しては耐久力があります。
アメーバーは、細胞ステージの網細胞の内部に潜んでおり、非常に高い耐久力を誇ります。プレイヤーが直面するとき、強力な防壁として立ちはだかります。
核細胞は、ステージ6に登場するボスキャラクターです。核細胞は巨大であり、強力な攻撃力を持ちながらも、同時に高い耐久力も持っています。その名前が示す通り、その外観は生物の細胞を連想させますが、機械的な要素も見られます。プレイヤーは、核細胞の攻撃をかわしながら、弱点であるオレンジ色の核を攻撃します。
電磁バリアーは、要塞ステージの最深部で出現する移動式の障害物です。このバリアーは実質的な中ボスとしての役割を果たしますが、非常に特徴的なのはその破壊不能な点です。プレイヤーはバリアーを回避しつつ、電磁バリアーが出現中に登場する雑魚キャラクターの体当たりと弾を避ける必要があります。
メカ触手は、ゼロス要塞防衛のために設置された機械触手です。この敵は要塞ステージ最深部で姿を現します。腕の先端から弾を放ち、攻撃を仕掛けます。その特徴は、球状の本体から細長い腕が伸び、その中間部には色の違う部分があります。この色の違う部分を狙って攻撃すれば、その腕を破壊することができます。
『グラディウス』の最終ボスです。脳みそには6本の管があります。この管を破壊するか、脳みそが自爆するまで待てば全ステージクリアとなり、次の周回に移行します。
攻略ポイント
- 自機の武装強化で敵もパワーアップ
- スピードアップは減速できない
- フォースフィールドは両刃の剣
- 安全地帯を活用
自機の武装強化で敵もパワーアップ
自機の武装を強化すると、敵の攻撃力もアップします。フル武装のときの難易度は著しく高くなるので、意図的にフル武装を避けるという選択肢もあります。なお、フォースフィールドを武装すると顕著に難易度が上がります。
スピードアップは減速できない
スピードアップを強化しずぎると、コントロールが難しくなります。一般的には、スピードアップは最大2段階が理想です。スピードアップしすぎた場合、スピードダウンすることはできません。
安全地帯を活用
特に、ステージ1の火山、ステージ4の最終地点は被弾率が低い箇所にとどまっての攻撃が必要です。実質、動き回りながらの回避は不可能です。
周回システム
プレイヤーがステージ7をクリアすると、短いエンディング画面が挟まれ、難易度が上昇した次の周回が始まります。3周目までは敵の弾の数が増え、その後は敵の編隊数が増加し、難易度が上昇します。自機の装備による難易度の変化は除きますが、全体としては2周、3周、17周、23周で合計4回の難易度上昇があります。23周目以降は難易度が上昇せず、単に同じ内容が繰り返されます。2周目以降、プレイヤーが敵を倒すと同時に、自機に向けて一発の「撃ち返し弾」が発射されます。この撃ち返し弾は、高い周回になるほど頻繁に発生し、攻略方法が大きく変わる場面も生まれます。つまり、1周目とは異なる戦略が求められることになります。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1985 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1-2人(交互) |
メーカー | コナミ |
開発会社 | コナミ開発1課 |
プロデューサー | |
ディレクター | 町口浩康 |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | 東野美紀 |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
アーケードゲーム『グラディウス』のプレイヤー評価を分析すると、このゲームは美しいグラフィック、画期的なパワーアップシステム、印象深いBGMにより非常に高い評価を受けています。ゲームデザインの面では、敵の攻撃パターンやステージデザインが多様で、プレイヤーに新鮮な経験を持たせています。特に、自機のパワーアップが非常に強力で、その爽快感がプレイヤーに好意的に受け入れられています。
ポジティブな評価は全体の約80%を占めており、その主な理由は高品質なグラフィックと音楽、各種武器による自機の強化、良好なゲームバランス、革新的なパワーアップシステムです。一方で、ネガティブな評価は全体の約20%で、主に初期速度が遅いこと、ミス後の復帰が厳しく困難な場面が多いこと、敵からの攻撃が非常に激しいと感じる場面が挙げられます。
『グラディウス』は特にシューティングゲームの経験がある人に適していると言えます。このゲームは一定のシューティングゲームの経験が求められること、高難易度のステージやボス戦への取り組みを楽しめる人、スキルを磨いて徐々に難しいレベルに取り組むことに喜びを見出す人に対して、非常に受け入れられる作品です。そのため、シューティングゲームが苦手でない限り、このゲームに価値を見出す可能性は大いにあります。『グラディウス』はその時代を象徴する革新的な要素と、プレイヤーに継続して新しい体験を与える設計により、幅広い層に受け入れられています。
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