『ドンキーコング3』は、任天堂が1983年にアーケードゲームとして発売し、翌1984年7月4日にファミリーコンピュータに移植されたゲームです。この作品は、前作『ドンキーコング』と『ドンキーコングJR.』から大きく趣を変え、シューティングゲームとして設計されています。主人公はマリオではなく、「スタンリー」というキャラクターで、彼は「グリーンハウス」というゲームで初登場した人物です。ファミコン版では、アーケード版と異なる画面構成が採用されています。
『ドンキーコング3』とは
『ドンキーコング3』は、従来のプラットフォーム要素を持つ前作から大きく変化し、固定画面シューティングゲームとしての特色を持っています。主人公スタンリーは、植物園を舞台にドンキーコングと虫たちを殺虫剤で撃退するというユニークな設定です。ゲームの目的は、ドンキーコングと虫たちを退けながら植物園の花を守ることです。ステージ構成は3種類。
ゲーム内容
プレイヤーはスタンリーを操作し、植物園に侵入したドンキーコングと虫たちを殺虫剤で撃退します。ゲームはステージクリア形式で進行し、ドンキーコングを上まで押し上げるか、一定数の虫を退治することで次のステージに進みます。しかし、花を守りきれなかったり、敵に接触するとミスとなります。このゲームの魅力は、そのシンプルながらも高い難易度にあります。
ストーリー設定
『ドンキーコング3』のストーリーは、前作と異なりマリオの代わりに「スタンリー」という新しい主人公が登場します。スタンリーの任務は植物園を荒らすドンキーコングと虫たちから花を守ることです。
ゲームシステム
『ドンキーコング3』のゲームシステムを解説します。
操作方法
操作方法は、十字キーと2つのボタンを使用します。方向レバーでスタンリーを左右に移動し、1つのボタンで殺虫剤を噴射して敵を撃退します。もう1つのボタンはジャンプに使用され、プレイヤーは移動しながらでも、ジャンプ中でも攻撃ができます。このシンプルな操作方法が、ゲームの直感的な楽しさを支えています。
ゲームシステムの特徴
『ドンキーコング3』のゲームシステムの特徴は、そのユニークなステージ構成と難易度の高さにあります。ゲームには全部で3つの異なるステージがあり、それぞれ特有の障害と戦略が必要です。パワースプレーを取得することで、一時的に攻撃力が増します。
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1984 |
プラットフォーム | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | シューティング |
プレー人数 | 1-2人(交互) |
メーカー | 任天堂 |
開発会社 | 任天堂開発第一部 |
プロデューサー | 山内溥、横井軍平 |
ディレクター | 宮本茂 |
シナリオ | |
グラフィック | 加納誠 |
サウンド | 田中宏和 |
販売数 | |
受賞歴 |
評価
『ドンキーコング3』は、従来のドンキーコングシリーズと大きく異なるシューティングゲームです。主人公マリオの代わりにスタンリーという新しいキャラクターが登場し、植物園を舞台にドンキーコングと虫たちを撃退するというユニークな設定が特徴です。しかし、この変更は一部のプレイヤーには受け入れられず、ドンキーコングとマリオの因縁が描かれていないことに不満の声があります。ゲームのプレイスタイルについては、移動しながらでも、ジャンプ中でも攻撃が可能であり、パワースプレーを使った迅速なクリアは爽快感があります。しかしながら、ステージ4以降の難易度の急上昇や、ドンキーコングの強化により、ゲームの難易度が極端に変わる点が指摘されています。また、一部のプレイヤーは、同じ3つのステージの繰り返しにより飽きが早く来ると述べており、エンディングがないこともゲームの目的を感じにくい理由とされています。
総合評価としては、ゲーム内容が一部のプレイヤーにとって退屈な印象を与えたものの、初めてのシューティングゲームとしてはそれなりに楽しめたという意見もあり、複雑な感情を抱かせる作品であることが伺えます。特にアクションゲームやシューティングゲームが得意なプレイヤー、ドンキーコングシリーズの従来の作品とは異なる体験を求めるゲーマーにおすすめできるかもしれません。