1991年にリリースされたゲームボーイ版『バトルシティー』は、元々ファミコン用に開発された戦車シューティングゲーム『バトルシティー』の移植版です。このゲームは、敵の戦車から自軍の基地を守るというシンプルなルールながらも、パワーアップやユニークなマップデザインにより、プレイヤーに多彩な戦略を求められる作品です。ファミコン版に比べ、画面の表示領域が狭いためスクロールが必要となり、エディットモードは削除されましたが、2人用の対戦モードが搭載されています。さらに、15ステージが追加され、全体で100ステージが収録されています。また、『ナムコギャラリーVol.1』に収録されたバージョンは本作とは異なる内容です。
概要
『バトルシティー』の基本的なゲームプレイは、プレイヤーが戦車を操作し、敵の戦車を全滅させて基地を守るという内容です。全35ステージが用意されていたファミコン版に対し、ゲームボーイ版では新たに15ステージが追加され、総計100ステージが収録されています。プレイヤーは全ての敵戦車を破壊することで次のステージに進むことができます。画面サイズの制約から、フィールド全体を一度に見ることができないため、レーダーシステムが導入されています。
特徴と魅力
『バトルシティー』の大きな特徴は、パワーアップアイテムの存在です。敵戦車の中には、破壊するとアイテムをドロップするものがあり、これらのアイテムを使うことで攻撃力の強化や、基地の防御力を一時的に上げることができます。また、プレイヤーはステージ内の壁を破壊したり、敵の動きを予測してトラップを仕掛けたりすることが求められ、戦略性が高い点が魅力です。ファミコン版のエディットモードはゲームボーイ版では削除されましたが、2人用の対戦モードが新たに追加されており、対戦プレイでの楽しさが増しています。
操作方法と攻略方法
基本操作は非常にシンプルで、十字キーで戦車を移動させ、Aボタンで砲撃します。攻略のポイントとしては、パワーアップアイテムをうまく活用し、基地周辺の壁を防御的に使うことが重要です。また、敵戦車の出現位置を予測し、素早く対応することも勝利の鍵となります。
影響と評価
『バトルシティー』は、その戦略性とシンプルなゲームプレイが評価され、当時のプレイヤーから高い支持を受けました。特にゲームボーイ版は携帯機で手軽に遊べる点が好評でしたが、画面サイズの制限とスクロールシステムに関しては賛否両論がありました。後に『ナムコギャラリーVol.1』に収録されたバージョンは異なる内容となっており、オリジナルのゲームボーイ版とは区別されています。