AC版『スーパーロコモーティブ』

AC版『スーパーロコモーティブ』

『スーパーロコモーティブ』は1982年にセガからリリースされたアーケードゲームです。このゲームは、アメリカ風の蒸気機関車を操り、駅から駅へと導くという目的を持っています。プレイヤーは、敵の機関車や飛行機から機関車を守りながら、さまざまな障害物を避けて進む必要があります。特に注目すべきは、ゲームのサウンドトラックで、YMOの「ライディーン」のチップチューンバージョンが流れる点です。

『スーパーロコモーティブ』とは

『スーパーロコモーティブ』は、サイドスクロール形式のアクションビデオゲームで、セガによって開発されました。このゲームの独自性は、プレイヤーが機関車を操作して多くの障害物を避け、レベルを進めることにあります。ステージが進むごとに難易度が増し、他の列車、飛行機、交差点を横切るトラックなどの障害物が登場します。プレイヤーは、蒸気の火の弾丸を使用して空中の目標を破壊し、一時的な力場で機関車を保護することができます。

ゲーム内容

『スーパーロコモーティブ』は、アクションとシューティングの要素を併せ持つゲームです。プレイヤーは列車を操り、敵の攻撃や様々な障害を避けながら駅へと導きます。ゲーム画面は上下に分割されており、上部はトップビューで路線や自車両、敵の位置、信号の状況を確認できます。下部はサイドビューとなり、こちらでの操作が主です。進行方向の右側に向けて自機を操作し、敵の位置や高度、信号の色を見極めながら進んでいきます。

ストーリー設定

『スーパーロコモーティブ』のストーリー設定を考えると、プレイヤーは特殊な機関車を操る機関士としての役割を担います。この物語は、デビル軍団と呼ばれる敵勢力によって危険にさらされた鉄道路線を舞台に展開されます。デビル軍団は、破壊と混乱を目的として、鉄道網を標的にしています。プレイヤーは、これらの脅威から列車を守り、乗客を安全に目的地の駅まで運ぶ責任があります。

『ライディーン』とは

『ライディーン』は、日本のテクノポップバンド、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)によって制作された楽曲です。この曲は、1979年にリリースされた彼らのアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」に収録されており、YMOの代表曲のひとつとして広く知られています。当時のテクノロジーを駆使した先進的なサウンドで知られ、シンセサイザーとエレクトロニックミュージックの可能性を広げる重要な楽曲となりました。この曲の特徴は、伝統的な日本の音楽とモダンなエレクトロニックサウンドを融合させている点にあります。特に、和太鼓のリズムを思わせる打ち込みのリズムパターンや、シンセサイザーによるメロディックなフレーズが、伝統と革新の融合を印象付ける要素となっています。この曲のタイトル「ライディーン」は、アラビア語由来の言葉で「雷電」を意味しており、その名の通り、曲全体に張り巡らされたエネルギッシュでダイナミックな電子音が、雷鳴のような迫力を感じさせます。また、独特のリズムとメロディは、聴く者を異世界へと誘うかのような独特の雰囲気を持っています。YMOは、『ライディーン』を通じて、伝統的な日本文化と西洋のエレクトロニックミュージックを融合させることに成功しました。この曲は、日本の音楽が世界に与えた影響の大きさを示す象徴的な楽曲として、今もなお多くの音楽ファンに愛され続けています。

ゲームシステム

プレイヤーの目的は、列車を敵の攻撃や様々な障害物をかいくぐりながら、無事に駅まで導くことにあります。デビル軍団と呼ばれる敵から列車を守りながら路線上を走る列車を操作します。

ゲームの画面は上下2つに分割されており、上画面はトップビューで、路線や自分の列車、敵の位置、信号を把握できるようになっています。下画面はサイドビューで、こちらの画面で主に操作を行い、自機と敵の位置を確認します。敵の位置や高度、信号の色を見極めながら、自機を右側の進行方向に進めます。

道中、プレイヤーはトンネルを通過することがあります。トンネルを通過する際には、敵の爆撃機、複葉機、飛行船、爆弾、ミサイルがトンネルに阻まれ、やり過ごすことができます。鉄橋上にいるときは、爆弾やミサイルが鉄橋に阻まれ、これもやり過ごすことができます。踏切では、時折トラックが線路上を通過するため、事前に別の線路に移動してトラックを回避するか、無敵(スーパー・ロコモーティブ)状態でトラックに体当たりすることで破壊できます。青信号は通過すると赤信号に切り替わり、左から追いかけてくる敵機関車、新幹線が接触すると破壊することができます。初めから赤信号になっている箇所や、青信号を敵が通過して赤信号になった箇所は接触するとミスになります。

一定距離を走行して駅まで到着すればラウンドクリアとなります。エネルギーの残量がボーナスとして加算され、ボーナスシーンに移ります。次のステージでは、線路が横に3~5本敷設されており、切り替えポイントでレバーの上下操作を行うと、隣の線路に移行することができます。これにより、左から迫ってくる敵やミサイルをやり過ごしたり、赤信号やトラックを避けることが可能です。

敵機、爆弾、ミサイル、トラックに接触したり、赤信号に突入するとミスとなります。

操作方法

プレイヤーは4方向レバーと2つのボタンを使用して自機を操作します。レバーの上下で進路の転換を行い、左右で前進(右側)と後退(左側)を行います。前進に対して、後退は速度が劣ります。ボタンには「スモーク・ボタン」と「チェンジ・ボタン」があり、スモーク・ボタンは押す時間によってスモークを発射する高さを変えることができます。このスモークを使って、地上を走行する敵の機関車や新幹線、上空を飛行する複葉機や飛行船、爆弾、ミサイルなどを破壊します。チェンジ・ボタンは一定時間、走行スピードが上がり無敵(スーパー・ロコモーティブ)状態になりますが、自機のエネルギーを消費してしまいます。エネルギーがなくなると、スモークもチェンジも行えなくなるため、燃料輸送車や燃料塔に接触し、回復を行う必要があります。

データ

このタイトルの基本情報です。

発売年1982
プラットフォームアーケード
ジャンルアクション
プレー人数1-2人
メーカーセガ
開発会社セガ
プロデューサー
ディレクター
シナリオ
グラフィック
サウンド
販売数
受賞歴

関連タイトル

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評価

このゲームは、独特な世界観とゲームデザインに高い評価があります。話題性においては、ゲームのサウンドトラックに、YMOの「ライディーン」のチップチューンバージョンが採用されていることです。おすすめのプレイヤー像は、レトロゲーム愛好家やアクションゲームのファンです。挑戦的なゲームプレイと魅力的なビジュアルは、今でも多くのプレイヤーを惹きつけています。総じて『スーパーロコモーティブ』は、レトロゲームの愛好家や、戦略的思考とクイックリアクションを好むプレイヤーにおすすめできます。

分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。