『忍 SHINOBI』は、セガの忍者アクションゲームで、1987年11月にアーケード向けにリリースされました。
『忍 SHINOBI』とは
『忍 SHINOBI』は、プレイヤーが主人公の忍者「ジョー・ムサシ」を操作し、さらわれた子供忍者たちを救出しながら進むアクションゲームです。アーケード版のシステム基板には「セガ・システム16(B)」が使用されており、高い処理能力と鮮やかなグラフィックスを実現しています。ゲーム内にはさまざまなステージがあり、それぞれ異なる敵キャラクターやボスが待ち受けています。
ゲーム内容
プレイヤーは4方向レバーと攻撃、ジャンプ、忍術の3つのボタンを使用してキャラクターを操作します。攻撃ボタンを押すと、敵キャラクターに対して手裏剣や近接攻撃を行います。子供忍者を救出すると、攻撃がパワーアップすることがあります。ジャンプボタンを使って敵の攻撃を回避したり、ステージ内を移動することができます。忍術ボタンを押すことで、各ステージにつき1回だけ使用できる強力な攻撃を行います。忍術には「分身の術」「稲妻の術」「竜巻の術」があり、それぞれ異なる効果があります。
ストーリー設定
某A国において、伊賀の血を引く忍一派の村から子供忍者が次々とさらわれる事件が発生しました。忍者たちの必死の捜索の結果、世界制覇を企む犯罪シンジケート「ZEED」の仕業であることが分かりました。村の若き忍者、「ジョー・ムサシ」のもとに子供忍者を救い出し、「ZEED」を倒すよう指令が下り、ジョー・ムサシは鍛えられた体術と忍術を駆使しながら、悪の組織の秘密基地を目指すことになります。
ジョー・ムサシ
ジョー・ムサシは、主人公であり、伊賀の血を引く若き忍者です。彼の任務は、犯罪シンジケート「ZEED」によってさらわれた子供忍者たちを救出し、「ZEED」を壊滅させることです。ジョー・ムサシは卓越した体術と忍術を駆使し、ステージを進むごとに多彩な敵キャラクターと戦います。手裏剣や近接攻撃を用いた戦闘、さらには忍術を使った強力な攻撃を駆使して、敵を倒し、仲間を救出します。
子供忍者
子供忍者は、各ステージにおいてプレイヤーが救出すべき重要なキャラクターです。彼らは敵の犯罪シンジケート「ZEED」によってさらわれ、各ステージのさまざまな場所に捕らわれています。子供忍者は体を縛られており、動くことができない状態で配置されています。プレイヤーが彼らに触れることで救出することができます。
ゲームシステム
『忍 SHINOBI』のゲームシステムは、4方向レバーと3つのボタン(攻撃、ジャンプ、忍術)を使って多彩なアクションができる点が特徴です。敵キャラクターとの戦闘、子供忍者の救出、ステージ間のボーナスステージなど、様々な要素が含まれています。
操作方法
『忍 SHINOBI』の操作方法はシンプルながら奥深いです。プレイヤーは4方向レバーでジョー・ムサシを左右に移動させ、攻撃ボタンで敵に攻撃します。離れている敵には手裏剣を投げ、近接した敵にはパンチやキックで攻撃します。子供忍者を救出すると、攻撃が銃や忍者刀にパワーアップします。ジャンプボタンで敵の攻撃を避けたり、上下2ラインのステージを移動することができます。忍術ボタンを押すと、各ステージにつき1回だけ使用できる強力な攻撃を行います。分身の術、稲妻の術、竜巻の術の3種類があり、ステージごとに決まった忍術が使用されます。
忍術
『忍 SHINOBI』の忍術は、プレイヤーが使える特別な攻撃手段です。各ステージにつき1回だけ使用できる忍術には、「分身の術」「稲妻の術」「竜巻の術」の3種類があります。分身の術は、主人公の分身が8方向に飛び交う攻撃を行い、稲妻の術は主人公の体から稲妻を出して敵を攻撃します。竜巻の術は主人公の周りに竜巻を起こし、全ての敵にダメージを与えます。忍術は非常に強力で、戦局を一変させる力を持っています。
ステージ構成
『忍 SHINOBI』は5つのミッションで構成され、それぞれ3〜4のステージがあります。ミッション1「テロリストを追え!」はスラム街、ミッション2「アジトに潜入せよ!」は港、ミッション3「補給基地を叩け!」は基地、ミッション4「ニンジャ部隊を打ち破れ!」は訓練所、そしてミッション5「黒幕ニンジャを倒せ!」は屋敷が舞台です。
ミッション | タイトル | 舞台 |
---|---|---|
1 | テロリストを追え! | スラム街 |
2 | アジトに潜入せよ! | 港 |
3 | 補給基地を叩け! | 基地 |
4 | ニンジャ部隊を打ち破れ! | 訓練所 |
5 | 黒幕ニンジャを倒せ! | 屋敷 |
敵キャラクター
多種多様な敵キャラクターが登場し、プレイヤーの前に立ちはだかります。突忍モヒはキック攻撃、銃忍ガンは銃撃、短刀忍ジャックナイフはナイフでの突進攻撃を行います。また、ハッサンやマーサンは刀を使った攻撃、蜘蛛忍スパイダーは体当たり攻撃を仕掛けます。緑忍者、青忍者、赤忍者などの色違いの忍者も登場し、それぞれ異なる攻撃パターンを持っています。さらに、ボスキャラクターとして、強力な攻撃を行う大炎忍ケンオーやブラックタートルなども存在し、ステージごとに異なる挑戦がプレイヤーを待ち受けています。
キャラクター | 概要 |
---|---|
突忍モヒ | 髪型がモヒカンでキック攻撃を行います。 |
銃忍ガン | 銃を構えており、銃撃を行います。立って撃つ場合と伏せ撃ちをする場合があります。 |
短刀忍ジャックナイフ | 主人公に向けて突進してくるナイフ使いです。 |
ハッサン | 子供忍者の番兵で、青龍刀を振り下ろして攻撃します。 |
マーサン | ハッサンの色違いで、刀を投げつけて攻撃します。 |
蜘蛛忍スパイダー | 壁を這い移動し、体当たり攻撃を仕掛けます。 |
緑忍者(グリーン) | 横移動のみで刀で攻撃する忍者です。障害物をジャンプで乗り越えます。 |
青忍者(ブルー) | 横移動とジャンプによる回転攻撃を行う忍者です。 |
赤忍者(レッド) | 主人公の目の前でジャンプし、振り向きざまに刀で攻撃します。 |
黄忍者(イエロー) | 主人公の攻撃をジャンプで回避する忍者です。 |
水忍スキューバ | 水中からジャンプし、刀で攻撃します。酸素ボンベを背負っています。 |
砲忍バズーカ | バズーカ砲で攻撃する、米軍兵士のような姿の忍者です。 |
狂忍ジャンキーヘッド | 上半身裸でジャンプ攻撃を仕掛けます。足場の悪いステージに登場します。 |
道化忍スカル | 骸骨の忍者で、骨を投げつけて攻撃します。攻撃すると砕け散ります。 |
カラス天狗ルーク | 体当たり攻撃を仕掛けるカラス天狗です。 |
僧忍ボーズ | 僧侶のような姿で、棒術による攻撃を行います。倒さずにいると追いかけてきます。 |
大炎忍ケンオー | ミッション1のボスで、和式の兜を被り、8方向に移動する炎で攻撃します。弱点は頭です。 |
ブラックタートル | ミッション2のボスで、大型のヘリコプターです。ミサイル攻撃を行い、機内から黄忍者が現れます。弱点は機体前部です。 |
マンダラ | ミッション3のボスで、観音のような姿をしています。攻撃すると回転し、全てのマンダラを倒すとマンダラマスターが現れます。 |
大魔忍ロブスター | ミッション4のボスで、鎧武者の姿をしています。左右に移動し、突進と刀で攻撃します。弱点は頭です。 |
マスクドニンジャ | ミッション5のボスで、般若の面を被った忍者です。「ZEED」の総帥であり、最後のボスキャラクターです。ジョー・ムサシと同じ忍術を使用します。 |
キャラクター | 概要 |
---|---|
突忍モヒ | 髪型がモヒカンでキック攻撃を行います。 |
銃忍ガン | 銃を構えており、銃撃を行います。立って撃つ場合と伏せ撃ちをする場合があります。 |
短刀忍ジャックナイフ | 主人公に向けて突進してくるナイフ使いです。 |
ハッサン | 子供忍者の番兵で、青龍刀を振り下ろして攻撃します。 |
マーサン | ハッサンの色違いで、刀を投げつけて攻撃します。 |
蜘蛛忍スパイダー | 壁を這い移動し、体当たり攻撃を仕掛けます。 |
緑忍者(グリーン) | 横移動のみで刀で攻撃する忍者です。障害物をジャンプで乗り越えます。 |
青忍者(ブルー) | 横移動とジャンプによる回転攻撃を行う忍者です。 |
赤忍者(レッド) | 主人公の目の前でジャンプし、振り向きざまに刀で攻撃します。 |
黄忍者(イエロー) | 主人公の攻撃をジャンプで回避する忍者です。 |
水忍スキューバ | 水中からジャンプし、刀で攻撃します。酸素ボンベを背負っています。 |
砲忍バズーカ | バズーカ砲で攻撃する、米軍兵士のような姿の忍者です。 |
狂忍ジャンキーヘッド | 上半身裸でジャンプ攻撃を仕掛けます。足場の悪いステージに登場します。 |
道化忍スカル | 骸骨の忍者で、骨を投げつけて攻撃します。攻撃すると砕け散ります。 |
カラス天狗ルーク | 体当たり攻撃を仕掛けるカラス天狗です。 |
僧忍ボーズ | 僧侶のような姿で、棒術による攻撃を行います。倒さずにいると追いかけてきます。 |
大炎忍ケンオー | ミッション1のボスで、和式の兜を被り、8方向に移動する炎で攻撃します。弱点は頭です。 |
ブラックタートル | ミッション2のボスで、大型のヘリコプターです。ミサイル攻撃を行い、機内から黄忍者が現れます。弱点は機体前部です。 |
マンダラ | ミッション3のボスで、観音のような姿をしています。攻撃すると回転し、全てのマンダラを倒すとマンダラマスターが現れます。 |
大魔忍ロブスター | ミッション4のボスで、鎧武者の姿をしています。左右に移動し、突進と刀で攻撃します。弱点は頭です。 |
マスクドニンジャ | ミッション5のボスで、般若の面を被った忍者です。「ZEED」の総帥であり、最後のボスキャラクターです。ジョー・ムサシと同じ忍術を使用します。 |
データ
このタイトルの基本情報です。
発売年 | 1987 |
プラットフォーム | アーケード |
ジャンル | アクション |
プレー人数 | 1 – 2人(交互プレイ) |
メーカー | セガ |
開発会社 | セガ第一研究開発部 |
プロデューサー | |
ディレクター | 菅野豊 |
シナリオ | |
グラフィック | |
サウンド | 川上康広 |
販売数 | |
受賞歴 |
関連タイトル
このゲームの関連タイトルです。
評価
『忍』は、孤独な忍者が犯罪組織に挑むハードボイルドな雰囲気のアクションゲームで、パロディ色の強い敵キャラクターも特徴です。特にボーナスステージの爽快感と難易度の高さがプレイヤーから高く評価されています。
全体としてポジティブな評価が60%、ネガティブな評価が40%といった比率です。ポジティブな評価としては、まず手裏剣で敵忍者を撃ち落とすボーナスステージが好評です。迫力ある疑似3D視点でのプレイがプレイヤーを引き込みます。また、「北斗の拳」や「スパイダーマン」を彷彿とさせるユニークな敵キャラクターもユーモラスで楽しめる要素となっています。さらに、初見殺しのトラップや強力なボス戦などの難易度の高さは、覚えゲーとしての魅力を高め、やり込み要素としてプレイヤーに挑戦し続けさせます。一方でネガティブな評価としては、主人公ジョー・ムサシの操作が若干小回りが利きにくいと感じるプレイヤーが多いことが挙げられます。また、難易度が非常に高く、コンティニューを連発してもクリアが厳しいと感じるプレイヤーも少なくありません。特に最終面でコンティニュー不能となる点は、一部のプレイヤーにとってストレスとなる要素です。
『忍』は、特にチャレンジ精神旺盛なプレイヤーや、1980年代のアーケードゲームの雰囲気を楽しみたいレトロゲームファンにおすすめです。
分析の元データは、インターネット上の書き込み情報などを可能な限り収集。相当量の情報を元に解析を実施しています。