アーケード基板『メガシステム』

ジャレコの『メガシステム』は、1988年に開発されたアーケードゲーム用の基板です。高性能なCPUと柔軟なサウンドシステムを備え、多彩なゲームタイトルに対応しています。メガシステムは、その後の「メガシステム32」へと進化しました。

特徴

『メガシステム』は、1988年に開発されたアーケードゲーム用のシステム基板です。この基板は、その後1993年に登場した「メガシステム32」に引き継がれました。

スペック

『メガシステム』は、ゲームソフトをROM基板で供給する方式を採用しており、システム基板とROMボードは6個の凹付きDINコネクタで接続されます。この基板の形番はMB-8842で、ステレオおよびモノラルの切り替えスイッチが備わっています。また、ディップスイッチは8ビット×2個で構成されており、クロックとクリスタルは12MHzおよび7MHz(68000 MPU用)です。

旧JAMMAコネクタを使用し、外部I/O用の26ピンDINコネクタ、34ピンおよび30ピンのROMボード接続用DINコネクタ×3個、50ピンのROMボード接続用DINコネクタ×2個があります。システム基板の外形サイズは360mm×300mm×30mm(ROMボードを含まず)です。

主要チップには、メインCPUとして68000(8MHzタイプ)、サブCPUとしても68000(8MHzタイプ)が使用されています。FM音源LSIにはYAMAHA製のYM2151(OPM)とYM3012が採用され、さらにNEC製のuPD65005 200、uPD65005 201、uPD65005 202、uPD65005 249、uPD65012GF303、uPD65012GF307などの44ピンQFPおよび80ピンQFPゲートアレイが搭載されています。京セラ製のJK-01、JK-02、JK-03などのハイブリッドICも使用されています。

メモリ(RAM)構成には、TMM2018AP-35(16KビットSRAM×2個)、LH5264T-L(6264相当64KビットSRAM×2個および×8個)、CXK58257P-10(62256相当256KビットSRAM×4個×2セット)が含まれます。

対応タイトル

ジャレコのアーケード基板『メガシステム』は、多様なジャンルのゲームに対応した汎用性の高い基板です。この基板で展開されたタイトルを見ると、「伊賀忍術伝 五神の書」や「ザ・ロードオブキング」のようなアクションゲームから、「実力!!プロ野球」のようなスポーツゲーム、さらには「ソルダム」のようなパズルゲームまで、幅広いジャンルが含まれています。

タイトル
伊賀忍術伝 五神の書
キックオフ
ザ・ロードオブキング
実力!!プロ野球
ソルダム
武田信玄
天聖龍
破兆
P-47
ファンタズム
プラスアルファ
妖精物語ロッドランド
64番街
『伊賀忍術伝 五神の書』
『ソルダム』
『武田信玄』
AC版『天聖龍』
アーケード版 『P47』
アーケード版『ファンタズム』
AC版 『妖精物語ロッドランド』
アーケード版『64番街』